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本編
ラルラルのお店
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私はいい匂いがするお店の前までやってきた。どうやらお肉を焼いて売っているようだ。屋台っていいよね!匂いにつられて私みたいにお腹空かせた人が買いにくるもんね(笑)
「2本くださーい!」
私はお店の人に声をかけた。
「はいよー!ってどこだ?」
「下だよ!下!!」
「ん?おぉ!ごめんな、お嬢ちゃん!」
どうやら私が小さくて見えなかったようだ。上から顔を覗かせたのはつるピカ頭が特徴的なオジさん。
「2本だったな。銅貨2枚だよ。」
「はぁーい!」
私はオジさんに銅貨2枚渡した。
「オマケで一本追加しとくぜ。」
「ありがとう!」
なんて優しいんだ!私は満面の笑みでお礼を言う。
屋台のオジさんはだらしなくニヤケていた。
「エリック隊長~買ってきたよ!」
「おかえりティア!大丈夫だったか?ちゃんと買えたか?」
「もちろん!いいオジさんだったよ。あのね、オマケしてもらって2本だったのに3本貰えたの!!」
ニコニコと嬉しそうに話すティアに、聞いているこっちまでニコニコしてしまうエリックだった。
「そうか。よかったな。」
「うん!!はい、エリック隊長の分!」
「ありがとな!!」
2人は近くのベンチに座って串に刺さったお肉を食べた。
「おいひぃ!もぐもぐ…」
「けっこうイケるなこれ。」
ティアはオマケでもらった一本は半分食べて、残りはエリックにあげた。
「おいしかったね!」
「あぁ。いい焼き加減でうまかったな。」
「うん!また買いに行こうね、エリック隊長!」
「だな!」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
ただいま私は、あるお店に来ています。そして、目が回りそうになってます…ここは危険だ。さて、私はどこにいるのでしょうか。
「さぁ、さぁ次はこれですわ!」
「こちらも捨てがたいデスわ!」
目の前には顔がそっくりな双子のおねいさん達がいます。私はいわゆる着せ替え人形になっています。そう、ここは服屋さん。王族や貴族も御用達だというチョー有名な服屋さんなのです。
どうしてこうなった!?
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
エリック隊長とお昼を食べた後、ベンチで休憩していた時の事だった。
「ティア、少し寄りたい所があるんだがいいか?」
「いいよー!どこ行くの?」
「ティアの服を買おうと思ってな。」
「え!?私の?別に大丈夫だよ!パパから貰った服が何着かあるし…」
「まぁ、持ってて損はないだろ?」
「それはそうだけど…」
「なら決まりだ!それじゃあ行くか!」
エリック隊長に再び抱っこされた。私、歩くことをする時間がほとんどないんだけど…このままだと縦に成長するどころか横に成長しちゃうよぉー
15分ほどしたら、立派な外装のお店が見えてきた。(エリック隊長、足速いよ…普通に歩いてこの早さで店に着くわけない!)店の名前はラルラルと書いてある。
「よし!着いたな。入るぞ。」
ドアを開けて入ると、1人の店員さんが出てきた。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか。」
「ララかルルは今いるか?服を頼みたい。」
「お客様はご予約されてますか?」
「いや、予約してない。だがアイツらのことだ。ティアを見たら喜んで引き受けてくれるだろう。」
エリック隊長は店員さんにそう話すと私の頭を撫でた。気持ちよくて目を細めていると、その様子を見ていた店員さんが納得したように頷いた。
「これは…たしかに。少しお待ちください。呼んでまいります。」
「頼む。」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「誰がきたのです?」
「ルーゼルト公爵家の嫡男エリック様です。」
「まぁ!第1騎士団の隊長じゃないデスか!」
「ルル、たしか今日はエリック様からの予約は入ってなかったわよ。それに、エリック様が自ら来るなんてこと初めてだわ。」
「たしかに。いったいどうしたのかしら?ララもわからないなんて。エリック様が予約もしないなんてよっぽどの事なのかもしれないワ!」
ララとルルは頭の上にクエスチョンマークをたくさん浮かべていた。
「その…エリック様の服ではないようなのです。エリック様が連れて来られた女の子の服をお求めのようです。」
「「女の子!?」」
ララとルルを呼びに行った店員はティアの事を思い出し伝える。
「あのエリック様を射止めた方がいるなんて…これは会う価値ありそうよ、ルル。」
「その通りだワ、ララ」
「いえ、女の子と言うのは大人の女性では……」
ララとルルは急いでエリックのいる場所まで行ってしまった。店員の声は届くことはなかった…
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
バァン!!
