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皇太子
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皇太子に呼ばれたプライズ。
実は、皇太子とは、友人だった。
昔、この国に、遊びに来た時に、皇太子が、襲われていたことがあった。
皇太子が、お忍びだったので、護衛が少なく、低貴族に扮していた。
盗賊に襲われて危険だったところ、、
たまたま通ったプライズが、助けた。
命の恩人だと言われて、お礼をと言われた。
よくよく聞くと、皇太子と会ったことも内緒にしてほしいと言う口止め料だった。
他国から来ているから、あなたがここにいたことも誰にも言うつもりもないし、
たいしたことはしていない。と断ったけど、納得いってくれなかったから、
この国で商売をさせて欲しいといったら、受け入れてくれたんだ。
それでこの商会を作った。
輸入品が、皇太子の目に留まって、利用してくれるようになって、商売繁盛してるんだよ。
父上は知らないからな。
皇太子に呼ばれることがわからないけどとりあえず、行かないといけないが、、
「え?皇太子陛下ですか、、、私、、ドレスがないの。」
「用意してあるよ。俺の色のドレスを見たくてな。」
「嬉しい。贈ってもらえるなんて初めてで嬉しい。こんなに嬉しいものなのね。」
王太子は、ドレスも贈っていなかったのか、、、
「フロンティアは、王太子から何をもらったのだ?今後の参考に教えて欲しい。」
「王太子から、もらったものですか。
お花とお菓子ですかね。」
「他には?」
「、、、、」
「そう」
プライズ様は悲しそうな顔をした。
翌日、夜会が始まる前に皇太子に会いに行った。
「プライズ。久しぶりだな。」
「お久しぶりでございます。皇太子陛下。」
「隣の女性が、、。」
「フロンティアと申します。」
カーテンシーをして挨拶をしたら、
「フロンティア。顔を見せてくれないか?」
皇太子陛下に近づいた。
「やはり」
「いかがされましたか?」
「私の母によく似ている」
「皇太子陛下!」
「違う違う。お前の大事な人を奪わないよ。フロンティアの父と母は?」
「私は、ずっと公爵で過ごしてきて、本当の父と母知らないのです。人に聞いたところ、公爵の弟が父だと、、母はわかりません。もう2人とも亡くなっているそうです。」
「皇后を呼んできてくれ」
しばらくすると皇后がやってきた。
「どうしたの?わたしを呼び出すなんて、、うん?この子は、、、」
皇后様は私の瞳をじっくりみて、
「申し訳ないけど、私にあなたの胸を見せてくれないかしら?」
「え?」
「ここに何かの痕はないかしら?」
プライズも気がついた。あの痕、、、
あの痕は、お花のような綺麗な痕だった。
「あります。幼い頃からずっとありました。この花のようなアザがとても綺麗で、元気をもらえると、、」
皇后様にそのアザを見せた。
「私の妹は、たくさんいてね。ティアナは、7番目の子で、私と少し歳が離れていて、
公爵家の弟と恋をして嫁いだのよ。
なかなか会えなくて元気にしてるかと思ったけど、そうか、、、」
「プライズは、公爵の長男だったな。」
「はい。私たち兄妹として育ちました。理由があって家を出ました。フロンティアが養子だと知り、私は血が繋がっていないことを知り、お互いを必要としています。」
「国を出た?理由は?」
詳しく話をすると皇后の顔色が変わった。
「あなた達は、爵位がないのね。
フロンティア。少し、仕事をしてくれるかしら?
その様子を見て、どうするか考えるわ。
そして、プライズ。あなたは婿養子でも良いのか?
