23 / 28
23
しおりを挟む
シリウスが帰国してから、一週間が過ぎた。
ベルガモット・リゾートは、今日も快晴だ。
「いらっしゃいませー! ドラゴン焼き立てですよー!」
「温泉はこちらです! 本日はローズヒップの湯となっております!」
活気ある呼び込みの声。
観光客の笑顔。
そして、遠くの採石場から聞こえる「ひぃぃぃ! 無理ですぅ! 爪が割れちゃうぅ!」というミナの悲鳴。
全てが順調だ。
平和そのものだ。
私の作った「楽園」は、今日も完璧に機能している。
「…………」
私は執務室(という名のリビング)で、羽根ペンを回していた。
目の前には、今月の売上報告書がある。
数字は右肩上がり。
トラブルもなし。
アレック殿下たち「強制労働班」も、ガストンの監視下で死なない程度に働いている。
文句のつけようがない。
なのに。
(……暇だわ)
私はペンを置いた。
今まで、この時間はどうしていただろう。
『コロロ、ここの計算が合わない。修正しておいたぞ』
『今日の茶葉は、東方から取り寄せた新作だ。君の好きな柑橘系の香りだ』
『おい、あまり根を詰めすぎるな。少し休憩しよう』
隣にはいつも、銀髪のあの男がいた。
涼しい顔で私の仕事を片付け、絶妙なタイミングでお茶を淹れ、私のくだらない筋肉トークにも付き合ってくれた。
「……セバス」
「はい、お嬢様」
部屋の隅に控えていたセバスが、音もなく近づく。
「お茶、おかわり」
「畏まりました」
セバスが淹れた紅茶は、完璧だ。
温度も、抽出時間も、マナーも非の打ち所がない。
さすがはベテラン執事だ。
でも。
(……何かが違うのよね)
一口飲んで、私はカップを置いた。
味が薄いわけではない。
香りが悪いわけでもない。
ただ、シリウスが淹れてくれた時のような、「ホッとする感覚」が足りない気がするのだ。
「……お口に合いませんか?」
セバスが少し意地悪そうに微笑む。
「いいえ、美味しいわよ。ただ……ちょっと熱いだけ」
私は視線を逸らした。
「気分転換に、現場の巡回に行ってくるわ」
私は逃げるように席を立った。
***
リゾートの裏山、採石場。
ここでは、温泉の拡張工事のために岩を切り出す作業が行われている。
「ほら、手を休めるな! 今日中にその岩を運べ!」
「は、はいぃぃ……!」
薄汚れた作業着を着たアレック元王子が、ふらつく足取りで手押し車(岩満載)を押している。
その横では、ミナが小石を拾い集めながらブツブツと文句を言っている。
「信じられない……。ミナ、ヒロインなのに……。いつか王子様が助けに来てくれるはず……」
「お疲れ様。サボると夕飯抜きよ?」
私が声をかけると、二人はビクッとして振り返った。
「コ、コロロ……!」
アレックが恨めしそうな、しかし怯えた目で私を見る。
「き、貴様……! いつまでこんな真似をさせる気だ! 私の手を見てみろ、マメだらけだぞ!」
彼は荒れた両手を突き出した。
かつてはペンより重いものを持ったことがなかった手が、今ではすっかり労働者の手になっている。
「あら、いい手になったじゃない。男らしくて素敵よ」
「皮肉か! ああもう、帰りたい……王都のふかふかベッドに帰りたい……」
アレックはその場に泣き崩れた。
「泣いても岩は軽くならないわよ。……ほら、差し入れ」
私は持っていたバスケットから、失敗作のドラゴンクッキー(焼きすぎて岩のように硬い)を取り出した。
「歯が折れないように気をつけてね」
「くそっ……こんなもの……!」
アレックは悪態をつきながらも、クッキーに食らいついた。
労働の後の空腹には勝てないらしい。
「うまい……うまいぞぉぉぉ!」
涙を流しながら硬いクッキーをかじる元王子の姿は、哀れを通り越して少し逞しくすら見えた。
「……ふふ」
私は少しだけ笑った。
彼らの相手をしている時は、気が紛れる。
「ざまぁ」という感情よりも、今は彼らの騒がしさがありがたかった。
でも、巡回が終われば、また静寂が待っている。
***
夕方。
私は一人、展望テラスに立っていた。
ここからは、リゾートの全景と、その先に広がる荒野、そして遠くの国境線までが見渡せる。
夕日が沈んでいく。
空が茜色から群青色へと変わる、美しいグラデーション。
(綺麗……)
いつもなら、ここで「よし、今日も一日頑張った!」とプロテインを飲むところだ。
でも今日は、ボトルを握る手が重い。
『君を私の正妃として迎える』
シリウスの言葉が、脳裏に蘇る。
あの時の熱い瞳。
額に残る、唇の感触。
「……バカ皇帝」
私は手すりに頬杖をついた。
「『すぐ迎えに来る』って言ったくせに、もう一週間よ? 隣国なんてドラゴンなら半日じゃない」
連絡の一つもない。
手紙も来ない。
もしかして、国に帰ったら私のことなんて忘れてしまったのだろうか?
