悪魔公爵様の光源氏計画!妻予定のおチビちゃんは勇者ちゃんだけど気にしない気にしない!!

ミクリ21 (新)

文字の大きさ
20 / 26

19◆鳥使い、光に包まれるショタ!?

しおりを挟む
アンゼには首輪がつけられていて、それは鎖で壁に繋がっている。

そんなアンゼをユリアスは不思議そうにみていた。

「僕はね、逃げられないように捕まっているんだよ。何年も、何年も………。ユリアス様も、今は捕まっているんだよ。悪い悪い人間にね」

「………ぼく、おうち、かえれりゅ?」

「帰れないよ。でも、悪い悪い人間を倒したら、きっとお家に帰れるよ」

「………うぅっ」

ユリアスは帰りたくて泣いてしまうが、そんなユリアスの頭をアンゼは撫でる。

手枷がついていて不自由な両手だが、それぐらいならできるから。

ちなみに、アンゼには足枷もついていたりする。

「可哀想なユリアス様。人間の王が強欲だったせいで、悲しい悲しいユリアス様。だけど……あの強欲者の言葉を聞いてはいけないよ。あの強欲者は、人間以外が嫌いなんだ。だから、ユリアス様の大好きな人達はきっと酷いことをされる。ユリアス様の大好きな人達を守れるのはユリアス様だけだよ」

「ぼくの……だいしゅきなひとたち………」

「守る力があるのに、大好きな人達を守りたくない?ユリアス様は守られるだけの存在でありたい?」

「……ぼくにしか、まもれないの?」

「そうだよ。だってユリアス様は勇者だからね」

「ゆーしゃ………」

ユリアスは泣くのをやめて考えた。

考えて考えて、そしてユリアスはぱぁっ!と笑顔をみせる。

「わかった!ぼく、だいしゅきなみんなをまもりゅ!あんのことも、ぼくがまもりゅね!」

「僕も?」

アンゼは、少し首を傾げた。

「だってね、あんのこともぼくはしゅきだよ!だってね、やしゃしいから!とりしゃんもあんがだいしゅきなんだって!だからね、ぼくね、あんたしゅける!」

「………僕が優しい、ね。鳥が僕を大好き?ふふ、ユリアス様はおかしな方だ」

アンゼはユリアスに優しくしたつもりはない。

利用するために微笑み、慰めるフリして頭を撫でているだけ。

それに鳥がアンゼを大好きなんて、そんなことあるわけないとアンゼは思って皮肉な笑みを浮かべてしまう。

ユリアスは鳥と言葉を交わせるわけではないが、鳥達がアンゼを愛していることをなんとなくで感じていた。



大好きだから、皆を守りたい。

僕にしか守れないなら、僕にしかできないなら。

どんな力ならば、ちゃんと皆を守れるかな?

サイモンもジルベールも、フランドールだって、屋敷の使用人のお姉さんお兄さんも、一度しか会ってないけどエイデンのことだって。

守りたい……皆を守りたい………。

今日会ったばかりの寂しそうな表情をするアンゼも、守りたい……助けたい………。

だから僕は……僕は………。

………勇者の僕は。

僕の使命を……理解した。理解……してしまった。

あぁ……サイモン、ジルベール、フランドール………。

どうか、僕を嫌わないでね………。



突如、ユリアスの身体を眩しい光が包む。

「えっ!?」

アンゼはユリアスが光りだしたことにも驚いたが、ユリアスが光の中で変わりゆく様にも驚きを隠せなかった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。

猫宮乾
BL
 異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

悪役令嬢の兄、閨の講義をする。

猫宮乾
BL
 ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?

米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。 ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。 隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。 「愛してるよ、私のユリタン」 そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。 “最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。 成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。 怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか? ……え、違う?

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...