「「おまたせしました!」」
奥から2人の女性が現れた。すごく顔がそっくりだ。いそいそと2人の内の1人が近づいてきた。
「それでエリック様!エリック様の女性はどこにいらっしゃいマスの?」
なぜか興奮気味に聞いてきたよ!そう思っていると、話しかけてきた女の人が私を見た。そして、、、
「か、かわいいデスわーーー!!!」
叫んだ。
「ちょっとルル、邪魔よ!何見て…」
今度はもう1人の女の人が私を見て…
「か、かわいいですわーーー!!!」
叫んだ。
なんかデジャブ……
「2本くださーい!」
私はお店の人に声をかけた。
「はいよー!ってどこだ?」
「下だよ!下!!」
「ん?おぉ!ごめんな、お嬢ちゃん!」
どうやら私が小さくて見えなかったようだ。上から顔を覗かせたのはつるピカ頭が特徴的なオジさん。
「2本だったな。銅貨2枚だよ。」
「はぁーい!」
私はオジさんに銅貨2枚渡した。
「オマケで一本追加しとくぜ。」
「ありがとう!」
なんて優しいんだ!私は満面の笑みでお礼を言う。
屋台のオジさんはだらしなくニヤケていた。
「エリック隊長~買ってきたよ!」
「おかえりティア!大丈夫だったか?ちゃんと買えたか?」
「もちろん!いいオジさんだったよ。あのね、オマケしてもらって2本だったのに3本貰えたの!!」
ニコニコと嬉しそうに話すティアに、聞いているこっちまでニコニコしてしまうエリックだった。
「そうか。よかったな。」
「うん!!はい、エリック隊長の分!」
「ありがとな!!」
2人は近くのベンチに座って串に刺さったお肉を食べた。
「おいひぃ!もぐもぐ…」
「けっこうイケるなこれ。」
ティアはオマケでもらった一本は半分食べて、残りはエリックにあげた。
「おいしかったね!」
「あぁ。いい焼き加減でうまかったな。」
「うん!また買いに行こうね、エリック隊長!」
「だな!」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
ただいま私は、あるお店に来ています。そして、目が回りそうになってます…ここは危険だ。さて、私はどこにいるのでしょうか。
「さぁ、さぁ次はこれですわ!」
「こちらも捨てがたいデスわ!」
目の前には顔がそっくりな双子のおねいさん達がいます。私はいわゆる着せ替え人形になっています。そう、ここは服屋さん。王族や貴族も御用達だというチョー有名な服屋さんなのです。
どうしてこうなった!?
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
エリック隊長とお昼を食べた後、ベンチで休憩していた時の事だった。
「ティア、少し寄りたい所があるんだがいいか?」
「いいよー!どこ行くの?」
「ティアの服を買おうと思ってな。」
「え!?私の?別に大丈夫だよ!パパから貰った服が何着かあるし…」
「まぁ、持ってて損はないだろ?」
「それはそうだけど…」
「なら決まりだ!それじゃあ行くか!」
エリック隊長に再び抱っこされた。私、歩くことをする時間がほとんどないんだけど…このままだと縦に成長するどころか横に成長しちゃうよぉー
15分ほどしたら、立派な外装のお店が見えてきた。(エリック隊長、足速いよ…普通に歩いてこの早さで店に着くわけない!)店の名前はラルラルと書いてある。
「よし!着いたな。入るぞ。」
ドアを開けて入ると、1人の店員さんが出てきた。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか。」
「ララかルルは今いるか?服を頼みたい。」
「お客様はご予約されてますか?」
「いや、予約してない。だがアイツらのことだ。ティアを見たら喜んで引き受けてくれるだろう。」
エリック隊長は店員さんにそう話すと私の頭を撫でた。気持ちよくて目を細めていると、その様子を見ていた店員さんが納得したように頷いた。
「これは…たしかに。少しお待ちください。呼んでまいります。」
「頼む。」
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「誰がきたのです?」
「ルーゼルト公爵家の嫡男エリック様です。」
「まぁ!第1騎士団の隊長じゃないデスか!」
「ルル、たしか今日はエリック様からの予約は入ってなかったわよ。それに、エリック様が自ら来るなんてこと初めてだわ。」
「たしかに。いったいどうしたのかしら?ララもわからないなんて。エリック様が予約もしないなんてよっぽどの事なのかもしれないワ!」
ララとルルは頭の上にクエスチョンマークをたくさん浮かべていた。
「その…エリック様の服ではないようなのです。エリック様が連れて来られた女の子の服をお求めのようです。」
「「女の子!?」」
ララとルルを呼びに行った店員はティアの事を思い出し伝える。
「あのエリック様を射止めた方がいるなんて…これは会う価値ありそうよ、ルル。」
「その通りだワ、ララ」
「いえ、女の子と言うのは大人の女性では……」
ララとルルは急いでエリックのいる場所まで行ってしまった。店員の声は届くことはなかった…
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
バァン!!
「「おまたせしました!」」
奥から2人の女性が現れた。すごく顔がそっくりだ。いそいそと2人の内の1人が近づいてきた。
「それでエリック様!エリック様の女性はどこにいらっしゃいマスの?」
なぜか興奮気味に聞いてきたよ!そう思っていると、話しかけてきた女の人が私を見た。そして、、、
「か、かわいいデスわーーー!!!」
叫んだ。
「ちょっとルル、邪魔よ!何見て…」
今度はもう1人の女の人が私を見て…
「か、かわいいですわーーー!!!」
叫んだ。
なんかデジャブ……
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