さまざまな時評 ~映画からニュースまで

千田 陽斗(せんだ はると)

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時評Ⅰ

税金とはみんなから集めたお金をみんなのためにつかうこと

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 あいちトリエンナーレ内の表現の不自由展の再開の見通しがついた模様です。
 内容の政治的偏りなどがあれ、脅迫などの圧力で中止のままではよくなかったのでよかったと思います。 
 あいちトリエンナーレは、主催が愛知県で、開催に当たっては県の予算が支出されていつようですが、アートに公がお金を出すのはありか?という議論がここ数ヵ月間ずっと盛り上がってます。
 しかも結果的に炎上したので、このようなアート展にお金を出してはならないとする人たちの物言いも結構かたくなです。
文化庁は、あいちトリエンナーレへの補助金を打ちきり、これに対して「アートを殺すな」といった抗議も盛り上がっています。

「このようなアート展に公金をつかうな」といった意見には権威主義のにおいがいます(戦国武将か)。
 公金=税金はそもそも市民から徴収されたものです。
 公は偉いという意味ではなく、みんなという意味です。 
 行政は、お金を配り直す営みに、市民から選ばれた代表が関わってそこに介在しているだけです。
 皆から税金をあつめると結構な額になるし、大きなことができるということです。
 ちなみにみんなの税金で貧しい人を支えたりするのも、たいせつなことですが、日本では生活保護に否定的な向きも多く残念です。

 次に、芸術の公共的な意味について、考えてみましょう。 
 芸術は決して、ある権威を飾り立てるためにあるわけではないでしょう。
 ぼくたちに驚きや閃きを与えてくれるようなもの、それが芸術だとおもいます。 
 それは、ぼくたちにエネルギーさえ与えてくれると思います。
 なので通俗的な表現にも、芸術性はやどります。
 ロック歌手のシャウトだったり、荒唐無稽に見えるマンガだったり、誰かがWebで発表した小説だったり。
 しかし芸術家というのはいつの時代も生き方がヘタクソだったりします。
 昔だったらパトロンが芸術家を食わせてました。
 行政が主催する芸術祭にも、芸術家たちに、色んな意味においてチャンスを与えられると思います。
 そもそも公のアート展のたぐいは、芸術家たちに食い扶持を与えるということで始まったみたいです。
  また、一般に「アート」として認識され、美術館に飾られるような表現は、ポピュラリティが弱く、ポップカルチャーより劣勢になってしまうと思われます。
  そのようなアートを守るための枠組みは必須でしょう。
  

 そう、芸術はみんなにとって必要だし、それをみんなから集めた税金で支えるのは大事だと思います。
 ただ行政が主催する芸術祭は大きな規模で開催できるなどのメリットがあるいっぽう、やはり、公共性を意識して堅苦しくなったり、過激さを抑え無難になったり、表現がそういう方向に流されていく可能性もあるし、今回の表現の不自由展問題のようなこともあり得ます。
 しかしその難しさを逆手にとって、むしろ炎上も逆手にとって人びとを新しい地平に導ける可能性もあると思います。
 
 みんなでアートにお金を出すと、驚きや閃きや話し合いが盛り上がって、想像力が刺激される。
 こう考えると、面白くありませんか?
 
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