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本編
古代遺跡8
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バルフが光の粒となり私の中へと収まった。
〈リーナ…記憶が?〉
「違うよ。私はティア。リーナじゃない。ただ、ふと頭に浮かんだの。バルフ…バルフが名前だったんでしょ?」
〈そうだよ…父さんの名前はバルフ。リーナが付けた名前。〉
「…………」
あの時、フェンリルがバルフって名前だって何故か思ったんだよね。気づいたら口にしてた。そして、バルフと私の魂が融合した瞬間、誰かの記憶が頭に流れてきた。それが私のものなのかバルフのものなのか。今はまだ分からない。分からないままがいい。
〈父さんはリーナと…違うね。今はティアだ。ティアと一緒になったんだよね。〉
「そう、だね。バルフは私の一部になった。ずっとこれからはバルフと一緒だよ。あなたはこれで良かったの?」
だってバルフはお父さんだったんだよね。
〈うん。これはとうの昔に決めていた事だから。それが今日だったってだけ。けど、やっぱり少し悲しいかな…〉
くぅーんと鳴く姿を見ると何と声をかけたらいいのか…言葉を探すが上手く出てこない。だから私は、小さなフェンリルに寄り添い抱きつく。いくら小さいと言ってもバルフに比べたらというだけで大人ぐらいある為、足に抱きつく形になったけど。
〈慰めてくれるの?やっぱり優しいね。もう僕は大丈夫だよ。ありがとう。〉
ぺろりと顔を舐められる。
〈ねぇティア、僕と契約して?〉
「えっ契約!?」
〈そう契約。父さんだけずるいじゃないか。僕もティアと繋がりが欲しい。契約したらずっと一緒にいられるでしょ?〉
ね?ね?と急に元気になりだした。なになにさっきまでの暗い雰囲気どこに置いてきた!?
〈それに約束したんだもん(ボソッ)〉
「何か言った?」
〈んーん!なんでもないよ!ねぇ早く僕と契約しよっ〉
いいのかな?いい、よね?こんな期待した目をしてるんだよ。くっ。可愛すぎる。
「ど、どうすればいい?」
〈わぁ!契約してくれるんだね。嬉しいな。魂と繋がりを結ぶんだ。だから僕を受け入れて。そして僕に名前を付けて欲しいんだ。〉
「分かった!」
分かったと言っても初めてだからちょっと心配だけど、、、なんとかなるよね!!
〈それじゃあ始めるよ。……どう?僕を感じる?〉
「なんだか温かい感じがする。これが魂の繋がり?」
〈そう。そのまま感じていて。〉
私の魂に馴染んでいくような不思議な感覚。でも、嫌じゃない。心地いい。次に私が何をすれば良いのかが分かる。目の前のフェンリルの額部分に触れる。
この子は雪のように真っ白な毛並み。バルフ譲りだね。
「あなたの名前はスノウ。スノウよ。」
〈スノウ…僕の名前はスノウ!〉
名前を付けた瞬間、私とスノウとの繋がりがしっかり感じ取れるようになった。
〈これで契約は完了だよ!これからよろしくねティア。〉
「こちらこそよろしくねスノウ!」
お互い微笑み合う。
〈そうだ!何か聞きたい事はある?〉
「んー。あっ、すごく初歩的な事だけどさ。なんで、スノウの言葉が分かるの?スノウは喋ってないよね。バルフもそうだったし。」
〈これは念話だよ。僕や父さんは神獣だからね!これくらいは出来て当然さ。聖獣も出来るだろうし、滅多にいないけどごく稀に魔物にも出来るやつはいると思うよ。念話じゃなくても会話するやつもいるだろうね。例えるなら精霊とかかな?ティアは精霊とか会った事あるかな。上位精霊とかは人の言葉が話せるんだけど。魔物もこれに含まれるんだよ〉
なるほどー!念話か。そういえばデュースさんの契約していた精霊セシィは上位精霊だって言ってたな。だから話していたのか!
そういえば、なんか忘れてるような…
「あぁーー!!!」
〈わっ!何なに!?どうしたの?〉
そうだよ思い出した!
「エリック隊長たちの所に戻らなきゃ!スノウ、エリック隊長たちがどこにいるかわかる?」
〈その人たちはティアにとって大切な人たちなの?〉
「うん!きっと皆んな心配してると思うの」
なんで1人で来たのよ私!!
〈ならマズイかもしれないね。その人たちも扉の中に入って来てるよね。だとしたら扉に入る為の契約をしてないから敵と見なされてゴーレムたちに攻撃されてるかも。しかもここは僕と父さん、そしてリーナ…いやティアしか入れないようになってるから、ティアが入ってきた穴すら彼らは認識出来ないはずだ。〉
えぇ~それってかなりエリック隊長たちピンチじゃん!!皆んな扉の中に入ってきてるはず。エリック隊長は絶対に私を追いかけて入ってる。で、でもゴーレムくらい騎士団長であるエリック隊長なら大丈夫だよね。
〈ちなみに普通のゴーレムたちじゃないよ。知能もあって、攻撃力も高い。数も多い。命令に忠実で今でもそれを守ってる。で、その命令は敵は排除することだから…〉
「今すぐ助けに行こう!?」
敵を殲滅するまで攻撃し続けるって事だよね!?
「スノウだったらそのゴーレムを止められるんだよね?」
〈ティアだったらだよ。あれらはティアの命令を聞く。あのゴーレムはここを守る為のもの。その守る対象に僕も入ってるんだ。だから僕とティアで言うとティアの命令が優先される。……それに作成者はリーナだからティアの意思が尊重されるし(ボソッ)〉
最後が聞き取れなかった。なんて言ったんだろう?
〈とにかくまずは、ティアの大切な人たちの所まで行こっか!!僕の背中に乗ってよ。〉
「う、うん!」
恐る恐るスノウの背中に乗る。案外乗り心地がいい。スノウは私が入ってきた穴とは別の方向へと向かいだす。
「入口の穴はそっちじゃなかったよ?」
〈出口の穴は別の場所なんだ。〉
入口と出口は別々なんだね。
〈ここが出口。久しぶりにこの空間から出るなぁ。そもそも今日という日まで出れないようになってたんだけど〉
「今日まで出れなかったの?」
〈そうだよ。ゴーレムたちとは少し違うけど僕や父さんはある約束をリーナとしていたんだ。その約束が果たされたから出れるようになったんだ。そんな事より急ぐよ?掴まっててね。〉
スノウはスピードを上げ走りだした。
一体リーナとはどんな約束をしていたのだろう。スノウたちにとってリーナという存在は………
再び頭に何か浮かんだような気がしたが頭を振って消す。今はエリック隊長たちの元へ行くのが優先事項だ。
スノウとティアは今いる空間からの出口である穴へと飛び込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フェンリルのイメージは個人的に白色の犬って感じなんですよね!フェンリルたちの名前ですが「雪」をもとに考えさせてもらいました。バルフもスノウもある国の言葉で雪の意味です( ̄∀ ̄)
〈リーナ…記憶が?〉
「違うよ。私はティア。リーナじゃない。ただ、ふと頭に浮かんだの。バルフ…バルフが名前だったんでしょ?」
〈そうだよ…父さんの名前はバルフ。リーナが付けた名前。〉
「…………」
あの時、フェンリルがバルフって名前だって何故か思ったんだよね。気づいたら口にしてた。そして、バルフと私の魂が融合した瞬間、誰かの記憶が頭に流れてきた。それが私のものなのかバルフのものなのか。今はまだ分からない。分からないままがいい。
〈父さんはリーナと…違うね。今はティアだ。ティアと一緒になったんだよね。〉
「そう、だね。バルフは私の一部になった。ずっとこれからはバルフと一緒だよ。あなたはこれで良かったの?」
だってバルフはお父さんだったんだよね。
〈うん。これはとうの昔に決めていた事だから。それが今日だったってだけ。けど、やっぱり少し悲しいかな…〉
くぅーんと鳴く姿を見ると何と声をかけたらいいのか…言葉を探すが上手く出てこない。だから私は、小さなフェンリルに寄り添い抱きつく。いくら小さいと言ってもバルフに比べたらというだけで大人ぐらいある為、足に抱きつく形になったけど。
〈慰めてくれるの?やっぱり優しいね。もう僕は大丈夫だよ。ありがとう。〉
ぺろりと顔を舐められる。
〈ねぇティア、僕と契約して?〉
「えっ契約!?」
〈そう契約。父さんだけずるいじゃないか。僕もティアと繋がりが欲しい。契約したらずっと一緒にいられるでしょ?〉
ね?ね?と急に元気になりだした。なになにさっきまでの暗い雰囲気どこに置いてきた!?
〈それに約束したんだもん(ボソッ)〉
「何か言った?」
〈んーん!なんでもないよ!ねぇ早く僕と契約しよっ〉
いいのかな?いい、よね?こんな期待した目をしてるんだよ。くっ。可愛すぎる。
「ど、どうすればいい?」
〈わぁ!契約してくれるんだね。嬉しいな。魂と繋がりを結ぶんだ。だから僕を受け入れて。そして僕に名前を付けて欲しいんだ。〉
「分かった!」
分かったと言っても初めてだからちょっと心配だけど、、、なんとかなるよね!!
