53 / 94
053:地下7階8
しおりを挟む
グリムロックを倒し、最終的には爆発して終わった人型の魔物がやってきた通路の先を調べるために移動を開始する。その先の通路は丁字路にぶつかり、右は長く直線が続き、左は少し先で部屋になっているようだった。
右へ進むとしばらく先で左への分かれ道があり、その先は少し先で扉に行き着く。そして真っすぐに進んだ先では流れ落ちる水の音が聞こえ、すぐに最初に場所だけ確認して素通りした吹き抜け手前の分かれ道の場所へとたどり着いていた。これでぐるっと回って戻ってきたことになり、地図が埋まる。次は最初の丁字路へ戻って逆方向の部屋へ進む。その部屋は特に魔物などもいなかったが、部屋の中央は水浸しになっていた。
「これはどう見ても罠。何てわざとらしいの。部屋の四隅は大丈夫みたいだから壁沿いに回ろう」
すでに水たまりそのものが罠という場所は知っている。ここで踏み入れる気にはとてもなれなかったのでう回できる壁沿いを伝っていくことにした。
右手に沿って移動すると、入ってきた場所から見て右の壁に通路があり、そしてその通路はしばらく先まで真っすぐに続いていた。
「広い部屋っぽい。広くて天井も高い。壁にこう、下にも上にも照明があるね。それで羽音がたくさんする」
様子をうかがってきたフリアの報告を聞き、その部屋を調べることは後回しにして引き返す。水たまりまで戻ったところでまた右手を壁に付けて移動だ。その右側の壁にも通路があり、ここも長く直線が続いているようだった。
しばらく先で左の壁に扉があり、さらに通路は続いて突き当たりで右に折れ、そこで扉に行き着いた。
これで階段から始まって一定の範囲内の通路を全て埋めたことになる。次はどこの扉を調べるか、あるいは別の通路へ進むかだ。
とりあえず目の前にある扉をフリアが調べる。
「鍵なし、罠あり、これは見たことあるやつ、たぶん刃が出てくる。気配なし」
「さーて、どうするか。残りの通路は羽音がしたところと、後は階段室の向こうのホブゴブリンのところか広い部屋になっていそうなところだな。よし、近いところから見ていくか」
方針を決めたところでフリアが罠を解除し扉を開ける。
部屋の中には何もなく、正面の壁に扉があった。
「ん? 何となく違和感。床、変じゃない?」
扉を開けたところでフリアが部屋へは入らずにそう言う。
「床か? どれ、うーん、分からん。どうだ?」
「分からないね、いや、色がちょっと違うのかな?」
「色か? そうか? あー、言われてみれば少し濃いか?」
違和感の正体はよく分からないが、何となく床の色が違うような気がするという話にまとまっていく。
「床が崩れるとかの罠かしら。何か投げ込んでみる? それとも床にダメージを与えられるように魔法を投げ込んでみる?」
「投げ込めるようなものがないな。武器だ盾だってわけにもいかないしな。試しに魔法を頼む」
そう判断し、カリーナが準備をする。
「ワード・オブ・レイディアンス」
魔法の言葉を使い部屋の中へと燃えるような光を投げ込んだ。
その効果はてきめんだった。光が降りると同時に、床が波打つようにうごめき始め、動きが次第に激しくなっていく。
「あー、そう来たか。グレイ・ウーズだろう。触れると金属を溶かされるからな。魔法だけで片付けられるか?」
「部屋全体を覆う数でしょ? 範囲魔法じゃないと大変だし、どっちにしても時間がかかるわよ」
「そうなるとさすがに危険か、よし、この部屋は回避しよう」
金属製の武器では倒して回ることができない問題、魔法の使用回数の問題、範囲魔法でなければこの数を一度に処理できない問題、その間にグレイ・ウーズが移動して扉を開けたカリーナを攻撃する危険。そういったことを考慮するのなら強力な範囲魔法で一気に倒すか、そもそもこの部屋は通らないことにするかだ。
