異世界に勇者召喚されたけど森で怪しい男にダンジョンコア貰ったからエロトラップダンジョン運営します。勇者?なるわけないよ

ミクリ21 (新)

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7◆突入!拳で殴る!

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その日、王国の城の門が突然吹き飛んだ。

まるで爆弾でも当たったのかと思うような豪快さで、前触れなく門が吹き飛んだのだ。

大きな音を聞いて、騎士達が何事だと集まってくる。

「なんだなんだ!何事だ!?」

「暴動か!?」

「魔物か!?」

「いや、あれは……勇者だ!!」

敵襲かと思って警戒態勢の騎士達はそこで、以前に城から逃げてしまった勇者の姿を見る。

勇者は明らかに味方としてではなく、敵としてやってきたとわかる様子だった。

……何か怒っているのか、表情がとても怖い。

「愚かな王侯貴族の人間共をシメに来たぜ!」

「発言が完全にダークサイド!?」

勇者は武器や防具を持っている様子のない丸腰だけれど、一体どうやって門を吹き飛ばしたのであろうか?

……正解は、自分自身の素手の拳である。

実は勇者は城から逃げたあの日に、愛用のナックルを取り上げられていたのだ。

仕方ないから素手で殴る勇者だが、素手でも充分強い。

勇者を押さえつけようと向かってくる騎士に、勇者がその拳を振り上げ殴りつけた。

「大人しくしろ!」

「うるせぇ!すっ込んでろ!」

「ぐあぁっ!!」

ヒューン!ドン!

殴られた騎士が吹き飛び、壁のある場所まで飛んでいった。

さらに別の騎士が勇者に襲いかかると、やはり勇者に殴られて吹き飛ばされてしまった。

「勇者め、うおーっ!」

「おらぁっ!」

「うわーっ!」

ヒューン!

「ちょっ!?こっちくんなうぎゃーっ!」

ドスン!ヒューン!

その騎士は、別の騎士にぶつかり二人まとめてさらに飛んでいく。

……勇者、とんでもない威力の拳である。

もしも愛用のナックルを装備していたなら、その拳はきっともっと恐ろしい威力になったことだろう。



騎士達は侵入者という名の勇者を城の中に入れないように、入り口の扉を固く閉じていた。

けれど、その扉も勇者が殴れば吹き飛んでしまって意味がなかった。

「その程度で俺は止まらねぇぜ?」

「ひぇっ!」

勇者は騎士も貴族もまとめて殴る。

城に響くのは、悲鳴と打撃音と破壊音だけだった。

勇者が城のあちこちで暴れ回り、拳で割と頑丈に作ってあるはずの壁も窓も扉も何もかもをボロボロにしていった。

その姿は、勇者というよりもはや破壊神である。

そして、勇者は玉座の間の扉を殴り飛ばして中に入った。
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