転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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「キャワルンズを宿に連れて戻って、まずはバンたちにティアが帰ってきているか確認した。もうすぐ日が暮れるというのに、ティアはまだ戻ってきていなかった。デュースはテルボーさんに連絡を取ってくれていたようで宿に着いた時にはテルボーさんもいたんだ。そして、キャワルンズを問い詰めると、俺らと別れた後、あっさり解散していたらしい。ティアには適当に道を教えて、自分たちが送り届けた事にしとけと言ったらしい。」


「屑ですね」


 全くもって冒険者として嘆かわしい。人としても疑う。


「言い訳ばかりを並べて暴れるもんだから、とりあえず店から出した。そしたら逃げようとしやがって…俺らは全員Sランクレベルだってのに逃げれるとでも思ってたのかねぇ?サクッと捕まえ、縛りあげ、ぽいっとだな。」


 ビスは店前に転がされた光景を思い出し、なるほどと納得する。


「その後は見ていた通りだ。」


「あの3人組、心から反省するようには思えないんですよね。嫌な予感がしてならないのですよ…」


「ニールさんもか?あの手の者は逆に恨みとか持ちそうだしな。何をしでかすか分からない。不安しか残らない…」





 そして、エリックやニールの勘が当たる事になるとは今は誰も思いはしなかった…










 その後は大人の飲み会タイムに入り、親睦を深めたエリックたちである。


「それで、その時のティアが超可愛かったんだよ~」
「ティアさんが馬車で無意識にピタッと引っ付いてきたりと…」
「ティア嬢が…」


 エンドレスティアトークで話が盛り上がる大人たち。

「いや~ティアちゃんは本当可愛いですね。ちょろちょろと歩き回って目が離せないですが、見ていて癒されるというか。」


「「「わかる!!」」」


 ビスもアルベルタとティアと昼間パッチーナを見て回った時の事を話し、会話に参戦している。







「あんたら、そろそろ食事処の方は閉めるから部屋に戻りな。」


「もうこんな時間か。すまない、ご馳走になった。」


 エリックたちは、軽くテーブルを片付けると、ティアとアルベルタのいる部屋へと向かった。


「話に夢中になりすぎましたね。アルベルタ様とティアちゃんは仲良くしてますかね。」


「ティアは部屋に戻ったらすぐ寝かさないとだな。子供は寝る時間だ。」



 と言って、ティアとアルベルタのいる部屋を開けたビスは「あちゃー」と手を額に持って行き、目の前の光景をどうしたものかと思った。なにせ、後ろには怖い怖~い保護者たちが立っているのだから。案の定、ティアとアルベルタの様子を見たエリックは…般若だった。


 ビスの説得もあり、起こすのも可哀想だと今夜はこのまま寝かせておこうという結論に至った。監視役としてスノウが動員される条件付きでだが。スノウはスルッとティアとアルベルタの間に入り込むとモフモフっとした身体をティアに押し付けた。


「むにゃ…スノウもふもふ…むにゃ…」


 ティアはアルベルタからスノウにぴたりと引っ付き、気持ちよさそうな寝息を再びたてだした。



 エリックたちは未練たらたらでありながら部屋を後にし、ビスは自身のベットに入ると諦観したかのようにアルベルタたちを一瞥すると…寝たのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 次はアルベルタが朝起きた所からスタートします(^^)




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