邪神の因子を持つホムンクルスを作ったら盲目的に愛されてしまった

ミクリ21 (新)

文字の大きさ
3 / 5

3◆愛されるためなら【フィナ視点

しおりを挟む
怪しいお爺さんの露店から、お爺さんが俺に向かって呼びかけてくる。

「そこのお兄さん、いいものがあるぞい」

「はぁ」

「ワシにはお兄さんの欲しいものなんて手に取るようにわかるぞい。……記憶喪失になる魔道具とかどうじゃ?使い捨てじゃが、使ったら記憶が全部消えるぞい。意中の相手に使ってみたくないか?」

「おいくらですか!!」

「すごい食いつきじゃな……」

マスターに絶対使おう!そうしよう!

マスターが記憶喪失になれば、俺だけを愛してもらえるように色々擦り込めるはずだ。

なかなかいいお値段だったが、いいものが買えて満足である。



買い物を済ませた俺は帰る。

だが、あのしつこい男トーマが尾行しているようだ。

あーあ、せっかく命だけは取らないでいたのにな……。

俺とマスターの愛の巣を探そうとする不届き者には遠慮する気はないよ。

俺は気配を消して、トーマの背後に移動する。

「あれ?フィナ君が消えた!」

「……」

返事をする気はない。

ただ、その首を掴んで圧し折るだけだ。

トーマは醜い声を出して、倒れてしまう。

後はトーマに魔物を寄せ付ける匂いを振りかけて、遺体は魔物が美味しく食べて証拠隠滅だ。

きっとトーマは、たまたま森で魔物に襲われて不幸な死を遂げたんだ。

可哀想に……。

まだ息のあるトーマがちゃんと魔物に食べられるのを気配を消して見届けて、終わってから帰宅した。



マスターはまた部屋でああでもないこうでもないって言っている。

そんなマスターに、魔道具を起動させてみた。

「マスター、ただいま」

「あぁ、おかえり」

「マスター、ちょっとこれみてよ」

「何?忙しいのに……!?」

魔道具をマスターに使うと、マスターの身体を光の帯が拘束してしまう。

大丈夫かなってちょっと不安になる光景が目の前で起きている。

「き…消える!?記憶が……だめ、やめ……ああああっ!!」

バタリ。

魔道具の起動が終わり、マスターは倒れてしまった。

これで記憶喪失になっていたら、やっとマスターに愛される。

家に閉じ込めて、俺としか関わらせないようにして、俺達は愛し合っていると擦り込むんだ。

愛されるためなら、こんな手段もアリだよね。



あぁ、マスターの部屋は違う部屋にしないと……。

何も思い出せないようにね。

使っていない地下室があったから、そこをマスターの部屋にしよう。

ということで、俺はマスターを地下室に運ぶことにしたのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

同僚のチャラ男に頼まれて同棲することになったら恋人になりました

ミクリ21 (新)
BL
同僚のチャラ男にお願いされて同棲したら恋人になった話。

悪役令嬢の兄、閨の講義をする。

猫宮乾
BL
 ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。

猫宮乾
BL
 異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。

処理中です...