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第八章③「帰国裁判」
宴の終わりに
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ライオネル殿下と別れてから、俺はふらふら挨拶をしながら、隅っこの休憩スペースに入った。
そこから離れた場所でたまに見える、ウィルの格好良いダンスを見つめる。
ファンのご令嬢やご子息はうっとりとそのリードに合わせて踊っていた。
良いな~俺もウィルと踊りたい~。
リードされる側でもいいから踊りたいな~。
少しはダンスを習っておけば良かった。
ギルが教えてくれると言ったが、何か近くて真顔で怖かったので思わず断ってしまったけど、教えて貰えば良かった。
俺が踊れると言ったら……あれだけもんな~。
「サークさん??主役なのにこんなところでシミになって、どうしたんです??」
休憩スペースでぼんやりする俺にそんな声がかかった。
誰かと思えばイヴァンだった。
踊った後なのか、少し暑そうにしている。
うるさいな、放っとけよ。
「別に俺は主役じゃないだろ??」
「え?そうでしたっけ??」
「殴るぞ、お前。それより誰と踊ったんだよ??春は来そうか??」
「踊ったなら良いんですけどね~。相手は酔っぱらいの暴れん坊でしたよ。」
「……あ~、なるほどな。」
どうやら酔って不躾な行動をした者がいたようだ。
全く、仕事でもないのに人の良い奴だな、イヴァンは。
イヴァンは何でもないようにそう言って、側の椅子に座った。
「お疲れさん。」
俺は備えてあった水を汲んで渡してやった。
イヴァンはそれを受け取ると飲み干し、にっこり笑った。
「なら、踊ってくれますか?サークさん?」
「着物だから無理。つか、何でお前と踊らにゃならんのよ??」
「ん~?暇だから??」
「暇つぶしかよ!!」
俺はアホくさくなって、テーブルにあった焼き菓子を摘んだ。
イヴァンは喉が乾いていたようで、自分で水を汲んで飲んでいる。
「本当に踊らないんですか?ウィルさんとも?」
「あのな、知ってんだろ?俺、踊れないから。」
「東の国って踊らないんですか??」
「一応あるよ。でもこういうのじゃない。」
「どんな踊りですか??」
「盆踊りって言ってな、ん~、ちょっとお前、立て。」
「はぁ……?」
俺は不思議がるイヴァンを立たせて教え始めた。
とりあえず一通り覚えてるのはあれだけなんだけどさ。
「まずな、こう、掘って掘って……。」
「待って待って、何ですそれ?!」
俺が掘るようなジェスチャーをすると、訳がわからないといった顔でイヴァンが止めた。
何だよ、まだ始まってもないだろうが。
「良いから、良いから。だから、掘って掘って、また掘って、担いで担いて、後下がり。簡単だろ?ほれ、やってみろ。」
「今のを?!僕が?!」
「そうだよ。俺と踊りたいんだろ??」
「いや、別にサークさんと踊りたくないです。」
「うるさい。やれ。ほら!!掘って掘って……。」
俺はイヴァンに無理矢理盆踊りを教え始めた。
見様見真似で、イヴァンはやっている。
まぁ子供でもすぐできる踊りだからな、これは。
「押して、押して、開いて開いて、ちょちょんがちょん。繰り返して、掘って掘って~。」
何だかんだ、イヴァンは真面目だ。
教えていたらちゃんとやる。
言われなくても動きを覚えたら、急に声を上げて笑いだした。
「何なんですか?!これ?!ちょちょんがちょんって!!」
「だから盆踊りの一種だよ。タンコウブシって名前で、何かトンネルだかなんだかを掘削している状況らしい。掘って、土を担いで、荷馬車を押して~みたいな事らしい。」
「へぇ~、面白いですね!!」
「もう出来るよな?なら俺、歌うから合わせろ。」
「歌う?!」
「歌ってほどでもない。ほらやるぞ?ハイちょちょんがちょん!」
俺が手を叩くと、イヴァンが合わせてくる。
平気そうだったので、俺は構わず小声で歌いだした。
