転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

走り込み

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「はじめ!!」

「「うおぉぉぉ!!」」

 カキンカキン、ドサッ、シュッシュッ……


「頑張れー!!」

 私は今訓練場に来ている。そこではお馴染みの第1騎士団の騎士達が訓練をしている。やる気に溢れた者達がカッコいい所を見せようとしているのだ。ご褒美の為に……





♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

「今日はどうする?俺は流石に休んでた分の仕事が溜まってるから相手に出来ないんだ。セシルも今日は用があって外に出てるし。食堂にでも行ってまた料理でも作るか?それとも他に何かしたいことあるか?」

 困ったなぁ。エリック隊長もセシルも居ないとなるとやれること少ないし。は相手にされなくても困ったりしなかったのに。したいことか…料理もいいけど。


「私みんなの訓練見たい!訓練場に行った事はあるけどちゃんと騎士のみんなの訓練は見たことないから。」


「訓練なんて見てもティアは面白くないかもしれないぞ?」


 何言ってんの!面白いに決まってるじゃん。騎士だよ?剣だよ?カッコいいんだよ?見たいに決まってるじゃない!


「見たいの。…………ダメ?」


 私どうしても見たいの攻撃。目をウルウルさせてお願いするのがポイントだよ!


「…っ。危ないかもしれないってのに。ここでダメって言わないと。だがそんな目で見つめられたらぁぁ!!」

 葛藤するエリック隊長。ふっ、これは堕ちたな。戦略的勝利を確信したぜ!


「絶対危ない事するなよ?約束しろよ?」


「やったー!!!ちゃんと危なくない所から見学するから大丈夫だよ。」



 それならいいかと言って訓練場へ向かう。訓練場ではすでに訓練が始まっていて汗をかいている者達が大勢いた。


「おーーい!お前ら注目しろー」


 エリック隊長が声を出して訓練中の騎士達を集めた。

「ティアがお前らの訓練を見たいって言うから連れて来た。しっかり訓練しろよ?騎士がカッコ悪いなんて思われたくないだろ?わかったか!」


「「「「「はい!!」」」」」


「じゃあ俺は行くからおとなしくしとくんだぞ?」


「うん!」


 またあとでねとエリック隊長に手を振り、集まっている騎士達に挨拶する。


「今日は無理言って訓練を見させてもらってごめんなさい。邪魔にならないようにするのでよろしくお願いします。」


「「「むしろ来てくれて感謝だから!」」」


 ほえ?感謝する要素あったかな。いやないよね。


「よし!まずは走り込みだ。軽く10周だ!」


「「「はい!!」」」


 上官の合図で一斉にグラウンドを走り出した。皆んなペース速いけど大丈夫なのかな。10周って鬼じゃないかな?一周500メートルはありそうだよ?軽く考えて5キロメートルって事?体力凄すぎ。私が体力無いだけかな。だとしても速さが尋常じゃないよ。

「俺が1番にゴールしてやる!!!」

「俺が先だあぁぁぁ!!」

「どけどけぇ!」


 は、激しい。白熱した戦いとでも言っておこうか。走ってるだけなのに恐怖を感じさせるとは…騎士の走り込みってレベル高いんだね。うん、ホント……



「よっしゃ!1番~」

「くそっ…ほんの数歩の差かよ。」

「あー悔しい!!」


 1番だった人がこっちに向かってくるけど…どうしたのかな?


「ティアちゃん~俺1番だったよ!ご褒美欲しいなぁ~」


 まさかのご褒美催促!?



「ずるいぞフェイン!」

「「「そーだそーだ!」」」

「へぇーこれが負け犬の遠吠えってやつか。怖い怖い。」

「「「ちげぇよ!!!」」」


 何これ面白い。コントかな笑笑


「え~手加減もしてあげたのに?久しぶりにちょっとだけ頑張ったけどさ。」


「「「嫌味か!!!」」」


「だって俺が本気だしたら誰も俺の足に付いてこれないじゃん。」


「「「事実だがムカつく!!!」」」


 ぶほぉ…ちょっ。これ以上笑わせないで~ツッコミが面白すぎてお腹いたいよ。


「あ、ティアちゃんも笑ってるよ?君達がマヌケで。」

「「「誰のせいだと思ってんだ!!!」」」


「べ、別に笑ってなんか、笑ってなんか、な、ないよ………ふ、ふふ。あはは!ご、ごめんなさい、ふふ。別にマヌケとか思ってないよ。ただフェインさんと他の皆んなのやり取りが面白くて。」


 絶対フェインさんわざと煽ってたよね。めちゃくちゃイイ笑顔でしたもん!!顔を見るとニコリと微笑まれた。これは黒だわ。狙ってやってたわ。


「ほらティアちゃん!ご褒美ちょーだい!」


「え~何がいいの?」


「そうだなぁ。抱っこさせて。そんでもって俺の事大好きって言って欲しいな。」


「いいよー」


 それくらい安いもんだよ!


「フェインだけとかズルイじゃないか!」

「そうだ!それに…ほら!走ったから汗もかいてるだろ?ティアちゃんが可哀想だ。」


「何言ってんだ。あれくらいで汗かくわけないじゃん。あんなの準備体操にもならないよ。」


「「「この野郎ぉぉぉ!!」」」


 いやたしかにあんなに走って涼しい顔をしているからね。体力ないねって可哀想な事言わないであげて。


「さぁ、もういいだろ?俺ティアちゃんからご褒美早く貰いたいんだから。」


 この空気で!?マジですか?マジなんですね?そですか。


「だっこ!」

「はーい」

「……フェインさん大好き!ぎゅー」

「やばっ!これ最高なご褒美だな。ティアちゃん、ぎゅー」


「「「(フェイン殺殺殺殺殺殺殺殺)」」」


 もういいよね。他の皆さんが怖いくらいにフェインさん睨んでるよ。


「もう少しこのままが良かったけど…流石に殺されそうだね。よいしょ。ありがとうティアちゃん」

 よしよしと頭を撫でて降ろしてくれた。


「「「羨ましい……」」」

「そんなに羨ましいなら他の事でもして1番になればいいんじゃない?」


「「「な、なるほど」」」


「なら、次は剣の打ち合いでもするか。」


 またまた上官さんによって次の訓練が決まった。それって私のご褒美ありって事だよね。上官さんを見ると「これでコイツらがやる気を出すなら…」と悪い顔をしてたよ!!



♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 そして騎士達が剣の打ち合いという名のご褒美目当ての戦いが始まったのだ。





















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 本当は打ち合いの内容まで書きたかったのですが長くなりそうだったので分ける事にしました。中途半端に終わって申し訳ない…
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