大事な姫様の性教育のために、姫様の御前で殿方と実演することになってしまいました。

水鏡あかり

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弍※ 当夜

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 夜。
 夜空には満月になりかけの、とろっとした黄色い秋の月が昇っていた。昼はそうでもないが、夜は少し冷える季節だ。
 きっちりと敷かれた白い絹布団の横に座して、真砂はどきどきと高鳴る心臓を宥めていた。
 暗い夜闇を払う燭台の灯りが、布団からかなり離れたところに置かれているのが生々しい。
 締め切られた室内には、座す真砂しかいなかった。いや、正確には、次の間に続く境目には御簾が下げられており、御簾のすぐ向こうに作られた高座には、那尋姫と義昌がいて、真砂を見ているはずである。那尋姫が見るのなら共に、ということで、急遽、義昌も参加することになったのだった。
 御簾の向こうには灯りがないため、真砂からは、二人の様子はまったく窺えなかった。かすかな衣擦れの音や、秘めやかに会話する囁き声がときおり聞こえるから、いるのだなとわかるだけだ。
 なんとか緊張をほぐそうと、真砂は一つ深く呼吸をしてみた。よく洗って香油を塗った体は、緊張のためか、すでにほんのりと汗をかいている。
 普段は邪魔になるのでサラシで少し押し潰している大きな胸も、いまは白い小袖一枚きりであるために、柔らかな胸の丸みがはっきりと見て取れた。腰元まである黒い髪も、普段よりも入念に梳り、手触りが滑らかで心地よい。
 真砂は男を……夫を待っていた。
 それが今夜の趣向だった。
 手本となるため、本当の夫婦の営みをできるだけ真似るということになり、真砂はいま、夫を部屋で待っている妻の役としてここにいた。
 側にはささやかな酒の用意もしてあり、赤い丸盆に、小ぶりの銚子と、二つの赤い盃が品良くのっている。
(いったい、どなたがいらっしゃるのかしら)
 那尋姫に「内緒」と言われてしまい、真砂は今夜の相手を知らなかった。
 ただ、「お相手は、ぜひに、とおっしゃっているわ。真砂を嫁に貰いたいのですって。私ももう裳着を済ませたのだから、真砂もまた結婚してもいいのよ? 今回のことはお見合いだと思って」とは聞かされていた。
 結婚するつもりはなかったが、単純に女として求められていると知って、少し心が浮き立っていた。
 嫌々されるよりはずっといい。
(いまさら、二十四にもなった、一度離縁された女を求めてくださるなんて。ありがたいけれど、……なんだか緊張するわね)
 行為自体も本当に久々だ。相手にお任せするしかない。
 離れたところの廊下がかすかに軋んだ音がして、真砂の体が無意識にびくっと跳ねた。
(いらっしゃった……)
 音の主の足取りは落ち着いて、一足一足がしっかりしている。
 廊下に続く襖のほうを向いて、真砂は姿勢を正した。他に聞こえる音もない。自然、足音に耳がすむ。
(え……?)
 なんだか……とっても聞き覚えがあるような。
 ハッと腰を上げかけたとき、御簾の向こうから「真砂」と呼び止める姫の声が聞こえた。
「真砂、そこで待っていて。大丈夫だから」
「姫様?」
「私はもう子どもじゃないわ。……黙ってたなんて、水臭いじゃない」
 それは……、どういう。
 足音が襖の前で止まった。
 こくっと無意識に喉が鳴る。
 ゆっくりと開けられた襖の向こうには、やはり、檜佐木が立っていた。真砂と同じく白い小袖一枚の姿で、姿勢が良いのも相まって、均整のとれた逞しい体が、なお、すらとして見える。廊下の暗闇を背に、白小袖に包まれた男の体が浮かび上がっていた。
 深い情感を宿した瞳と、目が合う。
 真砂は声も出せず、その目に射止められたように動けなくなってしまった。
「真砂殿」
 低い声が自分の名を呼ぶのに、体がぶるりと震える。いつも「真砂殿」と呼んでくれる穏やかな声と同じなはずなのに、全然違う。
 檜佐木の足が一歩、部屋の畳の上に踏み出された。思わず腰が引けてしまう。