「月が~出たでた~月がぁ~出た~あ、よいよいっ♪」
その瞬間、ぶほっと見事に吹かれた。
そしてここが王様の開いたパーティーの会場であるにも関わらず、腹を抱えて笑いだした。
「待て待て待て待てっ!!何だよ!その歌っ!!」
あ~あ、笑いすぎて素に戻ってやがる。
せっかく教えてやったのに、イヴァンはヒーヒー笑っていて踊りどころじゃない。
「何?楽しそうだね?どうしたんだよ??」
いつの間にかライルがガスパーとやって来て、馬鹿笑いしているイヴァンを見てちょっと引いていた。
「うゎ……ネジ、外れてやがる……。やべぇな……。イヴァンが一度こうなると、中々戻んねぇぞ?!」
「イヴァン、どうしちゃったんだよ??」
「う~ん?東の国の踊りを教えろって言うから教えてたらこうなった。」
「何それ??」
「東の国の踊りって何だよ??」
そこで俺はまた二人にタンコウブシを教え始めた。
はじめは真剣に聞いていたが、ちょちょんがちょんで笑いだし、歌をつけるとライルとガスパーまで大笑いし始めた。
何だよ、お前ら、人の国の踊りに対して失礼だな。
とは言え、これで4人とも踊れる状態になった。
「な、何なんですか?!この面白すぎる踊りは?!」
「祭りで皆、輪になって踊るんだよ。楽しい気分にさせる為の踊りなんだから面白くても良いだろうが。」
「待ってサーク?!皆で輪になって躍るの?!これを?!」
「そうだぞ。櫓を組んだりして、その周りを輪で囲んで踊るんだよ。」
「何だよそれ……こわっ……儀式みてぇだな……。」
「まぁ、祭りって神様に感謝してやるもんだからな?ある種の儀式ではあるな??」
「ひ、東の国の神様って、ユニークですね!!これを見て喜ぶんですか?!」
「さぁ??喜んでるのかはわかんないけどさ??まぁ、やってみればわかるって。はい、散らばって~。進行方向はこっち~。」
俺はそう言って無理矢理4人で輪を作った。
まぁ4人だから輪というのは無理があるけどなんとなくで良いのだ、盆踊りなんて。
「はい!ちょちょんがちょん!!月が~♪出た出た~♪月がぁ~出たぁ~♪あ、よいよいっ♪」
他の三人は、爆死しながらもちゃんと踊っている。
広間の隅とはいえ、あまりに笑って楽しそうに変な事をやっているものだから、遠巻きに見ている人も出始めた。
ちょっと恥ずかしい。
でも何だかんだ、ライルもガスパーもイヴァンも楽しそうだから俺は続けた。
「あんま~り~♪煙突ぅ~がっ♪高いぃ~のでぇ~♪さぁぞぉやぁ~♪おっ月さんもぉ~♪煙たぁ~かろぉ~♪あらっよいよいっ♪すちゃらかちゃんちゃん♪すちゃらかちゃんちゃんっ♪」
一区切り終わった所で、三人は本当に大笑いして止まってしまった。
何だよ、まだまだ続くってのに。
「何なのこれ?!本当?!」
「ヤバイな。何か、何でお前が妙な性格してるか、これで理解できた気がする……。」
「何だよそれ?!ガスパー?!」
「いや、確かに僕も、ここにサークさんのルーツの全てを見た気がします……。」
「はぁ?!何か小馬鹿にされてる気がすんだけと?!」
ぎゃいぎゃい騒いでいると、いきなり頭を叩かれた。
驚いて振り返るとマダムが異国風のドレスで仁王立ちしている。
その後ろには、ボーンさんやレオンハルドさん、フレデリカさんという、かつての英雄四天王が立っていた。
「何、こんなところでタンコウブシなんぞ踊ってるんだい??」
「え?ええ?!マダム、タンコウブシを知ってるんですか??」
「あたしゃ冒険者の端くれだよ?しかもフライハイトにギルド構えてんだ。東の国の事ぐらいある程度知ってるさね。」
「へぇ~。」
何か意外だ。
そしてマダムは何故かライル達にちゃんと輪になるように支持し始めた。
どうやら輪に加わる気満々らしい。
「では私めも……。」
そして妙に嬉しそうにレオンハルドさんまで輪に入ってきた。
「へっ?!レオンハルドさん?!」
「おやおや、サーク様。私も演舞の踊り手ですよ?シルク程とは言いませんが、踊りにはそれなりに精通しております。」
え?何?この状況??
