転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

普通じゃない?

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「エリック隊長!!」


 ヤヤの左腕を斬り落とし、ヤヤから私を奪ったのはエリック隊長であった。


「ティア、遅くなってすまない。」


「ううん。来てくれて嬉しい。」


「アルベルタ様、ご無事ですか!?」


〈ティア、ティア、ティア!!!〉


 アルのところにはビスさんが駆け寄り、回復薬を飲ませている。スノウは……私の名前を連呼してエリック隊長の周りをクルクル回っている。


「ケガもしてないみたいで良か………それは何だ。」


 にこりと笑っていたエリック隊長だったが私の首についている首輪を見て一気に表情が変わった。まるでゴゴゴゴゴと雷雲を背景にしたような感じだ。


「その、、、魔力封じの首輪らしくて。」


 エリック隊長は眉をピクリと動かすと、そっと地面に私をおろした。


「エリック隊長?」


「ティア、ビスのところに行ってアルベルタと一緒にちょっと待っていてくれ。すぐ終わらせるから。」


「う、うん。」


 私はビスさんのところにスノウと走って近寄る。





「うわぁ、コレくっ付くかな?」


「どうやら腕一つじゃ足りなかったみたいだな?」


「えぇ?そんな事ないでしょ!この僕に血を流させる事すら難しいのに、斬ったんだよ?ボス以外で僕にここまで出来た人物なんていないよ?その剣、普通の剣なんかじゃないでしょう!」


「あぁ、これは普通の剣じゃない。」


「だと思った!ちょっと良い剣ぐらいじゃ、僕の腕が斬り落とせるわけないからね!」


⦅俺様を使って正解だったろエリック。こいつの身体は中身が異常だ。外側だけが普通の人間だ。普通の剣じゃ、浅いところ…表面上は傷ついていても内側はダメージゼロだ。⦆


 グラムの言葉に眉間に皺をよせるエリック。


「おいおい、お前人間やめたのかよ。」


「えぇ!それどういう意味!?」


「本人であるお前が1番わかってるんじゃないのか?その身体、異常だろ。人の皮を被った化け物に近いじゃねーか。」


「おやおや?もしや本当に僕の身体の秘密に気付いたのかな?変だなぁとは思われた事はあっても、ここまであからさまに言われたのは初めてだ。」


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