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3◆エリオット視点
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私はテオドールを幸せにしたい。
いつも苦痛に耐えていた姿を間近でみていたから、私はいつも悔しかった。
護衛騎士としての栄誉は、テオドールの心を救えない苦しみに変わる。
私が守れるのは身体だけだったから。
愛しいテオドールが隠れて泣くのをみないフリして、どうすることもできない現実を恨んだ。
望まぬ力はテオドールを縛る呪いでしかない。
あぁ…でも……もしも私がテオドールと関わらなかったなら、他の者達と同じだったかもしれないとは思う。
1000年に一度の代替わりで生まれた尊き存在テオドール。
心なんて世界からしたら関係なく、民からしたら意味などない。
逃してやれたらどれだけ良かったことだろう………。
アリスが儀式を提案した。
私達側近は、テオドールの幸せのために罪を犯すことに決めたのだ。
それは禁忌に等しい呪い。
テオドールを無力にすることは、世界や国への反逆。
『テオドールのためなら、私は命を捧げましょう。ふふ、テオドールを愛してるから私はなんでもするんです。………必ず守ります。私の大切なテオドール』
記憶を封じたせいで、私達がわからないテオドール。
でも、記憶なんてこれから楽しい思い出を新しく作っていけばいい。
………嫌なことは思い出さなくていいんだ。
私達側近は、仲間としてずっと側にいる。
もうテオドールを一人寂しく泣かせない。
だから笑って?
愛してるよ。
いつも苦痛に耐えていた姿を間近でみていたから、私はいつも悔しかった。
護衛騎士としての栄誉は、テオドールの心を救えない苦しみに変わる。
私が守れるのは身体だけだったから。
愛しいテオドールが隠れて泣くのをみないフリして、どうすることもできない現実を恨んだ。
望まぬ力はテオドールを縛る呪いでしかない。
あぁ…でも……もしも私がテオドールと関わらなかったなら、他の者達と同じだったかもしれないとは思う。
1000年に一度の代替わりで生まれた尊き存在テオドール。
心なんて世界からしたら関係なく、民からしたら意味などない。
逃してやれたらどれだけ良かったことだろう………。
アリスが儀式を提案した。
私達側近は、テオドールの幸せのために罪を犯すことに決めたのだ。
それは禁忌に等しい呪い。
テオドールを無力にすることは、世界や国への反逆。
『テオドールのためなら、私は命を捧げましょう。ふふ、テオドールを愛してるから私はなんでもするんです。………必ず守ります。私の大切なテオドール』
記憶を封じたせいで、私達がわからないテオドール。
でも、記憶なんてこれから楽しい思い出を新しく作っていけばいい。
………嫌なことは思い出さなくていいんだ。
私達側近は、仲間としてずっと側にいる。
もうテオドールを一人寂しく泣かせない。
だから笑って?
愛してるよ。
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