ダンジョン・エクスプローラー

或日

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069:地下9階10

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 目の前にはこのフロア、地下9階最後の場所へつながる両開きの扉がそびえ立っている。クリストたちはその扉の先に挑むための準備をする。エディは盾にリフレクト・チャイムを使って矢と魔法の両方に対応できるようにする。フェリクスとカリーナはメイジ・アーマーとシールドを重ねて防御を強化。クリストとフリアは変わらないがそれは仕方がないだろう。この先には恐らくこのフロアのボスがいるだろう。前回の探索でスパイダーどもにボロボロの状態で勝ったところなのだ。フロアのボスがあれより弱いとも考えにくい。全力で挑む必要があった。
 両開きの扉を開け、大広間へと踏み出す。左右に並ぶ柱の上のガーゴイルの像はやはり全て消えていたが、中央よりやや向こう側、床に魔法陣らしきものが描かれている。出現場所としてはあれが最も怪しいだろう。近づいたところで進むのを一度止め、さらに準備をする。
 カリーナが前衛にブレスをかけ、フリアは自分の攻撃力が通じないことを想定してマジック・ミサイル・ワンドを預かり、柱の陰に回った。クリストも剣の力を借りてダークネスの闇に包まれ、こちらも反対側の柱の陰に回っていく。
 準備はできた。エディがゆっくりと奥にある魔法陣へと近づいていくと魔法陣に光がともり、その中からゆっくりと姿を現すものがあった。人よりも倍ほどの大きさがあるだろうか、青黒い体にトカゲのような頭、コウモリのような翼、そして尻尾を持ち、全身にトゲのようなものが生えていて、手には長い三つ叉の槍を持っていた。
 ギャオオオオオッ
 激しい叫びを上げ、翼を広げて宙に浮かぶ。エディはその眼前に斧を突き出すように動かし、注意を引いた。
「ライトニング・ボルト!」
 先制したのはフェリクスの雷撃の魔法。魔物は翼を払うように動かしてその攻撃を受け止める。
「フロストバイト!」
 カリーナの冷気の魔法もまた命中するが魔物は気にした様子もない。
 魔物はそこから大きく羽ばたいてエディに迫り槍で一突きし、さらに尾を振って盾に打ち付ける。その間にエディも斧を振るって攻撃するが、羽ばたく羽に打ち払われるような格好になってしまう。
 柱を大きく回り込んだクリストが闇の中から飛び出して足首に切りつけ、さらにそこから振り上げるようにしたがふわりと後退する魔物にかわされてしまう。
「マジック・ミサイル!」
 フリアもまた柱の陰からワンドを使って魔法の矢を放ち、これは後退しおえて止まった魔物にまとめて命中しダメージを与えた。
 魔物はそこからまた宙に浮かび、翼を体全体を包むように動かすと表面のトゲが立ち上がり、そして素早く大きく広げるとそのトゲが周囲にまき散らかされるように飛ばされる。エディは盾を構え、フリアは柱の陰に隠れ、クリストは剣で自分に迫るトゲを切り払うが、フェリクスとカリーナはさすがに避けることもできずローブで顔を隠すくらいしかできずに攻撃を受けてしまった。
「アース・バインド!」
 カリーナが宙を飛ぶ魔物を地面に縛る魔法を放つと、魔物は大きく羽ばたいて宙に戻ろうとするもののそのまま地面にゆっくりと下りてきてしまう。これが決まってしまえばあとは普通の魔物と対処は同じだ。
「もう一度、ライトニング・ボルト!」
 そこを狙って放たれたフェリクスの雷撃が今度は胴体を貫くようにして命中する。
 みっしりと牙の生えた大きな口を開いて金切り声を上げた魔物が槍を構えてエディに飛びかかり、エディもそれを斧を構えて迎え撃つ。切り結んだところで魔物は槍を大きく振り回し、横から迫っていたクリストをけん制、さらに尻尾を掲げてそこからトゲをエディの頭上目掛けて発射した。
 槍を受け流したクリストがもう一度迫って足に切りつけ、トゲに耐えたエディも斧をもう一度突き込むが、それは翼を使って受け流された。
「クロマティック・オーブ!」
 カリーナが放った球体が魔物に接触すると、そこから全身を駆け巡るように雷撃が発生する。
「スコーチング・レイ!」
 フェリクスもまた魔法の矢を放ち、次々に命中させた。