「真砂、出迎えて差し上げて?」
 姫の不安そうな声が響く。だがその後すぐ若様の秘めやかな声が続き、沈黙が降りた。
 若様はなんとおっしゃったのだろうか。
 姫を止めたのか。
 檜佐木は一歩を踏み出したところで止まっている。いや、止まってくれている。
 魅入られたように檜佐木と見つめ合っていた視線をやっとの思いで外して、真砂はおずおずと頭を下げた。
「お待ち……申し上げておりました……」
 こちらへ、と隣を指し示せば、ほっとしたように場の空気が緩んだ。
(たしかに、姫様と若様とで決めたのなら間違いはないとお願いしたけれど、まさか檜佐木様なんて)
 襖が閉められる音がして、檜佐木が真砂の隣へとやってきて、静かに座した。
 思っていたよりも近い距離に、真砂の心がざわざわと揺れる。
 今夜の相手は真砂を嫁にと望んでいると聞いたが、まさか檜佐木が……。あの誘いは五年も前のことなのに。
 なにかの間違いなのではないか。
 あれこれと考えが頭をよぎり、そわそわとして落ち着かない。
 檜佐木に真意を問いたかったが、姫と若様の前で、夫婦の閨の手本を見せている最中だと思えば、勝手な私語をするのも躊躇われた。
 御簾越しの二人によく見えるように、真砂と檜佐木は御簾の方を向いて、布団を背にして並んで座っていた。朧に揺れる火灯りが、二人の白い小袖を橙色に染め上げている。
 とても、檜佐木の顔は見られなかった。頬が熱い。
「……まずは一献、いかがですか、檜佐木様?」
 話題も思いつかず、目についた酒盆に救われた気持ちで、真砂は檜佐木に酒を勧めた。銚子を手に取れば、檜佐木が盃の一つに手をのばした。
「いただこう」
 銚子を傾けると、赤い盃にとろっと白い濁り酒が注がれる。檜佐木はそれを、くいっと一息で飲み干してしまった。
「真砂殿も」
「……はい」
 銚子を奪われ、代わりに、いま檜佐木が使った盃を持たされた。赤い盃が再び白い酒で満たされる。
「…………」
 飲むのを躊躇っていると、耳元に檜佐木の口元が寄せられた。
「……酒は苦手ですか?」
 御簾の向こうの二人には聞こえぬよう、ごく静かに囁かれた声が、真砂の耳に入り込む。ぞくとした感覚に肌が震える。
「いえ……」
「ならば」
 檜佐木に促されるまま、真砂は思い切って盃に口をつけ、目を瞑って一気に傾けた。口の中に、甘やかだか少し強めの酒精が入り、喉を焼きながら胃の腑に滑り落ちていく。
「良い飲みっぷりですね。酒は好きですか?」
「甘いお酒でしたら。……すぐ、酔ってしまうのですけど」
「では、一献だけで。誰に抱かれているのか、わからなくなっては困りますので」
 飲み干した盃が、檜佐木の手に取り上げられてしまう。
「真砂殿……もっと近くに」
「……っ、はい」
 真砂の腰に檜佐木の腕が回される。ぐっと引き寄せられるままに身を寄せれば、正座していた足が崩れ、檜佐木の逞しい体に寄りかかる格好になってしまった。二人の体がぴったりと添う。ふわっと香ったのは、檜佐木がいつもつけている、少し涼やかな品の良い香の匂い。
(檜佐木様の体、熱い……)
 小袖の布越しに、筋肉の凹凸と、熱が感じられて、真砂は固まってしまった。
 これから、この体に抱かれるのだと思えば、先を期待した体が火照り、疼く。
「もっとよく顔を見せてください」
 いま、檜佐木の顔は見られない。見られたくない。恥ずかしすぎてどうにかなってしまう。
(檜佐木様は嫌ではないけれど、こんなのは……耐えられない)
「あの、檜佐木様……」
 そんなことはいいから、早く続きを。早く終わらせてしまいましょう。そう言いたかったが、はしたなすぎて言葉が続かなかった。
 いっそ目を瞑っている間に全部終わらせて欲しい。
「どうか行髙、と。俺たちは夫婦なのですから」
「そんな……」
 すると再び、檜佐木の口元が真砂の耳に寄せられた。唇が真砂の耳たぶを優しく食む。
「…ッ………」
「俺ではお嫌ですか?」
「嫌では……」
「貴方を嫁に欲しいとも、姫にはお伝えしたのですが」
「そのお話は、五年前にお断りしたはずです」
「ええですから、五年待ちました」
「……え?」
