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本編
ウォンとリーナ
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「ウォンさんは、そうやって逃げてきたんだね。」
ティアはウォンの話を聞いて思った事をそのまま言った。
「なんだと!!」
ウォンは激昂し、ティアを睨むがティアは決して目を逸らさない。全てを見透かすような眼差しにたじろぐウォン。
「妹のリタさんが可哀想だよ。自分を言い訳にされて、逃げ続けてるウォンさんを知ったら…リタさんが浮かばれないよ。」
「お前がリタの何を知っているというんだ!!」
「知らないよッ!!私はリタさんを知らない。だけど、知らないからこそ分かる事もある。そして、ウォンさんが目を逸らし続け、真実を知ろうとも受け入れようともしてない事を私が突きつけてあげるよ!!」
猫の威嚇程度の迫力しか無いティアだが、この時ばかりはウォンにはティアが怖くてならなかった。それはまるで今まで目を背けてきた事実を、現実を、嫌でも受け入れなくてはならないと本能的に察知したからかもしれない。
「リタさんを殺したのが人族だったから人族が憎い?おかしいでしょ。そもそもリタさんは暗殺者としてその人族の騎士団長さんを殺そうとしたわけでしょう?それで返り討ちにあったからって責めるのは違うよ。……[相手が誰だろうと殺すという事は自分も殺されるかもしれないという覚悟が無いといけないのよ。たとえ自分の意思ではなくてもね。それに、リタという子を殺した人は優しい人だったはずよ。心臓を一突きにしていたということは最小限の傷と痛みで終わらせたということ。それから亡骸を綺麗に保存していたのでしょう?普通なら悪趣味として捉えるでしょうね。けれど、その後の事を聞く限り全くの真逆ね。ウォン、あなたの元へリタを綺麗な状態で帰してあげたかったのね。それでいてリタやウォンの境遇に心を痛めていたはずよ。だからこそ、リタが死んだ事を受け入れ難く、憎しみの心で溢れたあなたを全て自分にぶつけるようにとリタを殺した人は言ったのよ。]」
〈ティア?……いや、リーナなの?〉
途中からティアとは違う口調に違和感を抱いたスノウはティアを見つめた。ティアでありながらリーナを感じさせる言動に心が落ち着かないスノウ。
「ちがっ…」
「[違わないわ。リタを殺した人は自分だけを恨めと暗示した。リタを手にかけたのは自分という1人の男であり、それ以外の何者でもないとね。貴方は人族にただでさえいい感情を持っていなかったのにリタの件でそれが増した。それを瞬時に感じ取ったのでしょうね。だから人族という括りで視ないようにしようとしたのね。もし、リタを殺したのが他種族だったら貴方はどうした?その種族全体を敵視した?]」
「それは…」
「[偶々だったのよ。偶々その種族が人族だっただけ。ねぇ、貴方のいた奴隷商は人族だけで構成されていたの?]」
「ぅ…」
言葉に詰まるウォン。奴隷商の主人は人族ではあったが、その仲間にはウォンと同じように獣人も確かにいたのだ。彼らは同胞である自分たちを道具のように扱っていた。
「[その様子からして人族だけだったってわけではないようね。それでも人族を当て付けにする理由を当てましょうか?]」
「やめろ…やめろっ!!」
「[自分の存在意義を失いたくないから]」
ウォンは「ヒュッ…」と喉を鳴らした。
「[自分が何のために生まれてきたのか、本当に望まれていたのか。この先どうすればいいのか。ぐるぐる頭の中を過ぎる考えが自分を壊していく…違う?親に捨てられた、売られたと信じたくない。兄なのに妹に守られていた屈辱を受け入れたくない。]」
ウォンはその場に蹲った。
「分かってるんだよッ!!クソッ……あぁ、そうだよ!!実の親には生活苦を理由に捨てられて売られたさ。俺らの価値はたったの銀貨5枚だった。それっぽっちかよって思ったが、他の兄弟の為だって言い聞かせたさ。だけどよ、なんで俺らなんだよ。兄貴でも姉貴でも良かったじゃないか。これじゃあ、俺とリタは売られる為だけに生まれてきたみたいじゃないか。親のくせに無責任過ぎるだろ!悔しかった、憎かった。奴隷商も違法もいいところの悪事だらけの最悪な場所だったし、挙句には妹に守られていた情けない兄だ。誰も助けてくれない。どんなに叫ぼうが泣こうが見て見ぬふりをする。リタ以外は誰も信用ならない。そんなリタを殺された。俺のせいだ。俺がリタの人質だったから。俺がリタを死地に追いやった。リタを殺した男は恨むのも烏滸がましいほどいい奴だった。後から冷静になって考えれば分かる事だった。リタを苦しめない為に一撃で殺し、亡骸を綺麗な状態で保存した上で俺のもとへ帰してくれた。リタという生きる為の希望が失われた俺を生かす為に悪役になって恨まれ役を担ってくれた。種族関係なく奴隷たちを解放し、国や家族の元へと送り届けてくれた。居場所のない者は見捨てる事なく保護していていたし、本当に良い奴だったんだ。それが逆に俺を苛立たせ惨めにさせたんだ。」
