【完結】21距離をおきたいと言れたので、隣国に逃げたけど、、、

レイトの反撃

「さぁ。公爵殿。どうゆうことか説明してもらいましょうか。」レイトの低い声が響いた。

公爵と公爵夫人、ブラウリ侯爵は、王宮の冷たい広場、牢屋がある地下に、建てられた面会用広場である。そこに、３人は、地べたで座らされていた。

「公爵を継ぐのは、アオイだ。」

「アオイは、初めから妃になるために教育されてるだろ。なぜ？気持ちが変わったのだ？」

「カオリでは、難しいから。」

「教育させてただろ？日頃から、アオイより優秀であると自慢してたではないか？」


「この前のレイト王子がパーティでカオリのやってたことをあばいてから、カオリは、悪評が広がり、嫁に嫁げなくなった。だから、レイト王子には、責任をとってもらわないといけない。」

公爵は自信満々で訴えてきた。
レイト王子は、ため息をつきながら、

「カオリの悪評なんて昔からだぞ。カオリが妃になりたいって言ったからだろ？というか公爵よ。わたしは、王子だが？」


「王子だからこそ公爵令嬢という身分が合うのですよ。一度、平民になったアオイより、ずっと公爵令嬢のカオリのがふさわしい。」

堂々と言い切った。

「公爵よ。あなたはアオイよりカオリのが、好む意味がわからない。教えてくれよ。」



「そうですね。カオリは、いつも甘えてくるし、とても可愛い。そして、誰にも優しい。
少し出来が悪いけど、可愛いので大丈夫です。
あの日のことは、何かの間違いです。カオリは、アオイに貶められたのでしょう。
カオリがそんなことするわけがない。
アオイと違って、
カオリは、あれ以来、あなたへの執着が、すごいのです。貴方の妻になりたいと、わたしに頼んできました。」

公爵は父親の顔だった。
カオリにとっては、子を思う父親だったが、アオイにとっては、害にしかない。

「それでアオイを拉致をして、カオリを王宮に忍び込ませて、私にも既成事実を作らそうとしてたわけか。。」

「アオイは、拉致ではありません。家に帰っただけです。カオリは、既成事実さえ作れたら、王子が、受け入れてくれると。」
なぜそんなに自信満々なのか良くわからない。

「受け入れる？何を思って？よくわからないな。親子揃って既成事実か、、、
既成事実って、強姦罪ってことりかいしてるわけ？
まあ、カオリは失敗したよ。
なぜ、アオイが捕まったと聞いて、私が王宮にいると思うのか？よくわからないけどな。
まぁ。その前に俺の部屋まで、辿り着くわけないけどな。そんなに私の護衛は弱くないぞ。
公爵の言ってることが理解できんな。」

「きっとあなたにたどり着きますわ。」
公爵夫人が意味深なことを言ったが聞き流すことにした。見当はついてるから。

「公爵は、勘違いしてるけど、アオイは、公爵から籍がないよな？アオイは、公爵家とはもう関係ないからな。」

「今は、平民だけど、戻したら、公爵令嬢ですよ。
平民であるアオイなんだから、別に今回の件、大きくならないはずだ。貴族と平民の違いだろう？」

疑わずに、アオイが、平民で居ると思っていた。

爪が甘いな。