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夢の時間
しおりを挟む夕方になって、レイト王子殿下は、現れた。
昨日あんなに言ったのに、最後の別れの挨拶かな?
「レイト王子殿下、、、」
「ごめん。今日は、仕事を辞めて、付き合ってもらうよ。」
「レイト王子殿下、待ってください。どこへ、」
「黙ってついてきて。」と少し怒っていた。
さすがに王子殿下であるのでそれ以上は、拒否できなかったので、ついていくことにした。
ある別荘に連れてきてもらった。
「ここは?」
「少しの間借りることにした。ここで過ごそうと思ってな。」
「なぜ?」
「メイドのルカを紹介する。ルカおいで。アオイの専用メイドだよ。」
「え?」
「ルカと申します。よろしくお願いいたします。」
「じゃあ。ルカよろしく。」
「では、アオイ様こちらはどーぞ。」
ゆあみをし、マッサージをしてもらった。
「今日よく眠るとは思います。眠れるようにツボを押しておきましたから。」
「ありがとう。」
「では、殿下のところに案内にしますね。」
「レイト王子殿下。」
「顔色が良くなった」
「じゃあ食事をしよう。」
わたしの好きなものばかりを用意してくれた。
そして、お酒の時間を楽しむことになった、
「さっきちゃんとご飯をたべたから、悪酔いはしないはずだよ。」
「このシュワシュワするのが美味しいよ。飲んでごらん?」
「なんかスッキリする。」
アオイはシャンパンを気に入った。
殿下は、ウイスキーのロックを飲んでいた。殿下は、お酒が強い。
わたしもそんなに弱い方ではない。お酒を飲む機会はやっぱり多いから。
でも、久しぶりの殿下とのお酒で顔が赤くなってきた。
お酒の話やこの国の話、普通に話をしてくれた。
やっぱりレイの話は、好き。落ち着くな。一緒にいると安心できる。でも信じられない。。
「アオイ顔が赤くなってきたよ。可愛い。少し飲むのもいいよ。」
「うん。」
「話をしようか。」と殿下が真剣な目で私を見た。。
「アオイは、どうやって生活してきたか教えて?」
「うん。聞いてくれるの?わたしの話なんか面白くないよ。」
敬語がなり、声が甘くなっていた。
かなり酔っている。量は少なかったし、アルコール度数は少ないから大丈夫かと思ったけど、普段疲れていたからかな?
「あのね。パーティの日ね。貴方にみんなの前で婚約破棄されるのが嫌で、逃げたの。
そんなことされたらもう生きていけないから。
それで、パーティに行くふりをして、街に行き、元々準備していたから、荷物をあずかってもらってたの。
それで、そのまま乗合の馬車に乗り国境前で仕事を見つけて、そのままがここにきたの。
妃教育もしていたから、教えれると思って、、、それで今に至るの。」
「夜はなんで眠れないの?」
「怖いの、、、よる灯を消して眠ろうとすると、私の前にあなたが現れるの。
いい思い出も思い出すの。
でも、最後は、思い出したくない思い出で終わるの。
レイのあの目を思い出すの。冷たい瞳、私を愛していると言った瞳じゃない。
妹と一緒に仲良くしてる姿、ユリも妹と仲良くなって、、、
学園の子たちも私をいじめるような目で見てくるの。
薬をもらっても、眠れないの。
だから、倒れたら、意識を勝手に手放すから、何も見なくて済むの。だから、、、、」
少し眠りそうに感じだった。
このまま眠ってくれたら、睡眠はとれるかなと考えていたら、
涙を流し始めた。
「アオイ?大丈夫?」
「レイ。。今だけ、、、いい?」
「うん?」
アオイは抱きついた。
「今だけ、、、お願い。そしたら、頑張れるから。」
アオイはゆあみをしてたから、いい匂いがするし、ナイトドレスだから薄い。。体のラインがわかる。細い腰、なのに柔らかい胸があたる。好きな女が抱きついて我慢ができない。
「んんっ。あったかい。もっとちかくに、、」
アオイからもとめてきた。
「アオイ。ダメだよ。」
「だってこんな夢初めて見るの。幸せな気持ちになる夢をもっと見たいの。夢ぐらい幸せな気持ちになりたいの。」
「夢じゃないよ。」
「夢だよ。こんな幸せなこと夢じゃないと見れないよ。」
「好きなことしていいよ。」
「嬉しい。」
アオイはキスをした。
まさかキスをされるとは思わなかった。
「アオイ」
「もっとしてっ。キスすると安心する。」
何度も何度もキスをし始めた。
軽くて、当たるだけのキス。でも、唇が、柔らかい。
レイト王子殿下のシャツのボタンを外して、自分もナイトドレスの上に羽織っていたものをぬぎすてて、殿下の胸にくっついた。
「あったかい。レイ。好き。」
「アオイ好きだよ」
「嬉しい。」眠っていった。
レイトは、安心した。これで眠ってくれる。それに俺のこと好きって、、、夢で覚えてないけど、、
証拠に、キスマークをつけてやろう。
胸に印をつけた。
そして、アオイが起きる前に、部屋から出た。
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