あんなキザなセリフ、勢いで言っただけかもしれない。
宮殿に戻れば、美しくて淑やかな姫君たちがたくさんいるはずだ。
筋肉質の元悪役令嬢なんて、ただの「旅の思い出」に過ぎないのかも……。
「……っ」
胸がズキリと痛む。
筋肉痛ではない。
これは、もっと厄介な痛みだ。
「……お嬢様」
背後からセバスの声がした。
「夕食の準備が整いました。今夜はレッドドラゴンのリブロースステーキです」
大好物だ。
いつもなら飛びついて喜ぶメニューだ。
「……ありがとう。でも、今日は軽めでいいわ」
「おや、珍しい。どこかお加減でも?」
「ううん。……ただ、お腹が空かないの」
私がそう言うと、セバスは驚いたように目を見開いた。
あの食欲魔人の私が、食欲がない。
これは天変地異の前触れか、あるいはドラゴンの襲来以上の緊急事態だ。
「……重症ですね」
セバスはポツリと呟いた。
「え?」
「いいえ。……では、スープとサラダになさいますか。消化に良いものを」
「ええ、お願い」
私はテラスを離れようとした。
その時、夜空の彼方で、キラリと何かが光った気がした。
流れ星?
いや、違う。
(……まさか)
胸騒ぎがした。
でも、その光はすぐに雲に隠れて見えなくなった。
「気のせいか……」
私は首を振り、自分の部屋へと戻った。
広いベッド。
静かな夜。
私は枕元の巨大な抱き枕(ドラゴンのぬいぐるみ・手作り)をギュッと抱きしめた。
「……早くしなさいよ、バカシロ」
声に出して言うと、余計に寂しさが募った。
この時の私はまだ気づいていなかった。
この「物足りなさ」の正体が、単なるホームシックならぬ「シロ・シック」であり、それが私の最強の筋肉ですら防げない、恋という名の病であることを。
そして、その病を治す特効薬が、予想以上に派手な演出と共にやってくることも。
ベルガモット・リゾートは、今日も快晴だ。
「いらっしゃいませー! ドラゴン焼き立てですよー!」
「温泉はこちらです! 本日はローズヒップの湯となっております!」
活気ある呼び込みの声。
観光客の笑顔。
そして、遠くの採石場から聞こえる「ひぃぃぃ! 無理ですぅ! 爪が割れちゃうぅ!」というミナの悲鳴。
全てが順調だ。
平和そのものだ。
私の作った「楽園」は、今日も完璧に機能している。
「…………」
私は執務室(という名のリビング)で、羽根ペンを回していた。
目の前には、今月の売上報告書がある。
数字は右肩上がり。
トラブルもなし。
アレック殿下たち「強制労働班」も、ガストンの監視下で死なない程度に働いている。
文句のつけようがない。
なのに。
(……暇だわ)
私はペンを置いた。
今まで、この時間はどうしていただろう。
『コロロ、ここの計算が合わない。修正しておいたぞ』
『今日の茶葉は、東方から取り寄せた新作だ。君の好きな柑橘系の香りだ』
『おい、あまり根を詰めすぎるな。少し休憩しよう』
隣にはいつも、銀髪のあの男がいた。
涼しい顔で私の仕事を片付け、絶妙なタイミングでお茶を淹れ、私のくだらない筋肉トークにも付き合ってくれた。
「……セバス」
「はい、お嬢様」
部屋の隅に控えていたセバスが、音もなく近づく。
「お茶、おかわり」
「畏まりました」
セバスが淹れた紅茶は、完璧だ。
温度も、抽出時間も、マナーも非の打ち所がない。
さすがはベテラン執事だ。
でも。
(……何かが違うのよね)
一口飲んで、私はカップを置いた。
味が薄いわけではない。
香りが悪いわけでもない。
ただ、シリウスが淹れてくれた時のような、「ホッとする感覚」が足りない気がするのだ。
「……お口に合いませんか?」
セバスが少し意地悪そうに微笑む。
「いいえ、美味しいわよ。ただ……ちょっと熱いだけ」
私は視線を逸らした。
「気分転換に、現場の巡回に行ってくるわ」
私は逃げるように席を立った。