〈それじゃあ始めるよ。……どう?僕を感じる?〉
「なんだか温かい感じがする。これが魂の繋がり?」
〈そう。そのまま感じていて。〉
私の魂に馴染んでいくような不思議な感覚。でも、嫌じゃない。心地いい。次に私が何をすれば良いのかが分かる。目の前のフェンリルの額部分に触れる。
この子は雪のように真っ白な毛並み。バルフ譲りだね。
「あなたの名前はスノウ。スノウよ。」
〈スノウ…僕の名前はスノウ!〉
名前を付けた瞬間、私とスノウとの繋がりがしっかり感じ取れるようになった。
〈これで契約は完了だよ!これからよろしくねティア。〉
「こちらこそよろしくねスノウ!」
お互い微笑み合う。
〈そうだ!何か聞きたい事はある?〉
「んー。あっ、すごく初歩的な事だけどさ。なんで、スノウの言葉が分かるの?スノウは喋ってないよね。バルフもそうだったし。」
〈これは念話だよ。僕や父さんは神獣だからね!これくらいは出来て当然さ。聖獣も出来るだろうし、滅多にいないけどごく稀に魔物にも出来るやつはいると思うよ。念話じゃなくても会話するやつもいるだろうね。例えるなら精霊とかかな?ティアは精霊とか会った事あるかな。上位精霊とかは人の言葉が話せるんだけど。魔物もこれに含まれるんだよ〉
なるほどー!念話か。そういえばデュースさんの契約していた精霊セシィは上位精霊だって言ってたな。だから話していたのか!
そういえば、なんか忘れてるような…
「あぁーー!!!」
〈わっ!何なに!?どうしたの?〉
そうだよ思い出した!
「エリック隊長たちの所に戻らなきゃ!スノウ、エリック隊長たちがどこにいるかわかる?」
〈その人たちはティアにとって大切な人たちなの?〉
「うん!きっと皆んな心配してると思うの」
なんで1人で来たのよ私!!
〈ならマズイかもしれないね。その人たちも扉の中に入って来てるよね。だとしたら扉に入る為の契約をしてないから敵と見なされてゴーレムたちに攻撃されてるかも。しかもここは僕と父さん、そしてリーナ…いやティアしか入れないようになってるから、ティアが入ってきた穴すら彼らは認識出来ないはずだ。〉
えぇ~それってかなりエリック隊長たちピンチじゃん!!皆んな扉の中に入ってきてるはず。エリック隊長は絶対に私を追いかけて入ってる。で、でもゴーレムくらい騎士団長であるエリック隊長なら大丈夫だよね。
〈ちなみに普通のゴーレムたちじゃないよ。知能もあって、攻撃力も高い。数も多い。命令に忠実で今でもそれを守ってる。で、その命令は敵は排除することだから…〉
「今すぐ助けに行こう!?」
敵を殲滅するまで攻撃し続けるって事だよね!?
「スノウだったらそのゴーレムを止められるんだよね?」
〈ティアだったらだよ。あれらはティアの命令を聞く。あのゴーレムはここを守る為のもの。その守る対象に僕も入ってるんだ。だから僕とティアで言うとティアの命令が優先される。……それに作成者はリーナだからティアの意思が尊重されるし(ボソッ)〉
最後が聞き取れなかった。なんて言ったんだろう?
〈とにかくまずは、ティアの大切な人たちの所まで行こっか!!僕の背中に乗ってよ。〉
「う、うん!」
恐る恐るスノウの背中に乗る。案外乗り心地がいい。スノウは私が入ってきた穴とは別の方向へと向かいだす。
「入口の穴はそっちじゃなかったよ?」
〈出口の穴は別の場所なんだ。〉
入口と出口は別々なんだね。
〈ここが出口。久しぶりにこの空間から出るなぁ。そもそも今日という日まで出れないようになってたんだけど〉
「今日まで出れなかったの?」
〈そうだよ。ゴーレムたちとは少し違うけど僕や父さんはある約束をリーナとしていたんだ。その約束が果たされたから出れるようになったんだ。そんな事より急ぐよ?掴まっててね。〉
スノウはスピードを上げ走りだした。
一体リーナとはどんな約束をしていたのだろう。スノウたちにとってリーナという存在は………
再び頭に何か浮かんだような気がしたが頭を振って消す。今はエリック隊長たちの元へ行くのが優先事項だ。
スノウとティアは今いる空間からの出口である穴へと飛び込んだ。
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フェンリルのイメージは個人的に白色の犬って感じなんですよね!フェンリルたちの名前ですが「雪」をもとに考えさせてもらいました。バルフもスノウもある国の言葉で雪の意味です( ̄∀ ̄)
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