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王都を出発して十日。
舗装された街道はとうに途絶え、馬車の車輪がガタガタと悲鳴を上げる悪路に変わっていた。
車窓の景色も、緑豊かな平原から、赤茶けた岩肌がむき出しの荒野へと変貌を遂げている。
風が強い。
吹き付ける砂埃が、窓ガラスを叩く。
普通の令嬢なら「お肌が荒れるわ!」と泣き叫ぶところだが、私の感想は違った。
(……なんて素晴らしい負荷なのかしら)
この強風。
向かい風の中を歩けば、それだけで全身の筋肉に程よい抵抗(レジスタンス)がかかる。
まさに、呼吸するだけでトレーニングになる土地だ。
「お嬢様、そろそろ到着でございます」
御者台からセバスの声がかかる。
「見えてまいりました。あれが『魔境ヴォルカ』……お嬢様の新しい領地でございます」
私は窓から身を乗り出した。
「まあ……!」
目の前に広がっていたのは、想像以上の絶景だった。
空を覆う灰色の雲。
ゴツゴツと切り立った岩山。
あちこちから噴き出す白い蒸気は、硫黄の香りを運んでくる。
「素敵! 見てセバス、あそこの岩山! ボルダリングに最適よ! それにあの蒸気、間違いなく温泉脈だわ!」
「……左様でございますか。私には地獄の入り口にしか見えませんが」
セバスが冷静に手綱を引く。
馬車は、巨大な岩陰にある開けた場所で停止した。
ここをキャンプ地とするらしい。
馬たちがブルルと怯えたように足をすくませている。
「よし、まずはテントを……」
私が馬車を降りようとした、その時だった。
**グオオオオオオオオオオッ!!**
空気をビリビリと震わせる、重低音の咆哮。
突風と共に、巨大な影が頭上を覆った。
「お嬢様、下がってください!」
セバスが素早く懐からナイフを取り出し、私の前へ出る。
ドスン!!
地響きと共に目の前に降り立ったのは、全長十メートルはあろうかという巨大な生物。
全身を鋼鉄のような真紅の鱗で覆い、太い尻尾、鋭い爪、そして背中には蝙蝠のような翼。
間違いようがない。
この土地の主、ドラゴン(レッドドラゴン種)だ。
「グルルル……!」
ドラゴンは黄金の瞳で私たちを睨みつけ、口からチロチロと炎を漏らしている。
圧倒的な捕食者のオーラ。
普通の人間なら、腰を抜かして失禁するレベルの威圧感だ。
セバスでさえ、額に冷や汗を浮かべている。
「……レッドドラゴンですか。これは厄介ですね。私のナイフでは歯が立ちそうにありません」
「大丈夫よ、セバス」
私はセバスの肩に手を置き、優しく制した。
「え?」
「下がっていて。……お客様の対応は、当主である私の役目よ」
私は一歩、前へ出た。
スカートの裾を払い、優雅にドラゴンと対峙する。
(……素晴らしい)
私の胸は高鳴っていた。
恐怖? いいえ。
食欲だ。
(見て、あの太腿の筋肉! 発達してるわぁ……絶対美味しいわよ、あれ)
ドラゴンの肉は、部位によって味が違うと文献(グルメガイドではない)で読んだことがある。
特に尻尾の付け根と、太腿の肉は絶品らしい。
しかもレッドドラゴンは火属性の魔力を帯びているため、肉自体が温かく、焼くと香ばしい燻製のような香りがするという。
(市場価格なら、ステーキ一枚で金貨五十枚……。それが丸ごと一頭……!)
私の目には、ドラゴンが巨大な「歩く金貨の山」あるいは「特選和牛の塊」に見えていた。
「グルァッ!!」
ドラゴンが私を威嚇して吠える。
『ここから立ち去れ、人間!』と言っているのだろうか。
残念ながら、私に退く気はない。
なぜなら、私はお腹が空いているからだ。
「初めまして、この土地の新しい領主、コロロです。以後、お見知り置きを」
私は丁寧にカーテシーをした。
ドラゴンは意表を突かれたのか、一瞬キョトンとしたが、すぐに凶暴な顔つきに戻った。
この小娘を食ってやろうと判断したらしい。
大きく口を開け、喉の奥が赤く発光する。
ブレス(火炎)が来る。
「お嬢様!!」
セバスの叫び声。
私は動じない。
迫りくる灼熱の炎。
私はスッと半身になり、ドレスのポケットから愛用の「鉄扇」を取り出した。
「熱いのは苦手ですの」
ヒュンッ!!
