金ぴか!スピリット

千田 陽斗(せんだ はると)

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七福神と宝船

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 その日の午後四時ごろに、奨学金研究会の安孫子先輩が、LINEの研究会専用グループでみんなに集合を呼び掛けました。 
「メンバー全員であつまるのは明日じゃなかったっけ?どうしたんだろう?」
 トモカが首をかしげました。
 とりあえず中庭に集合。

 サークルのメンバーが七人全員そろいました。
 ちなみにこの面子は全員、奨学金を受けています。
 安孫子先輩は、どういうわけか得意そうな顔です。
「ちょっと安孫子、いったいなんなのよ」
「そうだ。おれさまは、昼間から酒飲んでたんだぞ」 
 アキコ先輩とタカシ先輩は、あきれ顔。
 安孫子は白いビニール袋からなにかを取り出しました。 
 それはアクリル製のキーホルダーでした。
 しかも人数分。
 
「わー、かわいい」  
「くだらぬ」
「……」
 
 トモカとダイチとナガレの三者三様のリアクション。

「安孫子。ま、まさかこれを皆に配る気ではあるまいな」と怪訝な表情のアキコ先輩。 
 どうやら安孫子先輩はちょっと変わり者みたいです。タカシ先輩がいうには’’トラさん’のような人だそうですが。トラさん?

 キーホルダーはそれぞれちがうキャラを象ったものになっていました。
「せっかく七人集まったんだ。験担ぎにいいとおもってな。ひとりひとりのイメージに合わせて選んだんだ」 
「それって七福神ですか?」
「安孫子。あんたさ、そんな非近代的なオマジナイなんかはどうでもいいんだよ。マジメに奨学金問題を考えるんだよ。当事者であるわたしたちで」  
「二宮。ま、そうかりかりすんな。俺ら大学出てからも大変なの確定じゃん。気持ちの問題も大事だぜ?」
 一同は安孫子先輩の物言いに妙に納得させられて七福神のキーホルダーを受けとることにしました。 
 なにが正しいのやら。
 わたしは、恵比寿。
 アキコ先輩は、大黒天。
 ダイチは、毘沙門天。
 トモカは、弁財天。
 ナガレは、福禄寿。
 タカシ先輩は、寿老人。
 そして安孫子先輩は。布袋。

 安孫子先輩は、この七人のつながりが宝船になって、大洪水からさまざまな生き物を救うと豪語していましたが、なんか別のお話と混ざってません?
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