【完結】25妹は、私のものを欲しがるので、全部あげます。

華蓮

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姉妹

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伯爵家は、裕福ではなく、普通の貴族だった。
いたって普通。

次女のリリーは、可愛くて、愛想が良く、甘え上手。誰からも可愛がられていた。
最近は、涙を流すこともあり、
みんなリリーの涙に弱く、今まで以上に甘やかすようになった。

リリーとは、一年違うだけなので、学園にいるのも長い。

だから、周りからも比べられることが多い。


学園に入った時は、みんなと仲良かった。

リリーが学園に入ってくると
特に男の子は、
「妹を紹介して。」
「妹と違って地味だね」
と言われることが多くなった。

女の子たちは、面と向かって言われることはないけど、
リリーが、私の友達仲良くなると、みんな私から離れていくことが多くなった。


「リリーは可愛くて、一緒にいると楽しい。」
って言ってる声を聞いてしまったら、私は、離れるしかなかった。



私、エアリーは、妹ほど、可愛くない。それに、真面目だし、地味だった。
でも、一般的に可愛いと言われる方だけど、みんな、妹をみると、妹を好きになる。


リリーは、私が気に入ってるものをみると、

「お姉ちゃんのものは、可愛いわ。」
と両親に訴える。

「あなたは、お姉ちゃんだからあげなさい。」
必ず両親は言う。

これがよくある我が家の会話。

妹は、なぜか私のものを奪っていく。

自分のものになったら、いらなくるなる。
部屋には、たくさんのものがある。
妹が持ってるならまだマシなほう。


ある時、使用人との会話を聞いてしまった。
「このアクセサリー可愛いでしょう。あなたにとても似合っているからあげるわ」

そのアクセサリーは、私から奪っていったもの。
私が大事にしていたものなのに、リリー欲しいと泣いて父に縋った。

なのに、使用人にすぐに渡していた。

使用人はそんなことは知らない。
だから、
喜んでもらう。

「ありがとうございます。リリー様のものを頂けるなんて嬉しいです。」

リリーをよく思う使用人が増える。

使用人達の間でも、
「リリー様はいつも私たちにいろんなものをくれるわね。」

「そうね。可愛いものを私たちに似合うからと言ってくれてね。」

「嬉しいよね。それに比べて、エアリー様は何もくれないわね。ケチよね。」

「そうね。地味だし、オシャレにも興味ないのよ。」

と言われていた。
オシャレに興味がないのではなく、気に入っものを奪われるのに、、、
誰もわかってくれない。

最近、使用人が私の部屋を掃除しない理由がわかった。

「この前、リリー様に、エアリー様の部屋は掃除をしないように言われたわ。」

「なぜ?」

「エアリー様は、部屋に入られたくないそうよ。」

「え?使用人だから馬鹿にしてるのかしら?」

まさか、リリーが、そんなことまで言ってるとは思わなかった。

リリーは、私の部屋に何もないことを知らせたくなかったようね。


使用人達の間では、そんなふうに言われてた。
全てリリーが言った嘘だけど、信じられるているらしい。


リリーのが、可愛くて、愛想が良く、甘え上手だからだ。




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