【完結】25妹は、私のものを欲しがるので、全部あげます。

華蓮

文字の大きさ
30 / 45

言いたいこと、海

しおりを挟む
「私は使用人ではありません。デューク様の婚約者です。
デューク様はとてもモテます。まだ発表していないのに、婚約者だと言われると色々面倒なので、使用人と言うことにしてあっただけですわ。」


「はあ?お前は勝手に家を出て行って、何を言っている。婚約?結婚は、家のつながりだろ?」
父は怒り出した。

「家のつながりだから、リリーは、プレーリーと結婚できたんでしょう。
普通、姉の婚約者を奪って、結婚なんてできないでしょう?
恥ずかしいと思いませんか?略奪ですよ。
まさか美談だと思っています?

家のつながりだから、表向きはうまくいったとは思いますよ。

わたしは、お父様の言う通りに、政略結婚は受け入れたし、破談にされたけど受け入れたわ。

リリーのためにね。


「そうだろ。リリーは、可愛くて、みんなに愛されるから、お前も妹を好きで、妹想いのいい子だっただろう。
 妹を可愛いと思っていたから全てを許したんだろ?」

この人は何を考えているんだろう?
本当にそう思ってるわけ?どんなにリリーが好きなんだろうね。

「リリーのことは大嫌いよ。わがままで、嘘泣きしたら、みんなが許されることをしているし、嘘ばっかり言ってるしね。私は、リリーが好きだから許していたんじゃないわ。諦めていたのよ。両親のエコ贔屓から。わたしは、愛されていないし、望んではならないからよ。」

母が泣きながら言い出した。

「エアリー。ごめんなさい。
 リリーが嫁いだら、あなたの好きなのようにさせてあげようと思ってたのよ。
 浮気者ではなく、あなたを思ってくれる誠実な人を婿養子にして、家を継いだらいいと思ってたのよ。
 でもなるから、、、」


私は、我慢せず、全てを吐き出すことにした。

お母様は、リリーが泣くことが一番めんどくさい。だから、私に我慢させるの。
そして、全て私のせいにするの。
さっきもね。。

あなた方は、妹が一番でしたね。
私はあなた方の人形。
妹のやることをなんでも許し、親には反抗しない人形が良かったのでしょう。
あなた方が望むように演じたわ。でも、人形もいずれ壊れるわ。
 


海に行った時のこと覚えていますか?

とても、楽しみにしていたのに、リリーが、帰りたいと言ったら、すぐに帰ると言った。
私が拒否をすると私をわがままだと言い、私を海に残して、3人で食事をしに行った。
 私のことを海に捨てて、、、


「捨てていないわ。あれは、エアリーがわがままを言ったから。」
 母は、私のせいにしてきた。

 私の願いで行った海なのに、誰も私の願いを叶えてくれない。
いつも我慢してるのは、私なのにね。
その日ぐらい、私のために居てくれると思ったわ。

 帰ってきた私に、で、もうわがまま言うな、って。
寝着ということは、海に置いてきたことさえ忘れていたのかしら?
それとも、海に本当に捨てられたのかしら?
 お母様も次の日に同じことを言ったよね。
2人してね。。
お父様もお母様も私の手首の跡に気がついていて、知らないふりをした。

「そんなの知らないわ。」

私はあなた方に気がついて欲しくて、わざと手首を見えるようにしたもの。
お母様は、目を逸らしたわ。

 あの日から私は、明かりを消して寝ることができないのよ。知ってた?
 と両親に問うと

「何?明かりをつけないと寝れないの?お子様ね。」
 リリーは、くすくすと笑っていう。

その海で何があったか知ってる?
 知らないよね。私のこと心配したなんて口だけだものね。

教えてあげましょうか?
私はあの時、男の人に声をかけられた。優しい口調だったけど、目が怖かった。断ろうとしたら、手首を強く掴まれて、私が逃げないようにされたのよ。

だから、明かりを消すとその光景を追い出すのよ。今でもね。それぐらい恐怖だったのよ。

 今となれば、あの時は、それでも良かったのかも知れないわ。
 そしたら、そのあと、辛い思いをしなくて良かったもの。

 寂しそうに言うと、デュークが、私の顔見つめてくれた。
 それだけで、私は頑張れた。淡々と話をし始めた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

両親から謝ることもできない娘と思われ、妹の邪魔する存在と決めつけられて養子となりましたが、必要のないもの全てを捨てて幸せになれました

珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたユルシュル・バシュラールは、妹の言うことばかりを信じる両親と妹のしていることで、最低最悪な婚約者と解消や破棄ができたと言われる日々を送っていた。 一見良いことのように思えることだが、実際は妹がしていることは褒められることではなかった。 更には自己中な幼なじみやその異母妹や王妃や側妃たちによって、ユルシュルは心労の尽きない日々を送っているというのにそれに気づいてくれる人は周りにいなかったことで、ユルシュルはいつ倒れてもおかしくない状態が続いていたのだが……。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・

青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。 「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」 私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・ 異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。

妹が公爵夫人になりたいようなので、譲ることにします。

夢草 蝶
恋愛
 シスターナが帰宅すると、婚約者と妹のキスシーンに遭遇した。  どうやら、妹はシスターナが公爵夫人になることが気に入らないらしい。  すると、シスターナは快く妹に婚約者の座を譲ると言って──  本編とおまけの二話構成の予定です。

お父様、お母様、わたくしが妖精姫だとお忘れですか?

サイコちゃん
恋愛
リジューレ伯爵家のリリウムは養女を理由に家を追い出されることになった。姉リリウムの婚約者は妹ロサへ譲り、家督もロサが継ぐらしい。 「お父様も、お母様も、わたくしが妖精姫だとすっかりお忘れなのですね? 今まで莫大な幸運を与えてきたことに気づいていなかったのですね? それなら、もういいです。わたくしはわたくしで自由に生きますから」 リリウムは家を出て、新たな人生を歩む。一方、リジューレ伯爵家は幸運を失い、急速に傾いていった。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...