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春
いきなりWデート?
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な、なぜわたしはこんな場所にいるんだろう?
地上一〇メートル、眼下には遊園地。
わたしの隣には、わたしの幼馴染みである日野トモカが、妙に背筋を伸ばして座っている。
ふだんは、夏のひまわりみたいに眩しく
笑っているくせに、いまは神妙な顔をしている。
そして目の前には、男子が二人。
片一方の名前はは木下ナガレ、秋の木の葉みたいに儚げなふんいきの男の子だ。
もう一人は白石ダイチ、いつも冬の寒さに耐えているような険しい表情をしていて、気むずかしそうだ。
そう、わたしはいま観覧車に乗っている
四人でだ。
端から見たらWデートに見えるだろう。
しかしそうではない(と思う)。
仮にWデートだとしよう。四人で一斉に観覧車ってどうよ?
さいきん流行りの恋愛バラエティー番組なんかでも観覧車はペアで二人ずつだよ。
あ、紹介が遅れました。
わたしの名前は花崎エアリ。大学一年生です。
一緒に観覧車に乗っているのは、同じ大学の同じサークルのメンバーなんです。
ちなみにサークルの名前は「奨学金研究会」という。
なんかよくわからないですよね。
内容については追い追い説明します。このサークルのメンバーはこの四人のほかに、もう三人います(全員先輩)。
だが、なぜか一年生のダイチがリーダーにされ、しかも三人の先輩は来ないという傍若無人ぶり。
サークルメンバーの親睦会を兼ねて、リーダーのダイチがイベントを企画したのですが、よりによって遊園地です。
ダイチの「遊園地に親でも殺されたか」というぐらいの執念でこの企画は決定しました(めでたしめでだし)。
ダイチが観覧車の窓から外を見たまま言いました。
「この街の景色も変わったな。昔ならクマショーのビルがこの観覧車から見えたんだがな」
どうやらクマショーとは、この街にあったデパートのことみたいですが、地元じゃないその他三人にはなんのこっちゃです。
「なあ、花崎さん、クマショーは世界一のデパートだったんだよ」
あまりにも熱弁を振るうダイチ、なんだかお子ちゃまみたいです。
彼はスマホに保存したクマショーの写真を私にみせてくれました。
その建物は、都会にあるデパートよりも小さくてかわいいデパートだなと思いました。
地上一〇メートル、眼下には遊園地。
わたしの隣には、わたしの幼馴染みである日野トモカが、妙に背筋を伸ばして座っている。
ふだんは、夏のひまわりみたいに眩しく
笑っているくせに、いまは神妙な顔をしている。
そして目の前には、男子が二人。
片一方の名前はは木下ナガレ、秋の木の葉みたいに儚げなふんいきの男の子だ。
もう一人は白石ダイチ、いつも冬の寒さに耐えているような険しい表情をしていて、気むずかしそうだ。
そう、わたしはいま観覧車に乗っている
四人でだ。
端から見たらWデートに見えるだろう。
しかしそうではない(と思う)。
仮にWデートだとしよう。四人で一斉に観覧車ってどうよ?
さいきん流行りの恋愛バラエティー番組なんかでも観覧車はペアで二人ずつだよ。
あ、紹介が遅れました。
わたしの名前は花崎エアリ。大学一年生です。
一緒に観覧車に乗っているのは、同じ大学の同じサークルのメンバーなんです。
ちなみにサークルの名前は「奨学金研究会」という。
なんかよくわからないですよね。
内容については追い追い説明します。このサークルのメンバーはこの四人のほかに、もう三人います(全員先輩)。
だが、なぜか一年生のダイチがリーダーにされ、しかも三人の先輩は来ないという傍若無人ぶり。
サークルメンバーの親睦会を兼ねて、リーダーのダイチがイベントを企画したのですが、よりによって遊園地です。
ダイチの「遊園地に親でも殺されたか」というぐらいの執念でこの企画は決定しました(めでたしめでだし)。
ダイチが観覧車の窓から外を見たまま言いました。
「この街の景色も変わったな。昔ならクマショーのビルがこの観覧車から見えたんだがな」
どうやらクマショーとは、この街にあったデパートのことみたいですが、地元じゃないその他三人にはなんのこっちゃです。
「なあ、花崎さん、クマショーは世界一のデパートだったんだよ」
あまりにも熱弁を振るうダイチ、なんだかお子ちゃまみたいです。
彼はスマホに保存したクマショーの写真を私にみせてくれました。
その建物は、都会にあるデパートよりも小さくてかわいいデパートだなと思いました。
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