75 / 94
075:地下3階6
しおりを挟む
案内人のルーナに聞いた門前の魔物に対する手札を獲得するため、1階と4階で追加の攻略が必要になった一行は、まずは通常の探索の延長らしい4階を先と決めた。だがそこまでのルートはダークゾーンを抜けた先にあるという。どの程度の範囲が光を通さないようになっているのか、どの程度の魔物が配置されているかの情報が足りていない。突破するにはロープで全員を結んで慎重に進んでいくくらいしか現状では手段もなさそうで、そうなると選択肢はもう一つあると言っていたルート、3階から下りてくる遠回りで広い範囲を探索しなければならないルートになる。地図で確認すると3階で見ていないのは2階から下りてきてすぐにあった扉の先一つだけだった。そしてその扉までのルートは難易度が極めて低い。今回はこのルートを使うことに決めた。
昇降機を使い1階へ戻る。隠し部屋を出て右、すぐにある十字路をまた右へ曲がり、あとは突き当たりまで直進する。途中ラットを2度見かけたが、慌てたように逃げていってくれたのでこれは放置だ。突き当たったところで左へ曲がればすぐに扉があり、そこが2階への階段室になる。
2階へ下りたら正面の扉を開けて直進、すぐにある右への分かれ道へ入り、その先の扉を開ける。四方の壁全てに扉のある部屋へ入ったら正面の扉へと進み、その先しばらくは直進。右へ折れたところにある扉でいったん停止だ。この扉の先はジャイアント・ラットがいる可能性があったのだが、フリアの判定では気配なし。そっと扉を開けて部屋へ入り、すぐ左の壁にある扉へ。その先も安全を確認してから進み、すぐ先の左への分かれ道へ入って右へ左へ折れて進むと扉に行き着く。ここが3階への階段室だ。想定どおり、ここまでは戦闘もなく、かなりの速度で到達することができた。
3階へ下りる。ここはすでにスネークのエリアで、最初の部屋からジャイアント・ポイズナス・スネーク1体がいたが、これはエディとクリストが手早く倒した。この部屋の右の扉から先が今回の目的地、まだ探索していなかったエリアになる。扉には鍵がかかっていて、これをフリアがはずし、そっと扉を開けてその先へと踏み出した。
通路を進み始めてすぐに床に砂粒が現れ、そしてしばらく進んだころには床は一面砂で覆われるようになっていた。
「以外と砂が深いな。気をつけないと足を取られる」
「それに罠があるかどうか分かりにくい気がするよ。ね、また棒貸して、それでつついていく」
足元の砂が動いてしまって踏ん張りがきかない。それにつま先が潜るようなこともあるだろう。砂に覆われたことで床の様子がまったく見えないというのも難点だった。
そこからまたしばらく前進したところでフリアが止まり、前方を気にする。
「少し先、右側に部屋。何かいるよ。数は1」
「よし、このエリアの初見の魔物だな。これでここがどういうところか分かる」
エディとクリストが前に出て、ゆっくりと進んでいく。右手の壁が途中で途切れ、確かに部屋の入り口になっていそうな場所だった。そこまでたどり着いたところで部屋の中に何かいるのが見えてくる。光量を絞ったランタンの明かりの下に姿を現したのは巨大なアリだった。
「ファイアー・ボルト!」
フェリクスとカリーナから同時に炎の矢が放たれ、それを追うように飛び込んだクリストが頭目掛けて剣を振り下ろした段階ですでにアリはその場で動かなくなっていた。
「ジャイアント・アントってことか。にしては少し小さいか?」
「そうだな。俺が知っているやつはこの倍はあった気がするが」
「まだ3階だから弱めの設定なのかな。何て言うか、加減が分からなくなっているよね」
「そうなのよね。クリストがやる前に動かなくなっていた感じ」
長く下層で戦っていた弊害か、3階の戦い方が分からなくなっていた。とはいえ消耗の少ない過剰さであれば問題はない。倒せないよりも倒せた方がいいに決まっているのだ。加減は今後回数をこなせば分かってくるだろう。
部屋は今までの四角い形と違い丸くなっていたが、それ以外に変化はなし。この形状の変化は演出の一環とでも受け取っておけばいいのだろう。部屋を出たら右へ。すぐ先で左への分かれ道、そのまた先で右への分かれ道、そして通路は正面が行き止まりになっていて、その行き止まりには久しぶりの宝箱があった。