 思わず、真砂は顔を上げてしまった。見下ろす檜佐木と、まともに目が合う。檜佐木の目が、憂いを含んで細められた。
「一度は諦めようかとも思いましたが、諦めきれず。やはり、貴女でなければ」
 顎に檜佐木の手が絡み、顔を固定されてしまった。かさついた、男らしく骨がしっかりした檜佐木の親指で、唇を何度もなぞられる。腰に回された腕は、逃がさないとばかりに力が強くて。
「ひ、さぎ様……?」
 なんだろう。なんだか。
 怒っているような。
 仕草も声も優しいのに、捕食者の牙が無防備な首にかかっているような、不安感があった。
 檜佐木の目が悲しげに揺らぎ、真砂の背筋がなぜか、ぞくっと冷えた。
「行髙と呼んでくださいと言ったのに。……貴女は俺を弄んでいるのですか?」
「そんなことは……」
「なぜ、俺を指名してくださらなかったんです? 俺以上に貴女の近くにいる男が他にいましたか? 全員、排したつもりだったのですが。若と姫とに丸投げなど……。どの男に抱かれてもいいと思ったのでしょう? 貴女がこんなに好色だったなんて知りませんでした」
 違う。
 そんなつもりでは。
 顎にかかっていた檜佐木の手は、いまや痛いほどの力でそこをがっしり掴んでいた。檜佐木の顔と真正面から向き合わされたまま、背けることができない。腰に回された手も、指が肉に食い込むほど強く、真砂の体を抱き寄せていて。
「もし、俺以外がこの役目に選ばれていたらと思うと、腑が煮えくりかえる。どの男にくれてやっても構わないというのなら、俺の物になってください」
 目の前の檜佐木の瞳が怖かった。
 奥底に獰猛な光が見え隠れしていて。絡め取られて、骨の髄まで啜られてしまいそうな。
 こんな、……こんなはずではなかったはずだ。ただ一度きり交わって、夫婦の演技をして終わり。それだけのはずで。
 もっとあっさりした、義務的なもののはずだ。
「……ひさ、……行髙様」
「はい」
 檜佐木の目が、嬉しそうに緩んだ。その奥底に獰猛な光を宿したまま。
「こ、れはただの手本、ですから」
 恐々と言えば、檜佐木は「もちろん」と頷いた。
「貴女は俺に抱かれる。俺は貴女を抱く。愛し合う夫婦の演技。それだけだ。……だから俺は、貴女をただ愛するだけ。間違いはないはずです。そうでしょう?」
 真砂はぎこちなく、こくっと頷いた。
 間違っていない。
 なのになぜ、こんなにも不穏に感じるのだろう。
「こら檜佐木。僕たちにも聞こえるように話せ」
 ついに御簾の向こうから、若様の声が聞こえた。
「申し訳ありません、義昌様」
 すぐに檜佐木が声を大きくして謝罪する。同時に、ぎりぎりと真砂の体を締め上げていた力がすっと抜けた。
 知らぬ間に息を詰めていたらしい。真砂はほぉっと息を吐き出した。
「では真砂、俺の足の間に座ってくれ」
 胡座で座った檜佐木の、足の窪みから覗く畳を、ぽんぽんと叩かれる。はだけた着物の裾から、檜佐木の鍛えられた足が覗き、真砂は思わず目を逸らした。
 そのまま座れば、檜佐木に後ろから抱きしめられる格好だ。
 同時に、見ている二人に真砂の体がしっかりと晒される体勢でもある。
「……失礼します」
 これは手本、これは手本、と自分に言い聞かせて、真砂は檜佐木に体重をかけないように、狙って足の間の床に腰を下ろした。自然、膝は立てる形になる。その真砂の腹を抱えるように、後ろから檜佐木の両腕が回され、二人の体がぎゅっと密着した。
 大きく熱い檜佐木の体に包み込まれて、秋の夜気にかすかに冷えていた真砂の体がぬくもっていく。いや、それだけではなく、檜佐木に触れられている実感で、真砂の体の内側からじわじわと熱が呼び覚まされていった。
 丁寧に梳った髪は横に流され、顕になったうなじに、何度も口付けられる。
「…っ、ゆき、たか様」
「真砂」
 耳元で「ずっとこうしたかった」と囁かれ、いまだに檜佐木の心が信じられないのに、心がぶわっと喜んでしまう。
「ぁ……んっ」
 下から両手を添えられ、真砂の豊満な胸がたゆっと揺れる。やわやわと揉みしだかれるそこから、久しく感じていなかった官能の痺れがじんと沸き起こり、真砂は立てていた足をもじっと擦り合わせた。