長男として、当主教育を受けてきたのだから、当主になりたいのではないか?」
「確かにわたしは当主になるための教育受けました。
宰相になるために、、
でも、、フロンティアを支えるために宰相になりたかっただけです。
フロンティアが幸せなら構いません。
婿養子だろうと、平民であろうと。フロンティアと一緒に過ごせるなら。」
皇后は、笑って、
「プライズに愛されて良かったわね」
実は、皇太子とは、友人だった。
昔、この国に、遊びに来た時に、皇太子が、襲われていたことがあった。
皇太子が、お忍びだったので、護衛が少なく、低貴族に扮していた。
盗賊に襲われて危険だったところ、、
たまたま通ったプライズが、助けた。
命の恩人だと言われて、お礼をと言われた。
よくよく聞くと、皇太子と会ったことも内緒にしてほしいと言う口止め料だった。
他国から来ているから、あなたがここにいたことも誰にも言うつもりもないし、
たいしたことはしていない。と断ったけど、納得いってくれなかったから、
この国で商売をさせて欲しいといったら、受け入れてくれたんだ。
それでこの商会を作った。
輸入品が、皇太子の目に留まって、利用してくれるようになって、商売繁盛してるんだよ。
父上は知らないからな。
皇太子に呼ばれることがわからないけどとりあえず、行かないといけないが、、
「え?皇太子陛下ですか、、、私、、ドレスがないの。」
「用意してあるよ。俺の色のドレスを見たくてな。」
「嬉しい。贈ってもらえるなんて初めてで嬉しい。こんなに嬉しいものなのね。」
王太子は、ドレスも贈っていなかったのか、、、
「フロンティアは、王太子から何をもらったのだ?今後の参考に教えて欲しい。」
「王太子から、もらったものですか。
お花とお菓子ですかね。」
「他には?」
「、、、、」
「そう」
プライズ様は悲しそうな顔をした。
翌日、夜会が始まる前に皇太子に会いに行った。
「プライズ。久しぶりだな。」
「お久しぶりでございます。皇太子陛下。」
「隣の女性が、、。」
「フロンティアと申します。」
カーテンシーをして挨拶をしたら、
「フロンティア。顔を見せてくれないか?」
皇太子陛下に近づいた。
「やはり」
「いかがされましたか?」
「私の母によく似ている」
「皇太子陛下!」
「違う違う。お前の大事な人を奪わないよ。フロンティアの父と母は?」
「私は、ずっと公爵で過ごしてきて、本当の父と母知らないのです。人に聞いたところ、公爵の弟が父だと、、母はわかりません。もう2人とも亡くなっているそうです。」
「皇后を呼んできてくれ」
しばらくすると皇后がやってきた。
「どうしたの?わたしを呼び出すなんて、、うん?この子は、、、」
皇后様は私の瞳をじっくりみて、
「申し訳ないけど、私にあなたの胸を見せてくれないかしら?」
「え?」
「ここに何かの痕はないかしら?」
プライズも気がついた。あの痕、、、
あの痕は、お花のような綺麗な痕だった。
「あります。幼い頃からずっとありました。この花のようなアザがとても綺麗で、元気をもらえると、、」
皇后様にそのアザを見せた。
「私の妹は、たくさんいてね。ティアナは、7番目の子で、私と少し歳が離れていて、
公爵家の弟と恋をして嫁いだのよ。
なかなか会えなくて元気にしてるかと思ったけど、そうか、、、」
「プライズは、公爵の長男だったな。」
「はい。私たち兄妹として育ちました。理由があって家を出ました。フロンティアが養子だと知り、私は血が繋がっていないことを知り、お互いを必要としています。」
「国を出た?理由は?」
詳しく話をすると皇后の顔色が変わった。
「あなた達は、爵位がないのね。
フロンティア。少し、仕事をしてくれるかしら?
その様子を見て、どうするか考えるわ。
そして、プライズ。あなたは婿養子でも良いのか?
長男として、当主教育を受けてきたのだから、当主になりたいのではないか?」
「確かにわたしは当主になるための教育受けました。
宰相になるために、、
でも、、フロンティアを支えるために宰相になりたかっただけです。
フロンティアが幸せなら構いません。
婿養子だろうと、平民であろうと。フロンティアと一緒に過ごせるなら。」
皇后は、笑って、
「プライズに愛されて良かったわね」
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