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16◆ショタ、おうちかえりたい………
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ユリアスは豪華な部屋で、人間の王であるグランにお茶とお菓子で歓迎された。
といっても、用意された美しすぎる芸術のようなお菓子にユリアスは手を伸ばさない。
紅茶はやたら甘い香りがするもので、とても飲みたいとは思えないほどだ。
グランは芸術のようなお菓子と強烈に甘い紅茶が好物なので、ユリアスも喜ぶと思っていたのだ。
しかし、ユリアスはずっとしょんぼりとしていた。
………ある意味とても大人しい。
見た目は美しいグランは儚く微笑む。
「ユリアス、貴方は神に選ばれし勇者なのです。我々人間を救う救世主なのですよ」
「………」
ずっと黙りのユリアスに、グランは一方的にユリアスが勇者であることを語る。
しかし、ユリアスはグランの言葉を聞いているのかわからない。
「ユリアスには、敵を打ち倒してほしいのです」
「………」
「聞いてます?」
「………おうちかえりたい」
「………」
ジルベールが心配だと思う気持ちと、知らない人しか周りにいない恐怖と、部屋が豪華すぎて居心地が悪いという気持ち。
そして、目の前のグランからは良からぬ気配を感じて、ユリアスの身体は僅かに震えていた。
涙が溢れそうなのを堪えているが、俯く顔を上げられそうにない。
そんなユリアスをグランは冷たく見下ろすと、ため息を吐く。
「今は私の話を聞く気がないようですね。なら、聞きたくなるまで待ちましょう。こんなに拒絶されるなんて………仕方ないですね。大切に扱うつもりだったのに、残念ですよ。私の話を聞きたくなったら言ってくださいね。勇者様?」
「あ……」
グランがユリアスに睡眠魔法を放つと、ユリアスは急激に眠くなって倒れてしまった。
そしてユリアスが目を覚ましたら、知らない質素な部屋にユリアスは寝かされていたのだった。
といっても、用意された美しすぎる芸術のようなお菓子にユリアスは手を伸ばさない。
紅茶はやたら甘い香りがするもので、とても飲みたいとは思えないほどだ。
グランは芸術のようなお菓子と強烈に甘い紅茶が好物なので、ユリアスも喜ぶと思っていたのだ。
しかし、ユリアスはずっとしょんぼりとしていた。
………ある意味とても大人しい。
見た目は美しいグランは儚く微笑む。
「ユリアス、貴方は神に選ばれし勇者なのです。我々人間を救う救世主なのですよ」
「………」
ずっと黙りのユリアスに、グランは一方的にユリアスが勇者であることを語る。
しかし、ユリアスはグランの言葉を聞いているのかわからない。
「ユリアスには、敵を打ち倒してほしいのです」
「………」
「聞いてます?」
「………おうちかえりたい」
「………」
ジルベールが心配だと思う気持ちと、知らない人しか周りにいない恐怖と、部屋が豪華すぎて居心地が悪いという気持ち。
そして、目の前のグランからは良からぬ気配を感じて、ユリアスの身体は僅かに震えていた。
涙が溢れそうなのを堪えているが、俯く顔を上げられそうにない。
そんなユリアスをグランは冷たく見下ろすと、ため息を吐く。
「今は私の話を聞く気がないようですね。なら、聞きたくなるまで待ちましょう。こんなに拒絶されるなんて………仕方ないですね。大切に扱うつもりだったのに、残念ですよ。私の話を聞きたくなったら言ってくださいね。勇者様?」
「あ……」
グランがユリアスに睡眠魔法を放つと、ユリアスは急激に眠くなって倒れてしまった。
そしてユリアスが目を覚ましたら、知らない質素な部屋にユリアスは寝かされていたのだった。
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