金ぴか!スピリット

千田 陽斗(せんだ はると)

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二宮先輩

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 私が、大学生になって所属することになったサークルの名前は奨学金研究会。
 もう一度言います。奨学金研究会。 
 本当はテニスサークルみたいなのが憧れでした。目立たなくてもいいからトモカと隅のほうで
テニスやってるのもわるくないなーなんて思っていたのですが……。
 サークルのメンバーは、こないだトモカと一緒に遊園地に行った木下ナガレ、白石ダイチの他に三人います。
 そのうちの一人が私の高校の時の先輩なのですが、いろんな意味でうっかりしていた私とトモカを半ば強引に加入させたのでした。
「あんたたち、もうちょっと考えたほうがいいよ!」
 わたしたしは返済型の奨学金を受けましたが、先輩の言うことには、そういう人にこそ考えてほしいことがあるようです。
 しかし、それがなんであるのか。この段階では謎です。
 先輩の名前は二宮アキコ。
 口を開けば「お金を大事に。本を読め」などとうるさい人ですが、根はいい人なんです。
 二宮先輩は家庭の事情で苦労された人でもあるのですよ。
 トモカも二宮先輩のことを知っています。 
 学食でお昼を食べながら、先輩の話に。
「実はこないだ、先輩に薦められて」
 トモカは、先輩に薦められていくつかの詩集を読んでいるそうです。
 ちなみに私にはショーペンハウアーの『読書について』 
 先輩がいうには、「君は読書経験が浅すぎる。まずはここからだ」だそうですが、このショーペンハウアーという人は肖像画が厳つすぎます。
 いいなあ、わたしもはやくトモカと詩について語ってみたいです。
 せっかく大学生になったんですから。

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