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「ここね」
私は荒野の一角、少し地面が盛り上がっている場所で足を止めた。
手に持っているのは愛用のミスリル合金製つるはし。
隣では、シロが不思議そうな顔で立っている。
「コロロ、朝から散歩か? それにその物騒な武器は……」
「違うわ、シロ。これは『ダウジング』よ」
「ダウジング? 水脈を探すのか? 棒を持って歩くあれか?」
「私の場合はちょっと違うの」
私は地面に片膝をつき、掌を岩肌に押し当てた。
目を閉じ、意識を集中する。
(……感じる)
地下深くに眠る、熱い脈動。
マグマの熱によって温められた地下水が、出口を求めて岩盤の下で渦巻いている振動が、私の筋肉を通して伝わってくる。
「……筋肉(マッスル)ソナー、感度良好」
「今、筋肉って言わなかったか?」
「気のせいよ。さあ、離れていて。出るわよ」
私は立ち上がり、つるはしを構えた。
深呼吸。
背筋、広背筋、上腕二頭筋、全ての筋肉を連動させる。
「えいっ(物理)」
カァァァァァァァンッ!!!!
金属音が響き渡ると同時に、つるはしの先端が硬い岩盤を豆腐のように貫いた。
ズガガガガッ!
地面に蜘蛛の巣状の亀裂が走る。
次の瞬間。
プシューーーーーッ!!
亀裂の中心から、真っ白な蒸気と共に、熱湯が勢いよく噴き出した。
水柱は十メートル近くまで上がり、虹を作って降り注ぐ。
「うわっ!?」
シロが慌てて後退る。
「湯……!? まさか、温泉か!?」
「大正解! 硫黄の匂い……うん、成分も濃厚ね。これは良いお湯よ!」
私は降り注ぐお湯を全身に浴びながら、勝利のポーズをとった。
「やったわ! これで毎日、筋肉のコリをほぐせる!」
「……信じられん。つるはし一振りで温泉を掘り当てるとは……」
シロは呆然としているが、私は止まらない。
温泉が出たら、次は浴槽だ。
「生活魔法、『石組み(テトリス)』!」
私は周辺の岩を蹴り上げ、空中でパズルを組むように操作して、源泉の周りに円形の囲いを作った。
底には平らな石を敷き詰め、座って半身浴ができる段差も作る。
仕上げに、目隠し用の高い石壁を四方に立てれば――。
「完成! 『ベルガモット流・源泉かけ流し露天風呂』よ!」
所要時間、わずか五分。
湯気が立ち上る立派な岩風呂が誕生した。
「さあ、シロ! 一番風呂よ! 入りましょう!」
私は服のボタンに手をかけた。
「……は?」
シロが固まる。
「え、あ、いや、入るって……一緒に?」
「そうよ。こんな広いお風呂、一人じゃもったいないもの」
私はキョトンとした。
何を躊躇っているのだろう?
シロは顔を真っ赤にして、視線を泳がせている。
「い、いや、しかしだ! 未婚の男女が白昼堂々と混浴など……! そ、それに私は君の居候の身で、そんな破廉恥な……」
「何を言ってるの? 私たちは『家族』みたいなものじゃない」
私は首を傾げた。
私にとってシロは、拾ってきた「ペット(大型犬)」に近い。
ペットと一緒にお風呂に入るのに、恥じらいを持つ飼い主がいるだろうか?
いや、いない。
「背中の流しっこくらいしましょうよ。貴方、まだ病み上がりで背中が洗いにくいでしょう?」
「そ、そういう問題では……っ!」
シロは両手で顔を覆ってしまった。
「……くっ、なんて無防備な……。これが『魔境の常識』なのか……?」
どうやらシロは、都会(王都)の堅苦しい常識に縛られているらしい。
可愛い奴め。
「仕方ないわねぇ」
私は溜息をつき、浴槽の真ん中を指差した。
「じゃあ、これでどう?」
ドォォォン!!
