アケマエ

翔流(かける)さん

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第1部 上巻

1.11月29日は年始から333日にあたり

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2024年11月18日18時。
サイゼリアにきた。
「結局、「てすかせ」は無事終わったみたいね…。」
彼女が言った…。
「うん。おかげさまで、というかよくわかったね。」
「私はあなたのファンだから…。」
「ふぅん…。」
「こうして、私とやり取りをする限り、あなたの「小説」は、終わらない。」
「続いていくのかな?」
「そう。でも、本当に出版するのかで、あなたはまだ迷っているように、私にはみえる。あなたは、誰よりもやさしいひとだから…。」
「でも…。」
「だったら、もう一度やり直すしかないわよ。あなたって、やり直すことを前提に進めてきたみたいな感じがしたけれども…?」
「一度、本の形にはしたいな…。」
「…。だったら、出版申請をするとか、業者を探すとか…。」
僕は、少しだけ、考える必要があると思えた。
ひとまず、僕のために、まずは一冊、「てすかせ」を作る必要があるのだ…。

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この日は、妙典のサイゼリアに行っている。確か、開運アクションで、「パスタを食べる」というのがあったのだ。それで、僕は、パスタとピザを頼んでいる…。11月18日は月曜日で、このあとも、映画を二本見ている…。
「あなたのやるべきことは、「古い「夢」を読むことだわ…。」彼女は言った…。僕は、「古い「夢」を読んでいるのかもしれない…。」
「いや、あなたのは、違うわ…。」彼女は否定した…。
「あなたは、いつだって、「新しい」「夢」を見ている…?そうじゃなくって?」
「新しくて、「少しだけ古い」じゃなければ、あなたは、嫌いな「競争」に、巻き込まれていくしかないわ?そいういうのは、やなんでしょ?」彼女は言う…。
そんな気もした…。僕は今のところ、今の生活様式に困っていないというような気がした…。着るものにも、食べるものにも特に何ら不自由していないし、誰かや、何かの干渉を得て、そこで、彼女が口をはさんだ…。
「でも、あなたって、このままいくと、木曜日の鑑賞みたいなものは永遠にできなさそうね…。」
僕は、曜日について考える必要に狭まれた…。This way!!おはやし役が言った…。今日は11月の金曜日だ…。たぶん。11月最後の金曜日…。
「そうね…。あの日からは…。」彼女が言うので僕は思った…。
「ねぇ、あなたって、グラディエーターもう一回みたい?」彼女はさらに続けた…。
「あなたの考えていることが、わたしには時々わからなくなるのよ…。」彼女はさらに続けた…。
「あなたって、本当は、「何」を優先したいの?」

**************************************

騎士団長殺しの、最初の、章は14ページから始まって、33ページで終わっていた。ページにすると、33ひく14たす1で、えぇっと?
僕はそこで、少しばかり考える必要性がうまれた。
「20ページよ…?」
彼女が答えた…。
僕は一体何を考える必要性があったのだろう?
「少しだけ難しいのよ。33ひく14は…。」彼女は続ける…。
「あなたは、33ひく14からやろうとした。でも…。」
僕は思った…。「なるほど。君はかしこい…。」
彼女は、33ひく14をやる前に、33たす1を先にやったと、言っていた…。
「物事の順番を少しだけ変えてあげることが重要なの…。」
彼女は言う…。
「33ひく14は少しだけ難しいけれども、34ひく14なら、簡単でしょう?」
「なるほど、確かに…。」
「というか、あなたの、無意識は、そんなことを考えなくても、わかっていたはずなの…。」彼女は言う…。
「あなたは……。」
でも、僕は…。僕はそれ以上は考えられないという気がした…。
「ねぇ、なんだか…。」彼女が誘うので、僕は時計を気にした。
4時13分だった。

**************************************

2024年11月19日15時。
ガーリックフランスですか?
彼がいうので僕はうなずいた。
イートインコーナーに座れたのは15時だった。
15時はおやつの時間だわね。
彼女は言った…。

**************************************

この日はベルクのイートインコーナーに座れなかった日だ…。
「曜日は?」
「火曜日…。」
「11月19日まで戻って考える必要性がありそうね…。」
霊夢が言ったように思えた…。10日前か…。

「なぁに。10日で、すべてのことをなすとでもいうの?」
「でも、単純な計算問題なんだけれども、1日20ページ書く人がいるとして、それを毎日続けると、たったの10日で、もう200ページなの…。ね?わかるでしょ?そのことの意味が…。」
彼女は言いたげだった…。
「この生活スタイルを結局のところ、続けられるかということにかかってくるのだと、僕に思えるのだけれども…。」
「あなたが、選んだ生活よ…。何も間違っているだなんて言っていないわ…。」
彼女は少しばかり焦って否定した…。「あなたは、あのあと、「イマジナリー」を見ている…。」
「!」
そう、「私たち」は「この世界」に存在はしていない。でも、わたしたちが、「この世界の住人達」を「助ける」ことはできるの…。
時刻が4時20分になった…。