「いつもより、大きいですね。何かしていましたか?」
「っ、ゃ、見て……んっ」
「見てました。胸も、尻も。このうなじも。ずっと、俺のものにしたかった」
「……ッ、ぁ」
 着物の布一枚を押し上げて、真砂の胸の尖りがほつりと立ち上がったのも、めざとく見つけられてしまった。
「布越しでもこんなに大きいのですね。見れば見るほど、淫らな体だ」
 ぴんっと胸の頂を弾かれて、真砂の腰がくねる。そのままぎゅっと摘まれ、引っ張られれば堪らなかった。
「ひ、ぃ……ぁ、ひっぱっては…ぁ、ん」
 姫に見せるためだと思えば、不埒な手を止めるわけにもいかない。どうすることもできないまま、真砂は檜佐木の膝に手を置いて、ぎゅっとそこを掴むことで耐えた。
 うなじから耳、頬には檜佐木の熱い舌が肌を味わうように這い、何度も口付けられる。ときおりチリっとした痛みが走るのは、痕をつけられているのだろう。
 着物では隠れない、見えるところに。
 おかしい。おかしい。
 元夫に抱かれたときには、こんな風になったりしなかったのに。
 はしたない声が漏れてしまいそうになって、真砂は口元を手のひらで覆った。
 それを、檜佐木に咎められる。口元にやった手を、大きな手でそっと包まれた。
「声を聞かせてください」
「でも……耳障りでしょう?」
 恐る恐る問えば、「いいえ」と優しく否定された。
「とても淫らで、可愛い声です。……誰かにそんなことを言われたんですか?」
「前の、夫に……」
「…………つくづく、見る目がない男だ」
 檜佐木の低い声には、怒りが滲んでいた。
 檜佐木にはたしか、一度離縁されていることをなにかの話の折りに話したはずだった。そのときも、「貴女を離縁するなんて見る目がない」と言っていた気がする。そのあと「だが、そのおかげで貴女に出会えたのか」と言葉が続いたときには、少々赤面した。
 檜佐木は真砂を宥めるように、口元を抑えた手を優しく撫でてくれた。
「俺は声を聞きたいので、構わず声を出してください。そのほうが気持ちいいですよ。固くならないで、ありのままを俺に見せてください。どこがどうイイのか、嫌なのか、教えてほしい」
「……本当に?」
「本当です。……貴女のことが好きなのも、本当です。しかし、貴女にちゃんと伝わっていないような気がするのですが、わかっていますよね? 貴女は俺に、今夜、たくさん愛でられるんですよ?」
「愛で……?」
 檜佐木を振り向けば、おでこに柔らかく口付けられた。
「可愛がってさしあげますね。……たくさん」
「…………っぁ、ん」
 どう答えればいいのかわからず、口篭っていると、再び胸の粒を指の先でくりくりと弄られ、思わず甘い声をこぼしてしまった。
 檜佐木の目が、嬉しそうに笑む。
「気持ちいいですか?」
「……………きも、ちいい……です」
 認めてしまえば、体の奥がじわっと熱くなった。
 気持ちいい。
 檜佐木に触れられるのが。
 弄られている胸が。
「ぁ、っ……ゃ、ぁっああ、あんっ」
 声を出してもいいと思えば、体から余計な力が抜けていく。
「ゆき、たか、様……っぁ、それ、気持ち、それ」
 かりかりとひっかくように胸の粒をいじめられ、真砂の腰が浮く。
 気持ちいい。
 もっと続けてほしい。
「ッ、ぁ、っ、ああああああ」
 耳穴に舌を入れられ、昂らされた胸の頂をぎゅっと絞り上げられ、真砂はぎゅっと身を固くして極めてしまった。
「………っ、ぁ……っふ、ん」
 達っしきってぐったりと脱力した体が、檜佐木によって再び抱き止められる。
「真砂」
 耳に吹き込まれる、檜佐木の低い声が毒のようだった。
 胸がおかしい。弄られた胸の頂も、胸の奥も。達したのに、いまだにじんじんと熱をもって疼いていた。 
 はぁはぁと息が乱れる。
 体が熱い。
 こんなに気持ちの良いこと、知らない。
(畳が……)
 胸を弄られただけなのに、すでに股の間はししどに濡れそぼり、尻の下に向けて愛液が垂れてきているのがわかって、真砂は泣きそうになった。着物越しに、畳まで濡らしてしまっている気がする。
 尻の後ろには、硬くなった檜佐木のそれが当たっていて。
(こんなことを続けられたら……)
 だが、まだ着物も脱がされていなければ、下肢に触れられてすらいないのだ。
 道のりの遠さを思えば、めまいがした。
 これを続けられたら、いったいどうなってしまうのだろう。
 着物の合わせ目に檜佐木の手がかかる。
「開けますよ」
 こくと頷けば、ゆっくりと着物をはだけられた。先端がつんと紅くしこった白い胸元が顕になる。着物は肩から落とされ、肘にたぐまった。
「っ……」
 姫だけではない。若にも見られている。
 肌をなぞる秋の夜気は冷たいのに、体がかっと火照って寒さを感じない。
 背後から真砂の肩にのしかかるように前屈みになった檜佐木にまじまじと胸を見られて、真砂は胸を隠したくなった。
「美しい肌だ。良い匂いがする」
「……ぁ、嗅がないでください」
「匂いも整えたのでしょう? 男に抱かれるために」
 すんすんと匂いを嗅がれ、真砂は恥ずかしさに身を捩った。しかし鍛えた男と女の力の差は歴然で、腹に回った檜佐木の腕から抜け出せない。
 動くたびにふるふると揺れる胸元をじっと見つめられ、真砂はもうどうしようもなくなって身を縮こまらせることしかできなかった。
 左腕で腹を押さえ込まれたまま、檜佐木の右手が真砂の右胸にかかった。やわやわと揉まれつつ、先端をきゅっと摘まれる。
「ッ……」
「姫、ご覧になっておられますか? 女は悦くなるとこのように胸の先がしこります」
「なっ……!」
 なんということを。
 でも。
 姫様は、こういうことが知りたかったはずで……。
 檜佐木に「もっと胸を突き出してください」と言われるがまま、真砂は丸めてしまっていた体を起こし、御簾の前で見せつけるように胸を張った。
 頭のてっぺんに檜佐木の口付けが降ってくるくる。まるで、「よくできました」とでも言いたげなその動作に、心がぐちゃぐちゃに掻き回されていく。
 恥ずかしい。
 恥ずかしいが、これは必要なことで良いことなのだと。
 御簾の向こうで微かな衣擦れの音がした。
 姫はいま、何を思っておられるのだろうか。
「真砂、顔をこちらに」
 肩越しに顎に添えられた檜佐木の指先で、後ろを振り向かされる。
 欲と理性とが半々に宿った檜佐木の瞳を、達して少し溶けてしまった頭で呆けたように見上げる。
 近づいてきた、と思う間もなく、柔らかい唇同士が重なった。肉厚な檜佐木の唇に吸い上げられれば、素直に気持ちいいと思えた。
 檜佐木の舌先に唇を舐められたのに応えて、舌を差し出す。たちまちに絡め取られ、吸い上げられ、口内を舐められる。
「ぁっ、ん……ちゅ、ん……はぁ……」
 舌の動きがだんだんと大胆になっていく。
 かすかに残っていた理性が溶け出し、次第に、惹かれていた男に求められ、抱かれているのだという悦びが優っていって。
(ありのまま、を……)
 真砂は己の欲にしたがって、体をひねり、おずおずと檜佐木の首に腕を回してそっと抱き寄せた。檜佐木の手が労うように背中をよしよしと撫でてくれる。
「ちゅっ……ん、ぁ……っ、ふ」
 気持ちいい、気持ちいい。
 もっと。
 檜佐木に舌先をじゅっと吸われれば、真砂のあそこがじゅんっと疼いた。
(中に……欲しい)
 中で達したことなどないけれど。檜佐木と一つになりたいと思った。
 立てていた膝裏に檜佐木の手がそれぞれかかる。
「足を」
 口付けの合間に言われるがまま、足を持ち上げられるがままに身を任せれば、大きく足を開かされ、幼子におしっこをさせるような格好になる。
 いつものように、着物に下にはなにもつけていなかったから、はだけた裾からは、茂みのある隠部が見えてしまっているだろう。
「尻を上げられるか?」
 名残惜しくも唇が離れていき、こめかみに檜佐木の口付けが落とされる。乱れて、汗で頬に張り付いた髪が檜佐木の指先で優しく払われ、真砂はこくっと頷いた。
 離れてしまった唇が寂しかったが、続きをしてもらうには仕方ない。
 檜佐木の膝に手をつき、腰を上げる。
 尻の下になっていた着物がたくしあげられ、隠すものなどなく、白い下肢が顕になった。
