ダンジョン・エクスプローラー

或日

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078:諸々報告

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 5階の階段室から昇降機まで移動すると、恐らく視察に来た連中が使ったのだろう、昇降機は1階にあり、レバーを操作することで5階まで籠を呼ぶと、それで1階まで移動した。隠し部屋の扉は閉ざされた状態で、内側から操作してこれを開放、あとは通路を進んでいけば地上への階段に到達する。
 頭上には青空が広がり雲一つない。森からは遠く鳥の鳴き声が聞こえてくる。いつもなら出張所の仮設庁舎がある場所では建物の解体作業が進んでいて、ちょうど居合わせたギルドの職員に右手にある正式な出張所の建物の方へ行ってくれと案内された。これで解体が終わり門が設置されれば、いよいよダンジョンの開放に向けた動きが始まるのだろう。もう残り時間は少なくなってきていた。
 出張所の建物に入ると職員が荷物の整理なのか忙しなく動き回っていて、ちょうど目の前に来た見覚えのある職員に聞くとそのまま受付窓口だという場所まで連れて行かれる。カウンターの奥の机ではモニカが書類とにらみ合って座っていた。
「よう、忙しそうだな」
 クリストが声をかけると顔を上げ、いぶかしげな表情はすぐに歓迎一色に変わった。
「あら、戻ったんですね。支部長から1階と4階でしたっけ、行くというお話をうかがっていたのですが」
「ああ。4階は済んだよ。話もあるし備品もちょっと心許なくなっていたんでね」
 10階で聞いたとおりに4階で数字の書かれた金属板を見つけることができた。となれば次は1階なのだが、ここが魔法の仕掛けで分断されたエリアだということも分かっているのだ。他の階ではそういう仕掛けは一度も見ていない。それだけ特別なエリアなのではないかと想像された。
 実際このままそのエリアに挑んでも良かったのだが、ここまでで結構な量のヒーリング・ポーションや状態異常回復系のポーションを使ってしまっている。何しろダンジョン産のヒーリング・ポーションにも手を付けてしまっているのだ。ここで少し手持ちを増やしてから挑みたかった。
 戻った以上は魔石やギルドに引き渡す予定の発見物、そして実際には自分たちで使ってしまったり今後使いたい発見物の報告があるのだが、マジックバッグからいきなり取り出すというわけにもいかない。ひとまず会議室を一つ借り、書類をいじる手を止めたモニカも入って入り口の鍵を閉めた。
「確認なんだが、ここで詳しい話をしても大丈夫か?」
「そうですね。この部屋は大丈夫です。音漏れ防止になっていますから」
「そうか。さすがにな、5階でアドルフォに会った時にも結構ごましながら話したんだが、あまりおおっぴらにはできなさそうでな」
「軽くはお聞きしました。それで、私だけで聞いても大丈夫です? 一応支部長とあとケイロス様がこちらにしばらくはいらっしゃるということでこのあと来ます。それとアーシア様は今は別宅ですね。ブルーノ様は国の中央から来られた皆さんとミルトへ行っていて簡単には戻れそうもありませんが」
 そういうことならばアドルフォ、ケイロスにアーシアも交えて報告をした方がいいだろう。何しろ同じ話を双方にすることになるのだから一度で済ませてもらえた方がずっと楽だ。ではということで、鑑定してもらう必要のある成果を引き渡し、すでに設備が整っているという売店へ行ってポーション類だとかの買い物の時間に充てることにした。モニカは引き渡された品を鑑定する作業を進めながら、職員にアーシアを呼びに行ってもらうための手配をしていた。