「鍵なし、罠なし、開けるよ。うん、ポーションだね。色は緑色っぽい?」
いつもの薬瓶に色違いのポーション。これが何かは鑑定を楽しみに待つといいだろう。
次は引き返して、最初の左への分かれ道だ。その先はしばらく直進で、そして左に部屋の入り口がまた見えてきた。
「気配あり。たぶんまたアントだよ。数は2」
「2ね。ファイアー・ボルトを1発ずつ頼む。あとは俺とエディでいいだろう」
部屋へ踏み込むと、左右に分かれた位置にジャイアント・アントが1体ずつ。それぞれにフェリクスとカリーナがファイアー・ボルトを撃ち込み、そこへエディとクリストが武器を構えて突撃する。あとは2人に任せておいても特に問題なく撃破だ。さすがに3階の魔物はこの程度だということだった。
部屋の中ではまた宝箱が見つかり、鍵あり、罠なしを確認したフリアが解錠。中からは宝石が5個見つかった。
部屋を出て通路をそのまま進むと、突き当たりにまたも部屋があり、ここにもジャイアント・アントが2体確認された。とはいってもやることはなにも変わらない。ファイアー・ボルトを撃ち込み、エディとクリストが1体ずつを受け持って攻撃をしかけ、それで撃破だ。
この部屋でも宝箱が見つかり、中からはナイフが1本見つかった。ぱっと見は持ち手部分に飾りのある普通のナイフのように見えるが、実体はどうだろうか。
この分かれ道はこの部屋で終わりということのようで、通路を引き返す。突き当たりまで戻ったところで左に曲がり、その先の右への分かれ道へ。曲がって少し進んだところでフリアが前方の地面を調べるために砂に突き刺していた木の棒に反応したのか、左右の壁から何かが飛び出してそれぞれ反対側の壁にぶつかってバシンという音をさせて弾かれた。地面に落ちたものを見ると、先端をとがらせた木の棒、矢のようなものだった。この罠は1階でも見たことがあったがその時は飛び出す木の棒はとがってはいなかったし数も1本だった。多少はダメージになりそうな使われ方をし始めていた。
「待って、今のに反応したのかな。ジャイアント・アントだと思う、来るよ。数は1」
「1か。それならまあいいだろう。1階2階でもこういったのはあったな。罠の近くに魔物。そういうことだろう」
久しぶりで少し感覚が鈍っていたところはあったかもしれないが、少しずつ思い出してきていた。確かにつまずく罠のすぐ先に魔物だとか、魔物がいる場所の近くに気がつきにくい罠だとか、そういった仕掛け方はしていたのだ。
前方から迫ってくるのはやはりジャイアント・アントが1体で、そこはフェリクスのファイアー・ボルトとエディが突き入れた斧とで動きが止まり、クリストがとどめを刺して終了だった。
「あ、待って、まだ来るよ。この先の部屋から出て来る。えーと、たぶん2」
「そこにも部屋があったのか。まあこういう形にはなるよな。罠があって魔物が近づいてきて、その近くにもまだいると。さすがに3階だな」
部屋から出てきたと思しきジャイアント・アントが2体、迫ってくる。フェリクスとカリーナがファイアー・ボルトを命中させ、エディとクリストが1体ずつを受け持って攻撃を重ねればこれも撃破だ。1階2階に比べれば確かに難易度は上がっているのだろうが、自分たちにとってはそれほどのことでもない。油断だけはしないように、確実に倒していけば難しい場所ではないのだ。
アントが待機していただろう部屋にも宝箱があり、ここでもポーションが見つかった。黄色い液体に何か浮いているように見えるものだが、その効果は鑑定の時まで取っておくことになる。
通路はその先で右への分かれ道がありつつ、まだ正面に続いている。その先へしばらく進むと前方に部屋らしき場所が見えてきた。
「ジャイアント・アント、数3」
確認したフリアが戻ってきて報告する。エディとクリストが武器を構えて前へ。フェリクスとカリーナは援護だが、数が3と増えた。エディが2体を引き取ってクリストが1、クリストの引き取った方を先に倒してそこから2対2の構図に持っていくことになる。