 そのまま再び膝裏を持ち上げられれば、御簾に向けて、たわわな胸も隠部もすべて晒すことになってしまった。白小袖は汗で湿り、腰帯のところでぐしゃぐしゃになっている。
 とろとろとした真砂の愛液は洪水のように溢れ、陰部どころか、やはり着物を越えて、畳まで淫らに濡らしてしまっていた。
「……ぁんっ」
 檜佐木の右手が膝裏からそのまま延びてきて、器用に腕で真砂の足を支えたまま、濡れそぼったほとを二本の指でぱっくりとわり開く。
 誤魔化すことなどできないほどに、びしゃびしゃになってしまっているそこは、姫にしっかりと見られてしまっているだろう。
 そう思えば、ひくひくとひだがひくつくのを感じた。
 檜佐木の骨太な指が、あそこから溢れる愛液をすくい、指の先でこね、広げて見せる。
 とろぉっと糸を引いた透明なそれが、燭台の灯りのなかでぬらぬらと淫らに光った。
「女の気が昂れば、このようにぬめりのあるものでここが濡れます」
 檜佐木が耳元で、「広げて、お二人によく見せてくれ」と囁いてきた。
(広げて……?)
 御簾に目をやるが、その奥は何も見えない。
 真砂は、己のほとへとおずおずと両手を伸ばした。
 愛液でぬるぬると滑る肌に指をかけ、くぱぁっと大きく広げる。
(姫様……見てください。姫様)
 姫のためだと思えばこそ、こんな恥ずかしめにも耐えられているのだ。
 ……姫に見られているという、この淫靡な役目に、状況に、自らが興奮し始めているわけではけっしてなくて。
(違う。違うの。これは、ただ……)
「ひゃぅっ」
 いきなり敏感な豆を摘み上げられ、真砂は仰け反ってびくびくと体を震わせた。
「ここが女がよく感じるところです。普段は皮をかぶっておりますが……ふ、真砂のこれはすでに、硬くなってぷっくりと腫れていますね」
「っぁ、あ、ゃ、あ……、こね、ないでぇ…! いま、ぁ…いま……達したっぁ、あ、ひ、ぉぉお」
 二本の指で挟まれるように腫れた豆をこねられ、真砂は休むまもなく再び極めた。
 足を閉じようにも、檜佐木に阻まれ、閉じられない。檜佐木の腕に爪を立てて仰け反り、与えられる快楽に焼かれるしかできない。生理的な熱い涙でじわっと潤んだ瞳から、火照った頬に涙が溢れる。
「この左右にひだがあり、ここに尿を出す小さな穴と、その下に膣に続く穴があります。その下が、尻穴です」
 乱れきった己の心身とは裏腹な、たんたんとした檜佐木の言葉が恨めしい。
 そして寂しい。
(私だけ……なんて)
「この、膣に続く穴に男の魔羅を入れ……っ」
 檜佐木の声が乱れた。
 真砂は嬉しくなって、後ろ手に回した手で、さらに檜佐木のそれを撫でた。
 真砂は、胡座をした檜佐木の乱れた裾から手を差し入れ、下帯のなかで重く張り詰めたそこをすりすりとさすっていた。
(大きい……)
 立ち上がった幹は太く大きく、玉袋はずっしりと重かった。
 顔も仰かせ、日に焼けた檜佐木の喉元に幾度も口付ける。
「ぁっ、んっ……な、か」
 仕返しとばかりに、膣の中に檜佐木の指が入ってくる。
「我慢できなくなったか?」
「っぁ、……ぁ、ゆき、たか様…っ」
 檜佐木の目が、再び真砂の目に合わされる。
 見てもらえたと思えば、嬉しくて口が緩んでしまった。
 途端、下肢への責めが激しくなる。
 膣に入り込んだ指が二本に増やされ、愛液の滑りを借りて、じゅこじゅこと出し入れされる。かと思えば、ねっとりと腹側のしこりをこねられ、腰が浮いてしまう。
「ひ、……ぁ、ぁ、なか、すごい。すごい、ぁ、ぃ、あ、あんっ、ぁ」
 声を出すことへの忌避も、気持ち良いことへの躊躇いももうない。ただただ、檜佐木の腕のなかで翻弄される。
 親指がぴとっと豆に添えられ、真砂はごくっと生唾を飲み込んだ。
「あぁ、…っ、あん、ひぃ、どっちも、どっちもは、だめぇ……ぁッ、いっちゃう、いっちゃうから…!」
「真砂、……まさご。愛いな。そのまま存分にイけ」
「ッ、ちくび、ぁ、それ……ぁ、あ、ひっ、出ちゃう、待って、ゆきた……ぁ、まってぇ……! ぁ、やぁああああああッ」
 ぎゅっと乳首を摘み上げられ、中をぐっと押し上げられ、真砂は堪えきれずにぶしゃぶしゃと潮を噴き上げながら、盛大に達してしまった。
 目の前の畳に、淫液が染み込み、卑猥なシミができていく。
「ぁ、……ぁ、ッ……んっ」
 体がびくびくと跳ね、腰がかくかくと揺れる。余韻で小さく続けて達してしまって、真砂は檜佐木の着物をぎゅっと握って快楽の波に耐えた。熱い体にはびっしょりと汗をかき、腰から下の感覚が重い。
「真砂、まさご……。愛してる」
 ぎゅっと檜佐木に抱きしめられ、真砂は思わず「……私も」と答えてしまった。
 これは駄目だ。
 こんな風にされてしまったら。
「本当か?」
 檜佐木の目が覗き込んでくる。熱に浮かされてそれをぼーっと見上げ、こくっと頷けば、檜佐木は嬉しそうに微笑んだ。
「では、正真正銘、夫婦の交わりをしよう」
「んっ……」
 腰をいとも容易く持ち上げられる。
 いつのまに下帯から出したのか、檜佐木の熱い肉棒が、柔らかな真砂の尻に触れていた。
「真砂、ちゃんと見ていただくんだ。俺のものになるところを」
 真砂は膝立ちになり、びしょびしょに濡れた股で檜佐木のそれを挟んで、ぬくぬくと腰を上下させた。太い魔羅が、真砂の愛液でぬるぬるになり、てらてらといかがわしく光る。
(ちゃんと、これが挿入ったところを、姫様にお見せしなければ……)
 細い腰や、腹、柔らかな尻の肌を檜佐木の大きな手で優しく撫で回わされ、これからへの期待に気がさらに高ぶっていく。
「そのまま腰を下ろせ」
「ッぁ………んっ」
 檜佐木の太い魔羅の先端が、真砂のそこにくちゅっと嫌らしい音を立てて触れた。
 たっぷりと高められて緩んだ膣は、檜佐木の魔羅に喜んでむしゃぶりつき、柔らかく口を開いて迎え入れる。
(熱い……、ぁ、太い)
 ぬくぅっと中ほどまで入れたところで、真砂は腰を止めてしまった。太くて大きくて、これ以上、入る気がしない。怖い。
「真砂、全部入れてくれ。貴女のなかに」
「ひ、っん……ッ」
 掴まれた腰をぎゅっと下ろされ、さらにズブズブと深く深く入ってくる。檜佐木に導かれるまま、最後まで腰を下ろせば、とんっと奥の奥に亀頭が当たった。
 ぶるりっと真砂の体が震え、制御できない体が、勝手に檜佐木の太く逞しい魔羅に絡みついて。
(ぁ、駄目。なんだか変なのが来る)
 まだ動いてすらいないのに、昂りきった中が勝手にうねって、快楽を拾ってしまう。じゅっじゅっと檜佐木の熱い魔羅に吸い付き、その硬さと太さに刺激され、真砂は腰を無意識にくねらせた。
「まだ、だ。ちゃんと馴染んでから」
「ひ、っん……ゆきたか…さま」
 ぎゅっと後ろから腹を抱きしめられ、固定されてしまう。
 そう、動かないほうがいい。いま、変なのが来ているから。いま動かれたらどうなるか。
(おさまって…っん、おさまって)
 しかし、中はおさまるどころか、どんどんと変に痙攣して、中の男を締め付ける。
「真砂、そんなに欲しかったのか? 中がすごくうねっている」
「おか、おかしいの…っぁ、なにか来る、ひ、来るッ…ぉっ、お」
 檜佐木の足を跨いで広げた足が、畳の上を無意味に擦る。快楽を逃そうとするが、焼け石に水で抑えが効かない。怖くて、何かに縋りたくて……無意識に腹に回った檜佐木の腕に爪を立ててしまっていたが、そこに血が滲んでいることも気づけていなかった。
 腰をぐっと沈めて、檜佐木の魔羅の先端で、奥の奥……胎の入口をこりこりと刺激するのを止められない。
 次第に真砂の頭が仰け反っていく。
「ぁ、ッ、………ぁ、ひ」
 来る、来る。
「ーーーーーーーーッお゛、ッ」
 ごちゅっと檜佐木に下から突き上げられ、両方の乳首をきつく引っ張られて、真砂は声も出せずに仰け反って舌を出し、ガクガクと体を痙攣させて深く極めた。
「ーーーーーッ、ーーーーーっぉ、ふ、ぁ」
 体を侵食した快楽に絡め取られて、なかなか降りて来られない。ずっとイキっぱなしで、乳首をきつくこよられ、引っ張られたままで。
「ッーーぁ、ひ、ーーーーぃッ、お、ぉ゛」
 黒目がぐるんと瞼の裏に入りかける。目の焦点が合わない。開きっぱなしの口の端から、だらしなく涎がつーっと垂れ溢れていく。
「んっ、く、中、きつ……。動くぞ」
(駄目っ、駄目、いま動いては……っ!)
