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会談

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その後、会談が、行われた。

公爵がいる。わたしの父の兄。おじさん、、育ての親。

隣国の方は、宰相がほとんど、
帝国の者は、伯爵以上の者が集まった。

フロンティアのことは、帝国のみんな認めてくれてた。
フロンティアは、王太子妃教育をしているから、上手に人付き合いはできた。

帝国のみなさんが、とても親切で、今までと同じことをしても、優しく返してくれる。
王太子は、やっぱり初めから私のこと利用しようとしていただけなのね。

王太子だけでなく、私の周りのみんな、、、


育ての親は、
わたしの姿を見ても気が付かなかった。

あの頃とは全く違っていたから。
でも瞳も髪の色は変わらないけど、、、

興味がないのだろうな。
わたしは死んだと思ってるのだろう。
いや、娘だと思っていないからか、、、

私は、プライズ様と一緒に過ごせることは本当に幸せだと感じた。


「伯爵は、どう考えている?」と他所ごと考えていると、指名された。

「うちの商会は、輸入品を扱っているので、いろんな国の商人と話すことが多いのですが、東の国は、今災害が頻繁にあるそうです。
 我が商会は、東の国の物を多めに仕入れ、支援をしています。
 困っているものがあれば、支援をしていこうと思っています。
 先日、地震がおこったようですが、幸い大きくなかったようです。
 近いうちに大きな地震もあると予言されているようですので、支援の準備をしておこうと思います。
 帝国からの支援があれば、助かるかとは思います」


「東の国のことだから、支援なんて必要ないのではないか?」
 隣国の宰相から意見が出た。

「女だから同情するんだろう」
他国の人たちから言われた。

なぜか父は、何も言わなかった。
一番に声を出しそうだったのに?


皇帝が父を名指しした。

「わたしは、支援することは賛成であります。」

「そうか。」

 ざわざわした。
「公爵。なぜ支援を賛成されるのですか?」

「わたしは、昔から東の国へ支援しているからだ。
 
伯爵はなぜ?」

「私も身近な人が、支援をしていますし、困っている人を助けたいと思っているのは当たり前ですわ」


「そうですか。良い志ですね。」

「いえ。」

その後は、何もなく、無事終わった。

少しでも疑問に思ってくれたかしら?
私は、ずっと父親だと思ってきた人に、認めてもらいたいのかな?

あの時の生活は、誰1人認めくれなかった。褒めて欲しいんだろうな。

帝国では、過ごしやすく、もうあそこに戻ることはないかな。
プライズ様も公爵に戻ることはないって言ってるし、、。




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