一閃。
私が扇子を一振りすると、そこから生じた猛烈な風圧(衝撃波)が、ドラゴンのブレスを真ん中から両断した。
炎は私の左右へと分かれ、後ろの岩を黒焦げにする。
私自身には、熱風ひとつ届かない。
「……ギャ?」
ドラゴンが「えっ、なんで?」という顔をした。
自分の最強の攻撃を、ただの扇子で散らされたのだ。無理もない。
「さて、挨拶はこれくらいにしましょうか」
私は扇子をパチンと閉じた。
「貴方、少し運動不足ではないかしら? お腹周りの鱗にツヤがないわよ。もっと健康的な生活を送るべきね」
説教をしながら、私は無造作にドラゴンへと歩み寄る。
ドラゴンが後ずさる。
本能が「ヤバイ」と告げているのだ。
賢い子だ。
だが、逃がさない。
「躾(しつけ)が必要ですわね」
私はドラゴンの鼻先まで近づくと、右手を高く掲げた。
握り拳ではない。
淑女たるもの、拳で殴るなど野蛮な真似はしない。
あくまで「平手打ち」。
教育的指導だ。
ただし、全身のバネと、腰の回転と、地面を蹴る力を一点に集中させた、極限の平手打ちである。
「大人しく……」
私はニッコリと笑った。
「『お座り』なさい!」
パァァァァァァァンッ!!!!
乾いた音が荒野に木霊した。
私の掌が、ドラゴンの頬(鱗の上からでも硬い)を捉える。
瞬間、衝撃がドラゴンの巨体を突き抜けた。
ズドオオオオオオン!!
十メートルの巨体が、まるで紙切れのように横に吹っ飛んだ。
そのまま数回地面をバウンドし、巨大な岩盤に激突してようやく止まる。
岩盤に亀裂が入り、パラパラと石が落ちる。
ドラゴンは白目を剥き、舌を出してピクリとも動かなくなった。
即死はさせていない。気絶させただけだ(鮮度が大事だから)。
静寂が戻る。
私は掌をパンパンと払い、振り返った。
「……ふぅ。手が少し痺れましたわ」
セバスが口をあんぐりと開けて固まっている。
「お、お嬢様……今のは……」
「ええ、ちょっとしたスキンシップよ。仲良くなれそうでよかったわ」
私は満面の笑みで、気絶したドラゴン(食材)を指差した。
「さあ、セバス。今夜は焼肉パーティーよ! 解体を手伝ってちょうだい。特に尻尾は希少部位だから、丁寧に切り分けるのよ?」
「……は、はい。承知いたしました」
セバスは深く溜息をつき、眼鏡の位置を直した。
「やはりお嬢様には、ナイフなど不要でしたね」
こうして、私たちは魔境ヴォルカへの「入植」を無事に(?)果たした。
脅威度Sランクのドラゴンを一撃で下したという事実は、とりあえず伏せておくことにしよう。
これはあくまで、か弱い令嬢の「必死の防衛」だったのだから。
(さあ、まずは腹ごしらえをして、それから拠点の設営ね!)
私は倒れたドラゴンの腹肉を品定めしながら、これからの開拓生活に胸を躍らせるのだった。
舗装された街道はとうに途絶え、馬車の車輪がガタガタと悲鳴を上げる悪路に変わっていた。
車窓の景色も、緑豊かな平原から、赤茶けた岩肌がむき出しの荒野へと変貌を遂げている。
風が強い。
吹き付ける砂埃が、窓ガラスを叩く。
普通の令嬢なら「お肌が荒れるわ!」と泣き叫ぶところだが、私の感想は違った。
(……なんて素晴らしい負荷なのかしら)
この強風。
向かい風の中を歩けば、それだけで全身の筋肉に程よい抵抗(レジスタンス)がかかる。
まさに、呼吸するだけでトレーニングになる土地だ。
「お嬢様、そろそろ到着でございます」
御者台からセバスの声がかかる。
「見えてまいりました。あれが『魔境ヴォルカ』……お嬢様の新しい領地でございます」
私は窓から身を乗り出した。
「まあ……!」
目の前に広がっていたのは、想像以上の絶景だった。
空を覆う灰色の雲。
ゴツゴツと切り立った岩山。
あちこちから噴き出す白い蒸気は、硫黄の香りを運んでくる。
「素敵! 見てセバス、あそこの岩山! ボルダリングに最適よ! それにあの蒸気、間違いなく温泉脈だわ!」
「……左様でございますか。私には地獄の入り口にしか見えませんが」
セバスが冷静に手綱を引く。
馬車は、巨大な岩陰にある開けた場所で停止した。
ここをキャンプ地とするらしい。
馬たちがブルルと怯えたように足をすくませている。
「よし、まずはテントを……」
私が馬車を降りようとした、その時だった。
**グオオオオオオオオオオッ!!**
空気をビリビリと震わせる、重低音の咆哮。
突風と共に、巨大な影が頭上を覆った。
「お嬢様、下がってください!」
セバスが素早く懐からナイフを取り出し、私の前へ出る。
ドスン!!