顔をあげ情けない顔をするウォン。
「親には要らない子とされ、同胞には同胞とも看做されず奴隷として扱われた。だが、奴隷から解放された俺を受け入れ、仲間にしてくれたのは獣人だった。俺はあいつらに救われたんだ。人族は悪くない…悪くないんだ…俺を縛りつけた奴隷商の主人が人族であっただけ。奴隷の中には人族だって大勢いたのも気づいていた。俺だって見て見ぬふりをしていたのにな。中には優しい言葉をかけてくれる奴もいたのに。リタを殺したのが人族だったからという理由で、さらには獣人を嫌いになれないからって矛先を人族に向けるのは違うよな…人族にだって色々いる事くらい分かっていた。それは獣人にだって言えることだからな。結局、俺はリタを言い訳にして人族という全体を憎悪する事で自分を成り立たせようとしたわけか…」
「[私はウォンを馬鹿だと思うわ。馬鹿で意気地なしで勝手をする情けない男だと思うわ。]」
「ハハッ…ひどい言われようだな。だが間違いない。」
「[だけど…羨ましい。]」
「は?」
「[ふふっ。何でもないわ。…でも、もう貴方は自分の存在意義にリタを持ち出さなくても大丈夫でしょう?貴方はリタをこれ以上愚弄し、逃げ道に使うマネはしないわよね?そんなカッコ悪い兄はきっと嫌がるわよ。自分の足で立って前に進みなさい。]」
「前に進む…そうか…そうだよな。俺はもう自分の足で立っていける。ガキじゃない。本当の善悪くらい判断できる。俺は青薔薇の一員で獣人。だがそれ以前にこの世に生まれた一つの存在、ウォンにすぎない。」
そう言い切ったウォンは憑き物がおちたように思える。
ティアはスノウを一瞥するとニコリと笑みを浮かべた。
「[私を宜しくね。]」
その言葉にスノウはリーナからティアに戻る事を感じとったのであった。
ティアはウォンの話を聞いて思った事をそのまま言った。
「なんだと!!」
ウォンは激昂し、ティアを睨むがティアは決して目を逸らさない。全てを見透かすような眼差しにたじろぐウォン。
「妹のリタさんが可哀想だよ。自分を言い訳にされて、逃げ続けてるウォンさんを知ったら…リタさんが浮かばれないよ。」
「お前がリタの何を知っているというんだ!!」
「知らないよッ!!私はリタさんを知らない。だけど、知らないからこそ分かる事もある。そして、ウォンさんが目を逸らし続け、真実を知ろうとも受け入れようともしてない事を私が突きつけてあげるよ!!」
猫の威嚇程度の迫力しか無いティアだが、この時ばかりはウォンにはティアが怖くてならなかった。それはまるで今まで目を背けてきた事実を、現実を、嫌でも受け入れなくてはならないと本能的に察知したからかもしれない。
「リタさんを殺したのが人族だったから人族が憎い?おかしいでしょ。そもそもリタさんは暗殺者としてその人族の騎士団長さんを殺そうとしたわけでしょう?それで返り討ちにあったからって責めるのは違うよ。……[相手が誰だろうと殺すという事は自分も殺されるかもしれないという覚悟が無いといけないのよ。たとえ自分の意思ではなくてもね。それに、リタという子を殺した人は優しい人だったはずよ。心臓を一突きにしていたということは最小限の傷と痛みで終わらせたということ。それから亡骸を綺麗に保存していたのでしょう?普通なら悪趣味として捉えるでしょうね。けれど、その後の事を聞く限り全くの真逆ね。ウォン、あなたの元へリタを綺麗な状態で帰してあげたかったのね。それでいてリタやウォンの境遇に心を痛めていたはずよ。だからこそ、リタが死んだ事を受け入れ難く、憎しみの心で溢れたあなたを全て自分にぶつけるようにとリタを殺した人は言ったのよ。]」
〈ティア?……いや、リーナなの?〉
途中からティアとは違う口調に違和感を抱いたスノウはティアを見つめた。ティアでありながらリーナを感じさせる言動に心が落ち着かないスノウ。
「ちがっ…」
「[違わないわ。リタを殺した人は自分だけを恨めと暗示した。リタを手にかけたのは自分という1人の男であり、それ以外の何者でもないとね。貴方は人族にただでさえいい感情を持っていなかったのにリタの件でそれが増した。それを瞬時に感じ取ったのでしょうね。だから人族という括りで視ないようにしようとしたのね。もし、リタを殺したのが他種族だったら貴方はどうした?その種族全体を敵視した?]」
「それは…」
「[偶々だったのよ。偶々その種族が人族だっただけ。ねぇ、貴方のいた奴隷商は人族だけで構成されていたの?]」
「ぅ…」
言葉に詰まるウォン。奴隷商の主人は人族ではあったが、その仲間にはウォンと同じように獣人も確かにいたのだ。彼らは同胞である自分たちを道具のように扱っていた。
「[その様子からして人族だけだったってわけではないようね。それでも人族を当て付けにする理由を当てましょうか?]」
「やめろ…やめろっ!!」
「[自分の存在意義を失いたくないから]」
ウォンは「ヒュッ…」と喉を鳴らした。
「[自分が何のために生まれてきたのか、本当に望まれていたのか。この先どうすればいいのか。ぐるぐる頭の中を過ぎる考えが自分を壊していく…違う?親に捨てられた、売られたと信じたくない。兄なのに妹に守られていた屈辱を受け入れたくない。]」
ウォンはその場に蹲った。
「分かってるんだよッ!!クソッ……あぁ、そうだよ!!実の親には生活苦を理由に捨てられて売られたさ。俺らの価値はたったの銀貨5枚だった。それっぽっちかよって思ったが、他の兄弟の為だって言い聞かせたさ。だけどよ、なんで俺らなんだよ。兄貴でも姉貴でも良かったじゃないか。これじゃあ、俺とリタは売られる為だけに生まれてきたみたいじゃないか。親のくせに無責任過ぎるだろ!悔しかった、憎かった。奴隷商も違法もいいところの悪事だらけの最悪な場所だったし、挙句には妹に守られていた情けない兄だ。誰も助けてくれない。どんなに叫ぼうが泣こうが見て見ぬふりをする。リタ以外は誰も信用ならない。そんなリタを殺された。俺のせいだ。俺がリタの人質だったから。俺がリタを死地に追いやった。リタを殺した男は恨むのも烏滸がましいほどいい奴だった。後から冷静になって考えれば分かる事だった。リタを苦しめない為に一撃で殺し、亡骸を綺麗な状態で保存した上で俺のもとへ帰してくれた。リタという生きる為の希望が失われた俺を生かす為に悪役になって恨まれ役を担ってくれた。種族関係なく奴隷たちを解放し、国や家族の元へと送り届けてくれた。居場所のない者は見捨てる事なく保護していていたし、本当に良い奴だったんだ。それが逆に俺を苛立たせ惨めにさせたんだ。」
顔をあげ情けない顔をするウォン。
「親には要らない子とされ、同胞には同胞とも看做されず奴隷として扱われた。だが、奴隷から解放された俺を受け入れ、仲間にしてくれたのは獣人だった。俺はあいつらに救われたんだ。人族は悪くない…悪くないんだ…俺を縛りつけた奴隷商の主人が人族であっただけ。奴隷の中には人族だって大勢いたのも気づいていた。俺だって見て見ぬふりをしていたのにな。中には優しい言葉をかけてくれる奴もいたのに。リタを殺したのが人族だったからという理由で、さらには獣人を嫌いになれないからって矛先を人族に向けるのは違うよな…人族にだって色々いる事くらい分かっていた。それは獣人にだって言えることだからな。結局、俺はリタを言い訳にして人族という全体を憎悪する事で自分を成り立たせようとしたわけか…」
「[私はウォンを馬鹿だと思うわ。馬鹿で意気地なしで勝手をする情けない男だと思うわ。]」
「ハハッ…ひどい言われようだな。だが間違いない。」
「[だけど…羨ましい。]」
「は?」
「[ふふっ。何でもないわ。…でも、もう貴方は自分の存在意義にリタを持ち出さなくても大丈夫でしょう?貴方はリタをこれ以上愚弄し、逃げ道に使うマネはしないわよね?そんなカッコ悪い兄はきっと嫌がるわよ。自分の足で立って前に進みなさい。]」
「前に進む…そうか…そうだよな。俺はもう自分の足で立っていける。ガキじゃない。本当の善悪くらい判断できる。俺は青薔薇の一員で獣人。だがそれ以前にこの世に生まれた一つの存在、ウォンにすぎない。」
そう言い切ったウォンは憑き物がおちたように思える。
ティアはスノウを一瞥するとニコリと笑みを浮かべた。
「[私を宜しくね。]」
その言葉にスノウはリーナからティアに戻る事を感じとったのであった。
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