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霧矢の母

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朝起きたら、もう霧矢くんは居なかった。

「おはようございます。」

「おはよ。」

「霧矢くんは?」

「あの子早いうちに出ていったよ。」

「気がつかなかった。」

「いいのよ。気にしなくていい。さぁご飯食べて、買い物に行きましょう」


たくさんの服を買って貰った。
帰ってきてから、ケーキを食べた。

「瑞希ちゃん。ありがとうね。霧矢のこと。」

「?」

「あの子は、ずっとあなたのことが好きだったの。モテるのよ。あの顔に社長でしょ。でもね。冷たいのよ。笑顔なんて見せないし、まず女の子を寄せ付けなかった。
瑞希ちゃんがちがう男の子を好きだったから、霧矢は、悩んでた。
諦めることも大事って言ってたんだけど、、、
親戚のお兄ちゃんとしてでも、そばにいたいって、、、」

「そんなに、、、」

「瑞希ちゃんといる時だけ、笑顔でいるよ。本当に良かった。ごめんね。結婚。急がして、、、」


「私がしたかったから、、、」

「霧矢の嫌なところはない?」

「霧矢くんは、私の話を聞いてくれる。霧矢くんもちゃんと言ってくれる。
私は、霧矢くんと居るといい子で居なくていいの。」

「霧矢も心配してたよ。瑞希は、気を使いすぎるって、、、」

「和子さん。これから、よろしくお願いします。
私、霧矢くんが社長って知らなくて、、、私でいいのか?不安なんです。」

「それは大丈夫よ。大学辞めて、専門行くんでしょ?霧矢驚いてなかった?」

「はい。私が大学行かないって言ったからですか?」

「うん。それはあるよ。でも、そこじゃないの。料理の専門学校に行くって言ったことよ。」

「?」

「霧矢は、時間があれば、料理の専門学校に行こうとしてたの。今忙しくていけないけど、」

「そうなんだ。」

「霧矢は、あなたに強制したくないみたい。あなた自身が決めてほしいみたい。」

「ありがとうございます。頑張って勉強します。」


「まず、学んできたら、今と違う気持ちになるかもしれない。焦らなくていいよ。それより、私は、孫の顔がみたいわ。」

「、、、」真っ赤になった。

「瑞希ちゃん。霧矢は、一生あなたを離さないよ。
覚悟してね。 
あの子は、執着が激しいと思うわ。
やきもちもすぐに妬くでしょう。
瑞希ちゃんが可愛いから心配で仕方ないみたいよ。」

「私、そんなに可愛くないし、、」

「今日も、心配してたわ。そのうち帰ってくるよ。今日買った服着て、待ってあげて、、、」


霧矢くんの部屋に行き、着替えた。
ふわふわセーターに膝丈スカート。
露出少なめのデート服。

勉強して待ってたら、車の音がした。
玄関まで行った。

「おかえりなさい。」

「ただいま。」
霧矢くんの目が見開いたのがわかった。
「手洗いうがいしてくるから、先に部屋に行ってて、、」

似合わなかったのかな?と心配になった。

部屋に霧矢くんがくると、、
「瑞希。その服、いつから着てる?」

「さっき着替えたの。似合わない?」

「やばい。めっちゃ似合ってる。この服
も外に着たらダメだよ。露出は少ないけど、めっちゃ似合ってる。」

強く抱きしめられた。

「良かった。喜んでくれて、、、」

「お仕事お疲れ様。」ほっぺにキスをした。

「瑞希ちゃん。」お返しに唇にキスに、、、

「んんっ。」

「瑞希。早く一緒に住みたい。家に帰したくない。
毎日おかえりって言ってほしい。
瑞希との距離が近くなるほど、瑞希をもっと好きになる。」

「嬉しい。」

「なぁ。瑞希も俺のこと好き?
俺は不安なんだ。
ずっと片思いだったから、、」

「霧矢くん。私、あなたと居ると自然に笑えるの。
それは小さい頃からだった。
それに気がつくのが遅かったの。
ずっと私を好きで居てくれてありがとう。
私も霧矢くんのこと好き。 
今はすごく好き。
離れたくないし、家に帰ると霧矢くんのことばかり考えるの。
いつもかっこいいし、私みたいな子供が、あなたのそばにいていいのか?不安になるの。」

「俺は瑞希ひと筋だよ。不安になんてならなくていい。俺に愛されたらいい。」

「霧矢くん好き。」
 
「瑞希。好きだよ。」
激しくキスをした。

「んんっ。、すきっ」

「もっと絡めて、、キスだけさせて、、」

お互いの舌が絡み合う音が響いた。

「んんっ、。」

音が響くから、恥ずかしいけど、脳を刺激する。ダメっ。もう。私、、

「んんつ。」くたっとした。

「瑞希ごめん。」

「霧矢くんっ。私、、」涙目だった。

「嫌だった?」

「ちがうのっ。恥ずかしい、、」

「イッた?」

「うん。私っ。。。」

「可愛い。俺のこと好き?」

「好きっ。」


「今日は帰んないといけないね。」

「うん。帰りたくない。ずっと一緒に居たい。」

「俺も帰したくない。可愛い。」

「霧矢くんもかっこいい。」

「瑞希。卒業式の日に、籍入れないか?ダメ?」

「いいよ。霧矢くんの奥さんに早くなりたい。」

「瑞希。かわいい。」
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