 ふらついた魔物はそれでも槍を振り回し、エディを蹴りつけると口を開き、そこから紫色をしたガス状のものを吐き出した。
「ぐっ、毒だ!」
 だが毒ならばまだ耐えられる。エディはそこからガスを吐いたあとの首元を狙って斧を突き出し、傷つけることに成功。強撃も加えて魔物に悲鳴を上げさせる。さらにクリストも剣を振り、足を胴を傷つける。そこへ駆けつけたフリアが解毒のポーションの栓を抜き、中身をエディにぶちまけた。
 魔物は羽ばたいて宙に逃げたいような動きを見せるが地面に縛り付けられていて思うようにはいかない。いらだちからか大きく振り上げた槍をエディ目掛けて振り下ろすものの盾に防がれてしまう。クリストがそこを狙って踏み込み、伸びきっていた腕に向かって思い切り剣を振り下ろしてそれを断ち切ることに成功。さらに攻撃を防いだエディが斧を目の前の腹に向かって突き刺して強撃を発動、ついでとばかりに近くをぐるぐると回っていたフリアがナイフを1本2本と投げつけると、魔物は槍から手を離し、膝をつき、翼を羽ばたこうとする動きもゆっくりしたものになり、そしてそのまま前のめりに倒れていった。

 大広間の床に崩れ落ちた魔物が再び起き上がることはなかった。
「よーし、こんなもんか、大丈夫そうだな」
「何て言うか、思ったほどでもなかったね?」
「そうね、魔法の効きが悪いかもとか一瞬思ったけれどアースバインドがあっさり入ったし」
「こっちの攻撃は通りが悪かったような気はするが、それでもまあそこまででもなかったな。前回のクモのところがキツかっただけに拍子抜け‥‥ん? 魔法陣が消えていないな?」
「ああ、本当だ。倒せば消えるのかと思っていたんだけど、そういうわけでも‥‥うん? また光っている?」
 魔物が現れた魔法陣がそのまま床に残っていて、そして今また光始めていた。
 この魔物がボスというわけではなかったのだろうか。それとも何かの演出でやはりこれで終わりなのか。いずれにせよ、警戒は必要だった。
「今のうちに階段を下りられないか確認しよう」
「そうだな、少なくとも魔法陣からすぐにどうこうってことでもなさそうだ。行けるなら行った方がいい」
 フリアが大急ぎで大広間の奥にある通路へと移動、各エリアをクリアしたことで光の消えた場所を通り抜け、その先にある10階への階段へたどり着く。だが目の前に階段というまさにその場所で淡く光る壁に遮られ先に進むことができなくなってしまった。
「駄目、通れない!」
「当然そうなるか、これはもう一戦てことだろうな。準備しよう」
「魔法の残りが心配ね。ブレスはまだ大丈夫ね? かけ直しは途中で考えるわ。フェリクス、これ、用意しておいた方がいいかもしれないわよ」
 カリーナがバッグからパワー・パールを取り出してフェリクスに渡す。3レベルの使用済み魔法をもう一度使えるようにするという効果のある道具だ。さらにアニメイテッド・オブジェクトのエリアを突破するときには活躍したフォース・ビードも取り出して一番行動に自由のあるフリアに渡す。他のエリアでは不規則な環境と相手だったために使う場面がなかったが、今回は使えるものは全て用意しておいた方がいいだろうということだ。さらに念のためにクリストも自分の剣にリフレクト・チャイムを使い対魔法を強化する。
 さあ準備はできた、そういうタイミングだった。
 床で光を放っていた魔法陣からそのまま光が立ち上がり、すうっと大広間の天井まで広がっていく。そして床から上へと光が消えていくと、その光の中から大柄の人らしきものが姿を現した。
 鈍く光る銀色をした肌、金色の髪、古い文献や神殿の壁画に見られるような白いチュニックのような服、左手には金色のメイスを握り、そして背には白い大きな鳥のような翼があった。
「え、てん、し?」
 その姿は物語や神話の中に出て来るような天使そのものの姿をしていたて、赤い瞳で眼下のクリストたちをぐるりと眺める。
「※※※※、※※※」
 そして何かを言うとにやりと笑い、右手を水平に上げて指を伸ばすと、手のひらから雷撃が放たれ、宙で3つに分かれると手前側にいたクリスト、エディ、それから壁際に移動しようとしていたフリアに迫る。クリストは剣で雷撃を横にそらすように切り払い、エディは盾の正面で受けると、その雷撃は反射されてそのまま地面に落ちる。フリアに迫った雷撃は後を追うように走ったが最終的には柱に命中した。
「リフレクト・チャイムに感謝だな。さあ、こいつも敵で確定のようだぞ」
 天使に見えたとしても自分たちにとったは敵であることが確定した瞬間だった。先制され、危うく魔法の餌食になるところだったのだ。切り替えろ。
「アース・バインド! 駄目! 抵抗されたわ!」
 地面に縛り付ける魔法は今まで十分に活躍してくれたが、さすがにこの場でそこまで楽はさせてくれないということだろう。強制的に自分たちと同じ目線に降ろすことができない以上は、相手の機動力をどう削ぐか、どう対応するかを考えなければならない。
 最初の雷撃の魔法を防がれたことで不思議そうな表情を見せたそれは地上すれすれまで舞い降りると加速をつけてエディに迫り、メイスを振るって盾ごと押し込み、さらに右手を振ってそこから魔法の矢を3本放つと、それはクリスト、カリーナ、フェリクスに迫る。クリストが反射させた魔法の矢が相手に向かって跳ね返り命中する。カリーナとフェリクスはシールドの魔法の効果で魔法の矢を無力化して無事だ。
 ここまでで相手に対する攻撃でうまくいったのは魔法の矢を反射した1発だけ。しかも相手はまた宙に浮かび距離が離れてしまった。とにかく止まったタイミングを見て攻撃をしていかないとダメージを積むことすらできない。
 相手は再び下りてきた床の上を滑るようにエディに迫り、メイスを振るう。エディも斧を構えているのだがそれをうまくかわすようにして入ってきてしまうために攻撃に転じることができない。だがここまでの動きは先ほどと同じだった。
「サイキック・ランス!」
 カリーナの魔法の槍がその体を貫くと、魔法を放とうと振り上げていた手が止まる。
「ファイアーボール!」
 フェリクスがそこへ炎の魔法を放ち、エディを避けるようにして相手を包む炎が渦巻いた。そして斧は使いにくいと判断したエディが手を離し、腰から剣を抜くとそれを相手がいるであろう場所へ突き込む。クリストも好機とみて近くまで来ると、炎が消えたあとの無防備な相手へ剣を振るった。
「マジック・ミサイル!」
 さらにフリアもマジック・ミサイル・ワンドの力を借りて魔法を放つと、立て続けに命中する。
 ようやくまとまったダメージを与えることができたが、ここで相手は頭を振って怒りの表情を見せるとまたすぅっと浮かび上がり、体を包むように翼を閉じてからバサッと勢いよく開く。するとそこから光る羽が大量に現れ、床目掛けて降り注いだ。
 エディの構えた盾にバチバチと激しい音をたてて当たり、クリスト、フェリクス、カリーナ、フリアと防御を突き抜け傷を与えていく。
 さらにそこから急降下するとまたエディの盾をメイスで殴り、ぐらついたところへ右手を突っ込みヘルムをつかむと表面にバチッという音とともに雷撃が走った。
「ぐおっ」
 たまらず腰を落とすようにしてエディが倒れる。さらにそこへ追撃をしようかとメイスを振りかぶったところで、小さなつぶてのようなものが飛んできて全身を覆うようにドーム型の薄い黒をした膜が包み込んだ。振り回したメイスはその膜に当たって跳ね返り、飛び上がろうとしても天井につかえて浮くことができなかった。
「良かった、当たった」
「うまいぞ、助かった。すまんブレスも頼む」
 フリアが投げつけたフォース・ビードが命中したのだ。これで相手は一時的にとはいえ動くことができない。今のうちに仕切り直す必要があった。
「魔法の残りが少ないわ。ネックレスを使うわよ」
 カリーナはプレヤーズネックレスの機能を使い、全員にマス・キュア・ウーンズによる体力の回復と、ブレスによる強化をかける。7階で手に入れた道具がこの場面で役だったのだ。エディはさらにヒーリング・ポーションも使い体力を回復する。
「問題はここからだ。とにかくあれが消える瞬間を狙って俺たちは突っ込む」
「そうだな。斧を頭の上にかぶせるように置いておけば真っすぐ上に逃げることもないだろう」
「そこへ畳み掛けたいね。僕ももう一度ファイアーボールだ」
「私はもう魔法が怪しいのよねえ。マインド・ウィップで行動を縛ってみるわ」
「私も横からつついてみる。嫌がってくれたらいいんだけど」
「よし、俺は背後、エディが正面。そろそろか、やろう」
 方針は決まった。クリストが背後に回りエディが正面で斧を斜めに長く、相手の頭上にかぶせるようにして構える。上に逃げたくてもこれが気になってくれるかもしれない。フリアが横へ回りナイフを構える。フェリクス、カリーナは魔法の準備だ。
 フォース・ビードの膜の中でメイスをポンポンと手のひらに当ててこちらを見ている相手のにやけたような顔が見えている。黒い膜にひびが入り、パリンと割れた。
 相手が右手をバアッと横へ振ると3本の魔法の矢が出現し、エディ、フェリクス、カリーナに走る。エディは盾の正面でそれを反射させ、相手に命中させた。フェリクス、カリーナはシールドの魔法を信じ避けることはしない。
「マインド・ウィップ!」
 カリーナの魔法のムチが相手の体を縛り付ける。
 そこへクリストが剣を背後から斬りかかり、エディも斧を振り下ろす。フリアはナイフを投げつけ、そしてフェリクスのファイアーボールが全員を包み込むように爆発した。味方を避けるように炎が渦巻き、その中にいる相手に向かってクリスト、エディ、フリアが再度攻撃に動く。切りつけ、殴りつけ、投げつけ、立て続けに攻撃が命中した。
 だがこれでもまだ倒すには至らなかった。再び相手は翼を広げて飛び上がり、閉じた翼を大きく広げるとまたしても光の羽が周囲にばらまかれる。さらに自分自身は滑るように飛び、メイスを振るってフェリクスを殴り飛ばし、そして右手をかざして雷撃を放つとそれがエディとクリストを貫いた。
 クリストたちから離れ、相手は今カリーナのさらに背後に回り込んでいた。そこから床の上を滑るように飛び、カリーナに向かってメイスを振るう。対するカリーナはファイアー・スタッフを構えて迎え撃った。
「ファイアー・ウォール!」
 殴られて地面の上に転がるのと、相手を包むように炎の壁が立ち上がるのとほぼ同時だっただろうか。ごうごうと燃え上がる炎の中で相手がもだえているのが見えていた。
「マジック・ミサイル!」
 遠いと判断したフリアがワンドの力を借りて魔法の矢を放つ。
「ライトニング・ボルト!」
 ようやく起き上がったフェリクスが雷撃を放つ。
 エディはまだ振り返ったところだったが、脇を駆け抜けたクリストが炎の壁に飛び込むようにして剣を突き立てた。
 消えていく炎の中で相手は動きを止め、そして少しずつ全身を光の粒に変えていく。光の粒はそのまま天井へと向かって浮かんでいき、パラパラと宙に散って消えていった。後にはゴトン、カランと音を立てて床に落ちたメイスと、そして薄く光を放つ白い魔石が残されていた。

「ふう、何とかなったな。おーい、大丈夫か?」
 エディは膝をつき、フェリクスとフリアは座り込み、カリーナは転がったところから姿勢を戻せずに天井を見上げることになっていた。
「回復はまたネックレス頼みね。ちょっと待ってね」
 大きく深呼吸をすると胸のネックレスの機能を使い、全員にマス・キュア・ウーンズの光が降り注ぐ。これでどうにか体力も回復して動けるようになるだろう。
「魔石を残した。天使のような形だったが魔物ってことでいいのか」
「どう見ても天使だったけれど、そういうことなんだろうね。あれだけ撃ち込んでようやくっていうのはやっぱり魔法抵抗が強かったのかな。1対5だったのに大変だったね」
「今のやつと最初のやつ、それにガーゴイルもいたらと思うとな」
「一度に出してこないのは本当に親切だよね。それにフォース・ビードもそうだけど、スタッフ、ワンド、ネックレス、チャイム、みんなダンジョンに用意してもらった」
「剣も斧も盾もだな。ダンジョンの思惑どおりなのかもしれないが、だがそれでもこれで俺たちの勝ちだ。魔法陣も消えている。これでクリアだろう」
 上層、中層はどうと言うほどのダンジョンではなかった。だが下層に入ると明らかに様相が変わってきた。こちらの力を試すかのような魔物が増え、そしてこちらを力業で押し切るような魔物も現れ、行き詰まる状況を打開するための道具をわざわざ宝箱や魔物を倒して手に入れさせ、そして最後までこちらを倒すつもりがないような展開のままだった。
 それでもこれでクリアなのだ。思惑がどうあれ、自分たちは9階を突破できたのだろう。一休みを終えて10階への階段の前に立つ。行く手を遮る膜はなく、すぐそこに下っていく階段が見えていた。これでようやく9階も突破だ。クリストたちは一歩一歩確かめるようにそこへ踏み入っていった。
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