今までの例からすれば階段室の前がそんな危険な状況だったことはない。ひとまずこの部屋をパスすることに決め、通路を引き返す。
その先には右の壁に扉があり、次に調べるのはそこになる。
「鍵なし、罠なし、気配あり」
「気配ありか、ハズレのような気もするが、一応見ていくか」
フリアがエディと場所を変わり、クリストが扉を開ける。
部屋の中には先ほども見た小さな人型の、火をまとうようにした魔物が2体いた。
「ち、魔法を頼む」
「了解、レイ・オブ・フロスト!」
扉から入る前にその開けきらない隙間からフェリクスが冷気の魔法を放つ。
「レイ・オブ・フロスト!」
さらにそれに続いてカリーナも魔法をもう1体に向けて放った。
この攻撃を受けた奥の1体がうずくまるように姿勢を変え、体中から火を漏れさせる。もう1体はまだ近づいてこようと動きを見せ、そこへフリアがナイフを投げ込むと、驚いたような顔をしてそして火を漏れさせ始めた。
バンッ
クリストが扉を閉めると全員がそこから離れる。
すぐにバンッ、バアンッという激しい音が聞こえてきた。恐らく部屋の中で爆発したのだろう。だがさすがダンジョンの壁も扉もその程度ではびくともしなかった。
音が消え静まりかえったところで再び扉を調べるためにフリアが近づく。
「うん、気配なし、良さそう」
そっと扉を開けると隙間から熱気が漏れてくる。
「熱い、これは駄目」
「ちょっと場所変わって、プレスティディジテイション、うん、冷えた空気を送ってみたから治まるでしょ」
「おー、ありがと、どれ、うん。まだちょっと熱いけどいけそう」
カリーナが魔法で冷たい空気を送り込むことで爆発の熱気は治まってきたようで、フリアが部屋の中へ入って確認する。
「宝箱発見、えい、よし、ミミックじゃなさそう。後は何もなし。えーっと、鍵なし、罠なし、それで中身は、宝石でした!」
部屋の中で確認を済ませ革袋に宝石を入れてすぐに通路に戻ってくる。これでこの部屋の探索も終了だ。
「次はそこの羽音のする部屋か階段の向こう側か、よし、一度その羽音のした部屋を確認だけはしてみるか」
方針を決めると再び移動を始め、水たまりのある部屋から通路へ進み、羽音のする部屋を目指す。しばらく進んでいくとすぐに通路の向こう側から激しく羽ばたく音がいくつも聞こえるようになってきた。同時に鳥のような鳴き声も聞こえてくる。かなりの数がいるのだろうか、その声が激しい。床に張り付くようにかがみ込んだフリアが通路の端まで進んで部屋の中をのぞき込む。そのまま右左と見て、さらに上を見上げる。
「うーん、かなり広い。上の方にたくさん飛んでいるのがいるんだけどそこまで大きくはないと思う。たぶんいるのは鳥系だよね。照明があるから視界は結構よさそう。ただここからだと反対側の壁はすこーし見えるくらい。左の方へはかなり先まで広がっていて端はたぶんあそこかなっていうくらい遠かった」
「どうにも何かありそうだな。階段室があるっていうよりは上でも良くあったエリアのボスってイメージの方だが」
「そうだね、ボス部屋っていう気がちょっとするね。そうすると今までどおりなら重要なものか貴重なものが手に入る感じかな?」
これまでにも同じ階の他の部屋とは雰囲気を変えることはあり、そういう場所はだいたい何かしらの重要な要素を含んでいた。
「よし、やっていくか。部屋に入ったら左を目指して移動する。鳥は迎撃できるならするが場合によっては無視だ。さあ準備をしよう」
エディとクリストは装備を確認、フェリクスとカリーナは魔法の準備だ。
特に小さいが大量の鳥がいるとなればその全てを対処することは難しくなってしまう。後衛も防御に手をかける方が良いだろうと考えられた。後衛の2人はそれぞれにシールドとメイジ・アーマーの魔法を使用し、ここからは状況次第ということになる。そうしてクリストたちは広く高くなった大きな部屋へと踏み入った。
大きな部屋へと踏み入ると、さらに羽音も鳴き声も激しく聞こえてくるようになる。
見上げれば多数の鳥が飛び交っている様子を見て取ることが出来た。中には大きなものもいるようだったが、まだお互いに攻撃が届くような距離ではなく、クリストたちは左手の壁沿いに移動を開始した。
少なくとも全方位から攻撃を受けることは避けたいとの思いからの壁沿いだ。
1体2体と上空からヴァルチャーと思われる鳥が降りてくるが、エディが斧を振る、クリストが剣を振るとさっとまた上空へと舞い戻っていく。
このまま進めるかと思ったとき、頭上を舞う鳥の姿に巨大なものが混ざり始めたことに気がつく。
「でかい、いくついる?」
「4かな、5かな。かなり大きいね。壁から離れないようにしないと」
「アース・バインドで落とすことはできるけれど、回数に限界があるからね、全部は無理よ」
飛んでいる相手を地面に落とすことのできる魔法は2レベルだ。使用回数には限界があり、攻撃魔法や支援魔法を削ってでも使うかは微妙なところだ。
飛び交う巨大な鳥が3体、徐々にその高度を下げ、姿形がはっきりと見えるようになってくる。小さな鳥がヴァルチャーだった時点で想像はされたが、やはりそれは巨大なヴァルチャーだった。明らかにこちらの様子をうかがっている。
エディが盾を構え一歩前へ。そしてクリストも剣を構える。
「ブレス」
カリーナが支援魔法を使う。
「マジック・ミサイル!」
それと同時にフェリクスが魔法の矢を放ち、3本がそれぞれのヴァルチャーへと命中する。この攻撃に反応したのか1体が急降下を始め、その鋭い鉤爪をエディの盾にたたきつけ、また上昇していく。
そしてまた1体、また1体とエディの盾を狙うように降下する。
対するエディも盾だけでなく斧に引っかけて引きずり降ろそうとするが、さすがにヴァルチャーもそれは分かっているのか、目の前まで来てそのまま上昇していったり、目標をかえて隣のクリストを狙おうとしたりと動きを変えてきた。
待ち受けていたクリストもそれに剣で攻撃をしかけ、鉤爪と斬り合う格好になる。
3体が上空に戻りクリストたちの頭上を円を描くように舞う。
その3体とは別に、また左右から巨大なヴァルチャーが降下を始め、それに小さなヴァルチャーたちが群れるようにして続いた。
「ガスト・オブ・ウインド!」
カリーナが強風を巻き起こす魔法を使い、小さなヴァルチャーたちを吹き飛ばすが、巨大なヴァルチャーはその風でも一瞬姿勢を崩した程度で体勢を整え、すぐに鉤爪をきらめかせて降下する。
「マジック・ミサイル!」
それを迎撃するためにフェリクスが魔法を放ち命中させる。
そしてそれでよろめいた足元を狙ってクリストが剣を振り回し、その1体は地面へと落下した。エディが振り回した斧に狙われた1体は胴体を傷つけられたもののそのまま上昇して遠ざかる。残る巨大なヴァルチャーは4体か。
「ねえ、左の方から大きなのが来る。ヴァルチャーと形が違う」
「本命か? 飛ぶ魔物だよな、何だ?」
ヴァルチャーは群れているためなかなかの脅威だが、ヴァルチャーだらけの状況でこのエリアのボスだとは言いにくかった。本命は別にいると見ていたのだが、それが動き出したのだろう。
その巨大な姿がすぐに頭上へと到達し、ヴァルチャーたちの中央まで進んできた。群れに混ざるという形ではなく、その群れの上に堂々とした姿を据え置いたというように見える。その形は筋骨隆々としたライオンのものであり、頭と前足、そして翼はワシのものだった。この魔物は見たことがあった。6階のあのガラスの壁の向こう、地下世界の上空を悠々と飛んでいった姿だ。
「グリフォンか。いいところへいいやつが来たな」
牛や馬、時にはヒポグリフのような魔物すらも獲物とする強力な肉食の獣だった。
「ヴァルチャーが邪魔ね。グリフォンが狙えそうなら落とすわよ」
「分かった。確かにヴァルチャーが邪魔だな。もう少し数を減らしたい」
4体の巨大なヴァルチャーがぐるぐると円を描くように動き始める。その円が大きくなり、そしてぐるりと右方向へ旋回しながら前へ出ているエディを目掛けて殺到する。
「クラウド・オブ・ダガーズ!」
フェリクスが魔法を使うと、ヴァルチャーたちがエディに到達する直前、その前方に旋回する短剣の群れが出現する。その短剣の群れに突っ込む形になってしまったヴァルチャーが次々と短剣によるダメージを受けていく。翼を体を足を切りつけられ、エディを攻撃するどころではなく、その空間を離脱しようとしていく。
そこを狙って突き入れられたエディの斧によって1体が引っかけられ、地面にたたき落とされる。
さらに移動したクリストも目の前を逃げようと上昇するヴァルチャー目掛けて剣を振り、1体をその犠牲にした。
「アース・バインド!」
ヴァルチャーが上空へ移動しようとしたタイミングでカリーナがグリフォンを狙って地面へと縛り付ける魔法を放つ。
これを受けたグリフォンが急激に高度を下げ、勢いをつけて地面にたたきつけられようとしたが、まさに地面にという瞬間身を捻り、太い後ろ足を伸ばして地を蹴り、その勢いのままクリストたちの方向へと突撃を仕掛けてきた。
それを見たエディが斧から手を離し、両手で盾を支え突撃に備える。
ガツーンッという激しい音がグリフォンとエディとの間から響き渡る。エディの足が勢いを殺しきれずにずずっと少し後ろへと下がった。
さらにそこへヴァルチャーの群れが迫ってくる。小さいヴァルチャーは相手にしている場合ではないのだが、数がいるためにとにかく邪魔だった。巨大なヴァルチャーは攻撃のタイミングを計っているのかまだ上空で旋回している。
今はまず目の前のグリフォンだろう。
「ライトニング・ボルト!」
そこへ狙っていたフェリクスの雷の魔法が放たれる。肩口から貫かれるように雷に打ち抜かれたグリフォンが身もだえしながらも前足を振り上げ、盾越しにエディの頭を狙ってたたきつける。そこからさらに一歩下がると頭を振ってクリストにかみつこうと動いた。
それを避けることに動きを費やしたクリストにヴァルチャーが群がり、振り払っている間にグリフォンは遠ざかる。
そして再び地面を蹴り、エディに向かって突撃を開始、そのタイミングに合わせたのか上空の巨大なヴァルチャーが左右に分かれ、降下し始めた。
群れるヴァルチャーを振り払いながらグリフォンと巨大なヴァルチャーに対処しなければならないようだ。
「ガイダンス」
カリーナがエディに背後から触れ、支援魔法をかける。そして自身は群がるヴァルチャー相手にスタッフを振り回して対応だ。巨大なヴァルチャーは、まあ何とかなるだろう。
「マジック・ミサイル!」
フェリクスが魔法の矢を放つと、2本は右から来る巨大なチャーに命中し墜落させることに成功する。そしてもう1本は左から来るヴァルチャーに当たるがまだその勢いは落ちない。それを見たフリアがナイフを取り出して投げ込むと、それがヴァルチャーの顎下に刺さり、そのまま姿勢を崩して地面へと墜落した。
これで巨大なヴァルチャーは全滅しただろう。後の問題はグリフォンだけだ。
激しい音をたてて盾に突撃したグリフォンがそこから足を振り上げる。
エディがとにかく押し切られないように耐えている間にクリストが移動し、グリフォンの胴体に横から切りつけた。
嫌がったグリフォンが下がろうとしたところへフリアが再びナイフを投げ込み、目の近くにそれを受けたグリフォンの動きが止まる。
そしてそこへクリストがもう一度攻撃をしかけると首を深く切ることに成功し、そのままグリフォンは頭から地面へと崩れ落ち動きを止めた。
右へ進むとしばらく先で左への分かれ道があり、その先は少し先で扉に行き着く。そして真っすぐに進んだ先では流れ落ちる水の音が聞こえ、すぐに最初に場所だけ確認して素通りした吹き抜け手前の分かれ道の場所へとたどり着いていた。これでぐるっと回って戻ってきたことになり、地図が埋まる。次は最初の丁字路へ戻って逆方向の部屋へ進む。その部屋は特に魔物などもいなかったが、部屋の中央は水浸しになっていた。
「これはどう見ても罠。何てわざとらしいの。部屋の四隅は大丈夫みたいだから壁沿いに回ろう」
すでに水たまりそのものが罠という場所は知っている。ここで踏み入れる気にはとてもなれなかったのでう回できる壁沿いを伝っていくことにした。
右手に沿って移動すると、入ってきた場所から見て右の壁に通路があり、そしてその通路はしばらく先まで真っすぐに続いていた。
「広い部屋っぽい。広くて天井も高い。壁にこう、下にも上にも照明があるね。それで羽音がたくさんする」
様子をうかがってきたフリアの報告を聞き、その部屋を調べることは後回しにして引き返す。水たまりまで戻ったところでまた右手を壁に付けて移動だ。その右側の壁にも通路があり、ここも長く直線が続いているようだった。
しばらく先で左の壁に扉があり、さらに通路は続いて突き当たりで右に折れ、そこで扉に行き着いた。
これで階段から始まって一定の範囲内の通路を全て埋めたことになる。次はどこの扉を調べるか、あるいは別の通路へ進むかだ。
とりあえず目の前にある扉をフリアが調べる。
「鍵なし、罠あり、これは見たことあるやつ、たぶん刃が出てくる。気配なし」
「さーて、どうするか。残りの通路は羽音がしたところと、後は階段室の向こうのホブゴブリンのところか広い部屋になっていそうなところだな。よし、近いところから見ていくか」
方針を決めたところでフリアが罠を解除し扉を開ける。
部屋の中には何もなく、正面の壁に扉があった。
「ん? 何となく違和感。床、変じゃない?」
扉を開けたところでフリアが部屋へは入らずにそう言う。
「床か? どれ、うーん、分からん。どうだ?」
「分からないね、いや、色がちょっと違うのかな?」
「色か? そうか? あー、言われてみれば少し濃いか?」
違和感の正体はよく分からないが、何となく床の色が違うような気がするという話にまとまっていく。
「床が崩れるとかの罠かしら。何か投げ込んでみる? それとも床にダメージを与えられるように魔法を投げ込んでみる?」
「投げ込めるようなものがないな。武器だ盾だってわけにもいかないしな。試しに魔法を頼む」
そう判断し、カリーナが準備をする。
「ワード・オブ・レイディアンス」
魔法の言葉を使い部屋の中へと燃えるような光を投げ込んだ。
その効果はてきめんだった。光が降りると同時に、床が波打つようにうごめき始め、動きが次第に激しくなっていく。
「あー、そう来たか。グレイ・ウーズだろう。触れると金属を溶かされるからな。魔法だけで片付けられるか?」
「部屋全体を覆う数でしょ? 範囲魔法じゃないと大変だし、どっちにしても時間がかかるわよ」
「そうなるとさすがに危険か、よし、この部屋は回避しよう」
金属製の武器では倒して回ることができない問題、魔法の使用回数の問題、範囲魔法でなければこの数を一度に処理できない問題、その間にグレイ・ウーズが移動して扉を開けたカリーナを攻撃する危険。そういったことを考慮するのなら強力な範囲魔法で一気に倒すか、そもそもこの部屋は通らないことにするかだ。
今までの例からすれば階段室の前がそんな危険な状況だったことはない。ひとまずこの部屋をパスすることに決め、通路を引き返す。
その先には右の壁に扉があり、次に調べるのはそこになる。
「鍵なし、罠なし、気配あり」
「気配ありか、ハズレのような気もするが、一応見ていくか」
フリアがエディと場所を変わり、クリストが扉を開ける。
部屋の中には先ほども見た小さな人型の、火をまとうようにした魔物が2体いた。
「ち、魔法を頼む」
「了解、レイ・オブ・フロスト!」
扉から入る前にその開けきらない隙間からフェリクスが冷気の魔法を放つ。
「レイ・オブ・フロスト!」
さらにそれに続いてカリーナも魔法をもう1体に向けて放った。
この攻撃を受けた奥の1体がうずくまるように姿勢を変え、体中から火を漏れさせる。もう1体はまだ近づいてこようと動きを見せ、そこへフリアがナイフを投げ込むと、驚いたような顔をしてそして火を漏れさせ始めた。
バンッ
クリストが扉を閉めると全員がそこから離れる。
すぐにバンッ、バアンッという激しい音が聞こえてきた。恐らく部屋の中で爆発したのだろう。だがさすがダンジョンの壁も扉もその程度ではびくともしなかった。
音が消え静まりかえったところで再び扉を調べるためにフリアが近づく。
「うん、気配なし、良さそう」
そっと扉を開けると隙間から熱気が漏れてくる。
「熱い、これは駄目」
「ちょっと場所変わって、プレスティディジテイション、うん、冷えた空気を送ってみたから治まるでしょ」
「おー、ありがと、どれ、うん。まだちょっと熱いけどいけそう」
カリーナが魔法で冷たい空気を送り込むことで爆発の熱気は治まってきたようで、フリアが部屋の中へ入って確認する。
「宝箱発見、えい、よし、ミミックじゃなさそう。後は何もなし。えーっと、鍵なし、罠なし、それで中身は、宝石でした!」
部屋の中で確認を済ませ革袋に宝石を入れてすぐに通路に戻ってくる。これでこの部屋の探索も終了だ。
「次はそこの羽音のする部屋か階段の向こう側か、よし、一度その羽音のした部屋を確認だけはしてみるか」
方針を決めると再び移動を始め、水たまりのある部屋から通路へ進み、羽音のする部屋を目指す。しばらく進んでいくとすぐに通路の向こう側から激しく羽ばたく音がいくつも聞こえるようになってきた。同時に鳥のような鳴き声も聞こえてくる。かなりの数がいるのだろうか、その声が激しい。床に張り付くようにかがみ込んだフリアが通路の端まで進んで部屋の中をのぞき込む。そのまま右左と見て、さらに上を見上げる。
「うーん、かなり広い。上の方にたくさん飛んでいるのがいるんだけどそこまで大きくはないと思う。たぶんいるのは鳥系だよね。照明があるから視界は結構よさそう。ただここからだと反対側の壁はすこーし見えるくらい。左の方へはかなり先まで広がっていて端はたぶんあそこかなっていうくらい遠かった」
「どうにも何かありそうだな。階段室があるっていうよりは上でも良くあったエリアのボスってイメージの方だが」
「そうだね、ボス部屋っていう気がちょっとするね。そうすると今までどおりなら重要なものか貴重なものが手に入る感じかな?」
これまでにも同じ階の他の部屋とは雰囲気を変えることはあり、そういう場所はだいたい何かしらの重要な要素を含んでいた。
「よし、やっていくか。部屋に入ったら左を目指して移動する。鳥は迎撃できるならするが場合によっては無視だ。さあ準備をしよう」
エディとクリストは装備を確認、フェリクスとカリーナは魔法の準備だ。
特に小さいが大量の鳥がいるとなればその全てを対処することは難しくなってしまう。後衛も防御に手をかける方が良いだろうと考えられた。後衛の2人はそれぞれにシールドとメイジ・アーマーの魔法を使用し、ここからは状況次第ということになる。そうしてクリストたちは広く高くなった大きな部屋へと踏み入った。
大きな部屋へと踏み入ると、さらに羽音も鳴き声も激しく聞こえてくるようになる。
