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2◆小屋を作ろう

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男の子を育てようと決めたけれど、人間は海の中では生きられない。

だから、僕は海辺に小屋を作ることにした。

小屋を作るには、まずは作り方とか材料とかを知らなくてはならない。

なので、男の子を少し一人にすることになるんだ。

男の子が心配な僕は男の子に結界を張って、男の子が危険なめにあわないようにした。

ちなみに、濡れたままはよくないから魔法で乾かしたよ。

「ちょっと待っててね。すぐに小屋を作るからね」

僕は、海から離れて近くにある森に入った。



「ヤーシュ様、ヤーシュ様!こんにちは!」

「おや、タコの助じゃないか!やぁやぁ、こんにちは!」

森に住むヤーシュ様は、物知りなお兄さんだ。

いつも黒いローブで全身を隠しているから、どんな種族かは分からない。

たぶん……人?

違う気はするけれど……。

それはともかく、小屋を作らないと!

僕はヤーシュ様に男の子のことを話して、小屋の作り方を聞いた。

「そうだねぇ、材料はたくさんの木だねぇ!細かい材料と作り方をメモしてあげるから持っておいきよ」

「木……たくさんいるんだね」

「手伝おうか?」

「大丈夫!ありがとうヤーシュ様!」

「また遊びにおいでねぇ!」

ヤーシュ様とばいばいしたら、僕は木を切りに行く。



僕は全属性の魔法を使えるから、風の魔法で木を切り倒す!

「えいや!そいや!」

ドシン!ドシン!

切った木をアイテムボックスにしまって、他にも必要な材料を頑張って集めてから、僕は海に戻った。

そして、さっそく僕は小屋を作る。

作り方をみながら、ここをこうして…ああして……そうしたら、できあがり!

わりとしっかりした小屋が完成した。

窓もちゃんとあるし、暖炉もあるよ。

暖炉の作り方も書いてたんだ。

たぶんヤーシュ様の優しさかな。

だって、男の子は身体が冷えて寒いはずだから……。

僕は急いで男の子を小屋に運ぶのだった。
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