【完結】14★愛する人と一緒に居たい令嬢は愛人のいる王太子に嫁ぐ。

カデンの運命

「カデン。君がちゃんと努力したら、結果は違ったんだよ。でも、変わらなかったよね。」

「勉強嫌いなんだもの。」


「それでも、孤児院行った時の態度は、関係ないよね？」

「え？」

「全て報告を聞いているよ。汚いって言ったらしいね。」
軽蔑する目で、シンスは、カデンに伝えた。

「孤児院でしょ。手もドロドロで、その手で、私のドレスに触ろうとしたのよ。せっかくのドレスが、汚れるわ。」

「綺麗なドレスで行ったの？」

「シンスに贈ってもらったドレスでいきましたわ。私が、シンスに愛されているとわかるドレス。子供達は、そのドレスを見たら喜ぶでしょ？」

「触ったら怒ったんだよね？」

「見るだけよ。汚くされては、だめだもの。。」

「へえ、見せびらかせたんだ。修道院の修繕も勝手に引き受けて、経費で落とさせたよね？」

「修道院の方が、かわいそうでしょ。
シリアル様は修道院に、何度も行ってるのに、直さないなんてね。ひどい人よね。私すぐ気がついて直してあげたわ。」
自信満々で答えた。


「普通はありえない。そーゆう時だけなぜか？仕事が早かったな。
あれもカデンの知り合いの職人だよな？金額も高かったから、上乗せしてあるんだろうね。やり方がいろいろあるんだよ。それさえも学んでないんだね。シリアルは、直さなかったんじゃない！直すための手順をそっていただけ。」

「そんなこと、知らないわ。」

「最低限のことも学んでないんだ？」

「そんなことありません。私ならに勉学はしました。マナーも頑張りましたわ。」

「シリアルに対しては？」

「外交まで私な代わりに行って頂き、助かっていますわ。感謝を伝えていましたわ。」



「そう？君のやったこと全てを聞いたけど、シリアルにかなり酷いこと言ってたんだね。
でも、シリアルは、職務を全うしてくれた。
君のしたことを我慢してたけど、積み重なって、シリアルは、ストレスから、食事を食べれず、眠れなかったんだ。そして倒れたんだ。」

「私、、、シリアル様が倒れたなんて知らないし、関係ないわ。」

「私は、そんな事をしてるなんて、全く知らなかった。
シリアルのことも見なかったけど、カデンのこと見てなかった。カデンは俺の前だけはいい子なんだな。」

「そんなことないです。私はいつも誰と話をしても一緒ですよ。」

いつもよりもっとぶりっ子した顔で、伝えてきたが、シンスは、受け付けなかった。

「いや。オマエが文句言ってる姿みたことあるけど、酷かったな。
料理のことであんなに文句いうなんてな。」


みられてたの？いつ？
顔色が少し悪くなった。



「おまえが、媚薬を盛ったとき、シリの部屋に行ったのは、用事ではなく、駆け込んだんだよ。わかるよね？媚薬だよ。それも強力だったね。」　

「シンス様、、、」真っ赤になっていた、、

「え？嘘、、」

「強力の媚薬だよ。おさまるわけないよな。」

「なんで、、、私のところに来てくれないの？私は、あなたのなに？」

「政略結婚の側妃。気持ちは、ただ幼なじみ。」

「ひどい、、、」

「そうかな？でも仕方ないよ。私は何度も君に、努力してほしいって言ったよね。」

「私も努力をしました。でも出来ません」

「努力？家庭教師から逃げ回る努力だったよね？」

「外交だったのは、、、？」

「本当だけど、嘘もあるよ。」のニコッとした。

「いつ？」

「シリアルが初めて外交に行った後、すぐに私が別の外交に行っただろ。
その時、シリアルが倒れたんだ。

シリアルの療養のためと、シリアルのことを知りたくて、二人だけの時間が欲しかったから、カデンに嘘をつき、シリアルと向き合ったんだよ。
王宮にいたらカデンに邪魔されるから、シリアルと話せないからね。

こんなに一生懸命に国のために公務をしてくれる人いる？」

「当たり前ですよね？公務だけをするために正妃になったんだから。」

「優秀で美人で、心も清らか。好きにならないわけないよね。恋をするのに時間は必要なかったよ。」

「そんな素振りは、、」

「王太子妃だからね。人前ではね。」

「カデンもあの男と毎日仲良くしてたんだからね。」

「してません。私はシンスだけを」