見上げれば多数の鳥が飛び交っている様子を見て取ることが出来た。中には大きなものもいるようだったが、まだお互いに攻撃が届くような距離ではなく、クリストたちは左手の壁沿いに移動を開始した。
少なくとも全方位から攻撃を受けることは避けたいとの思いからの壁沿いだ。
1体2体と上空からヴァルチャーと思われる鳥が降りてくるが、エディが斧を振る、クリストが剣を振るとさっとまた上空へと舞い戻っていく。
このまま進めるかと思ったとき、頭上を舞う鳥の姿に巨大なものが混ざり始めたことに気がつく。
「でかい、いくついる?」
「4かな、5かな。かなり大きいね。壁から離れないようにしないと」
「アース・バインドで落とすことはできるけれど、回数に限界があるからね、全部は無理よ」
飛んでいる相手を地面に落とすことのできる魔法は2レベルだ。使用回数には限界があり、攻撃魔法や支援魔法を削ってでも使うかは微妙なところだ。
飛び交う巨大な鳥が3体、徐々にその高度を下げ、姿形がはっきりと見えるようになってくる。小さな鳥がヴァルチャーだった時点で想像はされたが、やはりそれは巨大なヴァルチャーだった。明らかにこちらの様子をうかがっている。
エディが盾を構え一歩前へ。そしてクリストも剣を構える。
「ブレス」
カリーナが支援魔法を使う。
「マジック・ミサイル!」
それと同時にフェリクスが魔法の矢を放ち、3本がそれぞれのヴァルチャーへと命中する。この攻撃に反応したのか1体が急降下を始め、その鋭い鉤爪をエディの盾にたたきつけ、また上昇していく。
そしてまた1体、また1体とエディの盾を狙うように降下する。
対するエディも盾だけでなく斧に引っかけて引きずり降ろそうとするが、さすがにヴァルチャーもそれは分かっているのか、目の前まで来てそのまま上昇していったり、目標をかえて隣のクリストを狙おうとしたりと動きを変えてきた。
待ち受けていたクリストもそれに剣で攻撃をしかけ、鉤爪と斬り合う格好になる。
3体が上空に戻りクリストたちの頭上を円を描くように舞う。
その3体とは別に、また左右から巨大なヴァルチャーが降下を始め、それに小さなヴァルチャーたちが群れるようにして続いた。
「ガスト・オブ・ウインド!」
カリーナが強風を巻き起こす魔法を使い、小さなヴァルチャーたちを吹き飛ばすが、巨大なヴァルチャーはその風でも一瞬姿勢を崩した程度で体勢を整え、すぐに鉤爪をきらめかせて降下する。
「マジック・ミサイル!」
それを迎撃するためにフェリクスが魔法を放ち命中させる。
そしてそれでよろめいた足元を狙ってクリストが剣を振り回し、その1体は地面へと落下した。エディが振り回した斧に狙われた1体は胴体を傷つけられたもののそのまま上昇して遠ざかる。残る巨大なヴァルチャーは4体か。
「ねえ、左の方から大きなのが来る。ヴァルチャーと形が違う」
「本命か? 飛ぶ魔物だよな、何だ?」
ヴァルチャーは群れているためなかなかの脅威だが、ヴァルチャーだらけの状況でこのエリアのボスだとは言いにくかった。本命は別にいると見ていたのだが、それが動き出したのだろう。
その巨大な姿がすぐに頭上へと到達し、ヴァルチャーたちの中央まで進んできた。群れに混ざるという形ではなく、その群れの上に堂々とした姿を据え置いたというように見える。その形は筋骨隆々としたライオンのものであり、頭と前足、そして翼はワシのものだった。この魔物は見たことがあった。6階のあのガラスの壁の向こう、地下世界の上空を悠々と飛んでいった姿だ。
「グリフォンか。いいところへいいやつが来たな」
牛や馬、時にはヒポグリフのような魔物すらも獲物とする強力な肉食の獣だった。
「ヴァルチャーが邪魔ね。グリフォンが狙えそうなら落とすわよ」
「分かった。確かにヴァルチャーが邪魔だな。もう少し数を減らしたい」
4体の巨大なヴァルチャーがぐるぐると円を描くように動き始める。その円が大きくなり、そしてぐるりと右方向へ旋回しながら前へ出ているエディを目掛けて殺到する。
「クラウド・オブ・ダガーズ!」
フェリクスが魔法を使うと、ヴァルチャーたちがエディに到達する直前、その前方に旋回する短剣の群れが出現する。その短剣の群れに突っ込む形になってしまったヴァルチャーが次々と短剣によるダメージを受けていく。翼を体を足を切りつけられ、エディを攻撃するどころではなく、その空間を離脱しようとしていく。
そこを狙って突き入れられたエディの斧によって1体が引っかけられ、地面にたたき落とされる。
さらに移動したクリストも目の前を逃げようと上昇するヴァルチャー目掛けて剣を振り、1体をその犠牲にした。
「アース・バインド!」
ヴァルチャーが上空へ移動しようとしたタイミングでカリーナがグリフォンを狙って地面へと縛り付ける魔法を放つ。
これを受けたグリフォンが急激に高度を下げ、勢いをつけて地面にたたきつけられようとしたが、まさに地面にという瞬間身を捻り、太い後ろ足を伸ばして地を蹴り、その勢いのままクリストたちの方向へと突撃を仕掛けてきた。
それを見たエディが斧から手を離し、両手で盾を支え突撃に備える。
ガツーンッという激しい音がグリフォンとエディとの間から響き渡る。エディの足が勢いを殺しきれずにずずっと少し後ろへと下がった。
さらにそこへヴァルチャーの群れが迫ってくる。小さいヴァルチャーは相手にしている場合ではないのだが、数がいるためにとにかく邪魔だった。巨大なヴァルチャーは攻撃のタイミングを計っているのかまだ上空で旋回している。
今はまず目の前のグリフォンだろう。
「ライトニング・ボルト!」
そこへ狙っていたフェリクスの雷の魔法が放たれる。肩口から貫かれるように雷に打ち抜かれたグリフォンが身もだえしながらも前足を振り上げ、盾越しにエディの頭を狙ってたたきつける。そこからさらに一歩下がると頭を振ってクリストにかみつこうと動いた。
それを避けることに動きを費やしたクリストにヴァルチャーが群がり、振り払っている間にグリフォンは遠ざかる。
そして再び地面を蹴り、エディに向かって突撃を開始、そのタイミングに合わせたのか上空の巨大なヴァルチャーが左右に分かれ、降下し始めた。
群れるヴァルチャーを振り払いながらグリフォンと巨大なヴァルチャーに対処しなければならないようだ。
「ガイダンス」
カリーナがエディに背後から触れ、支援魔法をかける。そして自身は群がるヴァルチャー相手にスタッフを振り回して対応だ。巨大なヴァルチャーは、まあ何とかなるだろう。
「マジック・ミサイル!」
フェリクスが魔法の矢を放つと、2本は右から来る巨大なチャーに命中し墜落させることに成功する。そしてもう1本は左から来るヴァルチャーに当たるがまだその勢いは落ちない。それを見たフリアがナイフを取り出して投げ込むと、それがヴァルチャーの顎下に刺さり、そのまま姿勢を崩して地面へと墜落した。
これで巨大なヴァルチャーは全滅しただろう。後の問題はグリフォンだけだ。
激しい音をたてて盾に突撃したグリフォンがそこから足を振り上げる。
エディがとにかく押し切られないように耐えている間にクリストが移動し、グリフォンの胴体に横から切りつけた。
嫌がったグリフォンが下がろうとしたところへフリアが再びナイフを投げ込み、目の近くにそれを受けたグリフォンの動きが止まる。
そしてそこへクリストがもう一度攻撃をしかけると首を深く切ることに成功し、そのままグリフォンは頭から地面へと崩れ落ち動きを止めた。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる