44 / 73
初めての誕生日
しおりを挟む
今日は私の誕生日、
ハンナリ伯爵では、
誰もお祝いをしてくれなかった
両親の愛が欲しかった。でも、、私には与えてくれなかった。姉妹とも仲良くなく、
あの家では、孤独だった。
そんなことを考えて、朝食の席に向かうと、、
みんなが揃ってた。
「おはよう。アイルナ。お誕生日おめでとう。アイルナにとって幸せな年であるように、、、」
「「おめでとう」」
「ありがとうございます。」
朝から声をかけてもらえるなんて嬉しかった。
お父様から、
「アイルナ、、今日は出かけるから用意をしなさい。」
「はい。どこへ行かれるのでしょうか?」
「いけばわかるよ。」
部屋に戻るとメイド達が準備をしていた。
「アイルナ様。今からゆあみをします。その後マッサージをして、ドレスに着替えてもらいます。」
いつもより煌びやかなドレスをきて、家族と出かけた。
あるレストランに連れてきてもらった。
「アイルナ。誕生日おめでとう。うちに来てくれてありがと。
私の娘になってくれて本当にうれしいの。毎日が楽しい」
「お母様、私もです。幸せです」
とても美味しい食事を食べさせてもらって、その後デザートが出てきた。
シェフが作ったケーキではなかった。
「アイルナお誕生日おめでとう」
と書かれたケーキだった。
「お母様、、、」
「シェフが作った方が美味しいと思ったんだけど、初めての誕生日。アイルナのために作りたくて、、、」
「お母様、、、」
涙が溢れてきた、、、、
「どうしたの?嫌だったかしら?」
首を横に振り、
お母様に抱きついた。
「嬉しい。初めて、、、」
「え?」
「私、、、初めてケーキに名前を書いてもらえたの。私だけのケーキ。」
「どうゆうこと?」
「私とアスカの誕生日は、近いから、いつもアスカの誕生日の日に祝うの。
アスカの誕生日の日だから、ケーキは、アスカの名前だけ。
だから、初めて私の名前が書いてあることが特に嬉しいの。
お母様に作ってもらえるなんて、思ってもいなかった。」
「大事な娘だもの。」
「お母様。」
「そうだぞ。大事な娘だ。」
「大事な妹だよ。カイリにあげたくないな。」
こんな嬉しい1日は、初めてだった。
誕生日に、
家族の温かさを初めて感じた。
こんなにあたたかいものだったんだ。私が憧れていたものは。
そして、最後にみんなから、誕生日プレゼントをいただいた。
お父様から万年筆
お母様から小物入れ
お兄様から靴
万年筆、、これからも精進して勉学を、
小物入れ、、たくさんの幸せを詰め込んで
靴、、、これからあなたが歩く道をしっかりと、、、
それぞれ意味を込めてくださった。
夜はカイリ様との時間。
レストランにカイリ様が迎えにきてくれた。
「楽しかった?家族の時間。」
「はい。初めてお祝いをしてもらいました。」
「今からは恋人としての時間ね。」
「はい。どこいくの?」
「秘密」
空を見ると綺麗な夕焼けだった。
ついた所は、別荘だった。
「綺麗」
「ここでゆっくりするよ。2人で。」
侍女にゆあみをしてもらい、カイリ様が、用意してくれたナイトドレスを着せてもらった。
可愛い。
ナイトドレスに見えない。
屋上に案内されて行くと、温室のような建物があった。
ガラス張りで、上を見ると星が輝いていた。
ソファもあり、ベットもあった。
「アイルナ。今日はここでゆっくり過ごそう。星を眺めよう。」
シャンパンが用意させれていて、
「誕生日おめでとう。アイルナ」
「ありがとうございます。」
シャンパンを一口飲むと、、、
美味しかった。あまくてシュワシュワして。
「美味しいっ。」
「これっ。」と箱を渡された。
開けると、、
「綺麗。」
「レッドブルークリスタルと言ってね。この石は、珍くてあまり出回っていない。
ガラスのような輝き。そして、この輝き、、、赤と青緑は、俺たちの色。」
赤は、カイリ様のオーラ
緑は私オーラ、青は私たちの瞳の色。
そして、周りを金、、
実は、、、この宝石は、もう手に入らない。私が幼い頃に探し出したものだから。
今はこの鉱山は閉鎖されている。
恥ずかしそうに話してくれた。
カイリ様の想いが詰まった宝石だった。
世界に一つだけの宝石。
この宝石は、まだあるらしく、
ピアスとプレスレットも作る予定と教えてくれた。
本当に嬉しかった。
カイリ様の想いに、、、
幼い頃からずっと想ってくれてたこと。
あの時の辛かったけど、見てくれてる人がいたのだ。
2人は、ベットに入り、抱きしめながら眠った。
アイルナの初めての誕生日は、今まで感じたこのない一日だった。
ハンナリ伯爵では、
誰もお祝いをしてくれなかった
両親の愛が欲しかった。でも、、私には与えてくれなかった。姉妹とも仲良くなく、
あの家では、孤独だった。
そんなことを考えて、朝食の席に向かうと、、
みんなが揃ってた。
「おはよう。アイルナ。お誕生日おめでとう。アイルナにとって幸せな年であるように、、、」
「「おめでとう」」
「ありがとうございます。」
朝から声をかけてもらえるなんて嬉しかった。
お父様から、
「アイルナ、、今日は出かけるから用意をしなさい。」
「はい。どこへ行かれるのでしょうか?」
「いけばわかるよ。」
部屋に戻るとメイド達が準備をしていた。
「アイルナ様。今からゆあみをします。その後マッサージをして、ドレスに着替えてもらいます。」
いつもより煌びやかなドレスをきて、家族と出かけた。
あるレストランに連れてきてもらった。
「アイルナ。誕生日おめでとう。うちに来てくれてありがと。
私の娘になってくれて本当にうれしいの。毎日が楽しい」
「お母様、私もです。幸せです」
とても美味しい食事を食べさせてもらって、その後デザートが出てきた。
シェフが作ったケーキではなかった。
「アイルナお誕生日おめでとう」
と書かれたケーキだった。
「お母様、、、」
「シェフが作った方が美味しいと思ったんだけど、初めての誕生日。アイルナのために作りたくて、、、」
「お母様、、、」
涙が溢れてきた、、、、
「どうしたの?嫌だったかしら?」
首を横に振り、
お母様に抱きついた。
「嬉しい。初めて、、、」
「え?」
「私、、、初めてケーキに名前を書いてもらえたの。私だけのケーキ。」
「どうゆうこと?」
「私とアスカの誕生日は、近いから、いつもアスカの誕生日の日に祝うの。
アスカの誕生日の日だから、ケーキは、アスカの名前だけ。
だから、初めて私の名前が書いてあることが特に嬉しいの。
お母様に作ってもらえるなんて、思ってもいなかった。」
「大事な娘だもの。」
「お母様。」
「そうだぞ。大事な娘だ。」
「大事な妹だよ。カイリにあげたくないな。」
こんな嬉しい1日は、初めてだった。
誕生日に、
家族の温かさを初めて感じた。
こんなにあたたかいものだったんだ。私が憧れていたものは。
そして、最後にみんなから、誕生日プレゼントをいただいた。
お父様から万年筆
お母様から小物入れ
お兄様から靴
万年筆、、これからも精進して勉学を、
小物入れ、、たくさんの幸せを詰め込んで
靴、、、これからあなたが歩く道をしっかりと、、、
それぞれ意味を込めてくださった。
夜はカイリ様との時間。
レストランにカイリ様が迎えにきてくれた。
「楽しかった?家族の時間。」
「はい。初めてお祝いをしてもらいました。」
「今からは恋人としての時間ね。」
「はい。どこいくの?」
「秘密」
空を見ると綺麗な夕焼けだった。
ついた所は、別荘だった。
「綺麗」
「ここでゆっくりするよ。2人で。」
侍女にゆあみをしてもらい、カイリ様が、用意してくれたナイトドレスを着せてもらった。
可愛い。
ナイトドレスに見えない。
屋上に案内されて行くと、温室のような建物があった。
ガラス張りで、上を見ると星が輝いていた。
ソファもあり、ベットもあった。
「アイルナ。今日はここでゆっくり過ごそう。星を眺めよう。」
シャンパンが用意させれていて、
「誕生日おめでとう。アイルナ」
「ありがとうございます。」
シャンパンを一口飲むと、、、
美味しかった。あまくてシュワシュワして。
「美味しいっ。」
「これっ。」と箱を渡された。
開けると、、
「綺麗。」
「レッドブルークリスタルと言ってね。この石は、珍くてあまり出回っていない。
ガラスのような輝き。そして、この輝き、、、赤と青緑は、俺たちの色。」
赤は、カイリ様のオーラ
緑は私オーラ、青は私たちの瞳の色。
そして、周りを金、、
実は、、、この宝石は、もう手に入らない。私が幼い頃に探し出したものだから。
今はこの鉱山は閉鎖されている。
恥ずかしそうに話してくれた。
カイリ様の想いが詰まった宝石だった。
世界に一つだけの宝石。
この宝石は、まだあるらしく、
ピアスとプレスレットも作る予定と教えてくれた。
本当に嬉しかった。
カイリ様の想いに、、、
幼い頃からずっと想ってくれてたこと。
あの時の辛かったけど、見てくれてる人がいたのだ。
2人は、ベットに入り、抱きしめながら眠った。
アイルナの初めての誕生日は、今まで感じたこのない一日だった。
998
あなたにおすすめの小説
神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました
青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。
それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。
【完結】返してください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと我慢をしてきた。
私が愛されていない事は感じていた。
だけど、信じたくなかった。
いつかは私を見てくれると思っていた。
妹は私から全てを奪って行った。
なにもかも、、、、信じていたあの人まで、、、
母から信じられない事実を告げられ、遂に私は家から追い出された。
もういい。
もう諦めた。
貴方達は私の家族じゃない。
私が相応しくないとしても、大事な物を取り返したい。
だから、、、、
私に全てを、、、
返してください。
虐げられた皇女は父の愛人とその娘に復讐する
ましゅぺちーの
恋愛
大陸一の大国ライドーン帝国の皇帝が崩御した。
その皇帝の子供である第一皇女シャーロットはこの時をずっと待っていた。
シャーロットの母親は今は亡き皇后陛下で皇帝とは政略結婚だった。
皇帝は皇后を蔑ろにし身分の低い女を愛妾として囲った。
やがてその愛妾には子供が生まれた。それが第二皇女プリシラである。
愛妾は皇帝の寵愛を笠に着てやりたい放題でプリシラも両親に甘やかされて我儘に育った。
今までは皇帝の寵愛があったからこそ好きにさせていたが、これからはそうもいかない。
シャーロットは愛妾とプリシラに対する復讐を実行に移す―
一部タイトルを変更しました。
溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。
謹んで、婚約破棄をお受けいたします。
パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。
見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます
珠宮さくら
恋愛
ローザンネ国の島国で生まれたアンネリース・ランメルス。彼女には、双子の片割れがいた。何もかも与えてもらえている片割れと何も与えられることのないアンネリース。
そんなアンネリースを育ててくれた乳母とその娘のおかげでローザンネ国で生きることができた。そうでなければ、彼女はとっくに死んでいた。
そんな時に別の国の王太子の婚約者として留学することになったのだが、その条件は仮面を付けた者だった。
ローザンネ国で仮面を付けた者は、見るに堪えない顔をしている証だが、他所の国では真逆に捉えられていた。
【完結】何でも奪っていく妹が、どこまで奪っていくのか実験してみた
東堂大稀(旧:To-do)
恋愛
「リシェンヌとの婚約は破棄だ!」
その言葉が響いた瞬間、公爵令嬢リシェンヌと第三王子ヴィクトルとの十年続いた婚約が終わりを告げた。
「新たな婚約者は貴様の妹のロレッタだ!良いな!」
リシェンヌがめまいを覚える中、第三王子はさらに宣言する。
宣言する彼の横には、リシェンヌの二歳下の妹であるロレッタの嬉しそうな姿があった。
「お姉さま。私、ヴィクトル様のことが好きになってしまったの。ごめんなさいね」
まったく悪びれもしないロレッタの声がリシェンヌには呪いのように聞こえた。実の姉の婚約者を奪ったにもかかわらず、歪んだ喜びの表情を隠そうとしない。
その醜い笑みを、リシェンヌは呆然と見つめていた。
まただ……。
リシェンヌは絶望の中で思う。
彼女は妹が生まれた瞬間から、妹に奪われ続けてきたのだった……。
※全八話 一週間ほどで完結します。
【完結】探さないでください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
私は、貴方と共にした一夜を後悔した事はない。
貴方は私に尊いこの子を与えてくれた。
あの一夜を境に、私の環境は正反対に変わってしまった。
冷たく厳しい人々の中から、温かく優しい人々の中へ私は飛び込んだ。
複雑で高級な物に囲まれる暮らしから、質素で簡素な物に囲まれる暮らしへ移ろいだ。
無関心で疎遠な沢山の親族を捨てて、誰よりも私を必要としてくれる尊いこの子だけを選んだ。
風の噂で貴方が私を探しているという話を聞く。
だけど、誰も私が貴方が探している人物とは思わないはず。
今、私は幸せを感じている。
貴方が側にいなくても、私はこの子と生きていける。
だから、、、
もう、、、
私を、、、
探さないでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる