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孤児院

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シリアルは、各国の背景や、食べ物、動物いろんな絵を描いたり、文章にしていた。
それを孤児院に行って、みんなに話してあげようと思っていた。

「シンス様、近いうちに、孤児院に行きたいのですが、」

「俺も行くよ。」

「ありがとう。」

「それで、シリアルに見せたいものがあるんだ。」

「?」

前、シリアルが使っていた部屋に行った。

「あの、、、」

「入ってごらん。」

部屋に入ると、、
たくさんのお菓子があった。手に取ると、、私たちが行った国のお菓子だった
「シンス様、、、」

「シリアルは、子供たちに配りたいと思ってるとおもってな。」

「私、、、」

「言えないと思ってね。毎日いろんなこと書いてたから、もしかしたらと思って、、、」

「言ってくれたら良かったのに、、」

「言うと遠慮しそうだし、サプライズ?」

シリアルはシンスに抱きついた。

「ありがとう。嬉しい。とても嬉しいの。。」

「ご褒美は?」

チューとキスをした。

「嬉しいよ。可愛いシリアル。」



この国だけでないこと、たくさんの国があること、いろんな文化があること。
世界は広いし、好きなところで好きなことをしたらいい。

そんなことがわかってくれたらいいな。という思いがあった。


孤児院に行き、お菓子を配り、話をしたら、子供たちは、目を輝かせて、話を聞いてくれた。

「シリアル様は、小さい頃どんな夢を持っていたの?」

「私かぁ。私は、一つはお嫁さん。」
「私も。」
「私も」
「シリアル様は、夢が叶ったのね。」

「そうよ。みんな夢は、叶うか?叶わないか?わからないけど、それに向かって努力することが大切なのよ。」


とみんなに話をした。

「王太子様は、どんな夢を持っていたの?」

「僕の夢は、この国を、守りたい。みんなが幸せになってくれること。小さい頃から思っていた。」

「そうなんだ。やっぱり王太子様凄いや。」

「そんなことないよ。王太子妃もすごいんだよ。僕のお嫁さんになるには、沢山できないといけないんだよ。」



「そうなんだね。王太子も王太子妃もすごい人なんだね。」


「みんなも夢に向かって頑張れ!!」

孤児院にくると、元気をもらえる。みんなが明るく楽しんでいる。
将来を夢見る子が増えるのは嬉しいことだ。カデンといた時は、孤児院に行くことはなかった。
シリアルと一緒にいると新しい発見がある。

シリアルと一緒に仕事をすると、シリアルの凄さがわかる。
でもシリアルは謙虚。
一度、シリアルに頼んだことがある。
「シリアル教えてほしい。君の仕事の仕方は素晴らしい。」
「私は、別に、、、シンス様のが素敵ですよ。私にはないものばかりで、羨ましいです。」
そんなことにないのに、俺を立ててくれる。

シリアルは、俺を褒めてくれる。
カデンと違い、見た目だけでなく、中身も、、、
仕事の仕方も褒めてくれる。
シリアルに褒めてほしくて頑張ってるところはある。



「王太子様はお姫様のこと大好きなんだね。」

「え?わかるの?」

「だって、目で追ってるもん。」

「そうか。でもあのお姫様は、僕のだからね。」

「え?子供相手に大人気なくない?」

「関係ないよ。好きな子のことは、譲れないからね。」

「へえ。王太子様は、かっこいいね。僕にもお姫様できるかな?」

「できるよ。でもな。タイミングを見違えたらダメだぞ。僕は間違えそうだったけど、ギリギリ間に合ったんだ。周りの仲間に救われたんだよ。だから、仲間も大事にね。」

「うん。」


孤児院で過ごすことが、シンスにとっても良い時間であった。



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