ダンジョン・エクスプローラー

或日

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050:報連相2

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「さあ次は鑑定結果の報告ですね。これもまたなかなかなものでした。やはりこのダンジョンはいいですね。楽しいですよ」
 次々に出てくる意味の分からない魔道具に興奮を隠しきれないモニカだった。
 このためにわざわざ本部から鑑定用のアーティファクトまで融通してもらったのだ。怪しまれる前に送ってくれた管理室の友人に感謝だ。
「まずは簡単なところから行きましょうか。宝石は5個、これはブラッドストーン、カルセドニー、シトリン、ジャスパー、サードニクスと出ました。それから金貨は予想通りキルケーで流通していたものだそうです。え、キルケーが地下世界の可能性? あー、あー、なるほど、地下世界で使える可能性ですか。なるほど。今までに出た分と合わせて支部で確保しておきましょうか。うわー、楽しくなりますね。こほん、えー、次にタペストリですが、これは普通に芸術品ということで良さそうです。ただし製造地の名称は初出でした。グラミアンマで作られたそうです」
 宝石や金貨は予想通りで今までと同じだ。タペストリは特に魔法的な効果などはなかったようだが、それはつまり金に換えやすいということでもある。グラミアンマという地名は初めて聞くものだが、それはこのダンジョンでは良くあることだ。恐らくは地下世界のどこかにあるのだろうと想像された。

「次にポーションに行きましょうか。1つはグレーター・ヒーリングだそうです。この赤いものですね。ええ、これは見るからにヒーリングでしたから予想通りでした。ですがグレーター・ヒーリングですからね。回復量には期待できるのではないでしょうか。続きましてこちら、霧のような雲のようなものが動いているこちらですが、ガシアス・フォームというそうです。飲むと最大1時間、ガス状に変化する。着用もしくは運搬している全てのものも含まれる。ありましたね、こういうの。相変わらず意味が分かりませんが。えっと、ガス化している間は飛行移動速度3メートルを得る。小さな穴や狭い開口部、ひび割れ程度の隙間でも通ることができるが水は通過できない。ガス化している間は声を発せず物体を操作できず何物も使用できない。はー、すごいものなのは分かりますが困りますよね、こういうの」
 巨大化の薬もそうだが、装備も運んでいるものも形状を変えるというのはすさまじい効果ではある。あるのだが使用用途を考えると恐ろしくもある。どんな隙間も通れるのであればどんな場所にも侵入できるのと同じだろう。そんなものをおいそれと市場に流すことはできなかった。

「ポーションはもう1つですね。えー、ファイアー・ブレス。えー? 飲んだ後、9メートル以内の目標に対して火を吐けるようになる。この効果は3回火を吐くか1時間たつと終了する。何でしょうこの、使い道はいろいろと思いつくけれど一番効果がありそうなのは見せ物なのでは的な」
「使い道があるのは間違いないな。火魔法を3回使えるようなものだろう。ただその見せ物に一番効果的という感想には同意だな。火を吐けるってのはいい」
 火魔法と効果はそう変わらないが吐けるというところが最大の魅力だろう。これはなかなかいい値段を付けられそうなポーションだった。

「次に行きましょう。次はこの木の実だとか水だとかですね。まずアオワの木の実。アオワというのが何かは結局分かりませんが、原始の木の実の一つと出た時点で何ともです。それで効果は1時間低い単調な音が聞こえ続けるが同時に魔法抵抗に有利を得る、だそうです。これは薬剤師か錬金術師に研究してもらうべきものなのでしょうね。続いてベチタの木の実。これも原始の木の実の一つだそうで、効果は食べることで体力を回復する、以降1時間その肌が光を放つようになる。はー、光を、何でしょうね、このデメリットの感じ。いいような気もするしでもちょっとってなる。これも研究素材行きでしょうね。次々、次はこちらの水、えーと、スガニタの涙、飲むと好きな動物の尻尾が生える、この尻尾は24時間後に消える。えー? 何でしょう、この、何でしょうね? はい次、次に行きます。こちらの水ですね、これは、うん? ダンジョン8階で採取された水。直接触れたものに脆弱性の効果を与える、その効果は1時間持続する、ですか。あ、これは8階の水たまりで、なるほど、そういう罠なんですね」
 採取できた木の実や水は良い面もあれば悪い面もあるということで、これは今後の研究素材として見られることになるだろう。木の実も水も小分けにして少額入札を可能にすれば多くの研究者の手に渡るのではないだろうか。罠の水に関してはやはり罠だったということが確認できただけでも十分だろう。

「後はこちらのバッグとこちらの革袋、それからスクロール、ワンドですね。スクロールとワンドの方はすでに鑑定済みということで、これはもうよろしいのですか? はい、ではこれはそのままギルドでお預かりします。まずバッグですが、これは良いものでした。トリック・バッグ・マスティフ。はい、マスティフです。あのイヌのマスティフ。えー、空のように見えるが中に手を入れると小さなふわふわしたものがある。それを取り出して投げると着地したところでマスティフに変化する。それは次の夜明けが来るか体力が0になると消え去る。移動や攻撃などの簡単な命令をすることができるが、何も命令がなければただそれらしく振る舞う。バッグの中にはふわふわしたものが3つ入っていて、すべて取り出されたならば次の夜明けまでは空のままである。はー、いいものですね。これはいいものですよ。どう考えても高くなってしまうので私には手が出ません、残念です」
 相変わらずのイヌ好きである。だがこれは高額になることが見えている点と、夜明けとともに消えてしまうという悲しい現実とがあるので残念だが縁がなかったと考えることになるだろう。
「‥‥はい、次に行きます。こちらの革袋ですね。ディサピアランス・ダスト。細かい砂に似た粉末を収めた紙包みで、それを空中にばらまくと、その粉に触れた生物も物体も全て不可視状態になる。その状態は2から8分間続き、その作用を受けているものが攻撃を行うか魔法を使うことでも解除される。はい、いいものですね。一包みしかありませんが、それでも十分でしょう。効果時間が最短の2分だった場合は考え物ですが、一瞬でも不可視になりたい状況には有効な手段になるのでしょうね」
 使いどころはいろいろと考えられるだろう。人も物も不可視になるのならば相当に使いどころがある。ただし危険なものでもあるのでこれもまた支部長が頭を悩ませることになるのだろう。

「あ、ほかにもあるのですね。ああ、鑑定スクロールを使ってある、それでその3点はお持ちになるわけですね、分かりました。あの、見せていただいても? ありがとうございます。えっと、ああ、このネックレスは私も知っています。プレイヤービーズ・ネックレス、いいですよね。なるほど納得です。そして、え? ファイアー・スタッフ、え、すごいのでは? これでウォール・オブ・ファイアーが使えてしまうと、すごいですね‥‥あ、これが攻撃に使える、純粋な武器というのが初になるのですね? そして最後がスクロー、ル、え? テレポーテーション? え? 本当に?」
「内緒よ。今これを使っても意味がないでしょうけれど。これが出たということは、そして7階に移動用のポータルがあったということは、やっぱりあるのよ。このダンジョンにあるいは地下世界に、私たちの知らない魔法の深淵がね」
 やはりというか何というか、カリーナは興奮しきりである。だが確かに地上では誰も知らない魔法がダンジョンから見つかるというのは興奮する。そしてそれが見つかる以上は、やはり地下世界のどこかにそれを学ぶためのものがあるのだと考えるべきだろう。
 少なくともこのダンジョンは知らせてきたのだ。あるぞ、と。あの地下世界を見て、そしてこの魔法を見て、興味があるのなら来いと言っているのだろうと思えた。

 ─────────────────────────

 クリストがミルトの町のギルド支部に行くと、支部長のアドルフォが疲れた顔をして支部長室に来るように言った。昨日モニカと確認した報告の書類も受け取っていたようで、テーブルの上に投げ出されていた。
「相変わらず順調というか想像の上を来るダンジョンのようだな」
 向かいに座り、報告書を持ち上げて眺めながら言う。
「順調と言っていいのかね。書いてあるか? 8階で行き詰まったから6階からやり直す」
「ああ、あるある。クオトアの大群、4レベル以上の魔法を使うクオトア、メロウ、アボレスか。なんだこれ、いきなり上がりすぎじゃないか」
「むちゃくちゃだろう。途中まではな、単に消耗狙いで数を出してんのかと思っていたんだが、どうもそうじゃなさそうだ。あそこはそういう場所なんだろう。クオトアが全力で侵入者を排除しようとする場所、そういうことだと思う。奥まで行けばどういう場所か分かるのかもしれないが、俺たちとしてはそれよりも階段にたどり着きたいんでな、調べるのは後続に任せるよ」
 あそこまでクオトアが戦力を投入したくなるようなものがあそこにはあるのだろうと思えた。湖に出られる場所を守るとか餌場を守るとか、その程度ではない何かがあの奥にはあるのだろう。
 やろうと思えばまだ調べていない部分もあったし、壁沿いに釣り出しては撃破を繰り返せば何とかなりそうにも思えたが、今はそこに力を注ぐ気にはなれなかった。それよりも島に渡って階段かどうかの確認をしたい。そして階段なら下りて9階だ。