***
リゾートの裏山、採石場。
ここでは、温泉の拡張工事のために岩を切り出す作業が行われている。
「ほら、手を休めるな! 今日中にその岩を運べ!」
「は、はいぃぃ……!」
薄汚れた作業着を着たアレック元王子が、ふらつく足取りで手押し車(岩満載)を押している。
その横では、ミナが小石を拾い集めながらブツブツと文句を言っている。
「信じられない……。ミナ、ヒロインなのに……。いつか王子様が助けに来てくれるはず……」
「お疲れ様。サボると夕飯抜きよ?」
私が声をかけると、二人はビクッとして振り返った。
「コ、コロロ……!」
アレックが恨めしそうな、しかし怯えた目で私を見る。
「き、貴様……! いつまでこんな真似をさせる気だ! 私の手を見てみろ、マメだらけだぞ!」
彼は荒れた両手を突き出した。
かつてはペンより重いものを持ったことがなかった手が、今ではすっかり労働者の手になっている。
「あら、いい手になったじゃない。男らしくて素敵よ」
「皮肉か! ああもう、帰りたい……王都のふかふかベッドに帰りたい……」
アレックはその場に泣き崩れた。
「泣いても岩は軽くならないわよ。……ほら、差し入れ」
私は持っていたバスケットから、失敗作のドラゴンクッキー(焼きすぎて岩のように硬い)を取り出した。
「歯が折れないように気をつけてね」
「くそっ……こんなもの……!」
アレックは悪態をつきながらも、クッキーに食らいついた。
労働の後の空腹には勝てないらしい。
「うまい……うまいぞぉぉぉ!」
涙を流しながら硬いクッキーをかじる元王子の姿は、哀れを通り越して少し逞しくすら見えた。
「……ふふ」
私は少しだけ笑った。
彼らの相手をしている時は、気が紛れる。
「ざまぁ」という感情よりも、今は彼らの騒がしさがありがたかった。
でも、巡回が終われば、また静寂が待っている。
***
夕方。
私は一人、展望テラスに立っていた。
ここからは、リゾートの全景と、その先に広がる荒野、そして遠くの国境線までが見渡せる。
夕日が沈んでいく。
空が茜色から群青色へと変わる、美しいグラデーション。
(綺麗……)
いつもなら、ここで「よし、今日も一日頑張った!」とプロテインを飲むところだ。
でも今日は、ボトルを握る手が重い。
『君を私の正妃として迎える』
シリウスの言葉が、脳裏に蘇る。
あの時の熱い瞳。
額に残る、唇の感触。
「……バカ皇帝」
私は手すりに頬杖をついた。
「『すぐ迎えに来る』って言ったくせに、もう一週間よ? 隣国なんてドラゴンなら半日じゃない」
連絡の一つもない。
手紙も来ない。
もしかして、国に帰ったら私のことなんて忘れてしまったのだろうか?
あんなキザなセリフ、勢いで言っただけかもしれない。
宮殿に戻れば、美しくて淑やかな姫君たちがたくさんいるはずだ。
筋肉質の元悪役令嬢なんて、ただの「旅の思い出」に過ぎないのかも……。
「……っ」
胸がズキリと痛む。
筋肉痛ではない。
これは、もっと厄介な痛みだ。
「……お嬢様」
背後からセバスの声がした。
「夕食の準備が整いました。今夜はレッドドラゴンのリブロースステーキです」
大好物だ。
いつもなら飛びついて喜ぶメニューだ。
「……ありがとう。でも、今日は軽めでいいわ」
「おや、珍しい。どこかお加減でも?」
「ううん。……ただ、お腹が空かないの」
私がそう言うと、セバスは驚いたように目を見開いた。
あの食欲魔人の私が、食欲がない。
これは天変地異の前触れか、あるいはドラゴンの襲来以上の緊急事態だ。
「……重症ですね」
セバスはポツリと呟いた。
「え?」
「いいえ。……では、スープとサラダになさいますか。消化に良いものを」
「ええ、お願い」
私はテラスを離れようとした。
その時、夜空の彼方で、キラリと何かが光った気がした。
流れ星?