**************************************

戻ってみると、11月19日は、吉日が大明日で、凶日が三隣亡、十方暮、血忌日となっていた。ちなみに、六曜では仏滅である。
確かこの日は、ウェブで事前に暦を見ていたから、エルデンリングをやらなかったのだ。血忌日というのがあったので、血が出るようなゲームはご法度と、魔理沙や霊夢やらが言っていたのだ…。血忌日は「チイミビ」と読むらしい…。一二月は子(ね)の日と書いてあった。12月の子日は2日、14日、26日とされていて、それぞれ、月曜、土曜、木曜だった。

「血が出るか出ないかは重要じゃよ…。」爺さんが言った…。
「出血は強いと言われておったじゃろ?」
爺さんはさらに続けた…。

**********************************”***

2024年11月20日14時。
「次の小説では、悪者が出てきて、主人公たちが協力して、その悪者を殺す…そういう話を書くんだ。」
彼がいうので、僕は
「ちょっと待ってほしい。」と言った…。

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「いいや。待たない。君は、一度、「騎士団長殺し」に目を通す必要がある。それか」
「エルデンリングの全クリか…。」
「そう。「ジェンガ」を完成させたっていい。」
「…。」
「テストは終わったんだ。君は結果を待つ?それとも…?」
「テストを続けるのか、本番に入るのか、ということか…。」
「休むという選択はないようだ…。」
「…。少し考えさせてほしい。」
「どのくらい?」彼はといたそうだったが、やめたみたいだった。彼なりの配慮ということみたいだった。

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「血忌日という風習で、エルデンリングができなかったことについて、彼は少しだけ、問題視しているんじゃないかな?」
「どうかな?エルダの王だけの世界が、この世界じゃぁないだろう?」
「……。」

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僕は不意に空腹を覚えた。4時38分のことだった…。

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時刻は5時13分だ。僕は、トマトのスープパスタと、ハムチーズ卵サンドイッチ、それから、カフェオレで、朝食をとった。ローソンの担当店員は石毛という男性だった…。

**********************************”***

「猫勇者殺しでいいんじゃないか?」彼がいうので、僕は首を横に振った…・
「ふふふ。僕のやってほしいことがわかってきたかな…?」
彼は何か役を演じているかのように言った…。

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2024年11月20日21時。

空海はすいていた。僕は、特製つけ麺とジンジャーエール、杏仁豆腐を頼んだ。
無性に、焼豚が食べたい気持ちがした。
「ドラクエ好きの彼女はどうでした?」
「あぁ、あの子か。悪くはなかったよ。」
僕は答えた。

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「騎士団長殺し」か…。
昔読んだ小説だ。
筋は確か…。
「全部覚えているの?」
彼女が言った…。
「いや、うるおぼえで、忘れてるとこも多い気がする。」
「…。」

騎士団長殺しの筋はよくは覚えていない。
確か…絵の話だった気がする…。

**********************************”***

「殺す」として、一番最初に浮かんだ生き物は「蚊」だった…。
よくわからないが、幽遊白書に出てくる、神谷実みたいな奴が、ラスボスで、そいつを倒す…というような筋の話らしい…。
「でも、彼は、「殺す」って言ってたんでしょ?」
彼女…。
そう。結局のところ、そこに大きな、分岐線が横たわっている気がする…。
「僕」は、彼のいうように、圧倒的な悪意をもって、「誰か」か「何か」かわからないが、「対象」を「殲滅する」
ちがう、「殺害」だ。
僕は、その「問題」から逃げてきたように思えるけど?
僕もだ…。
「俺」は何を考えている?
「俺」は別段何も考えてはいない…。
考えるのは仕事ではないと言わんばかりに、「俺」はかえした。22時37分だった。

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「よくわからないな…。」
「というと?」
「彼が書かしたい「小説」というのは、人類を圧倒する巨大モンスターモスキートを討伐する…という筋の小説なのかな?」
「わからない。ただ、なんだったら「殺せるか?」で、考えた結果だ。「僕たち」は「殺す」のが仕事でもないし、「人間」を「殺す」という「小説」を「僕」が書くには、「無理」があるってこと…。」
「彼女の依頼でも?」
「いや、依頼をあげたのは、「彼」だろう?」
「…。」

