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1章
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新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込む。
柔らかな日差しに釣られて目を開けると、そこは草原だった。
どうやら転生は無事終わったらしい。
とりあえずインベントリが開けるか確認してみよう。
インベントリ!
目の前にオンラインゲームとかでお馴染みのアイテムインベントリのウィンドウが開かれる。そこには干し肉3つと水袋と手鏡とナイフと金貨が10枚入っていた。
手鏡は容姿の確認用かな?
インベントリから手鏡を出すように念じてみると、右手に手鏡が現れた。手鏡を覗き込んでみる。
「…だ、誰だこれ」
びっくりした。そこには前世の俺とは似ても似つかないほどの美少年が映っていたからだ。
陽の光に反射してキラキラ輝く銀髪に綺麗な翡翠の瞳、ぱっちり二重に整った顔立ちの愛らしい美少年。年齢まで若くなってるんじゃないか?
不細工にされるよりは全然マシだが今後のことを考えて頭が痛くなる。確か性の神の加護のせいで性的な目に遭う機会が増えるそうだ。
女の子とうはうはなら願っても無いことだが、あのホモ変態神のことだから十中八九男に襲われるんだろう。
貞操は守らねば!と意気込んでいると、足元になにかふにょんと柔らかいものが触れた。
「なんだ?」
確認してみると、そこにはぷるぷると震える水色の透き通ったスライムがいた。初めてのファンタジーらしい魔物との遭遇に心が踊る。
そういえばラノベではよくスライムを獣魔にして色々便利なことになってたな…ここはいっちょテイムしてみるか?できるか分からないけど。
スライムに触れようと手を伸ばすと、スライムは突然ぶわっと広がって俺に覆いかぶさってきた。
「うわぁ!?」
迂闊だった。スライムとはいえ魔物で、魔物といえば人間を襲う。そしてスライムは体内で獲物を消化するなんて定番中の定番だ。
スライムに押し倒された俺は消化されまいとなんとかもがいて絡みつくスライムを引き剥がそうとする。しかしむにゅむにゅして滑るスライムは中々掴めず苦戦する。
まずい、このままだと転生して数分で死んであの変態神に笑われる!
「この、離せ…っむぐ!?」
口を開いた途端、一本の触手を口の中に押し込まれる。そこからなにかの液体が喉の奥へ流し込まれ、抵抗する間も無くごくごくとそれを飲んでしまった。
ようやく口から触手が出て行った頃にはずいぶんと液体を飲んでしまっていた。
ぬるぬると体にまとわりつくスライムを引き剥がしてはまとわりつかれ、引き剥がしてはまとわりつかれと繰り返していると、だんだんと体が熱くなってくるような感覚に見舞われた。
なんだ、何かがおかしい。
体が熱い。体の芯が熱を持っている。
俺が困惑していると、今まで手足を拘束するだけだったスライムが驚く行動に出た。
ぬるぬるの触手を俺の服の中に侵入させてきたのだ。いよいよ捕食行動が始まるのかと身震いするも、スライムは予想外の行動に出た。
「へ…?な、何やって…」
スライムの触手は頭をもたげ始めていた俺の下半身のそれをぬるぬると擦り始めたのだ。
「んぅ…っ、や、やめろ…!」
やめろ、なんて言ってスライムに通じるわけがない。加護のせいで性感が上がっている俺はぬるぬるとしたローションで擦られているような刺激にあっという間に勃ち上がらせてしまった。
上半身も伸びた触手によって愛撫され、だんだんと息が上がってくる。ここまでされたらこのスライムが何をしようとしているのか分かってしまった。俺を喰おうとしているんだ。
変態神の、人間や獣や魔物に性的に好かれるようになるという言葉を思い出して身震いした。
柔らかな日差しに釣られて目を開けると、そこは草原だった。
どうやら転生は無事終わったらしい。
とりあえずインベントリが開けるか確認してみよう。
インベントリ!
目の前にオンラインゲームとかでお馴染みのアイテムインベントリのウィンドウが開かれる。そこには干し肉3つと水袋と手鏡とナイフと金貨が10枚入っていた。
手鏡は容姿の確認用かな?
インベントリから手鏡を出すように念じてみると、右手に手鏡が現れた。手鏡を覗き込んでみる。
「…だ、誰だこれ」
びっくりした。そこには前世の俺とは似ても似つかないほどの美少年が映っていたからだ。
陽の光に反射してキラキラ輝く銀髪に綺麗な翡翠の瞳、ぱっちり二重に整った顔立ちの愛らしい美少年。年齢まで若くなってるんじゃないか?
不細工にされるよりは全然マシだが今後のことを考えて頭が痛くなる。確か性の神の加護のせいで性的な目に遭う機会が増えるそうだ。
女の子とうはうはなら願っても無いことだが、あのホモ変態神のことだから十中八九男に襲われるんだろう。
貞操は守らねば!と意気込んでいると、足元になにかふにょんと柔らかいものが触れた。
「なんだ?」
確認してみると、そこにはぷるぷると震える水色の透き通ったスライムがいた。初めてのファンタジーらしい魔物との遭遇に心が踊る。
そういえばラノベではよくスライムを獣魔にして色々便利なことになってたな…ここはいっちょテイムしてみるか?できるか分からないけど。
スライムに触れようと手を伸ばすと、スライムは突然ぶわっと広がって俺に覆いかぶさってきた。
「うわぁ!?」
迂闊だった。スライムとはいえ魔物で、魔物といえば人間を襲う。そしてスライムは体内で獲物を消化するなんて定番中の定番だ。
スライムに押し倒された俺は消化されまいとなんとかもがいて絡みつくスライムを引き剥がそうとする。しかしむにゅむにゅして滑るスライムは中々掴めず苦戦する。
まずい、このままだと転生して数分で死んであの変態神に笑われる!
「この、離せ…っむぐ!?」
口を開いた途端、一本の触手を口の中に押し込まれる。そこからなにかの液体が喉の奥へ流し込まれ、抵抗する間も無くごくごくとそれを飲んでしまった。
ようやく口から触手が出て行った頃にはずいぶんと液体を飲んでしまっていた。
ぬるぬると体にまとわりつくスライムを引き剥がしてはまとわりつかれ、引き剥がしてはまとわりつかれと繰り返していると、だんだんと体が熱くなってくるような感覚に見舞われた。
なんだ、何かがおかしい。
体が熱い。体の芯が熱を持っている。
俺が困惑していると、今まで手足を拘束するだけだったスライムが驚く行動に出た。
ぬるぬるの触手を俺の服の中に侵入させてきたのだ。いよいよ捕食行動が始まるのかと身震いするも、スライムは予想外の行動に出た。
「へ…?な、何やって…」
スライムの触手は頭をもたげ始めていた俺の下半身のそれをぬるぬると擦り始めたのだ。
「んぅ…っ、や、やめろ…!」
やめろ、なんて言ってスライムに通じるわけがない。加護のせいで性感が上がっている俺はぬるぬるとしたローションで擦られているような刺激にあっという間に勃ち上がらせてしまった。
上半身も伸びた触手によって愛撫され、だんだんと息が上がってくる。ここまでされたらこのスライムが何をしようとしているのか分かってしまった。俺を喰おうとしているんだ。
変態神の、人間や獣や魔物に性的に好かれるようになるという言葉を思い出して身震いした。
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