継母から虐待されて死ぬ兄弟の兄に転生したから継母退治するぜ!

ミクリ21 (新)

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本編◆魔女を倒して生存するぞ!

11◆兄ちゃんは家族と戦う

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俺達は、それぞれ戦闘態勢になる。

ロメーヌは闇の力で風の刃を作り、室内なんて関係なく俺達を攻撃した。

しかしそれをファビアンが無効化してロメーヌは怒り、今度は呪いの霧で俺達を攻撃したがそれはセディが聖なる力で浄化するからさらにロメーヌは怒る。

そこに俺がイメージした魔道具を魔法で作った。

二人が頑張ってる間に魔力溜めて作っていたんだよ。

イメージ内容は、汚い物を封じ込めて真っ白に綺麗にする………つまり洗濯機だ。

この洗濯機は、悪しき者(ロメーヌ)を封じて清らかな精霊並みに心が綺麗になるまで蓋が開かないようになっている。

ちなみに、嵩張るから封印後は人差し指の指先ぐらいの大きさに小さくなる設定でイメージした。

これ、世の中の対魔女もしくは対魔男にうってつけだと思う。

「唸れ魔の洗濯機!魔女ロメーヌを封印だ!!」

「何っ!?ぎゃぁーーー!」

スポン!パタン!

洗濯機に吸い込まれたロメーヌは、封印されてしまって出てくることはなかったよ。やったね!



「ダンテ、すごいな。セディ、よく頑張ったな」

俺とセディの頭を撫でながら、ファビアンは穏やかに笑う。

俺はセディの手を握って、ファビアンとセディに言った。

「俺一人じゃ魔力溜めてる間にやられてたよ。セディと父さんがいたからできたんだ」

「兄ちゃん!かっこよかった!」

無邪気なセディは、キラキラした眼差しで俺を見つめる。

「セディもかっこよかったぞ!」

「えへへ!だって兄ちゃんの弟だもん!」

セディを褒めると、セディは誇らしげに胸を張る。

今日も俺のセディが可愛いよ!

そんな俺達をみていたファビアンは、ふと何もない場所をみつめて呟いた。

「あぁ、この子達を守れて良かった………。エリザ、ありがとう」

………エリザの声はもう聞こえない。

でも、ファビアンはエリザが微笑む姿を確かにみたのだった。



我が家に平和が戻った。

俺もセディもしっかり生き残ったから、これからは楽しく幸せに家族で生きよう。

そう思っている俺にセディが言った。

「兄ちゃん、大人になったら僕と結婚してね!」

「えっ!?」

「嫌なの?兄ちゃんのこと大好きなのに」

「嫌じゃないよ!」

「わぁい!約束だよ!♡」

無邪気で可愛いし俺もセディ大好きだけど、兄弟は結婚できない。

それをどうやってセディに説明したらいいのか、俺には新しい悩みができてしまうのだった。







読んでくれてありがとうございました!

次は、番外編です。
一気にダンテ18歳、セディ16歳に成長します。
こちらはダンテとセディの恋愛がメインです。

by作者
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