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「……来たか」
シグルド様が窓の外を見て、低く呟いた。
私の相談所の前には、黒塗りの馬車が止まっている。
側面に描かれているのは、オリエント王国の紋章『薔薇と剣』。
ただし、先日シャルロット王女が乗っていたものより、さらに装飾が豪華で、禍々しいオーラを放っている。
「あれが噂のラファエル王子ですか?」
「ああ。別名『微笑みの処刑人』だ」
「物騒な二つ名ですね」
私が顔をしかめていると、馬車の扉が開き、一人の青年が降り立った。
その姿を見た瞬間、下町の通行人たちが息を呑むのが分かった。
輝くようなプラチナブロンドの髪。
血のように赤い瞳。
整いすぎた顔立ちには、見る者を魅了する甘い笑みが張り付いている。
だが、その笑顔はどこか冷たく、爬虫類が獲物を品定めしているような不気味さを秘めていた。
彼は周囲の視線を気にする様子もなく、優雅な足取りで私の店へと近づいてくる。
背後には、屈強な護衛たちが無言で従っている。
カラン、カラン。
ドアベルが鳴り、ラファエル王子が店内に入ってきた。
「ごきげんよう。ここが噂の『よろず相談所』かな?」
声まで甘く、艶やかだ。
まるで毒入りの蜜のよう。
私はカウンター越しに営業スマイルを向けた。
「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」
ラファエル王子は私をじっと見つめた。
赤い瞳が、頭のてっぺんから爪先まで、ねっとりと舐め回すように動く。
正直、寒気がした。
「ふうん……。君がアンズ・バーミリオンか」
彼は独り言のように呟いた。
「妹のシャルロットが『面白い女がいる』と騒いでいたから見に来たが……なるほど。確かに悪くない」
「それはどうも」
「特に、その目がいい。飼い主に媚びない、野良猫のような目をしている」
彼は一歩近づき、カウンターに手をついた。
「どうだ? 我が国に来ないか? 私の『ペット』として飼ってやろう」
「……は?」
私は耳を疑った。
初対面でペット勧誘?
この兄妹、距離感がおかしい。
「ペットと言っても、ただの愛玩動物ではないぞ。最高級の首輪をつけて、毎日高級な餌を与え、私が退屈した時の遊び相手を務める名誉ある地位だ」
「謹んでお断りします。私は人間ですので」
「拒否権はないよ。私は欲しいと思ったものは必ず手に入れる主義でね」
ラファエル王子はニッコリと笑った。
その笑顔の裏に、「逆らったらどうなるか分かってるよね?」という無言の圧力が透けて見える。
これが『ドS王子』か。
クロード殿下とは別ベクトルの厄介さだ。
私がどう切り返そうか考えていると、
「……おい」
部屋の隅から、絶対零度の声が響いた。
ラファエル王子が視線を動かす。
そこには、いつもの特等席で足を組み、書類を置いて立ち上がったシグルド様がいた。
「おや、これはこれは」
ラファエル王子は驚いた様子もなく、むしろ楽しそうに目を細めた。
「『氷の公爵』シグルド殿ではないか。こんな薄汚い店で何をしているんだい?」
「私の店だ。そして、その女は私のパートナーだ」
シグルド様はゆっくりと歩み寄り、私とラファエル王子の間に割って入った。
「他人の所有物に、勝手に首輪をつけようとするのはやめてもらおうか」
「所有物? ふふ、君も独占欲が強いね」
ラファエル王子は肩をすくめた。
「だが、彼女は嫌がっているようだったが? 君のような堅物より、私のような刺激的な飼い主の方が、彼女にはお似合いだと思うがね」
「戯言を」
バチバチバチ。
二人の視線が交差する空間で、火花が見えた気がした。
氷の公爵 vs ドS王子。
顔面偏差値は最高だが、性格は最悪の頂上決戦だ。
