ダンジョン・エクスプローラー

或日

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051:地下6階6

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 全ての準備を終え、クリストたちは再び6階を目指してダンジョンに踏みいった。アドルフォからは何日かは構わないが切りのいいところで戻っていてくれと頼まれているので今回は8階は難しいかもしれない。
 地下1階スタート直後のラットがこちらをチラ見してダッシュで逃げていくのを見送り、そのまま昇降機を使って5階へ。そして6階の拠点にしている部屋へと移動する。今回もここに荷物を置いていくことにしている。
 ひとまずの目標はここ6階の隠し扉の先、吹き抜け周辺の調査だ。ここで7階への階段が見つかれば良いのだが、見つからなかった場合は6階を踏破するつもりでかからなければならないだろう。
 一度5階へ戻り再び正規ルートで6階へ下りる。
 階段室を出たら右へ、そしてまた右へ。この先には隠し扉に着くまでに必ずオークとの戦闘がある。できればあの警報器のあったオークの部屋から離れた場所、引きつけるか追いかけるかして倒したいところだ。
 果たしてこの日の通路上のオークは2体で、そして遠ざかる動きをしていた。その後をぎりぎり見える位置を維持して追跡し、そして通路が右へ折れたところで曲がり角まで移動。その先をのぞき見てまだオークが背中を見せていることが確認できたら戦闘だ。
 フェリクスとカリーナがファイアー・ボルトで先制、そしてエディとクリストが突撃して攻撃。やることといってもこの程度だが、ここで消耗したくはなかったのでこれで良い。まずは効率優先だった。
 後始末を終えたところでグールの部屋は全て無視、花の生えている通路も無視して先へ進み隠し扉をフリアが開けると、やはり今回もザーザーという水の流れる落ちる音が響く吹き抜け空間へとたどり着いた。

「さて、吹き抜けまで来たわけだが、通路は正面と左だな。反対側のかがり火も見えていて手すりが直線でこう、と。まあおおむね四角くなるんだろうな。で、右、壁に扉があるが、形が違うんだよなあ」
 隠し扉を出た場所は吹き抜けをぐるりと囲む回廊部分の角になるようで、通路は正面と左に伸びている。そして正面すぐ右手には扉があったが、この扉が両引きの大きなものになっていた。その先は普通の部屋よりも恐らく大きいのだろう。
「何となくだけど、この扉の先が広間っぽいよね」
「まあ扉の大きさからみてもそうなんだろうな」
 フリアが先頭にたって両引きの扉の前まで進む。
「鍵なし、罠なし、気配、うん、いるはいるね。種類とかはよく分からない。もしかしたら部屋が広いせいで遠いのかな」
「広間に階段があるとは考えにくいが、広間が安全に通れるようならあの扉をどうにかすればこっちからの方が吹き抜けが近くなるからな。見てみよう」
 うなずくとフリアが扉に手をかけ、右の1枚だけをそっと引いて開けていった。
 その先は確かに広間のようだった。吹き抜けよりもさらに広いのではないかと思われる円柱の立ち並んだ空間だった。他の部屋よりも天井も高くなっていて開放感がある。壁と円柱には照明も取り付けられていて、広間全体が明るく照らされていた。
 そして今のぞいている扉から対面、1本目の円柱に半分隠れるような形で扉が見えた。さらに広間の中央になるのだろうか、そこには宝箱がある。このまま広間に踏み入っていろいろと見て回りたいところだったが、それを許さないだろう存在もそこにはいた。
 大型のネコ科の魔物、タイガーだった。広間をうろうろと歩き回っているものが2体、柱に寄りかかるようにして寝転がるものが1体。そしてそれらよりもさらに一回り大きいように見える大きな鋭い牙を持ったものが1体だ。
「これは、安全に通れるかどうかは位置次第か? 難しい気もするな」
「部屋の中で全部に襲われるのはやっかいだぞ。1体ずつ釣り出すか、まとめておいて倒すかだろう」
「そうだな、油断しない方がいい場所か、と、気付かれたか?」
 うろうろしていたタイガーのうち1体がこちらを見ている。
「こっちに来そうなら1体ずつ吹き抜けに落とすかい?」
「ああ、その手が使えるのか、エディ、しゃがんで盾を構えておいてくれ。盾に乗せて持ち上げる。俺が脚を持ち上げて落とす。フリア、あの1体を釣ってくれ。フェリクスとカリーナはフォロー頼む」
「フロストバイトを当てておこうか? 動きも悪くなると思うよ」
「分かった。盾に乗ったところを頼む」
 方針を決めるとエディが扉を開けた場所を正面に見ながら手すりの前でしゃがみ盾を斜めに置く。クリストはその脇でサポート。フェリクスが魔法を当て、カリーナは失敗したときのフォローだ。
 フリアがタイガーに見える位置まで部屋の中に進み、その動きを誘導する。
 のしのしといった動きでタイガーが位置を変える。フリアが獲物に見えてきているだろうか。
 その右足に力がこもる。その足に力を込めて踏みだし左足が続けて地面を蹴る。
 同じ速度でフリアが全力で後退を開始、扉を駆け抜けエディの盾を駆け上りながら蹴り飛ばして脇へ飛ぶ。
 その後を追ったタイガーが扉を抜けて盾の上へ踏み出す。体が完全に盾の上に乗った瞬間、フロストバイトの魔法が横腹に命中し、体に霜が降り動きを鈍らせる。
 待ち構えていたエディが盾を突き上げ、そのままタイガーの体を持ち上げる。そしてクリストがそれに合わせてタイガーの足を切りつけてから持ち上げる。盾の上でずり、とタイガーの体が前へ滑る。
 踏ん張ろうとした左足もまた滑り爪がガリッと盾の表面をひっかいた。
 横倒しになるような格好になって盾の上を滑っていき、足を持ち上げられたことでそのままタイガーの体は手すりを越えた。
 タイガーはこの足で木も登るのだというがダンジョンの壁はそういうわけにはいかないだろう。タイガーの体はそのまま腹を見せて吹き抜けを落下し、すぐに薄闇の中に消えていった。
「よし、いけるもんだな。他のタイガーも行けそうなら釣ってみよう」
 広間にはまだ3体がいる。うろうろしているもう1体くらいは釣って倒してしまいたかった。フリアが広間に入り、その1体の位置を確認する。行けそうだと判断したのか振り向いてうなずくと左手の壁沿いに奥へと入っていった。
 しばらくすると後ずさりするようにして戻ってくる。その向こうにはじりじりと近づいてくるタイガーの姿。扉の前まで下がってきたところで立ち止まり、タイガーとの距離が詰まっていく。
 タイガーの前足に力がこもる。大きく踏み込む左足、そして蹴り出される右足。直前で身をひるがえしたフリアが通路へ飛び出しエディの盾を蹴って横へ飛ぶ。
 後を追うように扉から入ってすぐの壁を蹴りつけたタイガーが扉をくぐるようにして通路に飛び出し、そのままエディの盾の上に到達した。
 強く蹴りすぎたのかすでに体は盾の上まで到達していて、そのまま軽く押してやれば手すりを越えそうな感じに見えた。
 エディが立ち上がりながら盾を突き上げるとタイガーはバランスを崩し、体は手すりを越える。そこへフェリクスがフロストバイトの魔法で追撃を入れると、タイガーはあえなく落下を開始、そのまま闇の向こうへと消えていった。
「あっけないが、まあこんなもんか。今のはいいタイミングだったな。さーて、残りはでかいのが1、普通のやつが1だ。やるならまとめてしかなさそうだな」
 広間の中にはまだ2体。中央付近の宝箱の向こう側でたたずむ大型で牙の鋭いタイガー、そして今はまだ遠くの柱に寄りかかっているタイガー。その遠くのタイガーが頭を持ち上げ大きなあくびをした。位置から見てもどうやらこの2体はまとめて対処する必要がありそうだった。

 クリストたちは広間へと踏み入り、周囲を確認する。
 今回はタイガー2体とここでの戦闘だ。立ち並ぶ円柱は視界を遮りもするし防壁にもなるだろう。どう立ち回るべきか。
「でかいのはとにかくエディに引き取ってもらって、俺はあのあくびをしているやつからやる。フェリクスは俺と、カリーナはエディのフォロー頼む」
 方針を決めるとクリストとフェリクスは外壁沿いに回り込むようにしてあくびをしているタイガーに迫る。エディとカリーナは正面から大型のタイガーへ。
 大型のタイガーが宝箱に足をかける。
 あくびをしていたタイガーがのっそりと身を起こす。
「エンハンス・アビリティ」
 カリーナがエディに強化魔法を使う。
「マジック・ミサイル!」
 同時にフェリクスから魔法の矢がタイガーに向かって放たれる。戦闘の開始だ。
 エディが踏み込んで大型のタイガーの鼻先に斧を突き出しけん制すると、それを振り払うように前足を振ったタイガーがそのまま宝箱を踏み台に飛び上がり、エディの頭上から踏みつぶすように足を伸ばす。エディはそれを受け止めるために盾を構え、体全体を使ってその圧力に耐えた。
 魔法の矢を命中させられたタイガーは壁際の2人の方を向き、大きくほえながらすぐさま駆けだし距離を詰める。
 その突っ込む先にショートソードを置いておいたクリストが大きくかわしてから踏み込んでロングソードで斬りかかった。
 ショートソードを嫌って身をよじったタイガーの首の辺りに攻撃は命中したが致命傷には至らない。
 エディは盾を器用に使って大型のタイガーの攻撃をしのぐが、自分からは攻撃に移れない状態だった。とにかく体が大きく圧力が強い。両前足を使って殴りひっかき、大きな牙を持った口でかみつきとどれも押す力が強くて耐える状況から移れないのだ。
「ブラインドネス!」
 カリーナがタイガーを盲目状態に持ち込むために魔法を放つ。それを受けたタイガーが一瞬ほうけた顔をして頭を振る。それを見たエディが立ち位置をずらすと、そこを狙った前足が空振りする。エディがそれを見てから斧を突き入れ、首元に傷を負わせることに成功した。
「マジック・ミサイル!」
 再びフェリクスの魔法の矢がタイガーに命中、クリストがそれに続いて攻撃をしかけ、壁際に追い詰められた格好になってしまっていたタイガーはそれを立て続けに受けるとがくりと体を地面に崩れさせた。
「よし、これで残りはあいつだけだな」
 残るは大型のタイガー1体のみ。これで戦力を集中させることができる。
 そのタイガーは一度大きく飛び下がってまた頭を振り、今度はしっかりとエディの方を見据えた。
「ああ、もう直っちゃった」
「いや、もう大丈夫だ、あとは支援に回ってくれ」
 クリストとフェリクスの手が空いたのなら自分はこのタイガーの気を引き続けるだけでいい。まだろくにタイガーの体力は削れていないが戦闘は随分と楽になるだろう。
 エディが斧を突き出し盾を振り、タイガーを引きつける。タイガーも足を振り、たたきつけようと動くが盾に遮られて思うようにはいっていないようだ。
 そこにクリストが間に合い、横からタイガーの後ろ足を狙って切りつける。さらにフェリクスの魔法の矢が立て続けに横腹に命中し、大きな叫び声をあげさせた。
 タイガーが大きく踏み出して左前足をエディにたたきつける。その前足を引き取ろうとした瞬間、その前足に骸骨の手がしがみつき、驚いたタイガーが必死にそれを振り払おうと足を振る。
 その隙を見逃さず、クリストが踏み込んで踏ん張っていた右前足に切りつけ、返す剣でもう一度切り払う。
 その痛みに前足ががくりと折れたところを狙ってエディが盾を前面に踏み込んで顔を狙ってたたきつけ、また後退する。
「ファイアー・ボルト!」
 フェリクスの炎の矢が命中し炎上する。
「フロストバイト!」
 続けてカリーナの魔法が命中し、顔を中止に白く霜が残ったようになる。
 タイガーは骨にしがみつかれた足を下ろして踏みしめ、切りつけられた右足をクリストの方へ一度振ってけん制してから横からエディの盾を殴りつける。エディは攻撃に移らずこの攻撃を持ちこたえることに集中する。
 エディが受け止めたことで空いた脇腹を狙ってクリストが踏み込み、剣を突き入れ、そしてそこを起点に切り払うと、腹を大きく切り開くことに成功した。この攻撃はさすがにこたえたのか、そのまま傷ついた側から胴体が横倒しになるように崩れ落ちた。
 まだ足を持ち上げ攻撃しようとするそぶりは見せていたが、エディが首元に斧を突き入れると、その斧の柄に抱きつくように足が下がり、動かなくなった。
「よし、これで大丈夫だな? もう動かないよな。何というか、思ったよりもはるかに固かったな」
「ここまで魔法が必要だったのも驚きだね。普通のタイガーの倍くらいは耐久力があったのかな」
「私は全然出番なかった。あれじゃ私が切りつけても意味なさそう」