**********************************”***

「人間が人間を殺すという「小説」だと「推理小説」になりそうだな…。」
「それなら書けそうだと?」
「わからないけど…。」
「話がそれているぜ?」
彼が言った…。
「「オアシス」だったと思うけど…?」
「あぁ。今日見た「映画」の話か…?」
「…。」

**************************************

2024年11月28日15時。
「「騎士団長殺し」を読み始めたぜ?」
「どうかな?」
「どうかな?というと?」
「君にも、「絵心」みたいなものはあったのだろう?」
彼が言うので、僕は、「よくわからない」という顔をした…。
「何か、自分の作品を作りたいと思うことはないのかね?」
「…。」

**********************************”***

それから、幽遊白書の格ゲーが手に入らないかと思い、どうしてもなら、Amazonを使えばいいと思いいたった。
「君は格ゲーがしたいのかな?」
「…。」わからない。ただ、当時の僕はそんな夢も見ていたという気もする…。
「明日の午前三時に約束しよう。」
「…。」
「そこで、君は、君の新しい作品を書き始めるんだ。何よりも、まず、君自身のために。てすかせを少しは読み直して見たんだろ?」
「あぁ、3章ぐらい読んだよ。」
「読んだ感想は?」
「…。」
「ないだろ?」
「…。」
「君は、君だが、もっと、自由に作品を作っていいんだ。」
「…。」
「はじめのときは何を狙っていた?」
「ただ、文章を一定量書くことができるか試したかった。」
「そうだろ?」
「文章を一定量書くことはできるらしいということはわかった…。だが、そのやり方さ…。」
「自分にとって意味のある物語を書かなければならない?」
「そう。「何のために」ということが重要になってくる。」
「…。」
「まずは、きちんと、書く体勢を体に刷り込んでいかないといけないよ…。」
「…。」
「どんな物語でもいいけれど、「有意義」なものじゃなくちゃいけないと思う。」
「…。」
「誰にとってでもじゃなく、君にとって、一番「有意義」な「文章」ってやつを、書くように「心がける」ってことさ…。」
「…。」
「じゃぁ、午前三時に待ってる…。」
彼はそう言い残した。
僕はもう少し彼とやり取りを続けたいような気もした。
自分にとって意味のある「文章」なり「物語」を書いてきただろうか?
そういう目線で、「てすかせ」を「読み直す」というのも、ひとつかもしれない…。

**************************************
2024年11月28日22時28分。

エルデンリング
レベル89
ツリーガード撃破。

**********************************”***

「やぁ、おはよう。」
時刻は2時34分だった。

**************************************

「無事に起きることができたみたいだね。それも自分一人で。」
「…。」
「さて、今日は、たっぷり「時間」があるだろう?」
「早起きのお得の三もんは、150円くらい…と言っていたな…。」
「そんなに少ないと思うかね?」
「…。」
「いいだろう…。君には、無事に、こちら側の住人になれた…。」
「…。」
「今の今まで、ずっと、あちら側の住人だった君が、2時台に起きて、ものを書き始めるんだ。今日はものすごい記念碑的な日じゃないか?」
「…。」
「さて、パソコンを使いたくなってきたはずだ…。」
「…。」
「さっさと、始めよう…。」

**************************************

時刻が5時26分になった。あと1ページと二行ほど書きあげれば、一応、今日の分は終了ということになる…。
「どうだい?簡単な作業だろ?君にかかれば…。」彼は笑った…。
11月29日を見ていこう…。魔理沙が言った気がした…。Wikによると、11月29日は年始から333日にあたり、年末まであと、32日ある。ということらしかった。出来事欄には、松尾芭蕉が、父の33回忌を営むために江戸を出発と書いてある…。ここでも、「3」という数字が出てくる…。333の意味はなんだったっけ?僕は重い調べてみることにした…。「333」は才能開花のチャンスという答えがすぐに返ってきた…。今日11月29日はまさに、そういう日だったのかもしれない…。と僕には思えた。2023年4月3日の情報だが、ウェブには、
「【333エンジェルナンバー】は、才能開化の最大のチャンスが訪れたことを意味しています。 天使たちが「生まれ持った才能を活かして、使命に取り組むべき時がきた」というメッセージを送っています。」
と表記されていた…。ベリー氏は「複数の3の数字は、「精神性の高まりや、スピリチュアルな人生のスタートを意味するかもしれない」と語っている…。
「現代の私たちにとって、333は(そして一般的に数字の3は)無限の創造性、自己表現、そして本当の自分、本来の自分への回帰を表しているといえるのだそう。」
本当の自分…。本来の自分か…。僕はこれから、何を語っていくべきだろう…?
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