私は浴槽の中央に、巨大な岩板を突き刺した。
お湯を行き来できる隙間は残しつつ、視界を完全に遮る「仕切り壁」の完成だ。
「男湯と女湯に分けたわ。これなら文句ないでしょう?」
「……あ、ああ。それなら、まあ……」
シロはホッとしたように胸を撫で下ろした。
「……助かる。正直、心臓が止まるかと思った」
***
数分後。
私たちは壁越しに、肩までお湯に浸かっていた。
「ふぅぅぅぅ……生き返るわぁ……」
「……ああ。素晴らしい湯だ。身体の芯から温まる」
壁の向こうから、シロの感嘆の声が聞こえる。
岩に反響して、いつもより低い声が耳に心地よい。
チャプ、とお湯をすくう音がする。
「……なあ、コロロ」
「ん?」
「君は、どうしてそんなに……強いんだ?」
唐突な質問だった。
「強いって? 腕力のこと?」
「いや、それもそうだが……心の方だ」
シロの声が、少し真剣味を帯びる。
「婚約破棄され、家を追われ、こんな不毛の地に来た。普通なら絶望して、国を恨んでもおかしくない。……なのに君は、楽しそうだ」
「……そうねぇ」
私は手ぬぐいを頭に乗せ、空を見上げた。
雲ひとつない青空。
王都の狭い空とは大違いだ。
「私はね、シロ。ずっと窮屈だったの」
「窮屈?」
「ええ。『公爵令嬢だから』『王子の婚約者だから』って、好きなこともできず、着たい服も着れず、食べたいものも我慢して……。自分じゃない誰かを演じ続けるのが、たまらなく息苦しかった」
私はお湯の中で足を伸ばし、足指でグーパー運動をした。
「でも、今は違う。ここでは誰の目も気にせず、好きな時に寝て、好きなだけ食べて、好きなだけ筋肉を鍛えられる」
私は壁に向かって笑いかけた。
「『不毛の地』なんて言われたけど、私にとっては、ここが一番『私らしくいられる場所』なのよ。だから楽しいの」
壁の向こうで、シロが息を呑む気配がした。
長い沈黙の後。
「……そうか」
優しい声が返ってきた。
「君は、誰よりも自由で、気高いんだな」
「気高い? 私が?」
「ああ。地位や名誉にしがみつく王都の連中より、泥だらけで笑っている今の君の方が……ずっと美しいと、私は思う」
ドキッとした。
お湯の温度が上がったわけではないのに、頬がカッと熱くなる。
(……なによ、急に)
ペットの分際で、飼い主を口説くなんて生意気だ。
でも、悪い気はしない。
「……ふふん。お世辞が上手になったわね、シロ。ご褒美に、上がったらフルーツ牛乳を作ってあげるわ」
「フルーツ牛乳? それは楽しみだ」
「腰に手を当てて飲むのが作法よ。教えてあげる」
私たちは壁越しに笑い合った。
湯けむりの向こうで、心の距離が少しだけ縮まった気がした。
だが、私たちはまだ知らなかった。
この平穏な温泉タイムの裏で、王都からの『理不尽な手紙』を携えた使者が、すぐそこまで迫っていることを。
まあ、今の私なら、どんなトラブルも岩盤ごと粉砕できる気分だけどね。
私は荒野の一角、少し地面が盛り上がっている場所で足を止めた。
手に持っているのは愛用のミスリル合金製つるはし。
隣では、シロが不思議そうな顔で立っている。
「コロロ、朝から散歩か? それにその物騒な武器は……」
「違うわ、シロ。これは『ダウジング』よ」
「ダウジング? 水脈を探すのか? 棒を持って歩くあれか?」
「私の場合はちょっと違うの」
私は地面に片膝をつき、掌を岩肌に押し当てた。
目を閉じ、意識を集中する。
(……感じる)
地下深くに眠る、熱い脈動。
マグマの熱によって温められた地下水が、出口を求めて岩盤の下で渦巻いている振動が、私の筋肉を通して伝わってくる。
「……筋肉(マッスル)ソナー、感度良好」
「今、筋肉って言わなかったか?」
「気のせいよ。さあ、離れていて。出るわよ」
私は立ち上がり、つるはしを構えた。
深呼吸。
背筋、広背筋、上腕二頭筋、全ての筋肉を連動させる。
「えいっ(物理)」
カァァァァァァァンッ!!!!
金属音が響き渡ると同時に、つるはしの先端が硬い岩盤を豆腐のように貫いた。
ズガガガガッ!
地面に蜘蛛の巣状の亀裂が走る。
次の瞬間。
プシューーーーーッ!!
亀裂の中心から、真っ白な蒸気と共に、熱湯が勢いよく噴き出した。
水柱は十メートル近くまで上がり、虹を作って降り注ぐ。
「うわっ!?」
シロが慌てて後退る。
「湯……!? まさか、温泉か!?」
「大正解! 硫黄の匂い……うん、成分も濃厚ね。これは良いお湯よ!」
私は降り注ぐお湯を全身に浴びながら、勝利のポーズをとった。
「やったわ! これで毎日、筋肉のコリをほぐせる!」
「……信じられん。つるはし一振りで温泉を掘り当てるとは……」
シロは呆然としているが、私は止まらない。
温泉が出たら、次は浴槽だ。
「生活魔法、『石組み(テトリス)』!」
私は周辺の岩を蹴り上げ、空中でパズルを組むように操作して、源泉の周りに円形の囲いを作った。
底には平らな石を敷き詰め、座って半身浴ができる段差も作る。
仕上げに、目隠し用の高い石壁を四方に立てれば――。
「完成! 『ベルガモット流・源泉かけ流し露天風呂』よ!」
所要時間、わずか五分。
湯気が立ち上る立派な岩風呂が誕生した。
「さあ、シロ! 一番風呂よ! 入りましょう!」
私は服のボタンに手をかけた。
「……は?」
シロが固まる。
「え、あ、いや、入るって……一緒に?」
「そうよ。こんな広いお風呂、一人じゃもったいないもの」
私はキョトンとした。
何を躊躇っているのだろう?
シロは顔を真っ赤にして、視線を泳がせている。
「い、いや、しかしだ! 未婚の男女が白昼堂々と混浴など……! そ、それに私は君の居候の身で、そんな破廉恥な……」
「何を言ってるの? 私たちは『家族』みたいなものじゃない」
私は首を傾げた。
私にとってシロは、拾ってきた「ペット(大型犬)」に近い。
ペットと一緒にお風呂に入るのに、恥じらいを持つ飼い主がいるだろうか?
いや、いない。
「背中の流しっこくらいしましょうよ。貴方、まだ病み上がりで背中が洗いにくいでしょう?」
「そ、そういう問題では……っ!」
シロは両手で顔を覆ってしまった。
「……くっ、なんて無防備な……。これが『魔境の常識』なのか……?」
どうやらシロは、都会(王都)の堅苦しい常識に縛られているらしい。
可愛い奴め。
「仕方ないわねぇ」
私は溜息をつき、浴槽の真ん中を指差した。
「じゃあ、これでどう?」
ドォォォン!!
私は浴槽の中央に、巨大な岩板を突き刺した。
お湯を行き来できる隙間は残しつつ、視界を完全に遮る「仕切り壁」の完成だ。
「男湯と女湯に分けたわ。これなら文句ないでしょう?」
「……あ、ああ。それなら、まあ……」
シロはホッとしたように胸を撫で下ろした。
「……助かる。正直、心臓が止まるかと思った」
***
数分後。
私たちは壁越しに、肩までお湯に浸かっていた。
「ふぅぅぅぅ……生き返るわぁ……」
「……ああ。素晴らしい湯だ。身体の芯から温まる」
壁の向こうから、シロの感嘆の声が聞こえる。
岩に反響して、いつもより低い声が耳に心地よい。
チャプ、とお湯をすくう音がする。
「……なあ、コロロ」
「ん?」
「君は、どうしてそんなに……強いんだ?」
唐突な質問だった。
「強いって? 腕力のこと?」
「いや、それもそうだが……心の方だ」
シロの声が、少し真剣味を帯びる。
「婚約破棄され、家を追われ、こんな不毛の地に来た。普通なら絶望して、国を恨んでもおかしくない。……なのに君は、楽しそうだ」
「……そうねぇ」
私は手ぬぐいを頭に乗せ、空を見上げた。
雲ひとつない青空。
王都の狭い空とは大違いだ。
「私はね、シロ。ずっと窮屈だったの」
「窮屈?」
「ええ。『公爵令嬢だから』『王子の婚約者だから』って、好きなこともできず、着たい服も着れず、食べたいものも我慢して……。自分じゃない誰かを演じ続けるのが、たまらなく息苦しかった」
私はお湯の中で足を伸ばし、足指でグーパー運動をした。
「でも、今は違う。ここでは誰の目も気にせず、好きな時に寝て、好きなだけ食べて、好きなだけ筋肉を鍛えられる」
私は壁に向かって笑いかけた。
「『不毛の地』なんて言われたけど、私にとっては、ここが一番『私らしくいられる場所』なのよ。だから楽しいの」
壁の向こうで、シロが息を呑む気配がした。
長い沈黙の後。
「……そうか」
優しい声が返ってきた。
「君は、誰よりも自由で、気高いんだな」
「気高い? 私が?」
「ああ。地位や名誉にしがみつく王都の連中より、泥だらけで笑っている今の君の方が……ずっと美しいと、私は思う」
ドキッとした。
お湯の温度が上がったわけではないのに、頬がカッと熱くなる。
(……なによ、急に)
ペットの分際で、飼い主を口説くなんて生意気だ。
でも、悪い気はしない。
「……ふふん。お世辞が上手になったわね、シロ。ご褒美に、上がったらフルーツ牛乳を作ってあげるわ」
「フルーツ牛乳? それは楽しみだ」
「腰に手を当てて飲むのが作法よ。教えてあげる」
私たちは壁越しに笑い合った。
湯けむりの向こうで、心の距離が少しだけ縮まった気がした。
だが、私たちはまだ知らなかった。
この平穏な温泉タイムの裏で、王都からの『理不尽な手紙』を携えた使者が、すぐそこまで迫っていることを。
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