【完結】14★愛する人と一緒に居たい令嬢は愛人のいる王太子に嫁ぐ。

隠された真実

「では、シリアル様に変わり、シリアル様の侍女、メイカと申します。お話をさせて頂きますね。」

「侍女ごときが話をするのか。」


「２０年前に、こちらに、鉱山の買い付けにバックラー伯爵とルーレット伯爵の2人が、来ましたよね？」

「ああ。そうですね。」

「バックラー伯爵とこの国が仲良くなった時期ですよね。」

「、、、、」

「王妃様。あなたとバックラー伯爵の関係は、あの鉱山を貴方達のものにするために結びついた。その時に
ルーレット伯爵が邪魔になり、手にかけた。
王妃様が、手配したのよ。」

「何を言ってるの。そんな昔の事知らないわ。」

「ルーレット伯爵が、大事にしていた時計が、無くなっていたそうですよ。その時計は、あなたが持っているそれですよ。」

「これは、私のよ。」

「その宝石の色は、ここにいるカイの瞳の色ですわ。見せてくださいますか？」

「なぜ見せないといけない」

「奪ったものでなければ、見せれますね。」

時計を渡すと、、、
「ここに、ルーレット伯爵家の家紋、、、そして、1人の名前が書いてあった。」

「ルーレット伯爵の証拠は、、、」


「はい確かに、我がルーレット伯爵家の家紋です。私は、ポリネス　カイ　ルーレットと申します。」

「ポリネスへ」

「王妃様。これで、、、」

「それは、ルーレット伯爵から貰ったものよ。」

「本当に貰ったものですか？時計をあなたにあげてから、父は帰ってこなかった。と言うことですか？」

「国王とバックラー伯爵夫人は体の関係ですわね。
バックラー伯爵は、王妃に逃げれないように、自分の妻を使い、国王と関係を持ったせた。
国王は、バックラー夫人を手放せなくなった。それを見せつけると、バックラー伯爵は、王妃と関係を迫った。
いや。甘く囁かれた。」

「そんなことは、、」

「国王は、バカだな。こんな魅力的な王妃よりうちの妻のがいいなんてな。俺も妻より王妃のがいい。その体を愛してあげるよとかいったんじゃない？」
王妃は真っ赤になった。
「そんな事！！」
「バックラー伯爵が使う手よ。何にモノ女性が、被害に遭っている。知らなかった？」


「バックラー伯爵夫婦と関係が深くなったのよ。4人でも、仲良かったのかしら？」

「、、、、、」

「その関係に、ルーレット伯爵が気がついた。鉱山もワイマール共和国に有利になるようにしていた。それで、あなたたちが殺したのよ。」

「そんなことしたら、あなたの国王たちが疑問に思うでしょ、、、」

「仲間だったら？
密輸してるんだから、仲間でしょ、、、
死因が、事故死。馬車が壊れて暴走。。それはおかしいよね。カイ。」

「父は、馬車の手入れをきちんとしていた。タイヤが外れることは絶対ない。父の時計が王妃が持っていることは、犯人といえる。その時計は、他人に簡単にあげれるものではない。毒が仕込んであるから、」

「何をいってるの？」

いずれわかることだよ。少しの毒だから、わからない。いや、もう出てるいるだろうね。
解毒剤は、俺しかないんだよ。
俺の持ってるチェーンと、時計を合わせることで解毒される。人に渡すならチェーンも一緒に渡すはずだよ。」

「、、、、」

「時計を返してくれる？」

「いやよ。わたしのものよ。チェーンを渡しなさい。」

「なぜ渡さないといけない？渡す必要はないよね？」

「メイカ帰ろう。」
カイは、復讐を考えていなかった。ただ事実を知りたかっただけ。
カイが復讐しないことメイカもびっくりはしていた。
メイカは、そんなに甘くない。

「そう。私の自己紹介をしておきますわ。正式には、
私は、アリエル　メイカ　インパレスと申します。」

「え？」

「アリエル？」

「気がつきました？
インパレス伯爵は、私のおじさんですわ。
そして、アリエルの名で、事業をしていますわ。
私は、ただ名前を貸しているだけですが、権限は、シリアル様にあります。」

「そんな、、、」

「愛する夫が怪我をさせられた国、、、お優しいシリアル様は、身分を剥奪することはありませんよ。安心してください。」

「カイは、いいの？このモノを、、」
再度確認した。

「私は、別に何もしません。真相を知れたから、、
復讐なんてしません。大事なのは今だから。」

「そう。なら、もうここにいなくてもいいわね。シンス様とシリアル様の元に行きましょう。」