 まったく力が入らない腰を持ち上げられ、魔羅が抜けていく。
「ひ、っぁ…んっ」
「吸い付いて離れないな」
 ゴチュンっ。
「あ、ぁ゛……ぃ、いぐっ、いきます、っーーーーッ!」
 奥を一突きされ、達し、緩んだ真砂の股から、ついに、しょろっと黄色い水が溢れ出た。
「ぁ……見な、見ないでぇ……」
 止まらない小水は、しょろしょろと流れ出し、ついに弧を描いて吹き出して、畳の上でびしゃびしゃと汚水が跳ねた。あたりに、むわっといやらしい匂いが立ち込める。
(ぁ、いや、こんな……、こんな)
 汚水が止まる間もなく、真砂の体は前に傾けられ、両手を手綱のように後ろの檜佐木に持たれてしまった。
 いまだにしょろしょろと小水を吹きこぼすほとを、膝立ちになった檜佐木の剛直が後ろから襲う。
「んっ、こんなに淫らな女だったとは。やはり前の夫に仕込まれたのか? ……恨めしい」
「ちが、ちがうの……こんな…っぁ、ひん……こんなの知らない……っひぐ、ぁ、止まって」
「知らないのなら、もっと教え込んでやるからな」
「ぁ、ぁ゛、……っ、ぉ」
 ぱんぱんと肌がぶつかる音と、ぐちゃぐちゃと淫液が掻き回される卑猥な水音が、締め切られた夜の部屋に響く。
 激しい交わりの音に混じって、目の前の御簾の向こうから、小さく、「ぁ」という姫の可愛らしい声が聞こえた。
(姫も、義昌様に……)
 ぶるっと真砂の肌が震えた。
「出すぞ、真砂。孕め、孕んでくれ」
「ぁッ…ひ、ぁ、……ゆきたか、さ……っぁーーーーッ!」
 びくびくと中の熱が痙攣し、達したばかりの膣に、熱い淫液がびゅくびゅくと吐き出された。
「ぁ……、ぁ、出て、でてる……ッ」
 吐精はなかなか終わらず、お互いに腰をこね合わせて、最後の一滴まで、種付けを行った。
 はぁはぁと息が荒い。
 檜佐木のそれがずるっと抜けていくと、真砂はへたっと畳に尻を下ろした。腰が抜けていて、とても動けそうにない。
 だが、終わった。
 これで終わり。
「……えっ?」
 力が入らない真砂の体が、後ろにぐっと押し倒された。
 ぽふん、と上質な絹布団に体が沈み込む。
 布団の外にはみ出していた足は、檜佐木に抱えられ、まるきり布団の上に寝かされてしまった。
 覆い被さってくる檜佐木をぽかんと見上げ、太ももに触れている硬い熱にそろそろと視線を落として、真砂は固まった。
「行髙…様?」
 なぜ。
 どうしてまたそのように硬くしているのか。
 恐る恐る檜佐木の顔を見れば、檜佐木の瞳が愛おしいと柔らかに笑んだ。
「交わりの手本は一度お見せしたから、ここからは、愛し合う様をご覧いただく」
「ま、お待ちください。一度だけでは!?」
「そんなことは、一言も。夫婦の情事は、一度きりと決まったわけでもありますまい」
「えっ、ぁ、待って」
「もう十分待った」
 

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