「予想以上だったな。普通のやつを先に2体片付けておいたのは正解だったらしい」
 4体同時に相手取っていたらあの大型のタイガーはとてつもない脅威だっただろう。2体を先に倒しておいたことで余裕をもって大型のタイガーを受け止めることができたことが勝因だっただろう。でなければかなり強引に強力な攻撃手段を用いる必要があったのではないだろうか。今回は手順が功を奏したといって良さそうだった。
「ね、こいつ首輪してるわよ」
 のぞき込んでいたカリーナが気がつき、それを聞いたクリストが首の毛をかき分けると、確かに革製の首輪をしていた。
「なんだこいつ、飼いネコだったのか?」
「その言い方はどうかと思うけれど、まあ何でダンジョンで首輪着きとは思うね。ん? 何か付いているね、何だろう」
 首輪に沿ってぐるぐると首の下辺りまで探っていったフェリクスが結びつけられた小さな革袋を見つけた。
 開けてみると中には小さな四角い金属板が入っていて、その表面には文字のような記号のようなものが彫られている。
「何だ? 数字か?」
「どれ、ああ、数字ね。3よ3。これも古語になるわね」
「これで3か。ああまあ今の数字と似ているっていえば似ているのか。で、何で3だ? ここは6階なんだが」
「ありそうなところだと、ここまでの、1階から5階までのどこかに1と2があるっていうことかな。それか全部で10階ある中のどこかに1から何番かまであるとか」
「これだけだと何だか分からんな。どこかで他の数字でも見つかれば何かしら想像もできるだろうが」
 今のところ想像するのにも限界がある。このダンジョンのことだ何かしらの仕掛けはありそうだったが考えるだけ無駄だろう。何かヒントが見つかるまでは保留にしておくしかないことだった。
 タイガーの魔石は首の根元から見つかり、これは大型のものも同じだった。それに加えて大型のタイガーからは牙も確保する。これは根元から完全な形で取り出すのは難しいため今回は見えている限りの根元から折る形だ。

「ねえ、宝箱。鍵も罠もありの罠はたぶん何か吹き出すしかけ。はい、開けてみて」
 後始末をしている間にさっさと宝箱を開けに動いていたフリアの言葉に近くにいたエディが蓋に手を伸ばしそれを開けた。
 中には金褐色で細かいしま模様の入ったトラの人形が入っていた。
「虎目石か? これはまた分かりやすいものを出してきたな。タイガーを倒してトラの石とはね」
「宝石なのかな。それとも何か効果があるような魔道具なのか、苦労したんだからいいものだといいね」
 タイガーを倒してタイガーズアイでできたタイガーの人形という分かりやすい成果ではあったが、ただの宝飾品というよりは何かしらの魔法的な効果のあるものだとより価値があって良いのだが。苦労した分だけそういった感想を持ちたくなった。
「さて、成果としてはこんなもんか。それじゃあ広間を調べるとするか。まずはとにかく扉だな。使えるような状態かどうか」
 最初に入ってきた扉から正面に見えていたのが恐らくそれだろう。
 そこまで移動してみると若干ゆがんでいるようにも見える扉がそこにはあった。
「この向こうがあの通路のはずだよな。これは開くのか? 無理か、手応えがないな。直せるものなのか?」
「壊れている場所を調べてうまくいけば、ね。メンディングでは直せない大きさで壊れているのなら駄目でしょうし、どうなのかしら」
「うーん、見た限りでは可能なようなそうでもないような、だね。なんと言っても壊れ物を調べるのは僕らは専門ではないから、ここで調べ続けるのも危ないし、やるのなら通路の岩を全部片付けられたらくらいでいた方がいいと思うよ」
「そうか、難しいか。ここを通れたら楽は楽なんだが、それもタイガーの位置次第だしなあ。それなら多少歩いてもオークが1、2体の方が楽か」
 オークならば対処は慣れてきていた。広間を突っ切れば吹き抜けというコースは確かに一見楽ではあったがタイガーが常にいるとなれば危険度はどうだろう。今は壊れた扉の修復が簡単ではないということと合わせて。今後はどうするか考える時も来るかもしれないという扱いで良いのかもしれない。
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