「……あの、お二人とも?」
私が恐る恐る声をかけると、二人は同時に私を見た。
「アンズ。私の後ろにいろ」
「アンズちゃん。こっちへおいで」
命令が被った。
「選びたまえ、アンズ」
ラファエル王子が手を差し伸べる。
「この退屈な国で、陰湿な公爵に囲われて一生を終えるか。それとも、大国オリエントで、私の寵愛を受けながらスリル満点の日々を送るか」
「どちらも嫌ですけど」
「正直だね。そういうところもゾクゾクするよ」
ラファエル王子はうっとりと私を見つめた。
ダメだ、この人。
私の拒絶を「ご褒美」だと勘違いしている節がある。
「ラファエル殿下」
シグルド様が低い声で告げた。
「外交問題にしたくなければ、今すぐお引き取り願おう。ここは私のテリトリーだ」
「怖い怖い。……まあいいだろう」
ラファエル王子は意外にもあっさりと引き下がった。
だが、その目は全く笑っていない。
「今日は挨拶だけのつもりだったからね。だが、諦めたわけじゃないよ」
彼は懐から一枚の封筒を取り出し、カウンターに置いた。
「これを受け取ってくれ」
「なんですか、これ」
「招待状さ。明後日、我が国の大使館で歓迎パーティーを開く。君を主賓として招待しよう」
「行きたくありません」
「来なければ、君の元婚約者……あの間抜けな王太子くんに、ちょっとした『意地悪』をするかもしれないな」
「……脅迫ですか?」
「まさか。ただの遊び心だよ」
ラファエル王子は妖艶に微笑むと、私の頬に触れようと手を伸ばした。
パシッ。
その手を、シグルド様が空中で叩き落とした。
「触るな」
「おっと、嫉妬深いねぇ」
ラファエル王子は手を引っ込め、シグルド様にウインクしてみせた。
「では、パーティーで会おう。アンズちゃん、楽しみにしているよ」
彼はマントを翻し、優雅に店を出て行った。
護衛たちが続き、最後にドアが閉まる。
ふぅぅぅ……。
店内に重苦しい沈黙が残った。
「……シグルド様」
「なんだ」
「あの方、何しに来たんでしょうか」
「宣戦布告だ」
シグルド様は吐き捨てるように言った。
「あいつは暇を持て余したサディストだ。お前のような『扱いづらい玩具』を見つけて、壊れるまで弄んでみたいだけだ」
「玩具扱いとか心外ですけど」
「分かっている。だが、あいつは手段を選ばん。クロードを人質に取るような真似も平気でする」
「……クロード殿下がどうなろうと自業自得な気もしますが」
「国交に関わる。王太子が隣国の王子に泣かされたとなれば、我が国の恥だ」
確かに。
あの豆腐メンタルのクロード殿下が、ドS王子の手にかかったら……想像するだけで胃が痛い。
シグルド様はカウンターに置かれた招待状を睨みつけた。
「……行くぞ、アンズ」
「えっ? パーティーにですか?」
「そうだ。あいつの誘いに乗るのは癪だが、行かなければ何をされるか分からん。それに……」
シグルド様は私の方を向き、真剣な眼差しで言った。
「お前をあいつの毒牙にかけるわけにはいかん。私が守る」
「……シグルド様」
守る。
その言葉に、胸がキュンとした。
普段は冷徹な彼が、こんなにストレートに感情を見せるなんて。
「ありがとうございます。頼りにしてますよ、パートナー」
私が微笑むと、シグルド様は少し照れくさそうに顔を背けた。
「……勘違いするな。私の『観察対象』を横取りされるのが不愉快なだけだ」
「はいはい、そういうことにしておきましょう」
こうして、私たちは次なる戦場――隣国主催のパーティーへと乗り込むことになった。
そこには、ドS王子が仕掛けた、とんでもなく悪趣味な『ゲーム』が待ち受けているとも知らずに。
そして、そのパーティー会場で、私は思いがけない人物と再会することになる。
あの「筋肉」に目覚めたミナ様が、なぜかラファエル王子とも意気投合してしまうという、カオスな展開が……。
シグルド様が窓の外を見て、低く呟いた。
私の相談所の前には、黒塗りの馬車が止まっている。
側面に描かれているのは、オリエント王国の紋章『薔薇と剣』。
ただし、先日シャルロット王女が乗っていたものより、さらに装飾が豪華で、禍々しいオーラを放っている。
「あれが噂のラファエル王子ですか?」
「ああ。別名『微笑みの処刑人』だ」
「物騒な二つ名ですね」
私が顔をしかめていると、馬車の扉が開き、一人の青年が降り立った。
その姿を見た瞬間、下町の通行人たちが息を呑むのが分かった。
輝くようなプラチナブロンドの髪。
血のように赤い瞳。
整いすぎた顔立ちには、見る者を魅了する甘い笑みが張り付いている。
だが、その笑顔はどこか冷たく、爬虫類が獲物を品定めしているような不気味さを秘めていた。
彼は周囲の視線を気にする様子もなく、優雅な足取りで私の店へと近づいてくる。
背後には、屈強な護衛たちが無言で従っている。
カラン、カラン。
ドアベルが鳴り、ラファエル王子が店内に入ってきた。
「ごきげんよう。ここが噂の『よろず相談所』かな?」
声まで甘く、艶やかだ。
まるで毒入りの蜜のよう。
私はカウンター越しに営業スマイルを向けた。
「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」
ラファエル王子は私をじっと見つめた。
赤い瞳が、頭のてっぺんから爪先まで、ねっとりと舐め回すように動く。
正直、寒気がした。
「ふうん……。君がアンズ・バーミリオンか」
彼は独り言のように呟いた。
「妹のシャルロットが『面白い女がいる』と騒いでいたから見に来たが……なるほど。確かに悪くない」
「それはどうも」
「特に、その目がいい。飼い主に媚びない、野良猫のような目をしている」
彼は一歩近づき、カウンターに手をついた。
「どうだ? 我が国に来ないか? 私の『ペット』として飼ってやろう」
「……は?」
私は耳を疑った。
初対面でペット勧誘?
この兄妹、距離感がおかしい。
「ペットと言っても、ただの愛玩動物ではないぞ。最高級の首輪をつけて、毎日高級な餌を与え、私が退屈した時の遊び相手を務める名誉ある地位だ」
「謹んでお断りします。私は人間ですので」
「拒否権はないよ。私は欲しいと思ったものは必ず手に入れる主義でね」
ラファエル王子はニッコリと笑った。
その笑顔の裏に、「逆らったらどうなるか分かってるよね?」という無言の圧力が透けて見える。
これが『ドS王子』か。
クロード殿下とは別ベクトルの厄介さだ。
私がどう切り返そうか考えていると、
「……おい」
部屋の隅から、絶対零度の声が響いた。
ラファエル王子が視線を動かす。
そこには、いつもの特等席で足を組み、書類を置いて立ち上がったシグルド様がいた。
「おや、これはこれは」
ラファエル王子は驚いた様子もなく、むしろ楽しそうに目を細めた。
「『氷の公爵』シグルド殿ではないか。こんな薄汚い店で何をしているんだい?」
「私の店だ。そして、その女は私のパートナーだ」
シグルド様はゆっくりと歩み寄り、私とラファエル王子の間に割って入った。
「他人の所有物に、勝手に首輪をつけようとするのはやめてもらおうか」
「所有物? ふふ、君も独占欲が強いね」
ラファエル王子は肩をすくめた。
「だが、彼女は嫌がっているようだったが? 君のような堅物より、私のような刺激的な飼い主の方が、彼女にはお似合いだと思うがね」
「戯言を」
バチバチバチ。
二人の視線が交差する空間で、火花が見えた気がした。
氷の公爵 vs ドS王子。
顔面偏差値は最高だが、性格は最悪の頂上決戦だ。
「……あの、お二人とも?」
私が恐る恐る声をかけると、二人は同時に私を見た。
「アンズ。私の後ろにいろ」
「アンズちゃん。こっちへおいで」
命令が被った。
「選びたまえ、アンズ」
ラファエル王子が手を差し伸べる。
「この退屈な国で、陰湿な公爵に囲われて一生を終えるか。それとも、大国オリエントで、私の寵愛を受けながらスリル満点の日々を送るか」
「どちらも嫌ですけど」
「正直だね。そういうところもゾクゾクするよ」
ラファエル王子はうっとりと私を見つめた。
ダメだ、この人。
私の拒絶を「ご褒美」だと勘違いしている節がある。
「ラファエル殿下」
シグルド様が低い声で告げた。
「外交問題にしたくなければ、今すぐお引き取り願おう。ここは私のテリトリーだ」
「怖い怖い。……まあいいだろう」
ラファエル王子は意外にもあっさりと引き下がった。
だが、その目は全く笑っていない。
「今日は挨拶だけのつもりだったからね。だが、諦めたわけじゃないよ」
彼は懐から一枚の封筒を取り出し、カウンターに置いた。
「これを受け取ってくれ」
「なんですか、これ」
「招待状さ。明後日、我が国の大使館で歓迎パーティーを開く。君を主賓として招待しよう」
「行きたくありません」
「来なければ、君の元婚約者……あの間抜けな王太子くんに、ちょっとした『意地悪』をするかもしれないな」
「……脅迫ですか?」
「まさか。ただの遊び心だよ」
ラファエル王子は妖艶に微笑むと、私の頬に触れようと手を伸ばした。
パシッ。
その手を、シグルド様が空中で叩き落とした。
「触るな」
「おっと、嫉妬深いねぇ」
ラファエル王子は手を引っ込め、シグルド様にウインクしてみせた。
「では、パーティーで会おう。アンズちゃん、楽しみにしているよ」
彼はマントを翻し、優雅に店を出て行った。
護衛たちが続き、最後にドアが閉まる。
ふぅぅぅ……。
店内に重苦しい沈黙が残った。
「……シグルド様」
「なんだ」
「あの方、何しに来たんでしょうか」
「宣戦布告だ」
シグルド様は吐き捨てるように言った。
「あいつは暇を持て余したサディストだ。お前のような『扱いづらい玩具』を見つけて、壊れるまで弄んでみたいだけだ」
「玩具扱いとか心外ですけど」
「分かっている。だが、あいつは手段を選ばん。クロードを人質に取るような真似も平気でする」
「……クロード殿下がどうなろうと自業自得な気もしますが」
「国交に関わる。王太子が隣国の王子に泣かされたとなれば、我が国の恥だ」
確かに。
あの豆腐メンタルのクロード殿下が、ドS王子の手にかかったら……想像するだけで胃が痛い。
シグルド様はカウンターに置かれた招待状を睨みつけた。
「……行くぞ、アンズ」
「えっ? パーティーにですか?」
「そうだ。あいつの誘いに乗るのは癪だが、行かなければ何をされるか分からん。それに……」
シグルド様は私の方を向き、真剣な眼差しで言った。
「お前をあいつの毒牙にかけるわけにはいかん。私が守る」
「……シグルド様」
守る。
その言葉に、胸がキュンとした。
普段は冷徹な彼が、こんなにストレートに感情を見せるなんて。
「ありがとうございます。頼りにしてますよ、パートナー」
私が微笑むと、シグルド様は少し照れくさそうに顔を背けた。
「……勘違いするな。私の『観察対象』を横取りされるのが不愉快なだけだ」
「はいはい、そういうことにしておきましょう」
こうして、私たちは次なる戦場――隣国主催のパーティーへと乗り込むことになった。
そこには、ドS王子が仕掛けた、とんでもなく悪趣味な『ゲーム』が待ち受けているとも知らずに。
そして、そのパーティー会場で、私は思いがけない人物と再会することになる。
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