 全員が顔をそろえたのは昼前のことだった。せっかくだということで新設された食堂でそろって食事を取り、セルバ家も食材や調理器具を持ち込み、さらにダンジョンから採れる魔物食材も使われるというメニューのことで盛り上がる。確かに鑑定結果で食用可と出ている魔物も見つかっているのだ。表にここが食事ができる場所だと分かるように旗を立てるというアイデアも出されていて、そうすれば冒険者以外にも需要を創り出せるのではと考えられている。何しろダンジョンの1階やそれこそノッテの森の浅い場所であれば安全を確保しやすいのだ。案内付きで立ち入るような企画も立ち上がっているのだという。クリストたちには理解しにくい話ではあったが、ギルドでは大きな期待が寄せられているのだ。
 食事のあとは会議室へ移動して、いよいよ問題の10階の話となる。
「先に報告だけはしていたが、10階には到達した。間違いなくダンジョンの外はある。空が見えて、風があって、木が生えていて、な。で、メッセージにあったとおり、門前の魔物ってのがいるようだ。現状では姿までは確認していない」
 アドルフォには伝えていたが、ここで改めて全員に向かって報告する。設定していた目標をほぼ達成したと言っていい。本当なら門の外まで行きたいところだったが、現状のままではそれは厳しいだろうと考えていた。
 それから6階から始まって10階へ至るまでの簡単な経緯を地図を見せながら説明だ。特に8階9階の特異性は注目された。現状立ち入れる冒険者もそう多くはないだろうフロアではあるのだが、10階の情報が公開されれば、国内はもとより各国から腕自慢が集まってくるだろう。そうすればこれらの情報はまた価値が上がると思われた。
 そして10階だ。階段を下りてすぐに遭遇した冒険者を案内するかのように動くモノドロン。ダンジョンから外へ出ての様子。木立の向こうにいるだろう、モノドロンが駄目だというように手を振って見せた門前の魔物の存在。転移のための魔法陣、1階から10階までを貫く昇降機、そして案内人の存在。
「前も聞いたが、人ってことでいいのか?」
「分からん。前も言ったが本人は人だと言っているよ。会話ができるしな、こっちの聞きたいことには丁寧に答えてもらえるんでまあ人でいいだろうって感じだな」
「あいまいな言い方だな。アドルフォからも聞いたが、人形と言っていたようだが」
「そうだな。見た目は人形なんだが、何だったか、生きている人型の人形は人だってことらしい。向こうじゃ結構な数がいるみたいな言い方だったぞ。でな、この地下世界には当然大勢が暮らしていて、人だエルフだドワーフだ、それ以外にも、全部で72種類だったか、あるらしいぞ」
 ブルーノも懸念していたが、地下世界の住民は人なのかどうか、地上と同じように人と言えるものが暮らしているのかどうか、どういう扱いにすれば良いのかという問題だ。ただ案内人に聞いた内容、そして自分たちの鑑定結果から分かったことを合わせると、地下世界の住民は地上でいう亜人扱いになるのではないかと思われた。
「あなたたちの鑑定結果が人の、ヘルト種? それで地下の主流がブレトン、ノルド、とかになるのね? そうすると同じ人ではないということでいいのかしらね」
 アーシアの言うように、同じではないという判断になるのではないだろうか。最終的には国が決定することになるだろうが、人種が違うというのであれば亜人に含めてしまうのが最も効率的だろう。
「で、恐ろしい話をするとだな。ファイターだウィザードだっていうクラスがあるだろう? 地下世界にはな、全部で11の基本クラスに140以上のサブクラス、それ以外にも上級だ特殊だといろいろとあるんだとさ。しかもだ、魔法は9系列93系統あるんだとよ。聞いただけだぞ? 時間だ空間だ重力だ、聞いたこともない魔法だらけだぞ。で、当然のようにオリジナルの魔法を作ってオリジナルの魔道具を作れるって話もしていた」
「‥‥大発見どころの話ではないな。10階に到達できるだけの実力があればそういったものを知る機会も得られるということか。ふむ‥‥それで、われわれは行けるのか?」
「ああ。本当はな、踏破してほしいそうだ。ただ俺たちを支援している組織ってことで事情を説明したら優遇してもらえるってことになった。俺たちは1階から下りたろう。それで踏破者の称号がもらえたんだとさ。その称号を持っていれば門より先にも行けるらしい。で、セルバ家と冒険者ギルドには来訪者だったか、そういう称号を付けるそうだ。この称号だと門から先は駄目らしいぞ」
「ん? そうなると軍はどういう扱いになるんだ? もう6階からということで決まってしまっているぞ」
「どうだろうな。何となくだが、踏破者としては認めてもらえなさそうだったな」
 正直軍が10階に来るのは構わないが、1階から5階を飛ばすことを事前に注意しないのは同じ踏破者の称号を取らせたくなかったからでもある。そうなると軍は10階に到達しても来訪者と同じように門より先には行けないのではないかと思えたのだ。ぜひがっかりして時間を無駄にしてほしい。

 ここで今回の探索の成果を確認する。6階からのスタートだったが、最終的には3階から10階までということになったその過程で得られた魔石、魔道具、採取物、そういった物の山を前に鑑定結果を見ていこう。
 3階。ジャイアント・ポイズナス・スネークが1体、ジャイアント・アント・ワーカーが11体。発見物としてはウォーター・ブリージング・ポーション、クレアヴォイアンス・ポーション、フロスト・ナイフ、宝石5個、金貨10枚となった。
 ウォーターブリージングは水中呼吸、クレアヴォイアンスは魔法を設置した場所のできごとを遠くからでも見たり聞いたりできるようにする効果を持っている。8階で散々水と戯れたクリストたちからすると3階からもう用意していたのかよという感想だった。宝石はラピスラズリ2個、カーネリアン、オブシディアン、サードニクスが1個だ。金貨はキルケーで流通していたとある。これは見たことのある地名だ。最後にフロスト・ナイフだが、ナイフとしては+1相当、そして10チャージを持ち、それを消費して冷気ダメージを発生させられる魔法の武器だという。チャージも夜明けごとに回復するようで、これは是非とも使いたいということになり、交渉の結果フリアが獲得することになった。これでクリストたちは全員が魔法の武器装備だ。エンジェルのように通常の武器に抵抗を持つ魔物と対する時にはやはり魔法の武器が必要なのだ。

 4階。ジャイアント・アントからワーカーが4体、ソルジャーが4体、ドローンが1体、クイーンが1体。大きめのものがソルジャー、羽のあるものがドローン、そして腹の膨らんだものがクイーンで間違いないようだ。発見したのはディレクション・リング。北がどちらか分かるという指輪だ。これは地味に効果が高い。特に土地勘のまったくない地下世界で旅をするのに使えそうだという話になった。確保しておくかどうかは現状では保留なのだが、今後案内人に地図や近くの町までどう行ったらいいかといった話を聞く中で決めることになるだろう。

 5階。マネスが3体、ドレッチが1体、ゴブリンが1体。発見したのはヘイストの魔法が使えるスクロール、ヒロイズムという魔法の使えるスクロール、そして宝石がムーンストーン2個、ラピスラズリ1個、カーネリアン、オブシディアン1個の計5個だ。実際のところ通り抜けることだけが目的だったので成果は少ない。それでもヒロイズムというよく分からない魔法のスクロールが見つかっているあたりは、本当にこのダンジョンらしかった。

 6階のオーク1体は特に感想はない。いつものオークだ。
 そして7階からコッカトリスが1体、ジャイアント・バットが4体、マグミンが2体、グレイ・ウーズが9体。発見したミサイル・アトラクション・シールドはエディがメインの盾として使用しているので報告のみだ。この盾は弓兵であるドライダー戦をはじめとして本当に頼らせてもらった。

 8階。オークが9体、オークのグルームシュの目が2体、オログが1体、ガーゴイルが3体、メロウが1体、オーガが6体、ハーフオーガが1体。片目のないオークがグルームシュの目で確定、そしてプレートメイルを身につけていた明らかに強い個体がオログという名で確定した。それ以外にもメロウを一口で飲み込んでいったアボレスのことも報告された。
 発見物は地下世界で使えそうな言語理解の効果を持つコンプリヘンド・ランゲージ・リング、9階で大活躍をした魔法を反射する鏡面を作るリフレクト・ミラー・チャイム、使ってしまったグレーター・ヒーリング・ポーションとポイズン・ポーション。どれも報告だけだ。使い道の見つかりそうなヘッソ光石という鉱物は引き渡しとなった。
 そして本気を見せたオークの強さやアボレスに警戒しながらメロウに対処しなければならない湖面の話には誰もが夢中になっていた。5階から始まっていたオークが8階で主力になり、クリストたちにとってもかなりの強敵と認識されたという事実は大きい。

 9階は多い。ミノタウロスが2体、ミノタウロス・スケルトンが1体、ミノタウロス・シャノンが1体。ハーピーが17体、ハーピー・ケライノが1体。コッカトリスが1体、ジャイアント・コンストリクター・スネークが2体、メドゥーサ・コルノーが1体。大量のグリムロックやマグミンを結局放置したエリアではそれでも拾い集めたマグミンが11体、クアゴスが5体、オーガが4体、ガス・スポアが2体、ヴァイオレット・ファンガスが4体、マイコニドが2体、マイコニドの王が1体、そしてインテレクト・ディヴァウラーが8体とマインド・フレイヤーが1体だ。最後にジャイアント・スパイダーが6体、ジャイアント・ウルフ・スパイダーが9体、フェイズ・スパイダーが2体、エターキャップが4体、ドライダー・アラーニェが1体。そうして2カ所に分かれる中央の大広間の魔物としてアニメイテッド・アーマー8体とアニメイテッド・フラッグ2体、スパインド・デヴィル1体、最終戦のエンジェル・デーヴァ1体となる。
 非常に数が多く、種類も多彩だった。ミノタウロスのエリアが一番簡単で一番数も少なかったのは迷路が重視されていた結果だろうか。ハーピーのようなさほど強くはない魔物の使い方や、ジャイアント・コンストリクター・スネークやジャイアント・スパイダーのような中層までに使っていた魔物の使い方、さまざまな罠の存在、大量のグリムロックとマグミンを使った仕掛けなど、見所も多い。苦戦した場面も多く、そしてそういう場面はたいがいダンジョンに用意してもらった道具を駆使したからこそ撃破の可能性を高められた。
 発見物も多い。ウォーメイジ・ワンド、マジック・ミサイル・ワンド、パワー・アックス、イーグル・アイ、ナイト・ソード、パワー・パール、フォース・ビード、シーヴァリー・グラブス、インヴァルナラビリティ・ポーション、銀貨210枚はそのまま使っている、あるいは使いたいので報告のみ。あまりに素晴らしい性能、素晴らしい活躍の数々に非常にうらやましがられた。
 だがそれ以外の不要と判断した発見物も素晴らしいものが多い。普通のチェインメイルやフォーク、ウィザリング・スタッフ、アイウーンストーン・サステナンス、インテレクト・ヘッドバンドと、そしてアキュラシー・ボウとクリ・ライア、オリハルコン・メイスというボスから獲得できた武器、中央の噴水から得られたレストレーション・ウォーターを入れた薬瓶、そして多くの宝石。トルマリン5個、ジェット4個、ムーンストーン、パール、オニキス、アンバー、アメジストが3個、スピネルが2個、ガーネット、コーラル、アレクサンドライト、ブラックパールが1個だ。クリストたちが使うために確保してしまったものも数多いが、引き渡せた成果も十分な数があるだろう。

 10階は報告のみ。外で見つかった宝箱から得られたメッセージと10階フロアの闇を晴らすためのパネル、昇降機の鍵、案内人との対話の記録、そういったものだ。
 ダンジョンが地下世界では夜明けの塔と呼ばれていて10階を1層としていること。6階のメッセージから想像されていた内容を裏付けるメッセージの記述。なぜ昇降機を使わなかったのか。そして地下世界の住民はおそらく昇降機を使えないのだろうという事実。2000年近い時間、待ち続けていたという案内人の名前。
「これでわれわれが考えなければならないことは確定したということだね。10階に行ってその案内人に聞いてみることにしよう。地上から多くの冒険者を送り込んでもいいものなのか、得られた成果を地上に持って行ってしまってもいいものなのか」
「そうだな。どうも話しぶりからこっちから行くのは大歓迎なようだったが、成果を持って行っちまうのはどうかってのは聞かなかったからな。まあこれだけ用意して俺たちに好きに使わせておいて駄目ってことは考えにくいんだが」
「いずれにせよ10階ね、行かないとならないわね」
「そう、そこでだ。10階はな、こう十字に道がなっていて、ここが階段、で、昇降機、転移の魔法円がある。こっちの通路が外だな。外への通路以外には左右に2部屋ずつあって、ここの、昇降機から来たこの通路のこの部屋だな、ここに案内人がいる。他の部屋は好きに使っていいってことだった」
「ほう。となればやはりそこにギルドの分室を置くことにしよう。それで案内人からの情報収集だ」
 ひとまず地下10階に行って、空いている部屋を押さえることが決まる。セルバ家が5部屋、ギルドで6部屋を選び、ギルドは事務所や売店、倉庫といったことに、セルバ家は自分たちで使っても、あるいは軍や国に提供しても良いということになる。
「そしてこれだ。案内人から借りてある。マジックバッグだ。荷物の運び込みに使ってくれ」
「‥‥ため息しか出ないな。こちらでは伝説の魔道具なんだが、地下にはいくらでもあるということなのか」
「すげーよな。どう考えても普通に作れるってことしか分からなかったぞ」
「よし。とにかくこれで決まりだ。軍が潜り始めたらわれわれは先に10階だ。そこで場所を確保して軍が来るのを待つことにしよう」
「分かった。あんたらを案内したら俺たちは1階だ」
「そういえばまだやることがあるとかいう話だったな。何だ?」
「その門前の魔物さ。飛行だとか畏怖だとかの5つの能力を封印する効果があるらしい。全部封印できれば俺たちでも何とかなるんじゃないかとさ。だったらやるしかないだろう」
「そこまで教えてくれるもんなのか」
「門前の魔物は倒されることを想定しているみたいだったぜ。それで地下世界まで出て行ってほしそうだった」
 地上から冒険者が地下世界に下り立つ。そうなってほしくてダンジョンや案内人はいろいろと考え、動いているような口振りだった。だったらそれに乗せられてやるのが初踏破者の称号を得た冒険者のなすべきことというものだろう。すでに4枚は手に入れた。あとは1階だ。そこで何が待っているのかは知らないが、10階での門前の魔物戦を含め、楽しみが少しずつ大きくなってきていた。
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