いや、違う。
(……まさか)
胸騒ぎがした。
でも、その光はすぐに雲に隠れて見えなくなった。
「気のせいか……」
私は首を振り、自分の部屋へと戻った。
広いベッド。
静かな夜。
私は枕元の巨大な抱き枕(ドラゴンのぬいぐるみ・手作り)をギュッと抱きしめた。
「……早くしなさいよ、バカシロ」
声に出して言うと、余計に寂しさが募った。
この時の私はまだ気づいていなかった。
この「物足りなさ」の正体が、単なるホームシックならぬ「シロ・シック」であり、それが私の最強の筋肉ですら防げない、恋という名の病であることを。
そして、その病を治す特効薬が、予想以上に派手な演出と共にやってくることも。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された令嬢ですが、なぜか王族も騎士も魔導師も、全員私に跪いてきます。
ゆっこ
恋愛
――婚約破棄。
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥で何かが冷たく凍りつくのを感じた。
「リディア・フォン・アルステッド。お前との婚約はここで破棄する!」
高らかに言い放ったのは、私の婚約者である王太子レオンハルト殿下だった。金色の髪を持ち、誰もが振り返るほどの美貌を誇る殿下。その隣には、彼の腕にしなだれかかる茶髪の令嬢――侯爵令嬢セリーヌがいた。
広間はざわめきに包まれ、私を見下ろすような視線が幾つも降り注ぐ。
「リディア、お前は冷酷でわがままな性格だと聞いている! セリーヌを虐げた罪、決して許されぬ!」
婚約破棄された幼い公爵令嬢、目覚めたら絶世の美女でした
鍛高譚
恋愛
『幼すぎる』と婚約破棄された公爵令嬢ですが、意識不明から目覚めたら絶世の美女になっていました
幼すぎる、頼りない――そんな理由で婚約者に見限られた公爵令嬢シルフィーネ。
心ない言葉に傷ついた彼女は、事故に遭い意識不明となってしまう。
しかし一年後、彼女は奇跡的に目を覚ます。
そして目覚めた彼女は――かつての面影を残しつつも、見る者すべてを惹きつける絶世の美女へと変貌を遂げていた!
周囲の反応は一変。婚約破棄を後悔する元婚約者、熱視線を送る他家の令息たち、さらには王太子からの突然の縁談まで舞い込み――?
「もう、誰にも傷つけられたくない。私は私の幸せを手に入れるの」
これは、冷たく突き放された少女が美しく咲き誇り、誇りと自由を手に入れる、ざまぁ&逆転恋愛劇。
追放された令嬢ですが、隣国公爵と白い結婚したら溺愛が止まりませんでした ~元婚約者? 今さら返り咲きは無理ですわ~
ふわふわ
恋愛
婚約破棄――そして追放。
完璧すぎると嘲られ、役立たず呼ばわりされた令嬢エテルナは、
家族にも見放され、王国を追われるように国境へと辿り着く。
そこで彼女を救ったのは、隣国の若き公爵アイオン。
「君を保護する名目が必要だ。干渉しない“白い結婚”をしよう」
契約だけの夫婦のはずだった。
お互いに心を乱さず、ただ穏やかに日々を過ごす――はずだったのに。
静かで優しさを隠した公爵。
無能と決めつけられていたエテルナに眠る、古代聖女の力。
二人の距離は、ゆっくり、けれど確実に近づき始める。
しかしその噂は王国へ戻り、
「エテルナを取り戻せ」という王太子の暴走が始まった。
「彼女はもうこちらの人間だ。二度と渡さない」
契約結婚は終わりを告げ、
守りたい想いはやがて恋に変わる──。
追放令嬢×隣国公爵×白い結婚から溺愛へ。
そして元婚約者ざまぁまで爽快に描く、
“追い出された令嬢が真の幸せを掴む物語”が、いま始まる。
---
婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜
夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」
婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。
彼女は涙を見せず、静かに笑った。
──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。
「そなたに、我が祝福を授けよう」
神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。
だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。
──そして半年後。
隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、
ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。
「……この命、お前に捧げよう」
「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」
かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。
──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、
“氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。
わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
※完結しました。
離婚約――それは離婚を約束した結婚のこと。
王太子アルバートの婚約披露パーティーで目にあまる行動をした、社交界でも噂の毒女クラリスは、辺境伯ユージーンと結婚するようにと国王から命じられる。
アルバートの側にいたかったクラリスであるが、国王からの命令である以上、この結婚は断れない。
断れないのはユージーンも同じだったようで、二人は二年後の離婚を前提として結婚を受け入れた――はずなのだが。
毒女令嬢クラリスと女に縁のない辺境伯ユージーンの、離婚前提の結婚による空回り恋愛物語。
※以前、短編で書いたものを長編にしたものです。
※蛇が出てきますので、苦手な方はお気をつけください。
悪役令嬢の断罪――え、いま婚約破棄と?聞こえませんでしたわ!
ちゃっぴー
恋愛
公爵令嬢アクア・ラズライトは、卒業パーティーの最中に婚約者であるジュリアス殿下から「悪役令嬢」として断罪を突きつけられる。普通なら泣き崩れるか激昂する場面――しかし、超合理的で節約家なアクアは違った。
終わりから始まる恋――冷徹公爵に婚約破棄された令嬢は、愛されすぎて逃げられません!
nacat
恋愛
婚約者である公爵に公衆の面前で婚約破棄を宣言された伯爵令嬢リディア。
失意の中、国外で実力を発揮し、社交界に新星として返り咲く。
ところが――今度はあの冷徹だった公爵が、過去の過ちを悔い必死に彼女を追い始めて!?
「一度捨てた女を、二度も愛せると思わないでください」
皮肉にも、“ざまぁ”と“溺愛”が巡る愛の逆転劇が、今ここに始まる。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる