欠片の軌跡⑥〜背徳の旅路

ねぎ(塩ダレ)

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第九章「海神編」

王子の恋とその答え

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ギルはただ黙って片腕で顔を覆っている殿下の頭を撫で、反対の手を握っていた。
幼い頃よりどれ程の時をこうして二人は過ごしてきたのだろう?

それがたった一日、側を離れただけですれ違ってしまったのだ。
何も事情を知らなかった俺達にはギルの執着が奇行に見えていたが、ギルはただ崇高に己が主に忠誠を誓い、無償の愛を捧げていただけだ。

なのにあの日、ライオネル殿下の心は俺を選んだ。

確かに危うい場面で命がけで自分を守ってくれた(ように見える)相手が現れたら心惹かれるかもしれない。
それが、初めて自由を得て外に出た先で出会った、今まで出会った事のないタイプの人間なら、知らない世界に立つその人に焦れるのも無理はなかったのかもしれない。
初めて見たものに好奇心もあっただろうし、もしかしたらライオネル殿下にとって俺の存在は自由の象徴だったのかもしれない。

なのに俺は殿下をはぐらかして逃げ続けた。

身分の違いから苦手だったところもある。
執事さんであるレオンハルドさんに恋をしていた事もある。

何より、俺は無意識にライオネル殿下の中の海神に気づいていた。

だから恐ろしかったのだ。
世界を司る精霊の王の気配が。

俺の中にあった精霊としての感覚がそれに気づき、恐れ慄いていたのだ。
そして、人間が抱えるには大きすぎる存在が混在しているライオネル殿下が異様で、まるで別の世界の生き物に感じていた。
そこにいるのにいないような、見えているもの、聞こえている声が偽物の様に感じたのだ。

ライオネル殿下の事も自分の事も何もわからなかった俺は、それらの全てを一緒くたのものだと思い、王族という雲の上の存在で、常識も自分とは全く違う未知の人間である事から、立場が違いすぎる故に苦手なのだと思いこんでいた。

でも今、ライオネル殿下の事も自分の事もある程度わかった上で考えれば、俺がどうしてあんなにもライオネル殿下に無自覚に苦手意識があったのかよくわかる。
今、こうしていても、俺はライオネル殿下の中の海神が怖い。
それがライオネル殿下を苦しめていて決してライオネル殿下が嫌いではないと、俺が恐れているのは海神の方だとわかっていても、海神が影響を強めて強く表に現れだした不安定なライオネル殿下の存在に、言いようのない焦りを感じてしまう。
頭のどこかに、ここを、この人の側を離れたいという思いが浮かんでしまう。

「……サーク?」

いつの間にか俯いてしまった顔をハッとして上げると、ライオネル殿下が目元を赤くしながら俺を見ていた。

「……殿下……。」

俺はそれ以上、何も言えなかった。
ギルの事もライオネル殿下の事も考えると、自分が浅はかすぎて何も言う事ができなかった。

ライオネル殿下はそんな俺を見て、困ったようにふふふと笑った。
そして手を握り頭を撫でてくれているギルに視線を向ける。
その顔には何者にもない深い信頼があった。

「ごめんね、ギル。」

「いや、リオが気にする事ではない。」

「そう……。あのね、ギル。少しだけサークと話がしたい。」

「……わかった。俺がいては話し辛い事もあるだろう。俺は席を外す。」

「ギル……。」

「大丈夫だ。部屋の隅にいる。異変が起これば、必ず止めてやる。だから安心して話せばいい。」

「ありがとう……ギル。」

信頼しきった顔でライオネル殿下はギルを見つめ、ギルは愛おしむ様にその顔を撫でた。

きっと二人なら海神の試練を乗り越えられたのではないかと思える強い絆がそこにはあった。

何で俺は二人の前に、二人の人生の中に現れてしまったのだろう?
俺が現れなければきっと、二人はどんな形であれこの試練を乗り越えただろうし、どんな形であれ、唯一無二の絆が固く二人を結んだだろう。

俺はそれを壊した。

そして二人を別々の形にしてしまった。
そう思うと胸が重かった。

俺は枕元を離れるギルに促され、ライオネル殿下の枕元に立った。
そして伸ばされた細い手を握る。
ギルはそれを確かめると、何も言わずその場を離れた。

「サーク、聞いてしまったんですね……。」

ライオネル殿下は諦めたように小さくため息をついて笑った。
ベッドに横たわる殿下は、部屋の控えめな明かりのせいかとてもか細く見えた。

「すみません……殿下がこの様な大変なものをお抱えだったなんて、つゆとも思っていませんでした。」

「それは当然です。こっちだって、必死に隠していたんですからね。」

「殿下……。」

申し訳無さそうに言う俺に、ライオネル殿下は冗談めかしくそう言って笑った。
元気づけるのは俺の方なのに、殿下に気を使わせていたんじゃ騎士の風上にもおけないなと反省する。

「事情はわかりました。俺は大丈夫です。だから気をしっかり持ってください。殿下。」

「そうですよねぇ。サークは婚約してとうとう同棲まで始めて幸せの絶頂ですから、私がいくら誘惑したって屁でもないでしょうね。」

「殿下!」

ライオネル殿下はツンとして俺にそう言った。
いや、確かにその通りなんだけどさ……。

「たとえ海神が誘惑の術を使っても、サークは優秀な魔術師ですからね、引っかからないでしょうし。」

「海神が術を使うならそれは別人格であって殿下ではありませんから、遠慮なく弾き返しますけど……。」

「しかも海神が上手くやったとしても、サークは行為ができませんしね。」

「酷いっ!そうなんですけどぉ~っ!!そこはあんまりイジらないでください……。結構、俺、気にしてるんですよ?!これでも……。」

困り果てる俺の顔を見て、ライオネル殿下はくすくす笑う。

良かった。
俺は話してみて少し安心した。

別人格の兆候が現れたと聞いていたけれど、ライオネル殿下は思ったよりいつも通りだ。
むしろ海神の影響が別人格と言うものに固定されたせいか、俺の目にはライオネル殿下本人の人格は、今までにないくらい安定しているように見える。

恐らく、他の人にはわからないだろうが精霊の感覚を持っている俺は、海神の影響を受けた別人格が現れたらそれを見抜ける気がした。
だから大丈夫だ。
俺は決して、ライオネル殿下の信頼を裏切る様な事はしないし、誘惑に負ける事もない。
そもそも負けた所で何もできないというオチまでついているのだから。

ライオネル殿下の顔にも、少しだけ明るさが戻った気がした。

大丈夫、ライオネル殿下も俺も、気持ちが負けなければ何とかなる。
きっとこの件が治まれば、皆、元通りになる。
そんな気がした。
俺は強く殿下の手を握り頷いた。

「……一つだけ、一つだけ言わせて下さい、サーク。」

そんな中、ライオネル殿下は急に真剣な顔をして俺を見つめた。
俺も姿勢を正し、それに向き合う。

「何でしょう?殿下?」

「……私が……私があなたを好きになったのは、私の意思です。海神の影響なんかじゃない……。」

「ライオネル殿下……。」

「これから何があろうとサーク、それだけは忘れないで下さい。たとえこの想いが叶わなくても、たとえあなたが遠いどこかに行ってしまっても、私の側に居てくれなくても、それでもあなたが好きだったんです。サーク。」

「……殿下。」

「これは私の意思です。私があなたを好きになったんです。海神の影響なんかじゃない。私があなたを好きになったんです。」

「……はい。」

「これから海神の影響が現れるかもしれません。ですがその言葉はどうか信じないで下さい。」

「わかっています。」

「どうかサーク。あなたは、今、私が言った言葉だけを覚えていてください。それ以外はすべて嘘だと思って下さい。」

「はい。わかりました。」

「約束ですよ?」

ライオネル殿下はそう言って力なく笑った。
言い終わった殿下はとても疲れて見え、俺はその心にのしかかっている重荷を改めて思い知らされた。

「殿下、もうお休み下さい。体力と気力を養って、気持ちを強く持っていて下さい。海神の影響が現れたら、俺達で何とかします。俺は決してライオネル殿下を裏切る様な事は致しません。だから安心してお休み下さい。」

「ふふふっ。サークが裏切るなんて心配してません。むしろ海神の誘惑にすらきっと答えないだろうから、何か完全に私の魅力ではサークは振り向かせられないんだと思い知らされるのが嫌で嫌で……。」