部屋へ飛び込んだエディが斧を1体に突き出し、盾で1体を殴るそぶりを見せてけん制、アントの視線を集める。その間にクリストが左へ回り、1体に剣を振るう。フェリクスのファイアー・ボルトがクリストの相手をするアントへ、カリーナのファイアー・ボルトがエディの斧の前にいるアントへと命中。さらにフリアもナイフをそのアント目掛けて投げつけた。
アントが大きくあごを開いてクリストにかみつこうとするがそれをかわしながら横へと移動してから踏み込んで胴体に切りつけると、ダメージの積み上がったアントが崩れ落ちる。さあこれで2対2になった。
エディの斧に突きまわされていたアントにカリーナのファイアー・ボルトがもう一発命中、さらにフリアが切りつけたところでこれも撃破。そしてあごを開いて盾相手にかみつこうかみつこうとしていたアントにはフェリクスのファイアー・ボルト、そして倒したアントを乗り越えてきたクリストが横から切りつけ、動きが止まったところへエディが盾で思い切り殴りつけたところで撃破となった。
この部屋にも宝箱があり、鍵なし、罠はいつものダーツを発見して、慎重に解除したフリアが蓋を開ける。中からは金貨10枚が入った袋が見つかった。
引き返して分かれ道へ入ると、その先は丁字路。そして右へ曲がった先は水場のある部屋へとたどり着いた。
「扉のない部屋に水場、確か3階はそういう作りだったな。てことはさっきのところの反対側が階段か」
「結局このエリアは全部回ったのかな。宝箱がずいぶんあったけれど、中身は普通だったね」
「そういえばそうか。いや下がおかしいだけで上層はこんなもんじゃないか。これでもかなり稼げたって感じがするぞ」
ここまでで宝箱が5つ。ポーションが2つにナイフが1本、宝石5個、金貨10枚。ここが3階だということを考えると十分な成果だと言えるのではないだろうか。素晴らしい成果が得られた下層のことを考えると微妙な気持ちになるかもしれないが、あれは特別だと思っておかなければならないだろう。少なくとも1階2階での成果と比べれば今回はできすぎと言ってもいいほどだ。
すでにこのエリアの魔物は倒し尽くしている。扉がないとはいえゆっくり休んでも問題ないと判断して休憩を取り、そして再び探索に戻る。部屋を出て通路を直進、分かれ道もそのまま進み、突き当たりで右に折れた先で下り階段を発見した。これで目的だった4階へ進むめどが立ったのだ。
昇降機を使い1階へ戻る。隠し部屋を出て右、すぐにある十字路をまた右へ曲がり、あとは突き当たりまで直進する。途中ラットを2度見かけたが、慌てたように逃げていってくれたのでこれは放置だ。突き当たったところで左へ曲がればすぐに扉があり、そこが2階への階段室になる。
2階へ下りたら正面の扉を開けて直進、すぐにある右への分かれ道へ入り、その先の扉を開ける。四方の壁全てに扉のある部屋へ入ったら正面の扉へと進み、その先しばらくは直進。右へ折れたところにある扉でいったん停止だ。この扉の先はジャイアント・ラットがいる可能性があったのだが、フリアの判定では気配なし。そっと扉を開けて部屋へ入り、すぐ左の壁にある扉へ。その先も安全を確認してから進み、すぐ先の左への分かれ道へ入って右へ左へ折れて進むと扉に行き着く。ここが3階への階段室だ。想定どおり、ここまでは戦闘もなく、かなりの速度で到達することができた。
3階へ下りる。ここはすでにスネークのエリアで、最初の部屋からジャイアント・ポイズナス・スネーク1体がいたが、これはエディとクリストが手早く倒した。この部屋の右の扉から先が今回の目的地、まだ探索していなかったエリアになる。扉には鍵がかかっていて、これをフリアがはずし、そっと扉を開けてその先へと踏み出した。
通路を進み始めてすぐに床に砂粒が現れ、そしてしばらく進んだころには床は一面砂で覆われるようになっていた。
「以外と砂が深いな。気をつけないと足を取られる」
「それに罠があるかどうか分かりにくい気がするよ。ね、また棒貸して、それでつついていく」
足元の砂が動いてしまって踏ん張りがきかない。それにつま先が潜るようなこともあるだろう。砂に覆われたことで床の様子がまったく見えないというのも難点だった。
そこからまたしばらく前進したところでフリアが止まり、前方を気にする。
「少し先、右側に部屋。何かいるよ。数は1」
「よし、このエリアの初見の魔物だな。これでここがどういうところか分かる」
エディとクリストが前に出て、ゆっくりと進んでいく。右手の壁が途中で途切れ、確かに部屋の入り口になっていそうな場所だった。そこまでたどり着いたところで部屋の中に何かいるのが見えてくる。光量を絞ったランタンの明かりの下に姿を現したのは巨大なアリだった。
「ファイアー・ボルト!」
フェリクスとカリーナから同時に炎の矢が放たれ、それを追うように飛び込んだクリストが頭目掛けて剣を振り下ろした段階ですでにアリはその場で動かなくなっていた。
「ジャイアント・アントってことか。にしては少し小さいか?」
「そうだな。俺が知っているやつはこの倍はあった気がするが」
「まだ3階だから弱めの設定なのかな。何て言うか、加減が分からなくなっているよね」
「そうなのよね。クリストがやる前に動かなくなっていた感じ」
長く下層で戦っていた弊害か、3階の戦い方が分からなくなっていた。とはいえ消耗の少ない過剰さであれば問題はない。倒せないよりも倒せた方がいいに決まっているのだ。加減は今後回数をこなせば分かってくるだろう。
部屋は今までの四角い形と違い丸くなっていたが、それ以外に変化はなし。この形状の変化は演出の一環とでも受け取っておけばいいのだろう。部屋を出たら右へ。すぐ先で左への分かれ道、そのまた先で右への分かれ道、そして通路は正面が行き止まりになっていて、その行き止まりには久しぶりの宝箱があった。
「鍵なし、罠なし、開けるよ。うん、ポーションだね。色は緑色っぽい?」
いつもの薬瓶に色違いのポーション。これが何かは鑑定を楽しみに待つといいだろう。
次は引き返して、最初の左への分かれ道だ。その先はしばらく直進で、そして左に部屋の入り口がまた見えてきた。
「気配あり。たぶんまたアントだよ。数は2」
「2ね。ファイアー・ボルトを1発ずつ頼む。あとは俺とエディでいいだろう」
部屋へ踏み込むと、左右に分かれた位置にジャイアント・アントが1体ずつ。それぞれにフェリクスとカリーナがファイアー・ボルトを撃ち込み、そこへエディとクリストが武器を構えて突撃する。あとは2人に任せておいても特に問題なく撃破だ。さすがに3階の魔物はこの程度だということだった。
部屋の中ではまた宝箱が見つかり、鍵あり、罠なしを確認したフリアが解錠。中からは宝石が5個見つかった。
部屋を出て通路をそのまま進むと、突き当たりにまたも部屋があり、ここにもジャイアント・アントが2体確認された。とはいってもやることはなにも変わらない。ファイアー・ボルトを撃ち込み、エディとクリストが1体ずつを受け持って攻撃をしかけ、それで撃破だ。
この部屋でも宝箱が見つかり、中からはナイフが1本見つかった。ぱっと見は持ち手部分に飾りのある普通のナイフのように見えるが、実体はどうだろうか。
この分かれ道はこの部屋で終わりということのようで、通路を引き返す。突き当たりまで戻ったところで左に曲がり、その先の右への分かれ道へ。曲がって少し進んだところでフリアが前方の地面を調べるために砂に突き刺していた木の棒に反応したのか、左右の壁から何かが飛び出してそれぞれ反対側の壁にぶつかってバシンという音をさせて弾かれた。地面に落ちたものを見ると、先端をとがらせた木の棒、矢のようなものだった。この罠は1階でも見たことがあったがその時は飛び出す木の棒はとがってはいなかったし数も1本だった。多少はダメージになりそうな使われ方をし始めていた。
「待って、今のに反応したのかな。ジャイアント・アントだと思う、来るよ。数は1」
「1か。それならまあいいだろう。1階2階でもこういったのはあったな。罠の近くに魔物。そういうことだろう」
久しぶりで少し感覚が鈍っていたところはあったかもしれないが、少しずつ思い出してきていた。確かにつまずく罠のすぐ先に魔物だとか、魔物がいる場所の近くに気がつきにくい罠だとか、そういった仕掛け方はしていたのだ。
前方から迫ってくるのはやはりジャイアント・アントが1体で、そこはフェリクスのファイアー・ボルトとエディが突き入れた斧とで動きが止まり、クリストがとどめを刺して終了だった。
「あ、待って、まだ来るよ。この先の部屋から出て来る。えーと、たぶん2」
「そこにも部屋があったのか。まあこういう形にはなるよな。罠があって魔物が近づいてきて、その近くにもまだいると。さすがに3階だな」
部屋から出てきたと思しきジャイアント・アントが2体、迫ってくる。フェリクスとカリーナがファイアー・ボルトを命中させ、エディとクリストが1体ずつを受け持って攻撃を重ねればこれも撃破だ。1階2階に比べれば確かに難易度は上がっているのだろうが、自分たちにとってはそれほどのことでもない。油断だけはしないように、確実に倒していけば難しい場所ではないのだ。
アントが待機していただろう部屋にも宝箱があり、ここでもポーションが見つかった。黄色い液体に何か浮いているように見えるものだが、その効果は鑑定の時まで取っておくことになる。
通路はその先で右への分かれ道がありつつ、まだ正面に続いている。その先へしばらく進むと前方に部屋らしき場所が見えてきた。
「ジャイアント・アント、数3」
確認したフリアが戻ってきて報告する。エディとクリストが武器を構えて前へ。フェリクスとカリーナは援護だが、数が3と増えた。エディが2体を引き取ってクリストが1、クリストの引き取った方を先に倒してそこから2対2の構図に持っていくことになる。
部屋へ飛び込んだエディが斧を1体に突き出し、盾で1体を殴るそぶりを見せてけん制、アントの視線を集める。その間にクリストが左へ回り、1体に剣を振るう。フェリクスのファイアー・ボルトがクリストの相手をするアントへ、カリーナのファイアー・ボルトがエディの斧の前にいるアントへと命中。さらにフリアもナイフをそのアント目掛けて投げつけた。
アントが大きくあごを開いてクリストにかみつこうとするがそれをかわしながら横へと移動してから踏み込んで胴体に切りつけると、ダメージの積み上がったアントが崩れ落ちる。さあこれで2対2になった。
エディの斧に突きまわされていたアントにカリーナのファイアー・ボルトがもう一発命中、さらにフリアが切りつけたところでこれも撃破。そしてあごを開いて盾相手にかみつこうかみつこうとしていたアントにはフェリクスのファイアー・ボルト、そして倒したアントを乗り越えてきたクリストが横から切りつけ、動きが止まったところへエディが盾で思い切り殴りつけたところで撃破となった。
この部屋にも宝箱があり、鍵なし、罠はいつものダーツを発見して、慎重に解除したフリアが蓋を開ける。中からは金貨10枚が入った袋が見つかった。
引き返して分かれ道へ入ると、その先は丁字路。そして右へ曲がった先は水場のある部屋へとたどり着いた。
「扉のない部屋に水場、確か3階はそういう作りだったな。てことはさっきのところの反対側が階段か」
「結局このエリアは全部回ったのかな。宝箱がずいぶんあったけれど、中身は普通だったね」
「そういえばそうか。いや下がおかしいだけで上層はこんなもんじゃないか。これでもかなり稼げたって感じがするぞ」
ここまでで宝箱が5つ。ポーションが2つにナイフが1本、宝石5個、金貨10枚。ここが3階だということを考えると十分な成果だと言えるのではないだろうか。素晴らしい成果が得られた下層のことを考えると微妙な気持ちになるかもしれないが、あれは特別だと思っておかなければならないだろう。少なくとも1階2階での成果と比べれば今回はできすぎと言ってもいいほどだ。
すでにこのエリアの魔物は倒し尽くしている。扉がないとはいえゆっくり休んでも問題ないと判断して休憩を取り、そして再び探索に戻る。部屋を出て通路を直進、分かれ道もそのまま進み、突き当たりで右に折れた先で下り階段を発見した。これで目的だった4階へ進むめどが立ったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる