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王子様に求婚されました!?
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目の前にいる男は誰なのだろう。いきなり「結婚してください」なんて、普通の人じゃないことはたしかだ。
「あの~だれですか…?」
セター王国・ミハイル王子
「申し遅れました。私はセター王国の王太子、セター・ミハイルです」
あぁ…王子様だからこんな大金を持っているのね…いやいやいや。セター王国ってたしか、うちの敵国よね?ここは皇太子妃として…ってもう追放されたんだった…
てゆうか、このお金もしかして。
「このお金は…」
「貴方に差し上げます。その代わり私と結婚をしてください」
今私は社会のどん底にいる。
だから生きるためにも、目の前の大金を受け取るべきなのかもしれないけど…わたしは
パシンッ
「お金で女性を釣ろうとするなんて、サイテーです。それでも一国の王子ですか?」
「…ふふっ…ふははは」
急に笑い出した?そんなにおかしかっただろうか。
「なんですか?」
少し起こり気味でそう言うと。
「予想通りです」
「は?」
「貴方がお金に釣られるかどうか、確かめていたのです。そして、見事貴方は罠を回避しました。私の見込みどおりです」
つまり…私がお金に釣られるような女か確かめてたってコト?
「そんな女に見えますか?失礼ですね」
「いえいえ。先ほど言われたように仮にも(一国の王子)ですので。用心深く行ったまでですよ」
「はぁそうですか…」
冷静に振舞っているが、内心めっちゃ恥ずかしい。私が想像したより、この人は紳士なのかもしれない
「それで…結婚の話なんですが。私は貴方に悲しい思いをさせず、一生幸せにすると誓います。クルジア帝国皇太子の不届き者とは、違います」
「知っていらっしゃるのですね…」
「えぇ…スパ…オホン。風のうわさで聞きまして」
「結婚…ですか。一度痛い目を見た身。抵抗があります」
「やはりそうですか…それでは…」
「しかし、貴方なら信用することができます。一生私と共に居ることを誓ってください」
「…もちろんです。貴方と一生を共にし、一生幸せにすることを、このミハイルは誓います」
「私も同じ気持ちです」
「それでは、早速式を挙げましょうか。セター王国・メレシナ王太子妃」
てなわけで、一週間でクルジア帝国皇太子妃から、セター王国王太子妃になりました。
~セター王国・王宮~
セター王国・リャーン王妃
「我々王族は、メレシナさん。あなたを歓迎いたします」
「ありがとうございます」
リャーン「ふふ。美人さんでびっくりしたわ」
ミハイル「あと一人、私たちには家族が居る。ウラソフといって、私の兄なのだが…」
リャーン「クルジア帝国にスパイとして、潜入しているため、王位継承権はミハイルにあるのよ」
ミハイル「そういうことだ。父は…残念ながら、クルジア帝国の騎兵団長に、殺害された…」
リャーン「そう…だから私達はあの帝国に復讐しようと考えているの」
メレシナ「復讐…ですか…そんなことをして意味があるのでしょうか…」
リャーン「ごめんなさい。少し言い方が悪かったわね。クルジア帝国と戦争をするわけではないわ」
ミハイル「復讐といっても見返すだけだ。強くなってな」
リャーン「そのためには、メレシナさん。貴方の協力も必要なの」
メレシナ「わたしの、協力…?」
ミハイル「そうだ、あの皇太子が羨ましくなるくらい、君が綺麗になってくれたらいいんだ」
リャーン「復縁してくれ~って泣きついてくるかもね」
ミハイル「自分を見捨てたんだ。見返したくないか?」
メレシナ「見返したい…だから今日からとっっっても綺麗になるために…がんばります!!」
リャーン「そう言ってくれると心強いわ」
ミハイル「っと、まだ結婚の式も挙げてないのに、早すぎたな。明日にでも式を挙げよう」
リャーン「そうね。準備をしておきましょう」
明日から、どんな生活が始まるんでしょう
続く
「あの~だれですか…?」
セター王国・ミハイル王子
「申し遅れました。私はセター王国の王太子、セター・ミハイルです」
あぁ…王子様だからこんな大金を持っているのね…いやいやいや。セター王国ってたしか、うちの敵国よね?ここは皇太子妃として…ってもう追放されたんだった…
てゆうか、このお金もしかして。
「このお金は…」
「貴方に差し上げます。その代わり私と結婚をしてください」
今私は社会のどん底にいる。
だから生きるためにも、目の前の大金を受け取るべきなのかもしれないけど…わたしは
パシンッ
「お金で女性を釣ろうとするなんて、サイテーです。それでも一国の王子ですか?」
「…ふふっ…ふははは」
急に笑い出した?そんなにおかしかっただろうか。
「なんですか?」
少し起こり気味でそう言うと。
「予想通りです」
「は?」
「貴方がお金に釣られるかどうか、確かめていたのです。そして、見事貴方は罠を回避しました。私の見込みどおりです」
つまり…私がお金に釣られるような女か確かめてたってコト?
「そんな女に見えますか?失礼ですね」
「いえいえ。先ほど言われたように仮にも(一国の王子)ですので。用心深く行ったまでですよ」
「はぁそうですか…」
冷静に振舞っているが、内心めっちゃ恥ずかしい。私が想像したより、この人は紳士なのかもしれない
「それで…結婚の話なんですが。私は貴方に悲しい思いをさせず、一生幸せにすると誓います。クルジア帝国皇太子の不届き者とは、違います」
「知っていらっしゃるのですね…」
「えぇ…スパ…オホン。風のうわさで聞きまして」
「結婚…ですか。一度痛い目を見た身。抵抗があります」
「やはりそうですか…それでは…」
「しかし、貴方なら信用することができます。一生私と共に居ることを誓ってください」
「…もちろんです。貴方と一生を共にし、一生幸せにすることを、このミハイルは誓います」
「私も同じ気持ちです」
「それでは、早速式を挙げましょうか。セター王国・メレシナ王太子妃」
てなわけで、一週間でクルジア帝国皇太子妃から、セター王国王太子妃になりました。
~セター王国・王宮~
セター王国・リャーン王妃
「我々王族は、メレシナさん。あなたを歓迎いたします」
「ありがとうございます」
リャーン「ふふ。美人さんでびっくりしたわ」
ミハイル「あと一人、私たちには家族が居る。ウラソフといって、私の兄なのだが…」
リャーン「クルジア帝国にスパイとして、潜入しているため、王位継承権はミハイルにあるのよ」
ミハイル「そういうことだ。父は…残念ながら、クルジア帝国の騎兵団長に、殺害された…」
リャーン「そう…だから私達はあの帝国に復讐しようと考えているの」
メレシナ「復讐…ですか…そんなことをして意味があるのでしょうか…」
リャーン「ごめんなさい。少し言い方が悪かったわね。クルジア帝国と戦争をするわけではないわ」
ミハイル「復讐といっても見返すだけだ。強くなってな」
リャーン「そのためには、メレシナさん。貴方の協力も必要なの」
メレシナ「わたしの、協力…?」
ミハイル「そうだ、あの皇太子が羨ましくなるくらい、君が綺麗になってくれたらいいんだ」
リャーン「復縁してくれ~って泣きついてくるかもね」
ミハイル「自分を見捨てたんだ。見返したくないか?」
メレシナ「見返したい…だから今日からとっっっても綺麗になるために…がんばります!!」
リャーン「そう言ってくれると心強いわ」
ミハイル「っと、まだ結婚の式も挙げてないのに、早すぎたな。明日にでも式を挙げよう」
リャーン「そうね。準備をしておきましょう」
明日から、どんな生活が始まるんでしょう
続く
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