「そ、そこは……どうかご容赦下さい……。」

「仕方ないです。絶対、私に振り向いてくれないあなたを好きになってしまったのですから。仕方ないです。」

「ライオネル殿下……。」

なんか俺、色んな人に仕方ないって言われてる気がする……。

申し訳ないとも思うけど……。
なら、どうすればいいんだよ~俺は~~。

がっくりと項垂れた俺を笑いながら、ライオネル殿下はぽんぽんと俺の頭に触った。
なんだかあやされている様になって申し訳ない。

「……ごめんなさい、サーク。」

「……え??」

その言葉に顔を上げると、今度は酷く思い詰めた様な表情の殿下と目が合った。
何を謝られているのか解らず、俺は強く握られた手を握り返した。

「……私があなたを無理に自分の側に置こうとしなければ……あなたはあんな事に巻き込まれて命を落としかけずに済んだのに……。あなたを好きだと言いながら、私は駄目ですね……。何度もあなたの命を危険に晒してしまって……。」

「何を仰っているのですか?ライオネル殿下??私は殿下が騎士にして下さったから今があるのです。主であるライオネル殿下の為にこの身を差し出すなど、騎士として当たり前の事です。騎士になる前だって、外壁警備とし国に仕えていた身。王族である殿下をお守りするのは当然の事です。お気になさる事ではないですよ?」

「……そうかもしれません。ですがそうだとしても、あなたを愛する一人の人間として、納得できないのです。」

驚いて見つめたライオネル殿下の顔は、とても真剣だった。
それはあの、時よりライオネル殿下が見せる、きっぱりとした強い意志で決断を下す時の顔だった。

「殿下?!」

「サーク。私はこれ以上、あなたを苦しめたくはない。」

「何を仰っているのですか?!ライオネル殿下?!」

俺の焦り様に異変を感じたのか、ギルがこちらに来た。
俺はそれにチラリと目配せをしてライオネル殿下を見つめる。

「落ち着いて下さい、ライオネル殿下!あなたは何も気にせずとも良いのです!しっかり気を持ってください!」

「私はしっかり気を持っていますよ、サーク。だからこそ決断できたのです。」

「リオ?!お前、何を言っているんだ?!」

「ずっと思い悩んでいました……。サーク、あなたをこの街から逃げねばならなくさせたのも……危険に晒したのも自分の我儘のせいだと……。」

「殿下!それは違います!!たとえ殿下が願ってそうしたのだとしても!最終的にはそれを受け入れ選んできたのは俺自身です!!俺自身の意思です!色々ありましたが!俺は自分の選んできた道に後悔はない!むしろ殿下は俺に選ぶ道を与えて下さっただけです!!」

殿下の決断が何かはわからない。
ただ、あまり良い事ではない事は明白だった。

しかもこの顔だ。
一度決めたら梃子でも動かない強い意志を持っている。

下手をしたら自ら命を断つような可能性も含んでいた為、ギルは急いでメイドさんに隣の人間を呼ぶよう指示をした。
そんな中でライオネル殿下は強く強く俺の手を握り、真っ直ぐに俺を見ていた。

「殿下!何かはわかりませんが!早まった事はお止めください!!今!医療魔法と医療魔術の権威両名が揃って今後の対策を考えています!!」

「無駄な事です。それは長い王族の歴史が証明しています。皆、神である海神を甘く見すぎです。宿してきた私が一番良くわかっています。」

「そうかもしれません!!ですが俺もいます!一人で抱え込んで!早まった真似はしないで下さい!!」

「ありがとう、サーク。でも、恐らくこれしか方法はないのです……。」

「リオ!何か方法があるのなら!行う前に俺達に話すんだ!!それから試みても遅くはないだろう?!」

「ごめんね、ギル。ギルは優しい……。いつでも私を一番に考えてくれた……。だからこそ言えません。だって、言ったら止められてしまうから……。」

「そんな危険な真似は止めてください!!殿下!!」

ライオネル殿下が何を行おうとしているのかはわからない。
だが、こちらにそれを打ち明ければ、必ず止められる様な事をしようとしているのだ。
隣の部屋で説明を受け対策を話していた面々が慌ててこちらの部屋に入ってくる。

「何事だ?!」

「わかりません!殿下が何かなさろうとしています!」

俺はつっけんどんと聞いてきたアイビス子爵に振り返らずに答えた。
アイビス子爵は慌てた様子で反対側からライオネル殿下の様子を伺う。

「殿下!落ち着いて下さい!!」

アイビス子爵の言葉にライオネル殿下は反応しなかった。
ただただ、ライオネル殿下はじっと俺だけを見つめていた。

ギルは話しかけてきたブラハムさんとアレックに急いで簡単な説明をしている。
俺は殿下の視線を見返し、その想いと意志の強さに言葉が出ずにいた。

「……抵抗が可能な事は確かめました。ただ、それでも迷いがあったのです。でもこうしてサークに気持ちを伝える事ができました。」

いきなりの急展開に部屋の中は騒然としている。
俺は殿下の言っている意味が解らず、握られた手を両手で握り返し顔を近づけて懇願した。

「殿下!お願いです!!早まらないで下さい!!そして話して下さい!!何をしようとされているのですか?!」

ライオネル殿下はそれでもじっと俺を見つめ、静かに笑った。
その瞳から一筋の涙が溢れる。

「どうか忘れないで……。これが……せめてもの罪滅ぼしであり……私のあなたに対する愛なのです……。」

そして、殿下は静かに目を閉じた。
見守っていた全員が息を呑み、声にならない悲鳴を上げた。

「殿下?!殿下!!しっかりして下さい!!」

「リオっ!!」

アイビス子爵が慌てて脈等を確認する。

だが俺にはわかっていた。
殿下は死んだ訳じゃない。

深い深い眠りについたのだ。
恐らく何をしても目を覚ます事のない、深い眠りに……。

理由はわからない。
でも、ライオネル殿下は決して目を覚まさない眠りに落ちたのだと理解していた。

「どけ!!ボンクラっ!!」

どなり声と共に口悪くアレックが俺を押しのけた。
そして素早くライオネル殿下を観察し、頭を掴んで額を合わせた。

「……マズいぞ……っ。」

そう小さく呟くと祈りを捧げ始める。
ライオネル殿下の額に手を翳し、そこに小さな魔法陣が輝いた。
そこからたくさんの花びらが出てきて、大半はそのままライオネル殿下の頭の中に入っていったが、残りは頭部を中心に包むように身体の周りに落ち、殿下は花びらの中に埋もれていく。

「……アレック君、ワシに手伝える事は?」

「王子を凍らせて!!繋ぎ止めないとヤバイ!!」

「……なるほど。」

慌てて魔法を使いだしたアレックに、ブラハムさんが静かに声をかけた。
アレックの返答を受け、ブラハムさんがライオネル殿下に強烈な凍結の魔術をかける。
即興の冷凍人間の出来上がりだ。

「……うむ、ありがとう。ファーガス。」

「ふん。」

どうやらアイビス子爵も同時に魔法を使用したようで、ブラハムさんが穏やかにお礼を言っていた。
凍結した事でひとまずの処置は終わり、ぐったりしたアレックをブラハムさんは椅子に座らせて労った。

「とっさとはいえ素晴らしい判断じゃったよ、アレック君。」

「……別に……。俺一人じゃどうにもできなかったし……。俺こそありがとう。ブラハムさん……。」

「アレック君……私には何もないのか??」

「うっせぇ、師匠のストーカーは黙ってろ。……でも、ありがとな、オッサン。」

そんな会話をしている横で俺はライオネル殿下の様子を確かめた。
ライオネル殿下は凍結する事によって、時間を止められていた。

いつか俺がヴィオールの呪いを取り込んだ時と同じだ。
あの時リアナが俺を石化したのと同じ。
現状この場ではどうにも出来ないから、これ以上の悪化を防ぐ為にひとまず時間を止める。

つまり一時凌ぎであり、状況は何も変わっていない。

恐らくアレックはライオネル殿下を繋ぎ止める処置をしていた。
だがそれでは追いつかなかった。
だからブラハムさんに凍結させて時間を作った。
アイビス子爵はやはり領分は医者なのか、凍結に対する生存魔法をかけて、凍結中のライオネル殿下がその中で安全に生存できる処置をしたようだった。

「……これって……何が起きたんですか……?」

話し合いに参加していたイヴァンが控えめに聞いてきた。
魔力のない人たちは皆、何が起きたのか解らず言葉を詰まらせている。
医務官長は少し状況を把握できている様だが、魔術師でも魔法師でもない人間にはこの状況を見ただけでは、何か大変な事になったと言う事しかわからないだろう。

でも、何から説明したら良いのだろう?
俺はイヴァンに答えてやる事ができなかった。

そもそもライオネル殿下が何をしようとしたのかもよくわかっていない。
とっさとはいえ、状況を判断したアレックは俺より何が起きたのかわかっているかもしれない。

「……リオ……。」

ギルだけが、状況など関係なくライオネル殿下の手を握り、無表情にじっと見つめていた。
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