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第八章②「敵地潜入」
タイミングと見極め
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「馬鹿野郎っ!!何で持ち歩いてないんだよぉ~っ!!」
「だってっ!!ギルといると常に満足してるしっ!!いつもつがいの発情が起こるからっ!!自発的なのは起こらなくなってたんだよっ!!」
「知るか~っ!!そんなもんっ!!自分の体の事だろうが~っ!!念の為、持ち歩くもんだろうが~っ!!」
「仕方ないだろっ!!いきなりの出発だったし!!こんなにギルと離れるなんて思ってなかったんだっ!!ギルと離れてっ!こんなにすぐ発情期が起こるとも思わなかったんだっ!!」
「だからってっ!!だからってぇ~~っ!!あ~~マジか~っ!!」
部屋に音消しをしているのをいい事に、俺とシルクは盛大に言い合った。
俺はあまりの事に頭を抱える。
マジか……マジなのか……っ!!
発情期は仕方がない。
こればっかりは体の事だ、シルクの意思でどうこうできる事じゃない。
だがっ!!
何でそれなのに抑制剤を持ち歩かない?!
何故?!なにゆえ?!
どうして持ち歩かないんだ?!シルクっ!!
俺だって例の頭痛は治まったけど!!
今も鎮痛剤持ち歩いてるぞ?!
普段ならまだいい。
俺と逃げるかもって状況だったんだろ?!
何で自分のカバンに念の為、常に入れて置かなかったんだ?!
「ああああああぁぁ~っ!!」
俺は変な声を上げてへたり込んだ。
だってそんなの、想定外もいいところだ。
「主も持ってないんだね……。」
「……俺があの状況で何を持ってた?ほぼ着の身着のまま別宮を出て王宮都市を離れたんだぞ??普段なら研究関連のものも多少持ち歩いてるけど、あの状態で俺が抑制剤持ってたらおかしいだろ??」
「だよね~。」
だよねじゃない、だよねじゃ……。
もう泣きたい。
そう、シルクの言うヤバイは、あのステージで起きた事故というか事件とは全く関係がなかった。
シルク自身の問題だった。
発情期が来そうなのだそうだ……。
シルクは俺が性欲のない特殊なタイプなのと同様、発情期がある特殊なタイプの人間。
ギルと付き合う事になって、よくわからないが2人はつがいというもので、お互いが唯一の相手な為、匂いによって特殊な発情が起こり、それがあったので自然発生的にシルクの身に定期的に起こる発情期がなくなっていたんだそうだ。
それは前々からなんとんなく聞いていたのだが……。
「え??何で今更、自然発生的な発情期が再開しちゃったの??」
「俺もわかんないよ。今までもあったのかもしれないけど、常にギルとセックスしてたから気づかなかったのかも。」
「……生々しいな、オイ。」
「もしくは一定期間以上つがいと離れたら再開するのかもしれないし……。俺にもわかんないよ……。」
シルクはそう言って俯いた。
ちょっと言い過ぎたな、シルクだって自分の体とはいえ、よくわかっていない事なのだ。
俺よりずっとシルクの方が不安なのだ。
「………ごめん。言い過ぎた。」
「うううん。俺も油断して持ち歩いてなくてごめん。」
俺は立ち上がって、ポンポンとシルクの頭を撫でた。
こうなってしまった以上、騒いだって仕方がない。
シルクが言うには、起こりそうな気配があるってだけで、まだ発情期に入っていない。
だがギルの時のように何かに反応していきなり発情期に入ったり、発作が強まったりする恐れもある。
油断はできない。
「とりあえず……事故もあったし、今日はもう帰してもらおう。ヒギンズも嫌とは言わないだろうし。」
「そうだね……。」
それにしても、なんでこう何かが起こる時というのは色々重なるのだろう??
そんな事をしていると、ドアがノックされた。
俺とシルクは顔を見合わせ、頷いた。
俺は音消しを解いた。
「はい……。」
ドアを開けると、グッドタイミングで支配人のヒギンズが立っていた。
事故の事は聞いたのか複雑な顔をしている。
「大丈夫か??……ハーマン、お前、怪我は??」
「あ、これで治しました。」
俺はそう言って、さっき出しておいた小瓶を見せた。
中は空だが、一般的な回復薬の小瓶だ。
それを見てヒギンズは納得したようで何も突っ込まれなかった。
「そう言えば、お前たちは一応、身分が冒険者だったな。」
「はい。」
冒険者登録書で入国したので、そうなっているのだ。
まぁ踊り子などの戦闘に向かない者は、冒険者登録書で入国してこうやって仕事をするものも少なくないので、特に疑われる事はない。
ヒギンズは深くため息をついた。
「今日は悪かったな。こういう事故は滅多に起きないんだが……。場を止めずに保ってくれて助かった。礼を言う。」
「いえ……シルキーも仕事ですから……。ただ、今日はもう帰っても良いですか?ステージでは気丈にしていましたが、シルキーもショックを受けていまして……。もしかしたら明日もお休みさせて頂くかもしれません……。」
ヒギンズはチラリと俺の後ろを見た。
俯いていたシルキーが顔を上げ、力なく笑う。
「わかった……馬車を手配する。明日も休んでも構わない。」
「ありがとうございます。」
ヒギンズはそう答えると、俺を手招きした。
外で話したいと言うことだろう。
俺はシルキーに軽く声をかけ、外に出た。
「……辞めたりはしないな?」
開口一番、ヒギンズは言った。
今やカジノの目玉になりつつあるシルキーを、ヒギンズとしては手放したくはないだろう。
「何とも言えません。シルキーがもうここは嫌だと言ったら、駄目だと思います。」
「それは……っ!!」
「どうしてこんな事が起きたんですか?」
俺は少し強い口調でそう言うと、ヒギンズの目をじっと見た。
ヒギンズはすぐに顔を反らせた。
「……何故こんな大きな事故が起きたか、調査はする。」
「事故……ですか。」
「そうだ。事故だ。」
支配人としてはそうするしかないだろうな。
俺はため息をついた。
まぁ、色々裏方で話は聞いていたし、そうなるとは思っていたけれどね。
そうやって続いていくんだろう、ここは。
シルキーは今は目玉の華だから優遇はされるが、それだけだ。
「なら……その事故が続かない事を願います。」
「わかった。」
ヒギンズは苦々しい顔をしてそう言った。
なまじシルキーが一時的とはいえ看板スターな為、俺を言いくるめられないのが腹立たしいんだろう。
とは言え華などすぐに替えが利くものだ。
一時的なブームも時が経てば人は忘れる。
あまり大きく出ない方がいい。
俺は丁寧に頭を下げた。
その後、ヒギンズはすぐに馬車を手配してくれた。
俺は舞台裏に顔を出し、軽く挨拶がてら親しくしている人に状況を聞いた。
照明の支えは、毎日朝晩、そして毎公演ごとにチェックされている。
そうでなくても、日々変わる演出で、向きなどを調整する際、必ず確認されているものだ。
だから一つの照明ならまだしも、多くのポールが外れる等と言う事は起こらない。
結果的に見れば、照明が一つが落ちただけの事故だが、本当ならポールごと無数の照明が落ちる所だったのだ。
何故それが起きなかったのか?
それは、すんでの所で袖の仕掛けのロープが偶然からまり、落下を防いだのだそうだ。
本来なら絡むような場所にロープがある事も許されないミスだが、今回はそのお陰で助かったと言うことだった。
大体の事はわかった。
ただ、いくら調査した所で、何故それが起きたのかは、きっとわからないだろう。
そういうものだ。
「主……。」
「ん??」
馬車の中、考え込む俺にシルクが声をかけてきた。
発情期の事もあり、だいぶ凹んでいる。
「ごめんね……。」
「シルクの謝る事じゃないだろ?ステージの事も、発情期の事も、シルクが悪い訳じゃない。」
「でも……。」
「ちょうどいいタイミングかなとも思うし。」
「え??」
「お前が売れすぎてるから、ちょっとどうしようかと思ってたんだよ。続けるにしろ、少しほとぼりを冷ました方がいいと思ってたし。ある意味潮時かな、とも思う。」
「……ごめん。」
「だから!シルクが謝る事じゃないってっ!気にするなよ。」
シルクはそれ以上何も言わず俯いて黙っていた。
気にしなくていいと言っても、気にするよな……。
どうするのが一番いいのか見えぬまま、俺はぼんやりと外を眺めていた。
「だってっ!!ギルといると常に満足してるしっ!!いつもつがいの発情が起こるからっ!!自発的なのは起こらなくなってたんだよっ!!」
「知るか~っ!!そんなもんっ!!自分の体の事だろうが~っ!!念の為、持ち歩くもんだろうが~っ!!」
「仕方ないだろっ!!いきなりの出発だったし!!こんなにギルと離れるなんて思ってなかったんだっ!!ギルと離れてっ!こんなにすぐ発情期が起こるとも思わなかったんだっ!!」
「だからってっ!!だからってぇ~~っ!!あ~~マジか~っ!!」
部屋に音消しをしているのをいい事に、俺とシルクは盛大に言い合った。
俺はあまりの事に頭を抱える。
マジか……マジなのか……っ!!
発情期は仕方がない。
こればっかりは体の事だ、シルクの意思でどうこうできる事じゃない。
だがっ!!
何でそれなのに抑制剤を持ち歩かない?!
何故?!なにゆえ?!
どうして持ち歩かないんだ?!シルクっ!!
俺だって例の頭痛は治まったけど!!
今も鎮痛剤持ち歩いてるぞ?!
普段ならまだいい。
俺と逃げるかもって状況だったんだろ?!
何で自分のカバンに念の為、常に入れて置かなかったんだ?!
「ああああああぁぁ~っ!!」
俺は変な声を上げてへたり込んだ。
だってそんなの、想定外もいいところだ。
「主も持ってないんだね……。」
「……俺があの状況で何を持ってた?ほぼ着の身着のまま別宮を出て王宮都市を離れたんだぞ??普段なら研究関連のものも多少持ち歩いてるけど、あの状態で俺が抑制剤持ってたらおかしいだろ??」
「だよね~。」
だよねじゃない、だよねじゃ……。
もう泣きたい。
そう、シルクの言うヤバイは、あのステージで起きた事故というか事件とは全く関係がなかった。
シルク自身の問題だった。
発情期が来そうなのだそうだ……。
シルクは俺が性欲のない特殊なタイプなのと同様、発情期がある特殊なタイプの人間。
ギルと付き合う事になって、よくわからないが2人はつがいというもので、お互いが唯一の相手な為、匂いによって特殊な発情が起こり、それがあったので自然発生的にシルクの身に定期的に起こる発情期がなくなっていたんだそうだ。
それは前々からなんとんなく聞いていたのだが……。
「え??何で今更、自然発生的な発情期が再開しちゃったの??」
「俺もわかんないよ。今までもあったのかもしれないけど、常にギルとセックスしてたから気づかなかったのかも。」
「……生々しいな、オイ。」
「もしくは一定期間以上つがいと離れたら再開するのかもしれないし……。俺にもわかんないよ……。」
シルクはそう言って俯いた。
ちょっと言い過ぎたな、シルクだって自分の体とはいえ、よくわかっていない事なのだ。
俺よりずっとシルクの方が不安なのだ。
「………ごめん。言い過ぎた。」
「うううん。俺も油断して持ち歩いてなくてごめん。」
俺は立ち上がって、ポンポンとシルクの頭を撫でた。
こうなってしまった以上、騒いだって仕方がない。
シルクが言うには、起こりそうな気配があるってだけで、まだ発情期に入っていない。
だがギルの時のように何かに反応していきなり発情期に入ったり、発作が強まったりする恐れもある。
油断はできない。
「とりあえず……事故もあったし、今日はもう帰してもらおう。ヒギンズも嫌とは言わないだろうし。」
「そうだね……。」
それにしても、なんでこう何かが起こる時というのは色々重なるのだろう??
そんな事をしていると、ドアがノックされた。
俺とシルクは顔を見合わせ、頷いた。
俺は音消しを解いた。
「はい……。」
ドアを開けると、グッドタイミングで支配人のヒギンズが立っていた。
事故の事は聞いたのか複雑な顔をしている。
「大丈夫か??……ハーマン、お前、怪我は??」
「あ、これで治しました。」
俺はそう言って、さっき出しておいた小瓶を見せた。
中は空だが、一般的な回復薬の小瓶だ。
それを見てヒギンズは納得したようで何も突っ込まれなかった。
「そう言えば、お前たちは一応、身分が冒険者だったな。」
「はい。」
冒険者登録書で入国したので、そうなっているのだ。
まぁ踊り子などの戦闘に向かない者は、冒険者登録書で入国してこうやって仕事をするものも少なくないので、特に疑われる事はない。
ヒギンズは深くため息をついた。
「今日は悪かったな。こういう事故は滅多に起きないんだが……。場を止めずに保ってくれて助かった。礼を言う。」
「いえ……シルキーも仕事ですから……。ただ、今日はもう帰っても良いですか?ステージでは気丈にしていましたが、シルキーもショックを受けていまして……。もしかしたら明日もお休みさせて頂くかもしれません……。」
ヒギンズはチラリと俺の後ろを見た。
俯いていたシルキーが顔を上げ、力なく笑う。
「わかった……馬車を手配する。明日も休んでも構わない。」
「ありがとうございます。」
ヒギンズはそう答えると、俺を手招きした。
外で話したいと言うことだろう。
俺はシルキーに軽く声をかけ、外に出た。
「……辞めたりはしないな?」
開口一番、ヒギンズは言った。
今やカジノの目玉になりつつあるシルキーを、ヒギンズとしては手放したくはないだろう。
「何とも言えません。シルキーがもうここは嫌だと言ったら、駄目だと思います。」
「それは……っ!!」
「どうしてこんな事が起きたんですか?」
俺は少し強い口調でそう言うと、ヒギンズの目をじっと見た。
ヒギンズはすぐに顔を反らせた。
「……何故こんな大きな事故が起きたか、調査はする。」
「事故……ですか。」
「そうだ。事故だ。」
支配人としてはそうするしかないだろうな。
俺はため息をついた。
まぁ、色々裏方で話は聞いていたし、そうなるとは思っていたけれどね。
そうやって続いていくんだろう、ここは。
シルキーは今は目玉の華だから優遇はされるが、それだけだ。
「なら……その事故が続かない事を願います。」
「わかった。」
ヒギンズは苦々しい顔をしてそう言った。
なまじシルキーが一時的とはいえ看板スターな為、俺を言いくるめられないのが腹立たしいんだろう。
とは言え華などすぐに替えが利くものだ。
一時的なブームも時が経てば人は忘れる。
あまり大きく出ない方がいい。
俺は丁寧に頭を下げた。
その後、ヒギンズはすぐに馬車を手配してくれた。
俺は舞台裏に顔を出し、軽く挨拶がてら親しくしている人に状況を聞いた。
照明の支えは、毎日朝晩、そして毎公演ごとにチェックされている。
そうでなくても、日々変わる演出で、向きなどを調整する際、必ず確認されているものだ。
だから一つの照明ならまだしも、多くのポールが外れる等と言う事は起こらない。
結果的に見れば、照明が一つが落ちただけの事故だが、本当ならポールごと無数の照明が落ちる所だったのだ。
何故それが起きなかったのか?
それは、すんでの所で袖の仕掛けのロープが偶然からまり、落下を防いだのだそうだ。
本来なら絡むような場所にロープがある事も許されないミスだが、今回はそのお陰で助かったと言うことだった。
大体の事はわかった。
ただ、いくら調査した所で、何故それが起きたのかは、きっとわからないだろう。
そういうものだ。
「主……。」
「ん??」
馬車の中、考え込む俺にシルクが声をかけてきた。
発情期の事もあり、だいぶ凹んでいる。
「ごめんね……。」
「シルクの謝る事じゃないだろ?ステージの事も、発情期の事も、シルクが悪い訳じゃない。」
「でも……。」
「ちょうどいいタイミングかなとも思うし。」
「え??」
「お前が売れすぎてるから、ちょっとどうしようかと思ってたんだよ。続けるにしろ、少しほとぼりを冷ました方がいいと思ってたし。ある意味潮時かな、とも思う。」
「……ごめん。」
「だから!シルクが謝る事じゃないってっ!気にするなよ。」
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