俺は何だかわからなくなってきた。
さっきまで笑い転げていた三人も、大御所の登場で笑うのをやめて、ちゃんと輪になっている。
「ほら!さっさとはじめなっ!!」
マダムにそう言われ、俺は慌てて輪に加わり歌い出す。
人数も増えたのでだいぶ盆踊りらしくなってきた。
そして俺が歌っていると、中々の演歌声が一緒に歌ってくれ始める。
誰かと思ったら、ボーンさんだった。
ちょっと酔っているのか顔がほんのり赤い。
今日は泣かないんだなぁ~。
歌は中々上手いのだが、小節が凄いというか癖が凄い。
「ボーンさん!何で唄えるんだよ?!」
俺は思わず笑ってしまった。
そのうちどこからか楽器を持った人が現れて、聞いた感じから音を合わせ始める。
待ってくれ、何なんだこれは?!
俺は踊りながらゲラゲラ笑ってしまった。
俺が笑うもんだから、ライル達も笑いだして何だか物凄く明るい感じになった。
「主~?!何なのこれ~??」
いつの間にか現れたシルクが、見てすぐ覚えたらしく輪に加わった。
しかもそのうち段々アレンジし始めて、輪の中央で勝手に踊り始めた。
知らないうちに人だかりが出来て、見様見真似で真似する人、知っていたのか輪に加わる人が出始める。
気づいたらイヴァンやライルが輪を外れて、周りの人に踊りを教えているし、ボーンさんはどこの誰とも知れない酔っ払ったおっさんと肩を組んで一緒に歌っているし、コーラス隊の人が耳で聞いて覚えて真似をし始めている。
あぁ、何だろう?
このごちゃごちゃした感じ。
懐かしい。
祭りの、あの何とも言えない雰囲気に似ていて、俺は凄く懐かしく嬉しく思った。
細かい決まりなんてなくて、ただ、皆で集まって輪になって踊るんだよ、盆踊りは。
「サーク。」
「ウィル!!」
いつの間にか、ウィルが横にいた。
なんとなくで合わせて踊ってくれるので、俺は踊りながら教えていった。
何か嬉しいな。
俺、ウィルと踊ってる。
盆踊りで思っていた踊りじゃないけど、ちゃんとウィルと踊ってる。
ウィルも俺の横でたまに間違えながら、楽しそうに笑っている。
ふと見ると、ギルがシルクに引っ張られて、ぎこちなくタンコウブシを踊っていた。
こんな簡単な踊りなのに、下手くそだな、あいつ。
何でも無表情にやってしまうギルが、少し顔を赤くしてギクシャク踊る姿は新鮮で、いつの間にか加わっていた部隊のメンバーが笑っていた。
それをムッと悔しそうに睨んでいて、本当におかしい。
「……え……っ?!」
何か俺がリードしなくても盆踊りの輪は続いていたので、ちょっと列を離れると、目立たない場所でレオンハルドさんがフレデリカさんに踊りを教えていた。
あのフレデリカさんが恥ずかしそうに教わっていて、俺は見てはいけないものを見た様な気がして慌ててしまった。
無意識に、マダムがどうしているか確認してしまう。
マダムはいつの間に来たのか、イグナスに踊りを教えていた。
ほっと胸を撫で下ろす。
「……ヒヤヒヤすんだろ?!おい!」
そう言われて振り向くと、ボーンさんだった。
俺はどんな顔をしていいのかわからず、黙って頷いた。
「誰から聞いた?!」
「誰からって言うか……何となく色んな人に聞いた事を纏めると……みたいな感じですね~。」
そう、俺は30年前の英雄達の面倒くさい恋愛事情を何となく知っていた。
どこからか話せば良いのかわからないが、とにかく、フレデリカさんはジョシュア国王が好きだった。
でもジョシュア国王はマダムにゾッコンで、そのマダムは決して口に出さなかったが、ホロウことレオンハルドさんを想っていた。
レオンハルドさんは当時は特に誰とも何もなかったのだが、村が滅んだ時に大荒れして、その時、どういういきさつかはわからないが、なんとフレデリカさんを主に選んだのだ。
そう、フレデリカさんが国王に貸しているもの、そしてフレデリカさんの剣と言うのは、レオンハルドさんの事なのだ。
それは酔っ払った王様がグチグチ泣きながら、かつてのマダムへの想いを語っている時に、ポロッとこぼして俺を青ざめさせた。
「でも……何でフレデリカさんは、今でもあんなにマダムに拘っているんですかね……。だって、レオンハルドさんの主になった訳でしょう??恋愛感情はなかったとしても、カイナの民にとって主は絶対的な存在ですから、ある意味フレデリカさんが勝ったって言ってもおかしくないじゃないですか??」
「甘いんだよ、サーク。乙女心ってのは複雑なんだよ……。フリッカは多分、今でもジョッシュを想ってやがる。だがジョッシュは今でもババアを愛している。あの馬鹿国王にとって、ババアは永遠に手に入らない永遠のマドンナなんだよ……。本当、夢見がちな頭で困るよな?!馬鹿国王は……。だからたとえ、ババアの想い人だったホロウの主になったって、拭えないもんがあんだよ。しかもババアはそうなっても微塵も悔しがったりしなかった。だから余計、フリッカの気持ちは複雑なんだよ……。」
「……どうして、マダムは平気だったんですか?その後も誰とも結婚しなかった程の相手なのでしょう??」
「知ってたからさ……。あいつは全てを知っていたのさ。ホロウの村が滅ぶ事も全てな……。だが何も言う事ができなかった。あいつのは占いじゃない。決められた道筋を見るのさ。それを変える事はできないし、変えようとすれば手痛いしっぺ返しが来る。だから何も言えなかった。……可哀想だろ?好きな男ができたら、そいつの未来に自分がいるか知りたくなるのは当然の事だ。そしてそれがあいつには可能だった。その結果、あいつは絶対に話せない重い運命を背負っちまった。だからあいつは視るのをやめた。二度とそれを背負わないようにな。」
俺はその時、俺を視てくれたマダムの覚悟を知った。
また、重い運命を背負うかもしれなかったのに、俺を見てくれたのだ。
マダムが全部話してくれているかはわからないけれど、本当に途中で俺の運命が見えなくなるならそれで良かったと思った。
マダムにそんな苦痛を背負わせてまで、俺は知りたい事なんて何もない。
未来なんてクソ喰らえだ。
いつかマダムが言った言葉。
誰よりも確実に未来を知ってしまうマダムのその言葉は重い。
「未来なんてクソ喰らえだっ!」
まるで俺の心をなぞる様に、ボーンさんが呟いた。
それに黙って頷いた。
今はこんなに穏やかで楽しい。
だが、それがこの先不変であるとは限らない。
だって、今回の事は始まりに過ぎないのだ。
ひとまず今回は何とかしたが、これで終わらない事は多くの人がわかっていた。
これから何が起こるか、どうなっていくのか、誰にもわからない。
「ボーンさん。」
「ああっ?!」
「……ウィルの事、お願いします……。」
「……ああ。できる限りの事はしてやる。あの宝石はてめぇの心臓の1つだ。奪われる訳には行かねぇからな……。その為には、本人が何でも出来ねぇといざって時にあぶねぇ……。」
「ありがとうございます。」
「別に。てめぇの為じゃねぇ。」
「そうですか……。」
「あぁ、そうだよ、馬鹿野郎。」
大広間の片隅で楽しげに繰り広げられる盆踊りの輪を見つめながら、俺はぼんやりとボーンさんの悪態を聞いていた。
そこから離れた場所でたまに見える、ウィルの格好良いダンスを見つめる。
ファンのご令嬢やご子息はうっとりとそのリードに合わせて踊っていた。
良いな~俺もウィルと踊りたい~。
リードされる側でもいいから踊りたいな~。
少しはダンスを習っておけば良かった。
ギルが教えてくれると言ったが、何か近くて真顔で怖かったので思わず断ってしまったけど、教えて貰えば良かった。
俺が踊れると言ったら……あれだけもんな~。
「サークさん??主役なのにこんなところでシミになって、どうしたんです??」
休憩スペースでぼんやりする俺にそんな声がかかった。
誰かと思えばイヴァンだった。
踊った後なのか、少し暑そうにしている。
うるさいな、放っとけよ。
「別に俺は主役じゃないだろ??」
「え?そうでしたっけ??」
「殴るぞ、お前。それより誰と踊ったんだよ??春は来そうか??」
「踊ったなら良いんですけどね~。相手は酔っぱらいの暴れん坊でしたよ。」
「……あ~、なるほどな。」
どうやら酔って不躾な行動をした者がいたようだ。
全く、仕事でもないのに人の良い奴だな、イヴァンは。
イヴァンは何でもないようにそう言って、側の椅子に座った。
「お疲れさん。」
俺は備えてあった水を汲んで渡してやった。
イヴァンはそれを受け取ると飲み干し、にっこり笑った。
「なら、踊ってくれますか?サークさん?」
「着物だから無理。つか、何でお前と踊らにゃならんのよ??」
「ん~?暇だから??」
「暇つぶしかよ!!」
俺はアホくさくなって、テーブルにあった焼き菓子を摘んだ。
イヴァンは喉が乾いていたようで、自分で水を汲んで飲んでいる。
「本当に踊らないんですか?ウィルさんとも?」
「あのな、知ってんだろ?俺、踊れないから。」
「東の国って踊らないんですか??」
「一応あるよ。でもこういうのじゃない。」
「どんな踊りですか??」
「盆踊りって言ってな、ん~、ちょっとお前、立て。」
「はぁ……?」
俺は不思議がるイヴァンを立たせて教え始めた。
とりあえず一通り覚えてるのはあれだけなんだけどさ。
「まずな、こう、掘って掘って……。」
「待って待って、何ですそれ?!」
俺が掘るようなジェスチャーをすると、訳がわからないといった顔でイヴァンが止めた。
何だよ、まだ始まってもないだろうが。
「良いから、良いから。だから、掘って掘って、また掘って、担いで担いて、後下がり。簡単だろ?ほれ、やってみろ。」
「今のを?!僕が?!」
「そうだよ。俺と踊りたいんだろ??」
「いや、別にサークさんと踊りたくないです。」
「うるさい。やれ。ほら!!掘って掘って……。」
俺はイヴァンに無理矢理盆踊りを教え始めた。
見様見真似で、イヴァンはやっている。
まぁ子供でもすぐできる踊りだからな、これは。
「押して、押して、開いて開いて、ちょちょんがちょん。繰り返して、掘って掘って~。」
何だかんだ、イヴァンは真面目だ。
教えていたらちゃんとやる。
言われなくても動きを覚えたら、急に声を上げて笑いだした。
「何なんですか?!これ?!ちょちょんがちょんって!!」
「だから盆踊りの一種だよ。タンコウブシって名前で、何かトンネルだかなんだかを掘削している状況らしい。掘って、土を担いで、荷馬車を押して~みたいな事らしい。」
「へぇ~、面白いですね!!」
「もう出来るよな?なら俺、歌うから合わせろ。」
「歌う?!」
「歌ってほどでもない。ほらやるぞ?ハイちょちょんがちょん!」
俺が手を叩くと、イヴァンが合わせてくる。
平気そうだったので、俺は構わず小声で歌いだした。
「月が~出たでた~月がぁ~出た~あ、よいよいっ♪」
その瞬間、ぶほっと見事に吹かれた。
そしてここが王様の開いたパーティーの会場であるにも関わらず、腹を抱えて笑いだした。
「待て待て待て待てっ!!何だよ!その歌っ!!」
あ~あ、笑いすぎて素に戻ってやがる。
せっかく教えてやったのに、イヴァンはヒーヒー笑っていて踊りどころじゃない。
「何?楽しそうだね?どうしたんだよ??」
いつの間にかライルがガスパーとやって来て、馬鹿笑いしているイヴァンを見てちょっと引いていた。
「うゎ……ネジ、外れてやがる……。やべぇな……。イヴァンが一度こうなると、中々戻んねぇぞ?!」
「イヴァン、どうしちゃったんだよ??」
「う~ん?東の国の踊りを教えろって言うから教えてたらこうなった。」
「何それ??」
「東の国の踊りって何だよ??」
そこで俺はまた二人にタンコウブシを教え始めた。
はじめは真剣に聞いていたが、ちょちょんがちょんで笑いだし、歌をつけるとライルとガスパーまで大笑いし始めた。
何だよ、お前ら、人の国の踊りに対して失礼だな。
とは言え、これで4人とも踊れる状態になった。
「な、何なんですか?!この面白すぎる踊りは?!」
「祭りで皆、輪になって踊るんだよ。楽しい気分にさせる為の踊りなんだから面白くても良いだろうが。」
「待ってサーク?!皆で輪になって躍るの?!これを?!」
「そうだぞ。櫓を組んだりして、その周りを輪で囲んで踊るんだよ。」
「何だよそれ……こわっ……儀式みてぇだな……。」
「まぁ、祭りって神様に感謝してやるもんだからな?ある種の儀式ではあるな??」
「ひ、東の国の神様って、ユニークですね!!これを見て喜ぶんですか?!」
「さぁ??喜んでるのかはわかんないけどさ??まぁ、やってみればわかるって。はい、散らばって~。進行方向はこっち~。」
俺はそう言って無理矢理4人で輪を作った。
まぁ4人だから輪というのは無理があるけどなんとなくで良いのだ、盆踊りなんて。
「はい!ちょちょんがちょん!!月が~♪出た出た~♪月がぁ~出たぁ~♪あ、よいよいっ♪」
他の三人は、爆死しながらもちゃんと踊っている。
広間の隅とはいえ、あまりに笑って楽しそうに変な事をやっているものだから、遠巻きに見ている人も出始めた。
ちょっと恥ずかしい。
でも何だかんだ、ライルもガスパーもイヴァンも楽しそうだから俺は続けた。
「あんま~り~♪煙突ぅ~がっ♪高いぃ~のでぇ~♪さぁぞぉやぁ~♪おっ月さんもぉ~♪煙たぁ~かろぉ~♪あらっよいよいっ♪すちゃらかちゃんちゃん♪すちゃらかちゃんちゃんっ♪」
一区切り終わった所で、三人は本当に大笑いして止まってしまった。
何だよ、まだまだ続くってのに。
「何なのこれ?!本当?!」
「ヤバイな。何か、何でお前が妙な性格してるか、これで理解できた気がする……。」
「何だよそれ?!ガスパー?!」
「いや、確かに僕も、ここにサークさんのルーツの全てを見た気がします……。」
「はぁ?!何か小馬鹿にされてる気がすんだけと?!」
ぎゃいぎゃい騒いでいると、いきなり頭を叩かれた。
驚いて振り返るとマダムが異国風のドレスで仁王立ちしている。
その後ろには、ボーンさんやレオンハルドさん、フレデリカさんという、かつての英雄四天王が立っていた。
「何、こんなところでタンコウブシなんぞ踊ってるんだい??」
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何か意外だ。
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「ほら!さっさとはじめなっ!!」
マダムにそう言われ、俺は慌てて輪に加わり歌い出す。
人数も増えたのでだいぶ盆踊りらしくなってきた。
そして俺が歌っていると、中々の演歌声が一緒に歌ってくれ始める。
誰かと思ったら、ボーンさんだった。
ちょっと酔っているのか顔がほんのり赤い。
今日は泣かないんだなぁ~。
歌は中々上手いのだが、小節が凄いというか癖が凄い。
「ボーンさん!何で唄えるんだよ?!」
俺は思わず笑ってしまった。
そのうちどこからか楽器を持った人が現れて、聞いた感じから音を合わせ始める。
待ってくれ、何なんだこれは?!
俺は踊りながらゲラゲラ笑ってしまった。
俺が笑うもんだから、ライル達も笑いだして何だか物凄く明るい感じになった。
「主~?!何なのこれ~??」
いつの間にか現れたシルクが、見てすぐ覚えたらしく輪に加わった。
しかもそのうち段々アレンジし始めて、輪の中央で勝手に踊り始めた。
知らないうちに人だかりが出来て、見様見真似で真似する人、知っていたのか輪に加わる人が出始める。
気づいたらイヴァンやライルが輪を外れて、周りの人に踊りを教えているし、ボーンさんはどこの誰とも知れない酔っ払ったおっさんと肩を組んで一緒に歌っているし、コーラス隊の人が耳で聞いて覚えて真似をし始めている。
あぁ、何だろう?
このごちゃごちゃした感じ。
懐かしい。
祭りの、あの何とも言えない雰囲気に似ていて、俺は凄く懐かしく嬉しく思った。
細かい決まりなんてなくて、ただ、皆で集まって輪になって踊るんだよ、盆踊りは。
「サーク。」
「ウィル!!」
いつの間にか、ウィルが横にいた。
なんとなくで合わせて踊ってくれるので、俺は踊りながら教えていった。
何か嬉しいな。
俺、ウィルと踊ってる。
盆踊りで思っていた踊りじゃないけど、ちゃんとウィルと踊ってる。
ウィルも俺の横でたまに間違えながら、楽しそうに笑っている。
ふと見ると、ギルがシルクに引っ張られて、ぎこちなくタンコウブシを踊っていた。
こんな簡単な踊りなのに、下手くそだな、あいつ。
何でも無表情にやってしまうギルが、少し顔を赤くしてギクシャク踊る姿は新鮮で、いつの間にか加わっていた部隊のメンバーが笑っていた。
それをムッと悔しそうに睨んでいて、本当におかしい。
「……え……っ?!」
何か俺がリードしなくても盆踊りの輪は続いていたので、ちょっと列を離れると、目立たない場所でレオンハルドさんがフレデリカさんに踊りを教えていた。
あのフレデリカさんが恥ずかしそうに教わっていて、俺は見てはいけないものを見た様な気がして慌ててしまった。
無意識に、マダムがどうしているか確認してしまう。
マダムはいつの間に来たのか、イグナスに踊りを教えていた。
ほっと胸を撫で下ろす。
「……ヒヤヒヤすんだろ?!おい!」
そう言われて振り向くと、ボーンさんだった。
俺はどんな顔をしていいのかわからず、黙って頷いた。
「誰から聞いた?!」
「誰からって言うか……何となく色んな人に聞いた事を纏めると……みたいな感じですね~。」
そう、俺は30年前の英雄達の面倒くさい恋愛事情を何となく知っていた。
どこからか話せば良いのかわからないが、とにかく、フレデリカさんはジョシュア国王が好きだった。
でもジョシュア国王はマダムにゾッコンで、そのマダムは決して口に出さなかったが、ホロウことレオンハルドさんを想っていた。
レオンハルドさんは当時は特に誰とも何もなかったのだが、村が滅んだ時に大荒れして、その時、どういういきさつかはわからないが、なんとフレデリカさんを主に選んだのだ。
そう、フレデリカさんが国王に貸しているもの、そしてフレデリカさんの剣と言うのは、レオンハルドさんの事なのだ。
それは酔っ払った王様がグチグチ泣きながら、かつてのマダムへの想いを語っている時に、ポロッとこぼして俺を青ざめさせた。
「でも……何でフレデリカさんは、今でもあんなにマダムに拘っているんですかね……。だって、レオンハルドさんの主になった訳でしょう??恋愛感情はなかったとしても、カイナの民にとって主は絶対的な存在ですから、ある意味フレデリカさんが勝ったって言ってもおかしくないじゃないですか??」
「甘いんだよ、サーク。乙女心ってのは複雑なんだよ……。フリッカは多分、今でもジョッシュを想ってやがる。だがジョッシュは今でもババアを愛している。あの馬鹿国王にとって、ババアは永遠に手に入らない永遠のマドンナなんだよ……。本当、夢見がちな頭で困るよな?!馬鹿国王は……。だからたとえ、ババアの想い人だったホロウの主になったって、拭えないもんがあんだよ。しかもババアはそうなっても微塵も悔しがったりしなかった。だから余計、フリッカの気持ちは複雑なんだよ……。」
「……どうして、マダムは平気だったんですか?その後も誰とも結婚しなかった程の相手なのでしょう??」
「知ってたからさ……。あいつは全てを知っていたのさ。ホロウの村が滅ぶ事も全てな……。だが何も言う事ができなかった。あいつのは占いじゃない。決められた道筋を見るのさ。それを変える事はできないし、変えようとすれば手痛いしっぺ返しが来る。だから何も言えなかった。……可哀想だろ?好きな男ができたら、そいつの未来に自分がいるか知りたくなるのは当然の事だ。そしてそれがあいつには可能だった。その結果、あいつは絶対に話せない重い運命を背負っちまった。だからあいつは視るのをやめた。二度とそれを背負わないようにな。」
俺はその時、俺を視てくれたマダムの覚悟を知った。
また、重い運命を背負うかもしれなかったのに、俺を見てくれたのだ。
マダムが全部話してくれているかはわからないけれど、本当に途中で俺の運命が見えなくなるならそれで良かったと思った。
マダムにそんな苦痛を背負わせてまで、俺は知りたい事なんて何もない。
未来なんてクソ喰らえだ。
いつかマダムが言った言葉。
誰よりも確実に未来を知ってしまうマダムのその言葉は重い。
「未来なんてクソ喰らえだっ!」
まるで俺の心をなぞる様に、ボーンさんが呟いた。
それに黙って頷いた。
今はこんなに穏やかで楽しい。
だが、それがこの先不変であるとは限らない。
だって、今回の事は始まりに過ぎないのだ。
ひとまず今回は何とかしたが、これで終わらない事は多くの人がわかっていた。
これから何が起こるか、どうなっていくのか、誰にもわからない。
「ボーンさん。」
「ああっ?!」
「……ウィルの事、お願いします……。」
「……ああ。できる限りの事はしてやる。あの宝石はてめぇの心臓の1つだ。奪われる訳には行かねぇからな……。その為には、本人が何でも出来ねぇといざって時にあぶねぇ……。」
「ありがとうございます。」
「別に。てめぇの為じゃねぇ。」
「そうですか……。」
「あぁ、そうだよ、馬鹿野郎。」
大広間の片隅で楽しげに繰り広げられる盆踊りの輪を見つめながら、俺はぼんやりとボーンさんの悪態を聞いていた。
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「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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【オレンジハッピー様】
いつもありがとうございます!長らくお待たせしましてすみません!
八章。いつもと違って知能戦みたいなのを頑張ったのですが、最終的には拳で方をつけるのはこの話のお約束パターンです。(笑)そして無駄にハーレムエンドです。(笑)王様のつむじは押すためにあるのでぐりぐりします。(笑)
もう少しで移植も終わるので、頑張ります!
ご感想ありがとうございました!