【完結】21距離をおきたいと言れたので、隣国に逃げたけど、、、

華蓮

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レイトの危機

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なぜか?次の日から、レイト王子殿下に誘われることが多くなった。
アオイは昨日のことを夢と思っているから、レイトから誘われる意味が全くわからなかった。


休日ならいいですよと返事だけはした。
昔なら嬉しかったのに、今は少しもやっとする。



「アオイ。出かけよう。デートしよう。」

レイト王子殿下は、焦らすことをしなかった。私の心が戻るように接してくれてるのはわかっていた。
なので、レイト王子殿下の誘いを断らず、受け入れた。

好きな気持ちは変わらなかったし、
一緒にいて、レイト王子殿下のこと尊敬できるし、何より楽しかった。昔に戻ったように感じた。でも、やっぱりあの時の出来事が、よぎる。
一歩の勇気が出なかった。





ある日、山にピックニックに行こうと誘われた。
山は空気がいいし、治安も悪くないから、と護衛も少なくして、向かった。




そんな時に限って盗賊に出会ってしまった。


「その姉ちゃんをよこせ。」

「意味がわからない。何故お前たちにやらないといけない。」

「へえ。じゃあ力づくでもらうな。」

レイト王子殿下は、この国では、王子として有名ではない。というか、盗賊に知られるほどではない。なので、普通に襲われたのだった。

レイト王子殿下は剣を出し戦った。
アオイを守った。元々レイト剣は得意な方だったから、自信を持っていたけど、
体格のいい5人は苦戦した。
でも、レイト王子殿下はアオイを守った。

その戦ってる姿もカッコよかった。私が好きなレイ。ドキドキした。
わたしは、この人を信じてもいいのかもしれないと感じてきた。


「アオイ良かった。怪我ない?」 

「私は大丈夫!!」

「そっか。よかった。帰ろう。」

馬車に乗り込んだ。
向かい合わせに座っているレイトの様子がおかしかった。

冷や汗?

「レイト王子殿下?」
返事がない。


「レイト王子殿下!」

「ん?大丈夫だよ。心配しないで。」

隣に行くと、血が流れていた、、、

タオルで抑えた。

「大丈夫だよ。アオイ。そばに来てくれてありがとう。抱きしめさせてくれないか?」

「うん。」

「ありがとう。アオイ愛してる」
意識を無くした、、

「いやぁああ」

王宮に運ばれ、手当をしてもらった。
レイトは、血がたくさん出たため、貧血になり、そして、熱が出ていた。
アオイはずっと看病した。


3日後、

「アオイ?ここは?」

「王宮よ。よかった。目が覚めてくれて、、、どうなるかと思った。」

「アオイは?怪我ない?大丈夫?」

「私は大丈夫よ。」

「良かった。」

「良くない。3日も意識なかったのよ。全然起きないから心配したんだら。」

「夢の中で、アオイがずっと笑って、俺を引っ張ってくんだ。
見たことないアオイの笑顔だったんだ。
確かに俺に笑ってくれ出るんだけど、違和感しかなかった。
そのアオイは、レイと呼ぶんだ。
昔のアオイはレイと呼んでくれたけど、
今のアオイにレイと呼ばれたことがなかったから、これは違う。

今のアオイじゃないと思って、ふりきった。
例えそれが本当にアオイでも、俺の本能を信じた。
そしたら、そのアオイが消えたんだ、、、

それで、目が覚めたんだ。」

「レイ。」

「良かった。、戻って来れて。アオイに会えてよかった。」

 「レイ。ごめんなさい。意地張って、、ごめんなさい。」

「アオイ。抱きしめたい。でもうごけないから、こっち来て。」

「はい。」
レイトに抱きついた。

「良かった。アオイ。お前の温もりを感じることができてよかった。」

二人は見つめあった。
アオイからキスをした。
「アオイっ。」
レイは、頬を赤くさせた。
シラフのアオイからキスをされた。
とても幸せだった。


「ありがとう。看病してくれて。
もう大丈夫だから。眠って、、疲れただろ。」

「うん。もう少し、、、」

「なら、ここにきて、、一緒に眠ろう」

ベットの中に連れ込まれた。

「でも、、、私たち、、、」

「何も考えないで、いまは俺のそばで眠って、、お願い。」

と言われたので、大人しくベットに入った。

アオイもレイが目覚めたことで、安心して疲れが出たので、眠りについた
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