地響きと共に目の前に降り立ったのは、全長十メートルはあろうかという巨大な生物。
全身を鋼鉄のような真紅の鱗で覆い、太い尻尾、鋭い爪、そして背中には蝙蝠のような翼。
間違いようがない。
この土地の主、ドラゴン(レッドドラゴン種)だ。
「グルルル……!」
ドラゴンは黄金の瞳で私たちを睨みつけ、口からチロチロと炎を漏らしている。
圧倒的な捕食者のオーラ。
普通の人間なら、腰を抜かして失禁するレベルの威圧感だ。
セバスでさえ、額に冷や汗を浮かべている。
「……レッドドラゴンですか。これは厄介ですね。私のナイフでは歯が立ちそうにありません」
「大丈夫よ、セバス」
私はセバスの肩に手を置き、優しく制した。
「え?」
「下がっていて。……お客様の対応は、当主である私の役目よ」
私は一歩、前へ出た。
スカートの裾を払い、優雅にドラゴンと対峙する。
(……素晴らしい)
私の胸は高鳴っていた。
恐怖? いいえ。
食欲だ。
(見て、あの太腿の筋肉! 発達してるわぁ……絶対美味しいわよ、あれ)
ドラゴンの肉は、部位によって味が違うと文献(グルメガイドではない)で読んだことがある。
特に尻尾の付け根と、太腿の肉は絶品らしい。
しかもレッドドラゴンは火属性の魔力を帯びているため、肉自体が温かく、焼くと香ばしい燻製のような香りがするという。
(市場価格なら、ステーキ一枚で金貨五十枚……。それが丸ごと一頭……!)
私の目には、ドラゴンが巨大な「歩く金貨の山」あるいは「特選和牛の塊」に見えていた。
「グルァッ!!」
ドラゴンが私を威嚇して吠える。
『ここから立ち去れ、人間!』と言っているのだろうか。
残念ながら、私に退く気はない。
なぜなら、私はお腹が空いているからだ。
「初めまして、この土地の新しい領主、コロロです。以後、お見知り置きを」
私は丁寧にカーテシーをした。
ドラゴンは意表を突かれたのか、一瞬キョトンとしたが、すぐに凶暴な顔つきに戻った。
この小娘を食ってやろうと判断したらしい。
大きく口を開け、喉の奥が赤く発光する。
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「お嬢様!!」
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迫りくる灼熱の炎。
私はスッと半身になり、ドレスのポケットから愛用の「鉄扇」を取り出した。
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ヒュンッ!!
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「……ギャ?」
ドラゴンが「えっ、なんで?」という顔をした。
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「さて、挨拶はこれくらいにしましょうか」
私は扇子をパチンと閉じた。
「貴方、少し運動不足ではないかしら? お腹周りの鱗にツヤがないわよ。もっと健康的な生活を送るべきね」
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ドラゴンが後ずさる。
本能が「ヤバイ」と告げているのだ。
賢い子だ。
だが、逃がさない。
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私はドラゴンの鼻先まで近づくと、右手を高く掲げた。
握り拳ではない。
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「『お座り』なさい!」
パァァァァァァァンッ!!!!
乾いた音が荒野に木霊した。
私の掌が、ドラゴンの頬(鱗の上からでも硬い)を捉える。
瞬間、衝撃がドラゴンの巨体を突き抜けた。
ズドオオオオオオン!!
十メートルの巨体が、まるで紙切れのように横に吹っ飛んだ。
そのまま数回地面をバウンドし、巨大な岩盤に激突してようやく止まる。
岩盤に亀裂が入り、パラパラと石が落ちる。
ドラゴンは白目を剥き、舌を出してピクリとも動かなくなった。
即死はさせていない。気絶させただけだ(鮮度が大事だから)。
静寂が戻る。
私は掌をパンパンと払い、振り返った。
「……ふぅ。手が少し痺れましたわ」
セバスが口をあんぐりと開けて固まっている。
「お、お嬢様……今のは……」
「ええ、ちょっとしたスキンシップよ。仲良くなれそうでよかったわ」
私は満面の笑みで、気絶したドラゴン(食材)を指差した。
「さあ、セバス。今夜は焼肉パーティーよ! 解体を手伝ってちょうだい。特に尻尾は希少部位だから、丁寧に切り分けるのよ?」
「……は、はい。承知いたしました」
セバスは深く溜息をつき、眼鏡の位置を直した。
「やはりお嬢様には、ナイフなど不要でしたね」
こうして、私たちは魔境ヴォルカへの「入植」を無事に(?)果たした。
脅威度Sランクのドラゴンを一撃で下したという事実は、とりあえず伏せておくことにしよう。
これはあくまで、か弱い令嬢の「必死の防衛」だったのだから。
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