【完結】2愛されない伯爵令嬢が、愛される公爵令嬢へ

第一章

アランの現実

アランは、あの卒業パーティーの後、

シャーロットが、亡くなったとルーセント伯爵から説明受けた。



リリアナは「お姉さまが亡くなり、悲しいです。
なぜ第二夫人の件、断って死んだのでしょう」と泣いて縋りついた。
その日も慰めるように朝まで過ごした。

アランはシャーロットの事を考えていた
伯爵家にも帰れず、この国では、行くところがなく森を抜けたところの隣国に行こうとしたんだな。

第二夫人のこともなくなり。リリアナが頑張るしか仕方ない。成績は優秀だったし、シャーロットと同じ教育を受けているから大丈夫だろうとアランは考えていた。



翌日から夫人教育がはじまった。

「アラン様終わりました。初めてでしたがうまくいきましたわ。お姉様は、こんなので大変と言うんですね、、」

「お疲れ様、甘いおかしでもどう？」

「ご褒美が欲しいですわ。」

「何が欲しい？」

「2人で居るときに着る物がいい」　

「そうかなんか考えておく」

かわいいやつだと呑気に考えていた、


夫人教育が始まって、一週間が経ちました
家庭教師が話があると

「リリアナ様は、本当にシャーロット様の妹ですか？」

「義妹だ。小さい時に再婚されているから、教育はおなじようにうけているはずだ、」


「今の現状、一般的に１時間かけてやることをリリアナ様は、２時間かかります。
シャーロット様は、10分程度です。
そして、やってることは、リリアナ様が、レベル1、
シャーロット様は、レベル10と考えて良いと思います。

リリアナ様は、学園に入る前に終わってるべき、淑女教育すら終わっていません。
シャーロット様は、夫人教育どころから、妃教育レベルです。

しかも、執務をされていて、やる時間がありませんでしたので、要点だけ教えました。

正直、家庭教師を変えてもらってほうがいいです。淑女教育からやるべきだと思いますので、私でない方にお願いしたいです。」



「わかった」



メイド長を呼んで、話を聞いた。

「メイド長、リリアナの様子はどうだ？」

「えーと元気な方です。」

「大丈夫だ。はっきり言ってくれ。」

「リリアナ様は、使用人を見下しています。機嫌が悪いと物や使用人に当たります。使用人が辞めたいと言ってきています。」

「シャーロットとは、姉妹だけど比べてどうだ？」

「あの2人が同じ環境で生活してきていないのではありませんか？あまりにも違います。

シャーロット様は、天使に例えるなら、リリアナ様は、悪魔でしょう。
なぜ、坊ちゃんは、婚約者を変えたのですか？

正直、これから先不安ですよ。大丈夫なのですか？」

「わかった。」


アラン殿は、ルーセント伯爵家を訪れた。

「ちょっと聞きたいことがあるんだが、、」
「なんでしょうか？」
「リリアナは、シャーロットと同じ教育を受けているのか？」

「同じ家庭教師はつけましたよ。シャーロットは、「家庭教師が嫌い」と言ったらしく、解雇したようです。それ以来つけてません。それが、9歳くらいでしたか、、」

「リリアナは？」

「同じ家庭教師だったので、シャーロットが辞めさせたので、違う家庭教師でした。詳しくは、妻に任せてあるので、、」


「淑女教育は終わってるのか？」

「学園に行くまでには、普通は終わってるので、終わってると思う。終わってなかったら、もっと切羽詰まってると思うので、、、」

「夫人に確認してくれないか？」

夫人が入ってきた。

「あら。アラン様。ごきげんよう。リリアナとは、仲良くされてますか？」

「はい。あの、、リリアナは、淑女教育は、終わっていますか？」

「淑女教育は、一応終わってますわ。でも、あの子は、愛嬌もあり、可愛らしいから、それで大丈夫ですわ。そうでしょ。アラン様もシャーロットよりリリアナのが良かったんですものね。。」

「アラン殿は、執務もとても速くできるそうで、シャーロットは、サボって街へいったりしていたのでしょう。シャーロットは、手も遅いし、我が家でも、執務やってるといっても、たいしたことしてませんよ。」


「そうですか。シャーロットは、本当に亡くなったのですか？」

「なぜ？」

「いえ、なんとなく。」



リリアナside

リリアナは、毎日の夫人教育がうざかった。
家庭教師からは、シャーロット様は、やっていません。
あなたには必要です。

お姉様はできなかったから、わたしがやってるのね。
わたしのが優秀なのよ。伯爵夫人なんて楽勝よ。

美味しいものを食べれるし、アラン様にはいろんなものを買ってもらえるし、お姉様は、こんな生活で大変って、情けない人ね。

でも、ブラックリー伯爵って案外ケチなのね。
別にアラン様とは、お姉様の婚約者だから、奪っただけで、アラン様を愛してるわけでない。

もっといい家に嫁ぎたい。

私ならもっと良い家に嫁げるわ。お金持ちで、ずっと遊んで暮らしたいわ。