「まあ話は聞いたとは思うが。ギルドも国も6階以降の報告を聞いたところで信じられなくなったようでなあ、ダンジョンの存在そのものが怪しまれているのが現状だ。こんだけ現物がそろってんだから来てみればいいってのに、信じられん、おまえたちは何をやっているんだって言われているところだ。そんなに言うなら査察に来いってねじ込んだ結果どうにか1人来るんだが、1人だぞ。しかも下っ端だ。一応ひととおりは見せるがろくな報告にならんだろうし、どうせ信じてはもらえん」
 言ってはため息という状況だ。
 査察も下っ端が1人来るだけでは大した結果は得られないだろう。どうせその報告も信じてはもらえず、また同じやりとりをするのだ。結果が動くとしたらその後、もう少しましな査察官が来てからの話になるだろう。
「しかもなんだこれ、ポータル? 人が通れる? マジか」
「マジだぞ、実際に通った。しかも瞬間移動の魔法円を知ることができるスクロールときた。見るか? 鑑定結果だからごまかしなしだぞ」
 鑑定スクロールによる鑑定結果だ。それを偽造することはできないだろう。
 そしてそれを見れば確かに移動用のポータル、瞬間移動の魔法円となっている。
 このダンジョンにはこれがあるのだ、これを研究者に見せるだけでも効果はあるだろう。どうせまずは鑑定が本物かどうかの研究が始まるのだが。
「結局な、今までの成果は全部ギルドの金庫にしまってあるんだよ。信じてもらえないどころかセルバ家の秘宝を持ち出しての客引きを疑われる始末でね、市場に流すとかどうとかいう状況じゃない。宝石すら仕舞っちまったからなあ。商工業ギルドからもせめてそれくらい流せって言われているんだが、セルバ家の金庫から出してきた物をとか言われると出しにくい」
「まあそうなるか。なあ、金貨と銀貨もあったか、とっておいた方がいいかもしれないぞ。地下世界に町があるならそこで使えるんじゃないか」
「あん? ああ、何とかで流通している。ああ、なるほどね。それがあそこか、ありそうな話だな」
「これだけ仕込んでおいて貨幣に意味がないってことはなさそうでね。地下世界に人がいて町があってとなればな、1000年2000年だったか、とんでもないものが出てきそうだよな?」
「すげー楽しみになってくるな。見つけた貨幣握りしめて2000年前の物を買うのか、すげーな。意味分からん」
「おう。俺たちはそこで依頼を受けて金を稼ぐ予定だぞ」
「何だそれは、ギルドも地下世界出張所とか作らんとダメか」
 冒険者ギルドと名乗ってはいるが、この世界に冒険の要素はもうあまり残ってはいない。確かに魔物討伐はある、探索もある。あるにはあるのだが、勇者の冒険の書にあるような未開の地に足を踏み入れて、全てを一つずつ積み上げていくような冒険はもうないのだ。
 あとはそれこそ海か山を越えて行くことになるのだが、それもすでに先達はいるしある程度の情報もあるのだ。まったくの未開の地がそもそもすでにほとんどない。
 そこへ地下世界だ。全てを一から調べていく必要のある舞台だ。そんなものを用意されて楽しくないわけがなかった。
「で、そうなると6階からなわけだが」
「査察が来るのはあさってだな。今回は別にいいぞ、どうせ下っ端だ、俺の方でやっておく。ただその次はな、ある程度の立場の査察官が来るだろう。さすがに協力してもらいたい。で、その次にギルドの役員連中だろう。その頃にはギルドからの報告も行って、恐らく国の方でも動くはずだ。まずは調査機関が来る。それから視察また視察だろう」
「付き合いきれないぞ、面倒な」
「すまん、だがさすがに協力してくれ。おまえたちの評価にも関わるだろうからな」
「評価ねえ、正直、Bから降格だってんならそれでもいいぞ。ここからのことを考えると、もうギルドからの評価はいらないんだよ」
 この先は果てがない。依頼に影響のあるギルドの評価を気にする必要はなくなっていた。何ならセルバ家とのみ契約して探索したっていい。どうせダンジョンはセルバ家の所有なのだ。それにあの様子を見る限り、ステラならば説明すれば乗ってきてくれるのではないかと考えている。
「おおい、やめてくれ、俺の評価にもマイナスじゃねーか。それにセルバ家の国への印象を良くするためにも協力した方がいいと思うぞ」
「そういえばいろいろ言われているんだったな」
 セルバ家から国の中央にもたらされた情報の信じてもらえなさも相当なもののようだ。
 出てくるものが良すぎるのも、6階の発見も、どうしてもうさんくさいという目で見られてしまっているらしい。
「まあ仕方がないか。俺たちとしてもセルバ家との関係はいいままにしておきたい。協力はするさ。で、あさってだったな。そうするとその次が来るのは1週間くらい先になりそうか?」
「そうだな、一応ギルドの職員が毎日6階へ行く。それで状況を書き置くようにするからできるだけ確認してくれ。2回目の査察が決まったら地上には戻るようにな」
「分かった。それまでにできればもう一度8階まで到達しておきたいところだが、どうなるかな。さすがに予想がしづらくなってきた」
「調整が入ったか?」
「調整なんだろうな、明らかに数も動きも変わった。それでも7階で悪魔のテストをしたり、見せかけだけの罠を単発で用意してきたり、罠と魔物のセットもわざわざ難易度を下げて設置したりだ。どうにもまだ試している要素がありそうなのが気にはなる。数と動きの変化だけなら7階8階で見た。それ以外の要素が今のところまだ薄い。そうなると8階の湖の向こう側のエリアか、それとも9階か。一気に変えてくる可能性がある」
 このダンジョンの特徴といってもいいだろう。
 テストを繰り返しているような感触があり、そして階が深くなるほどに本格的な運用が始まるのだ。要素が一つ追加されるとそのテストをして、そして先に進むとそれを本格的に投入してくるのだ。それを繰り返してもう8階。いまだにテストのようなことをしている部分が見受けられる。
 もうそれほど階数は残っていないというのにいまだにテスト。これはまだ見ぬ9階10階のための準備か、それとも地下世界のための準備なのだろうか。
 それもこれから探索を続ければ分かっていくだろう。査察や視察への協力という面倒事も増えてしまったが、それでもこのダンジョンを自分たちが真っ先に潜っているという楽しさに終わりはなかった。
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