【完結】2愛されない伯爵令嬢が、愛される公爵令嬢へ

華蓮

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第一章

シャーロットの教育

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シャーロットは、公爵夫人教育を始める前に、今の実力を見極めるために、1週間かけて、テストみたいなものをやった。

どこまで出来てるか心配だった。
わたし手も遅いし、頭の回転も悪く、公爵夫人としてやってけるのかわからないわ。と不安を感じていた。

食堂に、みんなが呼ばれ、今後のシャーロットについてを話すことになった。


「シャーロット。あなたは素晴らしいわ。マナー、言語、執務、使用人との接し方、全てにおいて、合格よ。

我が公爵家の歴史やしきたりを教えるだけです。それは、週二回の家庭教師で、大丈夫よ。

今やってるリュートの執務も手伝えるわ。」


「ありがとうございます」とホッとした。
使用人みんなが喜んだ。

「リュート、あなたは今の執務は、どう?覚えた?」

「はい。父上の仕事の半分は覚えたと思いますが、父上のようには、なかなか。」

「それは大丈夫だ。リュートは、かなり優秀だよ。皇帝になったらやるべきことをやってるんだからな。正直必要ないのよ。あなたは公爵なんだから。あの人は?皇帝の補佐をしているから、、、」

「一時的にあなたの仕事を私たちがします。」

「さて、シャーロットには、一つ欠点があります。」
ざわざわした。

「あなたに課題を与えます。リュートに愛されなさい。そして、リュートを愛しなさい。」  


「え?お母様、?」

「課題って言ってしまったら、強制になるけど、課題が欲しそうだったから、そー言っただけ、、、
あなたは、働きすぎなのよ!今のシャーロットには、執務はこなせる。それは、先でいいの。

はっきり言うわ。

あなたは家族の愛を知らない。
ルーセント伯爵家では、辛い想いをしてきた。
公爵家では、みんながあなたを好きでいる。

リュートは、厳しい子よ。
シャーロットに見せる顔は、誰?って思うぐらい優しい顔になってる。

ルナも、特に好き嫌いがはっきりしているわ。
仲良しの令嬢は、数名しかいない。それでも壁を作ってるわ。
でも、シャーロット、あなたには、初めから壁を感じなかったでしょ?」

「はい。リュート様は、いつも優しく見守って下さります。ルナは、可愛くて、素直ですし、、、」

「まず、ルナと呼ばせることがすごいことなのよ。

そして、使用人達も、、普通、、メイドとして、働きたいと言ったら、疑問に思うものよ。

伯爵の娘のお遊びですか。ってね。でも、みんなそんなこと思わなかった。

シャーロットは、一生懸命するから、みんなも頑張ってた。
シャーロットがきてから、この屋敷は、とても明るくなった。元々雰囲気が悪いわけじゃないんだけど、
色が変わった。特に若い子のね。」

「いえ、、公爵家の皆様が、良い人なんです。わたしなんて、、」


「リュートとどうなりたい?」

「私は、リュート様をできる限り支えたい。わたしには勿体無いひとです。」

「リュートに望むことは?」

「一緒に居てくれるだけでいい。」

「リュートわかったわね!焦らなくていい。ゆっくり溶かしてあげなさい!」

「はい。」

「???」

「シャーロット。わたしに任せておけばいい。わたしのそばに居たらいいから。」 

「使用人達も、仕事配分をかえます。シャーロット班を作ります。ローテンションで変わるので、喧嘩はせずにすみますよ。」

「????」

シャーロットの幸せになれるように、メイドが、エステ、ドレス選び、をする。



「あと、シャーロット。体力はつけなさい。」

「執務がそんなに厳しいのでしょうか?」

みんながクスクス笑った。


「リュートは、騎士団長のカイトに負けないくらい強いのよ!」

「リュート様、凄いです!!」

またみんなが笑った。


「シャーロット様。純粋。」

「可愛い。」


「???」

「シャーロットは、わからなくていいよ。」



となぜか、みんなが笑っていながら、私の教育内容が決まっていった。。

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