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てんやわんや
なぞなぞリューミィ
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「さて、チホが帰って来ないけど、あんたの宇宙船もやっつけないとね」
レイワは手際よく仕事の準備を進める。
「あ、あの引き受けてくださるんですか?」
「あ、べつにいいよ」
リューミィの笑顔のまぶしさをレイワは直視できなかった。
なぜ、リューミィは自分が乗ってきた宇宙船をわざわざ壊す必要があったのか?
実は呑気に構えてはいられない理由があったのだが、リューミィは遠慮して二人に詳しい理由を話さなかった。
惑星グリーゼの地軸は公転面に対して二四度ほどずれていて、この傾きは地球のそれとほぼ同じである。
なのでこの惑星にも四季があり、チホたちが暮らす地域はいまは春である。
かつての入植者が持ち込んだ春の花花は殺風景だったこの地表を覆って四季に彩りを添えている。
「ただいまー」
チホは、アリウム・ユニフォリウムの花を束にして持ち帰ってきた。
アリウム・ユニフォリウムは小さくて可憐なピンクの花を咲かせる。
チホはリューミィのイメージにぴったりだと思って、アリウム・ユニフォリウムばかりをいくつも摘んできた。
「私のイメージで選んできてくれたの?ありがとう。ところでアリウム・ユニフォリウムの花言葉はご存知かしら?」
「え?知らないケド」
リューミィは口をおさえて小さく笑う。
チホはきょとんとした。
「ふふふ、知らなくていいのよ」
午後には本格的に宇宙船の解体作業に入った。
1人乗りの大きくはない宇宙船が、チホとレイワの手でばらされていく。
「これはなんだ?このタイプの宇宙船にこんな部品はいらないと思うが」
「レイワ?なに?」
「この部品から電波が出てる。ほらラジオの電波に干渉してるだろ?」
レイワの指摘どおりに、ラジオの音声にはノイズが混じっていた。
「しまった!」
リューミィは思わず叫んだ。
その電波を発信するものは発信器だったのだ。
何者かに知らない間にくっつけられてしまったらしい。
その時だった。
作業場のドアがものすごい勢いで開いた。
現れたのは、長身で長髪で派手な身なりの女性だ。
彼女は、怒りのオーラを全身から放っていた。
「リューミィ!見つけたぞ!」
「シマ!」
レイワは手際よく仕事の準備を進める。
「あ、あの引き受けてくださるんですか?」
「あ、べつにいいよ」
リューミィの笑顔のまぶしさをレイワは直視できなかった。
なぜ、リューミィは自分が乗ってきた宇宙船をわざわざ壊す必要があったのか?
実は呑気に構えてはいられない理由があったのだが、リューミィは遠慮して二人に詳しい理由を話さなかった。
惑星グリーゼの地軸は公転面に対して二四度ほどずれていて、この傾きは地球のそれとほぼ同じである。
なのでこの惑星にも四季があり、チホたちが暮らす地域はいまは春である。
かつての入植者が持ち込んだ春の花花は殺風景だったこの地表を覆って四季に彩りを添えている。
「ただいまー」
チホは、アリウム・ユニフォリウムの花を束にして持ち帰ってきた。
アリウム・ユニフォリウムは小さくて可憐なピンクの花を咲かせる。
チホはリューミィのイメージにぴったりだと思って、アリウム・ユニフォリウムばかりをいくつも摘んできた。
「私のイメージで選んできてくれたの?ありがとう。ところでアリウム・ユニフォリウムの花言葉はご存知かしら?」
「え?知らないケド」
リューミィは口をおさえて小さく笑う。
チホはきょとんとした。
「ふふふ、知らなくていいのよ」
午後には本格的に宇宙船の解体作業に入った。
1人乗りの大きくはない宇宙船が、チホとレイワの手でばらされていく。
「これはなんだ?このタイプの宇宙船にこんな部品はいらないと思うが」
「レイワ?なに?」
「この部品から電波が出てる。ほらラジオの電波に干渉してるだろ?」
レイワの指摘どおりに、ラジオの音声にはノイズが混じっていた。
「しまった!」
リューミィは思わず叫んだ。
その電波を発信するものは発信器だったのだ。
何者かに知らない間にくっつけられてしまったらしい。
その時だった。
作業場のドアがものすごい勢いで開いた。
現れたのは、長身で長髪で派手な身なりの女性だ。
彼女は、怒りのオーラを全身から放っていた。
「リューミィ!見つけたぞ!」
「シマ!」
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