転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

女の子との出会い(エリック視点)

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 俺の名前はエリック・ルーゼルト。公爵家の長男でありながらラーロルド王国第1騎士団の騎士団長をしている。

 今日は訓練で部下と一緒にモーリーの森に来ていた。モーリーの森は昼間は魔物も少なく遭遇率は高くはないが、夜になると夜行性の魔物も動き出し、強い魔物も森の奥から出てくるようになる。まぁ、俺たち騎士はそれなりに鍛錬をしているし、やすやすと負けたりはしないが。好き好んでこの森で夜を明かす奴はいないだろう。

 空も暗くなってきたことだし、今日の訓練も終わろうと部下達に声をかけた。

「おい、お前ら!今日の訓練は終わりだ!とっとと帰る準備をするぞ。」

「「「「はい!!!」」」」

 よし、そろそろ帰る準備も終わるし帰ろうと立ち上がった瞬間、僅かだが声が聞こえた。

 冒険者ならば自分の身は自分で守るくらいはできるだろうと思うが、もし強い魔物だった場合少なくとも無事ではいられまい。仕方がないと思い、親友でもある副団長のセシルに声をかけた。

「セシル!悪いが少し待ってくれ。誰かが魔物に襲われているようだ。念のため見てくる。」

「りょーかい!待機しておくよ。」

「あぁ、悪いな。すぐ戻る。」

 俺は声が聞こえた方に走って行った。すると、グレーウルフが走って行くのが見えた。やつらは夜に活発になり、群れで行動する。頭も良く、基本的に自分達より弱いものしか狙わない。となると、今襲われているのは間違いなくグレーウルフより弱いと判断されたのだろう。

 追いかけていると、グレーウルフ達が急に止まった。そして、一本の木に向かってじわじわと近寄っている。木の根元には人影が見えた。暗くて見えないがあれは子供だ!

「くそ!!間に合え!!」

 俺は子供に襲いかかったグレーウルフ目掛けて仕込みナイフを投げた。子供を襲っていたグレーウルフが倒れるのを見て、他のグレーウルフ達は俺の存在に気づいた。やつらの意識をこちらに向けさせることができた。俺に狙いを定めたグレーウルフ達が一斉に襲いかかってきた。

「さぁ、こい!俺が相手になってやろう!!」

 これでも、騎士団をまとめる隊長だ。グレーウルフごときに遅れをとったりはしない。

「ギャン!!キャウン……」

 すぐに向かってきたグレーウルフ達を倒し、急いで子供に駆け寄る。

「無事か⁉︎大丈夫か⁉︎」

 声をかけ子供の顔を見る。

「(!!かわいい!!)」

 そこには金髪で、淡い水色の瞳を持ちすごく顔の整った、将来美人間違いなしの女の子がいた。俺はその容姿に一瞬目を見開いて驚いたが、すぐに事情を聞いた。

「君はここで何をしているんたい?1人なのかい?」

 俺は極力怖がられないように優しく聞いた。すると、女の子は何か考えるようにして話してくれた。

「気がついたらここに1人でいたの…誰か人のいる所に行こうと思って歩いてたら、あのオオカミの魔物に見つかったの…」

 危険な所にこんな子供が1人でくるはずはないだろうし、誰かが連れてこなければありえないことだろう。となれば、考えられる答えは…

「捨てられたか、人さらいにあったんだな…」

 俺がそう結論づけていると、不意に手をちょいちょいと引っ張られた。そして、女の子の方を見てみると、

「ありがとっ!助けてくれてありがとうなの!」

 満面の笑みで言われた。

「…っ!!!あぁ。(なんだ!この破壊力は⁉︎可愛すぎるだろう!こんな可愛い生きもの俺は知らないぞ!!落ち着け、俺…まずはこの子の安全が大切だ。)ここにいては危ない。一緒においで。安全なところまで連れて行こう」

 俺はそう言うと、女の子を抱っこしてセシル達がいる所まで戻った。女の子はいつのまにか寝てしまったようで俺の腕の中で眠っていた。
 





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 森の名前考えた末にモーリーにしました。森だけに!そのまんまじゃんって思っても温かい目で許してくださいψ(`∇´)ψ
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